cap verses / そよ日暮らし

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 游さんのシリトリ

2002

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06/25 ただみていたい みてるだけ
あなたとの距離が
なくなるにつれて 何かが
ひとつ ひとつ 壊れてゆく

がまんの足りない子ねぇ
そういわれて大人になったけど
我慢するって
そんなにいいこと?

大きいことは いいことだって
コマーシャル あったよね
せめて 夢は
おおきく おおきく

04/30 贅沢で我儘なおんなに
なりきって
過ごしてみたい
誕生日

犬猿のふたり といわれるけど
本当は仲良しなのよね
だって 
占いはいつも吉だもの

土の匂いは
やさしい春
風のかをりは
溌剌な 夏

04/16 伝わったかな
次の人に伝える時
私は元気よ って
添えてね

シャットダウンする
その一瞬 少しの後悔と
思いきりと そして
再会の期待をこめる

游  
「出来たぁ!」って報告に来た
あの時の君の笑顔
なんども見せてくれた逆上がり
眼を閉じれば昨日のこと

04/09 悦びは あなたと同じ物を食べ
あなたと同じ夢を見て
あなたと同じ径を歩く
そして それが叶うこと

海へ向かって手を振れば
風が運んで呉れるという
あなたの処に
行けるでしょうか

さわった感じ
どうですか
タンポポを紡いで織った
絨毯です

03/19
いっぱい詰めこんだ
「こころ」入りの箱
躓いたとき 
みんな 零れて消えちゃった


近くまで 来たから
寄ってみたの って言ったけど
・・・・・・・・・・・・・
宅急便は明日届くはず 

造作をかけずに
待ってたわ 
春さん ようこそ
どうぞこちらへ

近未来
占いは凶とでた
巻き戻す
螺子は どれ?


続篇は未完に
なるかも
あなたとわたしの
ものがたり

03/12
よく見てよ ほら 
わたしの頬のほくろ
つなげると
北斗七星になるの

失礼は承知です
あなたの部屋に
わたしの居場所があるか
見にきただけなのです

 
息つめて
そのひと言を待っていた
真一文字の唇が
震えていたわね

03/05 耳をすませば
鼓動が聞こえる
あなたとわたし
ピッタリね


ふざけてばかりの
月日を重ね
ピーターパン世代の
君は不惑

美しき 山や川
ふるさとのそれは
わたしの起点
もう 振りかえらない

02/26
なにもない抽斗に
2002年の 2ヵ月分の
思い出が
いっぱい溜まってる

気づかないふりして
じらすのね それじゃ
気づかないふりして
騙されて あげる

このごろね あたし
楽しくて 仕方ないの
朝一番に ベランダに来る 
小鳥たちと話すのよ

02/19
あの部屋へ
ゆけばなれる
違うあたしに
久し振りに行ってみよう

証明なんて要らない
あなたの眼と声と
そのおおきな手で
包んでくれれば

そこそこに しあわせ
なのに
また 遠くをみつめてる
もういいの あなた

02/12

ノートに綴る今日の出来事
悲しいときは
好きなピンクのペンで
大きな字で書こう

心にあいた 大きな穴
なにで塞ごうかと考えたけど
しばらく このままに
しておくのも いいかな

02/05
まだ決めてない
この手紙
ポストの前まで
きたけれど

ページ数は
少なくても
句集を編むのが
わたしのゆめ

午後になったら
涙もかわくよ
洗濯物だって
あんなに楽しそう