すみれさんのシリトリ
2002 | |||
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01/08 |
以下 2000〜2001
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あ | 赤茶けたページをめくる すみれ |
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い | いいじゃないか めそめそだって ぐずぐずじたばたずたぼろだって いつかかならずわらうんだから すみれ |
今もまだ 可愛げなんて気にしてる 忘れたふりして 確認してる すみれ |
いもむしの たくさんはいった かみぶくろ はい おみやげと てわたされ きぜつすんぜん ぜんしんさむいぼ すみれ |
う | うれしなみだのはずなのに かなしいようなきになって おいおいなみだをながしたら うれしさだけがのこったよ すみれ |
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え | 駅前の 改装中のコンビニの ガラス片まで 染める夕焼け すみれ |
襟元に 漂う 甘いすずらんは わたしのしるし 忘れないでね すみれ |
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お | 穏やかな すみれ |
思い出す すみれ |
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か | 貝殻を 耳にあてましょ 目を閉じて 生まれる前の その前の 記憶の海が 押し寄せるとき すみれ |
仮住まい 揺れる大地と 噴煙と 鎮まることを祈るのみ 人の無力さ噛みしめながら すみれ |
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き | 軋む雨音 独り言 すみれ |
キンキンに 冷えたグラスを頬にあて 「つめてーっ」という人がいて さしつさされつ 暮れる夏色 すみれ |
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く | くっくっく 笑い止まらぬ お年ごろ お腹くねらせ 笑うのね あんまり まぶしい表情に ちょっと嫉妬の むかしの少女 すみれ |
暮れる夏色 愛されて 溶けてくような儚さで きみの名を呼ぶ 消えないでいて すみれ |
ぐったりと すみれ |
け | 今朝の空 抜ける青空 笑う空 あなたの街に 続くこの空 すみれ |
月曜日 会社行きたくない父と 学校行きたくない子らと 独りになりたい母の朝 すみれ |
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こ | こっそりと 子の寝たあとの お楽しみ 柿ピー さきいか チューハイの ささやかな宴 ねぇ いま何時? すみれ |
ことばなくても伝えられたら・・・ きみとの距離をはかれぬままに 過ぎてく時間は 倍の遅さで すみれ |
「ごめんなさい」は まだ言えません もうちょっとかかります ごめんなさい すみれ 語呂合わせ すみれ |
さ | |||
し | 知ったかぶりを恥じながら 渋面抱えて帰る道 すれ違う人幾度か 微笑み返す我あざやかに すみれ しなやかに すみれ |
時間だけ 掴みそこねた手のように するりと抜けて バイバイをする すみれ じれったいなぁ こうすれば すみれ |
しょぼんのつぎはごろんかな すみれ 食卓に すみれ |
す | 水彩の にじんだ淡き 縁取りに似た わたしの輪郭 すみれ 素顔のままにさり気なく すみれ |
すこし笑えた あいかわらずね すみれ ずっとこのまま曖昧に すみれ |
ずれなんて きにしはじめたらきりがない だいたいくらいが ちょうどいいかな すみれ |
せ | せいいっぱい
がんばったんだ つよがりも つらぬきとおせば ほんものになる すみれ 席を立つ すみれ |
扇風機 すみれ せますぎる すみれ |
センベイ布団の 温もりを 思い出そうか 台風の夜 すみれ |
そ | 添い寝する わたしの耳をさわる癖 寝息の熱さと温もりを 忘れられない母のせつなさ すみれ |
ぞうさん お肩を叩きましょ そりゃ かあさんだ 間違えた ぞうさんの肩 叩くには はしごがいるね たいへんね すみれ |
雑木林を抜けるとき すみれ |
た | 逞しい 腕とお腹と根性を いっとき忘れて 恋の歌詠む すみれ たたき割れ すみれ |
溜め息を おおきくひとつ 咳みっつ 微熱 知恵熱 恋わずらい 誰か教えて 治しかた すみれ 「大っ嫌い!」 すみれ |
誰がきめたの 重すぎる いい子という名の レッテルを 一気に脱いじゃえ 放っちゃえ 大きくなれるさ ザリガニみたいに すみれ |
ち | 小さな手 ほっぺはさんで 強引に それはキスよね やっぱりね くちは照れるな くちびるは すみれ ちっぽけな すみれ |
ちっちゃな石を けとばして ひとりかえった 田んぼみち かあさんのこえ なつかしく かおをうずめた エプロンの赤 すみれ |
ちょうどいいかな これくらい ちょっと見上げる この視線 そういうことが 何よりも 大事だったな あの頃は すみれ |
つ | ついいましがた おやすみときったでんわを ゆびさきがおそうとしている ぐっとこらえる すみれ |
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て | 手を離すためだけ握る 手もあると 教えてくれた あの日のさよなら すみれ |
「転居しました」 あなたから もらった葉書が 居所不明 すみれ |
出逢いはいつも突然で 偶然よそおう必然で 行方うらなう術もなく 流れるままに流されて すみれ |
と | とんでも八分歩いて五分 ちょっと濃いめのせつなさ抱いて 夜の散歩とシャレ込もう 今夜の月は優しそうだし すみれ |
どうしていますか 打ち込んで 消しては叩くキーボード 君だと思うこの名前 ホームページのプロフィール すみれ |
どっこいしょ ああ どっこいしょ どっこいしょ 言いたくないけど どっこいしょ 言わなきゃ 立てない どっこいしょ すみれ |
な | 泣かないで すべる言葉とうらはらに あなたの涙を愛しく想う 消毒液の香りほのかに すみれ |
夏休み ああ 夏休み 夏休み 汗の匂いと 賄いの日々 すみれ |
夏休み プール通いの道すがら 陽炎燃ゆる 容赦なきほど すみれ |
に | 二度目の すみれ |
にっちもさっちもいかないね すみれ |
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ぬ | 抜き足差し足いかにもな きみの無邪気が嬉しくて 見て見ぬふりの目をかすめ フライ掴んだ小さな手 すみれ |
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ね | |||
の | のどぼとけ すみれ |
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は | はしゃぐきみ 遠回りして帰ろうか とりとめのない今が ただ ただ大切な 夕暮れの道 すみれ |
バトン渡して倒れ込む すみれ バットマン すみれ |
激しさを 呑み込むためのペン先が 動きを止めぬ 夜の危うさ すみれ |
ひ | ひだまりに ひびく泣き声 笑い声 ぽっぽと赤い ほっぺたに チューをさせてよ 逃げないで すみれ |
ビール腹 枕に昼寝したものの 上下に揺れて うなされる すみれ |
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ふ | ぷっちんぷりんの誘惑に きょうも勝てずに負けました いまなら甘いくちづけを チュッとひとくちあげましょう すみれ |
文面に わずかに覗く気の強さ 穏やかなぶんなおのこと 蛍光ペンのラインひとすじ すみれ |
ふと気づく 真っ黒な空 にわか雨 間一髪で取り込んだ 洗濯物はおひさまの匂い すみれ |
へ | ペダルふみふみ 風に乗る 流れる髪と スピードが好き すみれ |
平凡な 便りに こころ救われて 君住む街の 香りほおばる すみれ |
べろべろば? そっちがそうならあっかんべぇ だったら白目にブタ鼻に・・・ 続けてください ネタ尽きるまで すみれ |
ほ | ボーイソプラノ懐かしむ 母は後ろを振り返り 君は未来の風だけを その身に受けて なおしなやかに すみれ |
本当は 本当はねぇ 本当は みんな本当で こまってしまう 本当だらけで くるしいね すみれ |
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ま | 丸眼鏡 何気にかけて ジョンレノン 気取ってみても 詩は浮かばず すみれ |
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み | ミントグリーンの すみれ |
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む | むずかる子どもをあやすよな 誠心誠意がこのところ ちょっと欠けてる いかんと思う すみれ |
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め | 目盛り一つに浮き沈む 女ごころを笑うよに 甘いものたち頬張る君の ほっぺをちょっとつねってもいい? すみれ |
目を閉じて まっすぐな風うけとめて 季節変わりの せつなさを抱く すみれ |
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も | モノクロームの 街並みが うすむらさきに 色づいて やがて朱を帯び なないろに この瞬間を うけとめる 朝がなにより 好きだから 生まれ変わった 一日が 勇気をくれる はずだから すみれ |
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や | やいばのようなつめたさで ちもでぬようなするどさで わたしをいっきにつきなさい やさしさなんてざんこくなもの すみれ やりなおし すみれ |
やばいじゃん 宿題しなきゃ やばいじゃん ねぇどうしよう 休みが終わるぅ そう言ってる間に やっちゃいなさい!!! すみれ |
柔らかく きみを包んで眠りたい もう目を閉じてもいいんだよ わたしはずっとここにいるから すみれ |
ゆ | 夢の国 たしかなものを放り投げ フワフワ浮かぶ雲の上 地上に降りる方法は お腹一杯食べること すみれ |
揺れる揺れましょ揺れながら 雨のダンスを聴きながら ワイン満たしたグラスごと 揺れて揺られて眠りましょ すみれ |
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よ | 容赦なきほど真っ直ぐに すみれ |
よっといで すみれ |
よるにまぎれた すみれ |
ら | |||
り | |||
る | |||
れ | レコードに すみれ |
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ろ | |||
わ | わんわんと 声出し泣いた 幼い日 いつからだろう なみださえ こぼれぬように 気づかないでと すみれ |
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A B C |
Yの字を 辞書でめくって 頭を抱え 英語は苦手と 弱音を吐いて それでも送る そのまんまなやつ すみれ Caramelを すみれ Guitar爪弾く指先が すみれ |
Rainy walk すみれ |
Nail care など無縁な指が 節くれ立ってきた指が このごろとても愛しくてねぇ がんばってるなって思うのよ すみれ |