cap verses / そよ日暮らし * 

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ




ぬちうむい


2024

10/01
それでいいと
いってもらえたら
とてもうれしい
ひとことだけでも

ぬちうむい

未知の世界へ
運よく残れたら
錯覚でもいいから
順応したいな

ぬちうむい
パワーみなぎる 地球の生命力
大陸からはがされ 東西にも離れていた
海に囲まれ漂い 太陽と月の恵みで
奇跡の風景とともに
生かせてもらっている

ぬちうむい
09/01
わたしのために つらかったろうに
ひびみえをはらず しっそにたんたんと 
のりこえてだれよりも しろくなったね
いまここでありがとう おつかれさま

ぬちうむい

転がっていく
加速度的に
勢い増して
未知の世界へ

ぬちうむい

「未知の世界へ」 だよ  「未知の世界へ」
ほんとにいいな
らせんじょうの
わたがしすべりだい
なみださえとってもあまく

ぬちうむい

08/01
ちょっと贅沢に50周年記念計画中
モーニングからフルコースディナーまで
ドルフィン えのき亭 ウインドジャーマー
二人だけの式なし婚で写真だけだったから

ぬちうむい

ジリジリ しりごみ
ギリギリ かけこみ
ビリビリ ひきさき
バリバリ こなごな

ぬちうむい

この毎日が
笑顔と優しさと
愛が一つでも
あればいいさ

ぬちうむい

07/01
眩しく光る 木漏れ陽シャワー
けもの道一歩ずつ 踏み出すパワー
開けた視界 指の隙間から
待ち構えるのは さらなる頂き

ぬちうむい
ドリンク一杯は いつも格別だった
駄菓子屋のラムネ 銭湯のコーヒー牛乳
デパート食堂の ソーダフロート
ジャズ喫茶のコーヒー そして生ビールと古酒

ぬちうむい

地道な労働と努力に あけくれた親世代
口酸っぱく言われ続けた 自立すること
義務を果たしてこその 自由と権利の主張だと
私は子供達に 伝えられたのだろうか

ぬちうむい
06/01
コーディネート
ころもがえにあわせて
おしゃれしたのに
みんながわらうのはなぜ

ぬちうむい
恒例行事の
BBQ案内往復はがき
今年もまた不参加に丸して
懐かしい顔思い浮かべるだけ

ぬちうむい
散歩道
恐る恐る
杖を頼りに
踏み出す一歩

ぬちうむい

05/01
紅茶で気取って
たいくつ凌ぎ
上品なカップと
バランス取って

ぬちうむい
ほっぺがゆるむ
ためらいなく
むいしきに
からまる

ぬちうむい
大好きな場所は
ここしかないね
顔を合わせなくても
ふりそそぐ光一筋

ぬちうむい

04/01
粉々に無くしてしまったのは
自惚れていたから
嘘つきだったから
今更だけど改めて生く

ぬちうむい

ミッションワン ひびいのちをふきこむ
ミッションツー 2030ねんまではぐくむ
ミッションスリー 2050ねんまでつまびく
ぽろりぽろりん みずみずしいばしょまで

ぬちうむい
お布団の中でずうっと過ごしている
鼻の酸素チューブが頼り綱
空も雲も月もお陽さまも
頭と心で感じて生きたい

ぬちうむい
03/01
とろみもひとさじおちゃにとき
むせることなくつまることなく
ふつうしょくひとりしょくおえ
ほっとするきょうはうるうび

ぬちうむい

季節のゲーム桜道で誰と出会う
お月様には何映る手帳に挟む紅葉落葉
雪の結晶顕微鏡覗いて比較撮影会
この国ながらの恵みを受けて

ぬちうむい
記憶は曖昧となり
五感すべて鈍くなり
体力筋力低下して錯覚ばかりでも
際どい暮らしぶりを自ら見届ける

ぬちうむい
02/01
ぜんざいの あまさぬくもり
ゆっくりめぐる からだじゅう
いきていのる いきていのる
いのりいきる いのりいきる

ぬちうむい
 

ホームに着いた
日暮れ時の田浦駅
トンネル内と気付き
途方に暮れた

ぬちうむい
最強だよね
間違いないね
父よりも母よりも
あなたのお好きなように

ぬちうむい
2024
01/01
場所と時間は合っているのに
空席のまま
夕陽に揺らぐお供え物は
白玉ぜんざい

ぬちうむい

     「ぜんざい」 だよ 「ぜんざい」
始めてみる新たな挑戦
悔いを残さぬよう
いちにちいちにちを
生命をかけて最後は笑顔で

ぬちうむい
負けないように
勝つことよりも
引き分けの価値を高め
守りをかためる

ぬちうむい









2023

12/01
宝もの 過信献身犠牲 傷心がもたらした
膨大な無償援助を受けながらの復興成長
改心自立協調 勇気 創意工夫 努力勤勉
静かな心で紡いでるみんなの尊い国の平和

ぬちうむい
ようやくたどりついた
いきをきらしながらも
すぐちかくのこんびにまで
そうちょうのりはびりさんぽ

ぬちうむい

今からはじめてみる
刺繍入の毛糸の編み物
間に合うかもしれない
膝掛けでもいいですか

ぬちうむい
11/01
すごいねいつもえがおで
まえをむいてたたかって
つらくいたかったでしょう
さぞこわかったでしょうに

ぬちうむい

秋の空
雲の切れ間の
隠しごと
冬になれば雪にとけ

ぬちうむい
なにも知らない
なにが真実なのか
なにを信じるべきか
なにを成すべきなのか今

ぬちうむい
 … 「今」 だよ 「今」
10/01
切磋琢磨し合った人達の
顔や仕草が怪しくなって
三線と古酒でまぎらわす
秋の空にまんまるお月さま

ぬちうむい
ことこまかに
しりょぶかく
ていねいに
かくごして

ぬちうむい

声だけで虜になりました
ほっとして暖かくなりました
さりげない優しさが染み込みました
後はすべてを預けますね

ぬちうむい

09/01
食卓においた
写真たて
風に揺れる風鈴と
わたしだけのお参り

ぬちうむい


夏のならわし
朝の陽に手を合わせ
昼の雲を追いまわし
夜のお月さまと見つめあう

ぬちうむい
17歳の心のドアを
遠慮がちに
ノックして
入り込んだのは君のはずでは

ぬちうむい
08/01
ズッキーニ
シンプルな野菜炒めで
昆虫たちの夏公演に合わせ
ビールが止まらない夜

ぬちうむい
ならんでる
こわいものしらずの
ぶきようでせいじつな
あいつときみが

ぬちうむい

生きたい
伝えきれぬままでも
大声で叫んだり
風まかせに揺れながら

ぬちうむい
07/01
トマトは苦手だったけれど
嫌われたくないように
ただ黙々と口にすることで得られた
からだいっぱい循環する勇気

ぬちうむい
クレヨンの多彩な色を
両手で次々と持ち替えながら
はみ出しも汚れも気にせずに
空も雲も木々も植物も塗りまくる

ぬちうむい

品のある佇まい
慎ましくかなしげな
雨に濡れた紫陽花と
傘に隠れた和服姿

ぬちうむい  

06/01
洗われている
雪解けの清らかな水を
塞き止めた渦流で
ぐるぐるまわる若葉とトマト

ぬちうむい  
… 「トマト」 だよ 「トマト」
チューリップの球根を
はじめて植えたのが懐かしい
坂の上の校庭花壇には友の
ひとりひとりが咲き誇る

ぬちうむい
ところどころ
あらゆるほうほうで
おもいめぐらしこんせきのこし
ゆっくりとひそかにやどにつく

ぬちうむい

05/01
屋上で人知れず涙ぐんでいた
叱られたり突然の哀しい知らせに
私だけが欲深く身勝手だったことを
ぼやけた星屑に曝して拭ってもらった

ぬちうむい
趣味特技はなしと記入欄に書いて
大切にしていることは何かとの問いに
心地良いそよかぜに身を晒し
明日へと一歩踏み出すことと答えた

ぬちうむい
  
水色から深緑まで
多彩に刻々と変化する海を目にして
勇気を出し岩の上に立ち両手を揃え
肌をさらしてすべてをゆだねる

ぬちうむい
04/01
上へ下へ南へ西へ
北へ東へ軽やかに
リュックひとつ
山道歩く

ぬちうむい

眺めるだけで
心満たされる
浦賀水道行き交う
貨物船

ぬちうむい
はなうたならば
はずかしくないから
さくらなみきで
あいしてる

ぬちうむい
03/01
びゅんびゅんと
なないろのかおりとかぜふかせ
さっそうとかけぬけるきみ
ことしもまたおいつけない

ぬちうむい
何回も言う
君に聞かれないように
遠くから小さな声で
おはようおやすみまた明日

ぬちうむい
あらゆる命
微生物菌類から百獣の王まで
みな宿命のもと健気に生きている
ただ例外は人間だけ

ぬちうむい
02/01
夢物語
あなたに恋しています
ときめいています
勘違いの片思いでも

ぬちうむい
あの冬のさらさらの
一面銀世界
かまくらで灯りに手をかざし
あなたを思い続けた

ぬちうむい

あたらしい年を
迎えるたびに感謝する
この国の四季の彩りと
あたりまえの平和な日々

ぬちうむい
01/01
広がる
好奇心
胸高鳴る
今年の景色

ぬちうむい
静か
清らか
厳か
元旦

ぬちうむい
待っていました
白い
雪のような
さらさらの新年

ぬちうむい










2022

12/01
ドームにて青いひとすじの
スポットライトを浴びる
憧れのひとのギターと
歌声にまたしても虜になる

ぬちうむい

影を見たから
もうバレバレだからね
お嫁さんには出来ません
ごめんねきつねさん

ぬちうむい
百点満点には届かなかった
でもそのひたむきさに
確かめられたよ
未来はここにあるということを

ぬちうむい
11/01 15分前になると鳴り響いていた
働き盛りのお腹の虫アラーム
笑いと諦めの視線を浴びながらも
頭の中はランチのことでいっぱいだった

ぬちうむい
とても無理だと思っていたけれど
定年退職後の年金だけでも
家事専念の不安で慣れない生活も
何とかなるものなんだね

ぬちうむい
まるめてまるめて
ゆっくり低温で揚げていく
様々な花を咲かせ甘く香ばしい
出来上がりに自ら百点満点

ぬちうむい
    
… 「百点満点」 だよ
10/01
待つ人は
面影を残しているのだろうか
あの時のままの勝ち気な瞳と
小さな手

ぬちうむい
きっとびっくりしているだろうね
すたこらさっさ
えっちらおっちら
ろくでもないいきざまに

ぬちうむい
詩(うた)と曲(メロディー)で
ちょっといたずらしてみる
気づいていないだろう心の奥の
はらはらどきどき

ぬちうむい

09/01
来ないかと諦めて
一つ一つの思い出を
断ち切り歩く
月夜の帰り道

ぬちうむい

とある夏の日
無意識に伸びる
ふしだらな右手
からだじゅう染めながら

ぬちうむい
水辺の滑らかな流木に坐して
顔をそそぎ喉を潤し深呼吸
秋のシンフォニーに耳を澄まし
再構築する自分の存在

ぬちうむい
08/01
道を歩きながら
迷いためらい
自分を取り戻す
上高地

ぬちうむい
報告しておかないと
いけないことばかり
ないがしろにしてきた
ありがとうも言えぬまま

ぬちうむい
探している
窓越しに広がる空に
僕を乗せてもらえそうな
優しい雲を

ぬちうむい

07/01
走り出したい
慌てないつもりでも
足がもつれても
たとえ人違いだとしても

ぬちうむい
うれしいな
おぼえているみたいと
つたえきき
たとえかぜのたよりにしても

ぬちうむい
私はこの頃
目覚めたときに
いつも涙ぐんでいる
たとえどんな夢でも

ぬちうむい


06/01
終わるまで
あと少しだろうから
気付かれないように
ひとつずつ身辺整理

ぬちうむい
センスもユーモアも
勤勉さも努力も忍耐力も
包容力も責任感も生活力も
そして優しささえ足りなかった私

ぬちうむい

しらないとおくはなれた
うまれそだちなのに
おなじかいしゃでであった
えんだけでここまできたね

ぬちうむい
05/01
磨けば磨くほど細心に丁寧に
理想の鏡面仕上げまで
バフ掛けを何度も何度も繰り返し
自分の老い顔と対面し思わず苦笑い

ぬちうむい
持たざるもの持ちたいもの
持ちきれないもの
そして持つべきもの
決して持ってはいけないもの

ぬちうむい

桜の優しさ儚さ健気さ勇気など
季節ごとに一年中頂きながら
鹿沼公園から西門市役所通りと
いつでも気軽に散歩できる幸せ

ぬちうむい
04/01
2022年また初心者として
マイペースでついて行く
想像以上に進化発展する
未来都市をこの目で見るまで

ぬちうむい
  強くなりたい傷ついても
  人様を傷つけないように
  勇気をもち賢くありたい
  挫けずに生き抜きたい

  ぬちうむい

はるのゆめ
一番かぜにはこばれて
雲にしがみつき着地した
心のふるさと小さなしまに

ぬちうむい
03/01
ときめき ときより
うきうき いきいき
ひらめき きらめき
あちこち もみもみ 

ぬちうむい
結局自分は
強がりで弱虫の
不埒な見栄っ張り
どうすりゃいいのさ

ぬちうむい


靴紐は長目の藍色
シングルで穴通し
足首にぐるりと回し
男締めして今日こそ告白

ぬちうむい
02/01
きっと届くタイムカプセル
222に2百年後へ向け四行詩
生まれ変わった自分へ
生き続けるこの国と地球へ

ぬちうむい
開けはなったガラス扉から
暖簾をくぐり襖障子もすり抜けて
縁側先の枝葉を揺らす
正体不明の訪問者

ぬちうむい

デビュー戦を思い描き
ささいなことを積み重ね
驚きと安心のゴールを
自分自身にも贈りたい

ぬちうむい

01/01
忘れましょう恥ずかしい
後悔ばかりの自分史は
消すことも直すことも出来ないから
除夜の鐘で心の揺れだけリセットする


ぬちうむい
美味しいと言ってもらうまでに
刃先が指に当たったり火傷をしたり
焦がしたり煮すぎたり焼き過ぎたり
いつも笑い転げながらの試食ありがとうね

ぬちうむい
呼吸リハビリも
だいぶ慣れてきたから
新年度の願い事は分相応な
ウォーキングサッカーデビュー

ぬちうむい  

   「デビュー」 だよ 「デビュー」










2021

12/01
こころのうごきとちょうわして
いちょうなみきのえだはたちが
ざわざわとおとをたてせなかをおして
はげましてくれるかえりみち

ぬちうむい

粒よりのものを見つけたよ
たたずまいに誘われて
ふらり立ち寄った小さなお店での
一期一会は何時も何処でも楽しいね

ぬちうむい
暗号は落ち葉の下の
木の実と昆虫の種類と数だよ
大木の根元の穴に入れたから
解き明かしてディナーに遅れないで

ぬちうむい
11/01
戦々恐々としながら
弱気の虫と揺れる心
晩秋の光と影に助けを求め
煎餅布団と毛布一枚にくるまる

ぬちうむい
繰り返す幾多の困難も
誰のせいでも無いのだから
この先の生き方も終わり方も
手探りで模索していく

ぬちうむい
ふたりきり
よりによって
こんなぼくで
ごめんね

ぬちうむい
10/01
1つの嘘と2つの秘密
胸の奥にしまったまま
些細なことでばれないように
食事中も戦々恐々

ぬちうむい
  … 「戦々恐々」だよ
駅と家との往来で
大小の痛みや失敗を
戸惑い向かい合い乗りきりながら
今日また新たにぶつける思いの丈

ぬちうむい
みんな集まる
僕の落とした小さなかけらに
懸命に忙しなく無我夢中で
蟻たちはいつも疲れ知らず

ぬちうむい
09/01
かくれんぼうまくかくれたまま
たれにもみつからずにひとりぽっち
ゆうやけぞらにそめられて
なきがおでうちまではしりきる

ぬちうむい

動いている 常により良き明日へと
右往左往しながらも僅かでも
ゆっくり静かに自然の摂理に身を任せ
この国らしく自分らしく

ぬちうむい
向日葵みたいに凛々しく颯爽として
笑顔満開でたくさんの想いを包み込み
つなぎつづけ勇気をくれる
きみはとっても素敵です

ぬちうむい
07/01
ひつようなものは
ほんのささやかなゆうきと
なにもしなくてもえられる
ふつうのしあわせ

ぬちうむい
夏の風景
軒下で揺れる風鈴
気まぐれな夕立
縁側での線香花火

ぬちうむい
 … 「線香花火」 だよ 

ららら ライバル達と顔を合わせて
りりり リスペクトしあって
るるる ルールを守り競いあって
れれれ 歴史を刻むアスリートに感謝のメダル


ぬちうむい
06/01
じぶんの愚かさ不甲斐なさを
知れば知るほどに
大切なかけがえのない人たちから
距離をおき離れていくもう少し

ぬちうむい

まなびあそびわらいあった
たくさんのみなさん
やすんでんでばかりだったぼくだけど
しあわせにくらしているよいまでも

ぬちうむい
てのひらに
ひたひたと
こぼれおちる
なみだのしずく

ぬちうむい
05/01
するすると
おもわずくちをすべらせて
かくしていたすけべごころ
みすかされこれっきりかも

ぬちうむい

もどかしいよね
たりなかったりおおすぎたり
つたえたいのにつたえられない
ずっとこのきょりのまま

ぬちうむい
見届けようと
動じまいと
覚悟を持って
地に足つけて

ぬちうむい
 … 「て」 だよ 「て」
04/01
似てきたね
背中越しに
聞こえてきた
懐かしき声ふたつ

ぬちうむい
誕生日が同じなだけで
勝手に抱く親近感
手の届かない雲の上の存在の
憧れのスターが二人いる

ぬちうむい
うごきだしてる
ふうせんみたいなおなかに
てのひらそえて
たしかめあったねふたりして

ぬちうむい
03/01
どっちもどっちさ
ぼくのゆううつさも
きみのたいくつさも
おたがいさまでしょ

ぬちうむい
買ったよ一つ残らず
君の好きなものばかり
でも今日は
たぶん僕の誕生日

ぬちうむい
 … 「誕生日」 だよ 「誕生日」
とけていく
かそくどあげて
いっちょくせんに
ひかりとなって

ぬちうむい
02/01
ごきげんになれる
りらっくすできる
りふれっしゅできる
かけがえのないここ

ぬちうむい
堂々と自分なりに
ふるまって来たけれど
妻よ子ども達よ
いま幸せですか

ぬちうむい
遠かった
手を伸ばし
雲を突き抜け
光にとけていく

ぬちうむい
   …  「とけていく」 
01/01
料理する姿は美しく輝いて
掃除洗濯整理整頓を賢明に
子育て仕事も明るく勇敢に
こなし続ける君に心から感謝します

ぬちうむい

これからもいままでいじょうに
ちからをあわせこころをひとつに
みとめあいわらいあって
いっしょにいこうね

ぬちうむい
ラーメンどんぶりに描かれた
五色の雲と金の龍に手を合わせ
家族の幸せと小さな夢を願って
薄味のスープで作ってみました

ぬちうむい










2020


12/01
ぶきようでぶあいそうでも
じぶんらしいさ
かっこわるくてよわむしでも
なんくるないさ

ぬちうむい

夢かななんて
我知らず
夢を見続け
中空の心満たされて

ぬちうむい
しめくくりは
あいしあい
わかちあい
せかいのへいわをいのって

ぬちうむい
11/01
季節がすぎる
旬の果実が染まるたび
背伸びしてもぎ取って
甘み苦み丸かじり

ぬちうむい
涙ぐんだり
裏切られても
気丈にふるまう
君はとおくへ

ぬちうむい
あるけあるけ
のらりくらり
あるくあるく
おちばふみしめ

ぬちうむい
  … 「しめ」 だよ 「しめ」
10/01
上書きしたトレペを裏返し
慎重に貼り付けた柔らかめの版木
輪郭線から刃を立てて
大胆に繊細に彫りこんでいく

ぬちうむい

ベンチで寝てしまったみたい
道に迷って日が暮れて
僕だけではないと言い聞かせ
儚くもはばたいてみよう

ぬちうむい
立ち向かっていけるかな
あてもなくたやすくなくても
天へとつながる道への
秘密を解き明かせるかな

ぬちうむい
09/01
ピースアンドラブサリュート
ジョンからリンゴへ受け継がれた
かけがいのないこの奇跡の星に
生きるもの全てを慈しむ魂

ぬちうむい
充電して勇気をもって
希望を胸に来年こそは
こんな私自身を
使いきってみるさ

ぬちうむい
今日のお手柄は
すれ違い際に手渡されたメモの
大葉とかつるむらさきとかを
ひとつも間違えなかったこと

ぬちうむい

08/01
であいをくりかえし
つちかってきた
たいせつなたいせつな
たくさんのありがとう

ぬちうむい

歩き続ける
能力体力気力すべて
衰えても
今年いっぱい充電して

ぬちうむい
  … 「充電して」 だよ
白く輝く凛々しい砂浜
碧く深く毅然とした海
赤く燃える逞しい夕陽
色とりどり壮大な満天の星

ぬちうむい
07/01
ゆらゆらともるひに
りょうてをかざし
ゆびさきからこころ
おくふかくまであたたまる

ぬちうむい
風に舞うたくさんの
問いと答えを掬っては
正しさも間違いも
握りしめ歩き続ける

ぬちうむい
  
「歩き続ける」 だよ

見つけたよ
色褪せた制服と
折りたたまれたままの
一度きりのラブレター

ぬちうむい
06/01
ずっとみている
つぶらなひとみでひたすらに
りんとしたかぜのさきへと
つながるせかいを

ぬちうむい


日常的に
ささいな悪事を積み重ね
君と子供たちから離れ
孤独を友に飄々と

ぬちうむい

座ったままで
二人ずっとそのままで
おなじ景色と価値観を
見つめて笑顔で過ごそうね

ぬちうむい

05/01
月は七割八割自粛しても
その明かりは眩く
遥かな仄かなこの星の
私達の心に寄り添って

ぬちうむい
好きな歌を沢山聴いて
過ごしています何日も
レコードもカセットもCDも
切なさも楽しくて楽しくて

ぬちうむい

使い込んで手入れして
この手の一部のように
すっかり馴染んだ小道具を
しまいつつ幕を引く

ぬちうむい


04/01
とけそうになる
こころとからだの
しんとうあつひくくなり
なめらかにゆるやかに

ぬちうむい
soyoさんとみなさんの
旅の扉1から紡がれてきた
ひとつひとつの礎に救われて
涙もぬぐって心リセット

ぬちうむい

話かけるだけで
わだかまりも消えて
ふそくかふそくなく
白くありたいこれから

ぬちうむい









2019


11/01
ねついだけでは
つたえきれない
むくちなぼくはただ
きれいなきみをながめるだけ

ぬちうむい
だけどいつか
つたえられる
きっとたぶんきっと
はかなくちっても

ぬちうむい
ゆらめくほのおのごとく
つたわれつたわれ
のらりくらりふれあすたっくの
たかさあつさで

ぬちうむい
09/01
さてどうする
さくせんしっぱい
さじをなげられ
さいふもひらひら

ぬちうむい
Open Mind Open Arms
めをはらしたまま
やこうばすにゆられ
せいじゃくのあさしんこきゅう

ぬちうむい
朝焼けと雲の流れの美しさ
見とれては
思い深くなるほど
そおっとしておく

ぬちうむい
08/01
いくつになっても
たいせつにしたい
しょしんにかえること
やさしさをかえしつづけること

ぬちうむい

笑って泣いて
また笑う
こころ何度いためても
のらりくらりかわしながら

ぬちうむい
こころここにあらず
あったこともないかのひとと
かってなそうぞうでたわむれて
はかなくそらにきえていく

ぬちうむい
06/10
地球に想いをよせて
生を受けたことに感謝しながら
新たな気持ちで向き合います
還暦すぎての再就職

ぬちうむい
雲に一目惚れして
追いかけ続け
エメラルドグリーンの海に
そのまま飛び込む

ぬちうむい
葉書を引き出しごと抱えて
畳の上で左右に振り分けてみる
何気なく添えられた一言一言が
今なお心に触れて躊躇する

ぬちうむい

05/01
カウントダウン
静かに心に刻む
暖かなたくさんの
お言葉に感謝して

ぬちうむい
どこまでもいつまでも
つかまえられずはたせず
そらをまうきみのからだと
ぼくのこころ

ぬちうむい
だいどころに立ち
思いのまま風に揺らぐまま
手のひらでまるめては
揚げ菓子の変化楽しく

ぬちうむい

04/01
つまずいた日々時々を
起点として生きなおす
紆余曲折くりかえし
退職日までカウントダウン

ぬちうむい


  「カウントダウン」 だよ 「カウントダウン」
指でなでる傷跡は
やわらかく
苦笑いできるほど
薄れてきた

ぬちうむい

隠し持ってる
激しさを
悟られることなく
このままで

ぬちうむい

03/01
難しいけど こんな僕では
分かっちゃいるけど こんな僕だから
届かないままの ひとことは
春の風にさらわれる

ぬちうむい
うまれそだちは よこすか
であいわかれつまった よこはま
ないてわらって さがみはら
ちちははのふるさと おきなわ

ぬちうむい

ばらんすをとりながら
くっつきすぎず
はなれすぎず
こわれないように

ぬちうむい

02/01
いつもの私 息切らし
間違えて とまどい
躓いて 格好悪く
それでも楽しく生きていく

ぬちうむい

用意する
身の回りを整理し
おなじ心模様でありのまま
サヨナラできるため

ぬちうむい
地図を大きく広げ
君とほほ寄せ指先ふれて
たどる空想旅行
世界の人々と出逢えるかな

ぬちうむい

01/01
常に顔を上げ前を見て
ひとつふたつ、みっつよっつの
欲と野心を手離して
かけがえない日々を紡いでいく

ぬちうむい
にもつが少し増えすぎて
いつつむっつ、数え切れない
痛みと重みを切り離し
穏やかな風景に余生ゆだねる

ぬちうむい

夢として心に残るすれ違い
時々刻々とうつろいでいく
窓越しの朝焼け空夕焼け空に
願いを託す春夏秋冬

ぬちうむい






2018

12/01
明りに気づくまで
何時間眠り続けていたのだろう
何年間漂い揺れていたのだろう
君がずうっと灯してくれていたのに

ぬちうむい
ゆくえ知れずで会えぬまま
大切なことを告げられぬまま
ほんのりほのかに温かな君に
やさしさを返せないまま

ぬちうむい

島を想い 海に思う
空を想い 雲に思う
雨を想い 風に思う
君を想い 新たな年へ

ぬちうむい








2017


07/01
光を和らげ 影を薄め
雨を凌ぎ 風を鎮める
大きな枝葉の下
一歩 それ もう一歩

ぬちうむい

公園で分け隔てなく
約束もなく集まっては
缶蹴りやらタコつぼやらで
おなかすくまで歓声あげて

ぬちうむい
抹茶ひとくち
目を閉じて旨みをかみしめ
よしずかけの手間ひまに
感謝しぼんやりとくつろぐ

ぬちうむい

06/01
緑をとても
とってもふかく
深く愛する
あいするひとびと

ぬちうむい


底についている様々な
マークや記号やギザギザに
触れながらワインとか
ウイスキーとかを選ぶ楽しみ

ぬちうむい
これからのことをきにかけながら
あらたなであいしげきをもとめ
おにもつにならないようにと‥‥
でも きぜんとしていきていくのさ

ぬちうむい
05/01
ひとつだけ
ぽっかり空いた
心の穴と
向き合って

ぬちうむい

今年もきっと
けんそう逃れ
つつましくふかく
鎮まるソリチュード

ぬちうむい

おとなになった
まぶしいきみに
きづかぬふりして
あてどなくろんりねす

ぬちうむい

04/01
代わりになんて
なれるはずもなく
君がひとりになったという
風の便りにただもうただ・・・

ぬちうむい
梅の花の健気な
咲き始めからたわわと
実をつけるまでを見とどけて
心身入れ替え夜桜に酔う

ぬちうむい
おおきくひろげた
ふろしきをたたむ
せんがくひさいのはずかしき
かんれきまでかうんとだうん

ぬちうむい

03/01
お小遣い
こつこつと貯めて
告白する勇気も
こつこつと暖めて

ぬちうむい
色々な色が好き
500セットの色鉛筆
月ごとにまちわびて
心かさねあわせる

ぬちうむい


Yesterday all my ……
When I find …… My love ……
The long and ……
くりかえし口ずさむ

ぬちうむい
02/01
使い走りは
嬉しい私の役回り
吸わない煙草も
飲めないお酒も

ぬちうむい
合わせそこねた呼吸のまま
小さないさかい重ねながら
これから先も
ずっと連れ添う

ぬちうむい
Paulと一緒に
口ずさむため
一人カラオケで
特訓中

ぬちうむい


01/01
ここにいる
ひとつひとつ
ひとりひとりの
魂に未来を託す

ぬちうむい


しみこむ
ゆっくりとたっぷりと
心の奥底まで
浸透力の高い恋でした

ぬちうむい
詩は風に舞い
空高くゆきわたり
春の足音聞きつけて
麦のびるというらしい

ぬちうむい
 







2016

12/01
繋がりを
信じ感じて
雲の切れ間の
月をながめて

ぬちうむい
大もりは
一度も試したことのない
空寒の日の
かけうどん

ぬちうむい
月明りのもと
窓辺でひとつひとつ
心に沁み込ませる
四行詩

ぬちうむい
 ・・・ 「詩」 だよ 「詩」
11/01
ことあるごとに
すくわれた
ここにきては
すくわれた

ぬちうむい
まわりと
はんぱくずれたまま
なにもかも
ずれたまま

ぬちうむい


つつしみ まちわび
こらえ さけび
うちよせる おもい
きえるまで

ぬちうむい
10/01
漫画の主人公に
憧れ続けて
夢を追い叶えた
君はスゴイネ

ぬちうむい

怖いほど幾多の
すれ違いゆき違いを
互いに受け入れながら
35年目ダネ

ぬちうむい
らくではなくなった
ただあるくことさえ
ただはなすことさえ
とてもしずかにネ

ぬちうむい
08/01
拾い集めるのは
清められ滑らかな
あちこちのポケットに
収まる小石たち

ぬちうむい

違った角度から
ながめながら
様々な表情たのしむ
江戸切子

ぬちうむい

時の移ろいを
月の満ち欠け
風の匂いと
肌合わせで知る

ぬちうむい

07/01
ぺーじから
はみだした一文字が
蝋燭の灯で
ゆらぐ夜

ぬちうむい
記憶している
今朝の一言は
ふたたび胸に
隠したいのに

ぬちうむい


木漏れ日あびて
輝く一雨あとの
森の中 そっと
君の手に触れる

ぬちうむい

03/01
いただきます
ごちそうさま
いってきます
おかえりなさい

ぬちうむい
忘れないでね
いつも伝言だけの
やり取りだけど
感謝しています

ぬちうむい
そんな感じで
いきましょうか
つかず離れず
深入りせずに

ぬちうむい


02/01
ぽろぽろと
とめどなく
あふれている
きみへのおもい

ぬちうむい
まよなかに
はたらいて
ひるまねる
すれちがい

ぬちうむい


楽しんでみる
年にいちどだけ
そのいちどだけも
もう果たし

ぬちうむい
01/01
ぜんぶが
あたりまえのように
いきつづけていく
なにもせずとも

ぬちうむい
のらりくらりと
にのあしふんで
こころかさねあわせ
うけとめながら

ぬちうむい
輝きは
儚く
ひとかたならず
美しく

ぬちうむい







2015

12/01
たからもの
つまさきだちで
たんすのうえに
あのこはもうすぐそこ

ぬちうむい

踏みしめていく
さらさら雪道
風向きが変わっても
月も見えないけれども

ぬちうむい

地球儀を
思い切り回し
指で止め儚い
夢を追いかける

ぬちうむい

11/01
記憶だけを頼りに
君に辿りつけたなら
ただぎゅっと
抱きしめたい

ぬちうむい
ぬくみあるぷよぷよの
君の膝枕でうたた寝する
秋の夜長は
夢心地

ぬちうむい ・・・ 「地」 だよ 「地」
方向音痴の蟻がいる
君に負けないくらいだ
巣穴に向かわず同じところを
行ったり来たりの蟻がいる

ぬちうむい


10/01
笑い声
笑顔
えくぼ
思い浮かべて十六夜

ぬちうむい
この花が咲く
静かな秋の小道に
また来てしまいため息をつく
逢えるはずもないのに

ぬちうむい





ぬちうむい


09/01
るすばんで
ひとり参加の夏祭り
たやすい恋は
たやすく消え去り

ぬちうむい
 
ごきげんななめ
ふっとうちゅうの
きみのそばには
たちよりがたい

ぬちうむい

きっとみててね
もういちど
たちなおるから
こんなわたしだけど

ぬちうむい
08/01
わいてくる 
つのるおもい 
むねのうち とても
おさえきれない 

ぬちうむい

れんげそうを
すいてたがやし 
ほうさくいのる 
ひとたちにあい 

ぬちうむい
明日もまた
涙のような夕立と 
すべてを包みこむ 
夕焼け空をたくさん浴びて

ぬちうむい
07/01
合わせて知る
君は小さくて
いとおしくせつなくて
思わずためらう

ぬちうむい
薔薇の棘をぬき
唾をつけ鼻につけ
悟られないように
手渡す花束

ぬちうむい
大丈夫なのは
ここがあるから
こんな私でも
受けとめてくれるから

ぬちうむい


06/01
手触りを
丹念に丁寧に
確かめ合い
年を重ね

ぬちうむい
気分かろやかに
風に乗り
雲に乗り
鳥たちに倣い

ぬちうむい
 
いつもいる
一緒にいる
この景色この時を
絵はがきに

ぬちうむい
05/01
キャラの薄っぺらな
軋轢のないその日暮らし
深い痛み哀しみを
しまい込んだその日から

ぬちうむい
せなかにそっと
かけただけ
たったそれだけが
きっかけとなり

ぬちうむい
ゆれている
とまどいと
ためらいと
ものたりなさゆえ

ぬちうむい

04/01
守りたいと心から
強く想うひとがいる
近づくことさえ叶わない
胸にしみるひとがいる

ぬちうむい 
雨降り注ぐ音に
耳を澄まして風吹きぬける
香りにつつまれて
冬枯れの木立ち鎮め歩く

ぬちうむい
ねぐせもそのままに
おしゃれした君のとなりへ
ひじ鉄も他人のふりも
あたりまえだね

ぬちうむい
03/01
冷めてもまた
すぐに再沸騰
ほんのすこしだけ
君に触れる

ぬちうむい
駅前でまた
待ちぼうけ
雲の変化に
時をゆだねる

ぬちうむい 

寂しくてまた
花街に身をまかせ
胸にしみる
朝を迎える

ぬちうむい
02/01
靴紐の色を替え
少しきつめに結び直し
気持ち新たに足元確かめ
また一歩ずつ

ぬちうむい

戻る
ことも
たいせつな
この頃

ぬちうむい
待ってるよ
気がおけない
胸にしみる
この場所で

ぬちうむい
01/01
ひとときどき
ひとにちにち
ひとつきづき
ひとこいしひとうむい

ぬちうむい
出発時間せまるなか
長いエスカレータはゆっくりすすみ
君ひとり乗せた「北斗星」
「焦りなさんな」とホーム離れる

ぬちうむい
味付けも上々の煮物を
ひとり静かに食しながら
おくる年の瀬迎える夜明け
新たな期待感胸にして

ぬちうむい







2014

12/01
とけるもの みもこころも
てっぺんから つまさきまで
ゆきのうえでも ひょうてんかでさえも
きみのまなざし ぬくもりで

ぬちうむい
ただひとつ てのとどかない
あこがれ まぼろし
みたことのない すがたかたち
すきかきらいかも わからぬまま

ぬちうむい
旅に出る あてもなく
肩身の狭さから逃れ 髪を切り
無限大の山々で 雨・風に打たれ
全てを葬り 再出発

ぬちうむい
11/01
坂をのぼって振り向けば
ただそれだけで
心満たされるシアワセ
空と海は果てしなく

ぬちうむい

くり返しふるいにかけて
残ったものは
小さな小さな
愛のカケラただ一つ

ぬちうむい
ちからつきてかげおちて
さとられぬよう
いまきたサカミチ
すあしでおりる

ぬちうむい
09/01
コンビで描く
すてきな世界
つつましくひかえめだけど
溢れる愛にほっとする

ぬちうむい
ひまわり一面群がる中で
さまよい抜け出せなくなる
夕やみ迫り心もとない
夏も終わりだね

ぬちうむい
海を見ている
君に見とれる
気づいた君は目をそむけ
また海を見つめてる

ぬちうむい

08/01
ゆれる なかれ
こころ さらして
たおやめに すべてを
ゆだねるなつ なつのよ

ぬちうむい

淡いいのち ついえるまえに
ふるさとのうみで いさぎよく
からだいっぱい すりこみ
るりいろ 瑠璃色

ぬちうむい

元気で すこやかに
育て 仔馬たち
かいばおけに みずをくみたし
たてがみをなで なでねがう

ぬちうむい

07/01
スイカワリした幼き日
ふわふわゆらゆら目を回し
手にしたはずの解放感
取り戻したいこの夏に

ぬちうむい

お願いごとひとつ
叶うなら
言葉ひとつを
かざしてみる

ぬちうむい
変わらない静かな情熱
ひたむきで誠実で
満たされて惹きつけられて
あなたのことを忘れない

ぬちうむい
06/01
種明かしします 
言い出せなかった 

ひらがな5文字 
言葉に込めて今 

ぬちうむい
ちょっとムリです 
振り回されて 

はぐらかされて
知らんぷりなんて 

ぬちうむい

あなたのことを 
惜しげもなく 
あふえるほどに 
大好きなのです 

ぬちうむい
05/01
わたしのために
酔ったふり 惚れたふりする
きみの 手まくら
膝まくら ぷよぷよ

ぬちうむい
しなやかに
見え隠れする
つつじ合わせの
おもてうら

ぬちうむい

思いだそうか
恋するあまり
むこうみずだったこと
しまつしたこと

ぬちうむい

04/01
カーテンに遮蔽され
ばれぬようにしてきたいつわりは
すっかり見透かされていたんだね
もう何もかも恐れまいと決心しました

ぬちうむい
たぶん一目散に
好きになっている(いく)
でもひとまず待ってみよう
春の雨つぶが少し痛かったから

ぬちうむい
黒い瞳 思慮深く
黒い髪 いさぎよく
黒い影 ゆらめいて
黒を纏う しなやかに

ぬちうむい

03/01
いとなみも果てしなく
手ほどき身ほどき
かすかな息を吸い込んで
胸いっぱい吸い込んで

ぬちうむい
僕がポケットの中で
握りしめている

こぼれるほどの恋ごころ
そっときみに伝えます

ぬちうむい

うすむらさきいろに髪を染め
あらたな出来事期待して
春雨のなか小走りする
老婆たちの行先いずこ

ぬちうむい
02/01
むしたちの息づかい
ユキノシタで鎮まっていく
小さなからだ魂に
大いなる野望秘めるきみたち

ぬちうむい
おめでとうって 君から
ありがとうって 君へ
さようならって 君が
サヨナラって 僕が

ぬちうむい
感じるままに
つたえた瞬間
耳たぶまで赤くなり
首ったけです君に

ぬちうむい
01/01
もう少しだけ あたためて
もつれあい からみあい
そっと手を伸ばし 指先だけで
アラーム止めて あともう少しだけ

ぬちうむい

サインを送るザッツオールライト
つきぬ想いイット・イズ・ワン
あなたの四行詩に恋をして
クリスマスの夜にサインを送る

ぬちうむい
 
我慢する 目は眩み
胸熱く 心溶けてなお
雪明りの中 舞いながら
恋のかけらすくっては 我慢する

ぬちうむい







2013


12/01
月の満ち欠け
傾き加減の奥深さ
夜空に溶ける
心のひだ

ぬちうむい
スープがとてもおいしいね
じゃがいもにんじんたまねぎホタテ
絹のようになめらかに
すべりおちてあたたまる

ぬちうむい

手袋はしない
凍える寒さに身をひきしめ
あの人からとどくまで
妄想しながらやせ我慢

ぬちうむい
11/01
連れてくる
辛いことも嬉しいことも
共に道連れ
視界の先まで

ぬちうむい
そのなかに入っていく
ゆっくりとこわがらず
たしかめるため
ふみこんでみる

ぬちうむい
ヌケガラ もぬけのから
三途の川のほとりから
風にはこんでほしいな
茜色染まる北の空まで

ぬちうむい
02/01
繋がっている
ゴールへの軌跡
一人ひとりが一つひとつ
大切にしてきた証

ぬちうむい
ひとつやふたつの叶わぬ恋は
糧としていたしかたないね
ごまかしきれない切ない恋は
命いくつあってもたりないね

ぬちうむい
宝石のような
ことばに聞き耳たてて
冬の雪空舞いながら
落下地点みきわめる

ぬちうむい

01/01
100年の記憶へと
伝え継がれ守り継がれて
語り部たちの言葉に打たれ
静かなるかな年の瀬は

ぬちうむい
のみこんだ決心
やりきれぬまま
叶わぬまま
あこがれのまま

ぬちうむい
雪になっても照らし続ける
雪に似たもの儚いもの
小さな想い小さな命
そっと触れて迎える新年

ぬちうむい






2012

12/01
いくつになっても
きせきのような
かぜにゆらぐ
じゅれい100ねん

ぬちうむい
がんばる・ちらほら
約束する・のらりくらり
心いれかえる・ぼんやり
抱きしめる・ふわふわ

ぬちうむい
そばにいるよ
秋の夜市
何も見えず
手に手をとって

ぬちうむい
11/01
好ましいサヨナラは
ののしりあいとっくみあい
さらけだしてこなごなになり
涙涸れはたしてバイバイする

ぬちうむい
やわらかな秋の空
気紛れな鰯雲
そそのかされていつまでも
かけまわるこどもたち

ぬちうむい

いっしょにねむる幻
疑いすべてを受け容れて
だんだんと大胆になり
膨らんでいく秘密

ぬちうむい
10/01
コスモスの丘
斜面いちめん
黄色のカンバス
あやふやなひととき

ぬちうむい
ひととき佇み
ありのままやりすごす
夕焼け空の下
黄金色に染まる

ぬちうむい

るんるんかろやかに
ステップふんで花束抱いて
あらたな希望
芽ぐむ秋

ぬちうむい
09/01
ひと粒 流れおちた
ひと夏の なみだ星
ひと恋しさ つのる
ひとりの ひととき

ぬちうむい
さそわれて われわすれ
さそわれるまま ふかまりへ
晩夏から 初秋へと
かぜそよぐ ゆうぐれ

ぬちうむい
この道のこと ふりかえり
つみといいわけに ぼう立ちとなる

木もれ陽に 身をゆだね
この道をまた 歩きだす

ぬちうむい





2011


09/01
駆け巡る 不埒な妄想
面影消し去っても 胸うずく
ぬぐいきれない 曲線美
夕陽を浴びても 夜が明けても

ぬちうむい
ここよ いつもの席からいつでも君は
窓をあけて ちいさな声で
伝えつづける 一直線に
水平線から 雲の上まで

ぬちうむい

ほっこり ほんのり
ほどよく ほほそめて
にっこり にんまり
にせもの にげだす

ぬちうむい
08/01 じっとまち
ねがうだけから
ゆうきをだして
ちかよってみる

ぬちうむい
どっちへ行こうか
三叉路の前で思い巡らす
みぎ(東)、まんなか(北)、ひだり(西)
いずれも善悪・苦楽ある道

ぬちうむい
かえってきてね
なんて言われたことなき
気楽な暮らしに
ひとり苦笑いする

ぬちうむい
07/01
ひとりでいるよと
天高い空を見上げて
ひときわ輝く星となった
君につたえる7度目の夏

ぬちうむい

この時がくるから
この場所があるから
この人たちがいるから
この時が好きさ

ぬちうむい
ドンチャン騒ぎ
ドンデン返し
ドンコウ列車
ドンドン

ぬちうむい
06/01
原っぱは広々として
思い切り走り回ったり
のんびりと歩き続けては
ケヤキにもたれて夢うつつ

ぬちうむい

ゆっくり動くなぞる如く
ひとつひとつ感触を
たしかめ動くそそる如く
指先で夢の先へ

ぬちうむい
騒がしい私の心
いつからか夢みては
もどかしい胸のつかえ
いつまでも夢のまま
 
ぬちうむい
05/01
空は大きいいつもどこでも
南の島や北の大地も
夏の夜や冬の朝も
包み込むほど空は大きい

ぬちうむい
すぐそこに寄り添うふたり
南の男と北の女が
風を吸い込み陽光あびて
春が来ているすぐそこに

ぬちうむい
ぐるぐるとまわる針
南を指しては北を指す
磁石だけが頼りのけもの道
さ迷い歩くぐるぐると

ぬちうむい
04/01
お茶でも 喫して
煎餅 喰らい
君に kissして
肘鉄 食らい
 
UMUI
選ぶ らぶらぶ
転ぶ ぶるぶる
迫る まるまる
巡る ぐるぐる
 
UMUI
カラフルな夕立
空を見上げ
両手を広げ
肌染めたろか
 
UMUI