夏海さんのシリトリ
2002 | |||
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02/12 |
帰りたくなる 戻りたくなる 一番幸せだった時間へ 戻れないからこそ輝く時間 知りながら願う それはわがまま 夏海 |
ノートPCなんかなかった時代 日記はノートに書いていた 下手な文字が並んでるけど 喜怒哀楽を叫んでる 夏海 |
心に思うことは自由だから せめて心の現実 桃源郷 平凡な毎日家族と過ごす それが一番の贅沢だから 夏海 |
01/08 | たぶんしあわせだった きっとたのしかった じぶんにじしんがないけど こうかいはしなかった ことし 夏海 |
道はいくつもあったけど 歩み始めたこの道は 自分で選んだ 選ばず悔いるより 選んで納得したくて 今のわたし 悔いていないよ 夏海 |
ずっと ずっと ずっと どこまでも いつまでも きっと 好きだよ 夏海 |
以下 2000〜2001
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あ | 青い海 白い波頭 飛ぶかもめ 音の消える瞬間に飛ぼう 風を受けて ゆけるところまで 最後に見た風景はどこまでもの 青い海と空 夏海 あきらめて帰る夜道 ひとりの道 夏海 あの店に売ってるんです 夏海 味付けは 慣れた母のが一番だ! 夏海 |
秋の宿題 空舞うとんぼの数は? 実った稲穂のいろ なぁに? 夕餉の煙の流れる先は? 夕暮れまでの時間になにしますか? 夏海 穴が空いた 空(くう)を掴んだ 夏海 あなたにあげるものは ひとつだけ 夏海 溢れています とどめようもなく 夏海 |
秋の日の思い出を閉じ込めた タイムカプセルを開いた 昨日の続きのように目を閉じても 歩けるその場所 辛い場所から 夏海 あいして あいされて あいしかえして 夏海 あめふりがすき 夏海 |
い | 一緒にいてね ずっとそばにいてね 甘えんぼでごめん でも離れずに あなたの思い わたしが受け止め わたしの涙は あなたのてのひら
いじわるなひとと 知り合って 夏海 いらなくなったメールを整理 夏海 |
いっぽんぎのきみ まっすぐなきみ 時々困るけど 羨ましいいっぽんぎ 「だってただ好きなだけなんだ」 このままどこまで 流れて行くの 夏海 痛くない?涙目で見上げると彼は 夏海 |
井戸の中 吊るして冷やすスイカ 程よい冷え具合 歯に当たる感じ 庭で割るスイカ 種飛ばすよ ほら 今日のいちばん だぁれ? 夏海 いっしょにいたい ふたりでいたい 夏海 ※歌詞は、福山雅治 Squll より |
う | 海に行こう 夏海 |
うまくごまかすね うわのそらできいてると うちゅうのはてまで うきわかかえてとんでゆく うちへおいでよ うたうたいながら うんでみたけど うそはつみ 夏海 |
「ウソツキは地獄に落ちます、正直に」 そう教育した部下くん 互いの思いを隠して嫌いと嘘ついて 未だ すれ違うと赤面ばかり 夏海 |
え | え?ほんと?うっそ〜?違うの? そんなぁ!いいじゃん!マジ? ちょーむかつくじゃん! え〜?え〜?やばいじゃん!! (高校生の会話より) 夏海 えんぴつ えのぐ えんきんかん 夏海 |
駅は喜怒哀楽の交差点 涙と笑顔がすれ違う いろんな思いのひとたちが 同じホームの隣り合わせ 夏海 |
絵本 いいほん すきなほん いろとりどりの 夢の本 あなたにもいっさつあげたいな ね 暮らしが夢色になるよ 夏海 |
お | おじぎそう ねむのき 眠る木々 子守り歌を歌ってあげる 太郎と次郎を眠らせるのは 雪 夏の雲間に あなたは眠りぬ 夏海 折にふれ、帰る記憶のあの日々に 夏海 おやすみがすきだった 夏海 おやすみしたい おかあさん 夏海 |
思い出すことは よいこと? 思い出すことは 悪いこと? 誰にも答えられない 決められない いつも思い出の中 漂う舟のように 夏海 覚えきれない公式に 業を煮やして 夏海 追って来るかな 独走態勢を 夏海 おじさんになったということば 夏海 |
おめでとうございますおとこのこですよ ありがとうございます でもおんなのこがよかった そんなこといわないでほらかわいいでしょ てにしたほんをぶきに そりおとしたかったせいき 夏海 音楽会 それがわたしの仕事場 夏海 おもちゃかぼちゃ 収獲しました 夏海 |
か | 隠すしかない 本当の気持ち 言い出せないことばが 雪のように 降りつむこころの中 しんしん雪だけが 賑やかに 密やかに舞う 夏海 我慢大会 始めます 夏海 火曜日が好きなんです 夏海 かえろう でもどこへかえろう 夏海 |
「蚊帳」吊って眠った 幼い頃 「蚊帳」は安心 魔物もお化けも 入れない 「蚊帳」見失って早幾とせ 「蚊帳」捜しても もういない 夏海 風は潮風 海の風 夏海 肩凝りにのんできく・・くすりもいいけど 夏海 からまわりする思い 夏海 |
頑張れという言葉だけが 心を支えている 泣き出しそうな逃げ出しそうな わたしを支えてる 夏海 軽くなるかな 風船持って 夏海 影のようにいつも 言葉にできず 夏海 仮面をかぶれず 夏海 固まって 冷えて 美味しくなって 夏海 |
き | 消えた恋 見失った思い みな白く 雪はしんしん隠してゆくよ たくさんのメール みな消して もう振り返らない さようなら
記念日は11/16 夏海 疑心暗鬼 何もいないのに鬼を生む 夏海 切符の名前は 青春の18きっぷ 夏海 |
軋む雨音 風強く ゆらぐこころを もっとゆらす 軋む時を 追いかけて 追いかけて 待つ晴れ間は 未だ遠く 夏海 「きみは瑠璃」とあだなを付けて 夏海 きつねいろのホットケーキ お皿に 夏海 |
気づいていたの ずっと前から ただ意地張っていただけよ 負けたくなくて 勝ちたくて でも結局 負けたね おめでとう 夏海 きんぎょばち、かぶってみれば 夏海 傷は 治っても治っても 夏海 |
く | くすくす笑い 得意な笑い あははは笑い 下品だね ほほほほ笑い エセ奥様 笑いで女の表情は変わる 夏海 |
「くう(空)」ということばは 白くて 広くて 果てしなくて 「くう(空)」ということばは からっぽ なにもない 無にもどる 夏海 |
口喧嘩 機関銃のように発射される 罵詈雑言の山 どっちが早い?どっちが多い? くたびれ果てて 日が暮れて 泣いた分だけ疲れたね 勝負あった 夏海 |
け | けむりたなびく 山里に 暮れなずむ日は いそぎあし かえろ かえろよ お家へかえろ 待つは夕餉と 母の顔 夏海 げんかんはいったら ならんだくつ 夏海 |
原色 あか+あお+みどり 段々混ぜると黒くなる 光の原色 あか+あお+きいろ 段々混ぜると透明に輝くね 夏海 |
化粧品 外国ブランドを使う日は 愛しの方との デートの日 化粧品 スーパーブランド使う日は 子供の学校の 参観日 夏海 |
こ | ことばなくても伝わる思い 空の彼方にいる人へ 元気ですか わたしは元気です いつもそのことば 心に秘めて 夏海 コルクを抜いて 開けるワイン 夏海 午前2時 あなたの眠れない夜 夏海 |
壊してよ 起こしてよ 連れて逃げて この場所から 自分で作った 硬い硬い鎧脱がして 自由になる手伝い 少しだけして 夏海 こんなうた あんなうた たくさん 夏海 |
ごちそうを 作った日に限り 夫は外食 夫は仕事 ごはんと納豆 ささやかな 母子の夕餉どき 夫ふいに帰って おかずなし 夏海 ごめんなさい あなたの望む人生が 夏海 |
さ | ささやかな宴 月と星だけが見ていた よろしくどうぞと一礼して しずかにわたす こころの秘密の鍵 さよなら、って別れて帰らず済む家だね 夏海 寒いから たき火をしよう 夏海 |
さびしい さびしい さびしい いくつつらねても いくつならべても ことばはどんどん さむくなる さびしい さびしい さびしい 夏海 |
探し回って 探しもとめて 探しぬいて 探して探して そして気づいた なぁんだあった 尻尾は自分にゃ 見えないね 夏海 |
し | 四季のある ひのもとのくには美しく 1年の中に 春夏秋冬 巡る 四季のある ロサンジェルスは陽気で1日の中に 春夏秋冬 巡り 夏海 食卓に並ぶおかずより 夏海 しどろもどろになることば 夏海 |
真珠は女の涙の塊だから 持たないほうがいいのよ 幸せよ そう言われたのにどうしても欲しくて 手に入れた途端に 涙の日々 夏海 時間がない ご飯もない 夏海 白いブラウス 白い靴 夏海 |
時間だけ 過ぎてわたしは大人になって 時間だけ 流れてあなたは過去になる 止められぬ時間 止められぬ日常 時間を逆に流せたらいいのに 夏海 実験と称し 薬品を片端から 夏海 証拠は残さず 心に飲み込む秘密 夏海 |
す | すいか みどり しまもよう しまうま はしる サバンナ 夕陽 平原 1本の木 スケッチブックに描く 連想ゲーム 夏海 少しくらいいいじゃない 夏海 すぐそこに潜むものは なあに? 夏海 スキップららら 足取りかるく 夏海 |
スピーカーから流れるおしゃべりに 憧れ 押し掛け インタビュー いつしか気づくと 自分の声も 電波に乗って リスナーへ届いてた 夏海 素顔のままで その歌詞を 夏海 ずっと前から知っていた気がする 夏海 |
すこし笑えた ぎこちなくだけど 夏海 ずいずいずっころばし こわかった 夏海 すぱいす利かせて 会話をしたら 夏海 |
せ | 贅沢なのかな 休日出勤 夫が 炊事洗濯子守りのフルコース 「夫の鑑」とまでたたえられ わたしは「悪妻」社会へ逃げる 夏海 「税金払っているんだ」が慣用句 夏海 世間さまに恥ずかしいから 夏海 せきららなせんちめんたる 夏海 |
せますぎる冷蔵庫の横 ころがるビー玉 手が入らない 定規持って来て あった!滑るね!そうそう、そこ あっ!もっと奥へ行っちゃった!! 夏海 責めても無駄よ そう言い放って 夏海 全速力で走ってジャンプ!ジャンプ! 夏海 |
せんせいどうしてわかってくれないの わたしにといかける 娘のひとみ このひとみのままだと いつのひか 教育不信になってゆくのかしら 夏海 せっせと歩く 前だけ向いて 夏海 ぜんぶまっしろに変えました 夏海 |
そ | そんな感じで そう自然のままで 無理に笑わなくて良いよ でも笑顔のほうが好きだね 苦もなく微笑ませてくれる気遣い 夏海 添い寝 そばにいて ひとりは恐い 夏海 |
ゾンビもサンゲリアも すぐおいで ドラキュラもお岩さんも 急募 暑くてたまらぬこの夜を 涼ましてほしい すぐおいで 夏海 そのままでいて もう離れないで 夏海 |
ぞっとする夢 見てうなされて 目覚めたら 側には日常 あなたの寝息 あなたの姿 これが現実? 夢が現実? 夏海 |
た | ためらわないで 手を離した 落ちて行くあなたを ただ見送って 自分で生み出した 永劫の別れ 何の感情もなく 背を向けた 夏海 騙して騙され どちらが騙した 夏海 旅を たびたび繰り返し 夏海 ※いしゃらし=方言で「どかす」こと |
だまって だきしめる だいじなひと だって 妥協しない だんだん離れるだれが だれと だましあった ダムに沈める 堕落した心 夏海 誰そ彼(たれそ かれ)? 夏海 質(たち)が悪い 質屋に行く 質問する 夏海 |
「たべてみたい」目を輝かせて 寄って来て 訴える娘よ 食べられないのよ「ケチ」怒るけど 「人食う」話は まだ難しい 夏海 たまに笑って 大半無表情 夏海 |
ち | 小さな手 いつもわたしの手を捜し つないできた かわいい娘 今はしっかりピアノ1オクターブの手 笑顔はまだあどけなく 幼いのに 夏海 小さな手 大人のあなたに比べると 夏海 チョコレート 渡したくて 夏海 |
宙ぶらりん ここはどこ わたしはだれ いつも問い掛けて あたりを見回して すがる腕は時々 うそつき 自分で道を 見つけなさい 夏海 「ちょうどいいかな」あてがう服が 夏海 |
ちらりと見せた こころのかたすみ 平気なの?本当はそうじゃないの? 毎日見ている人の命の終わり そんなあなたを 抱きしめてあげたい 夏海 ちりめんじゃこ たたみいわし 夏海 |
つ | 月の舟 夜を渡り流れ行く 夏海 つんとして 見ないふり 夏海 |
つづけて つづき つつがなく ついてがでる つのがでる つみつくり つなわたり つつじのうえ つきやまのうえ つよがり つよいふり つぎはなに 夏海 つみれじる つくりましょ 夏海 |
連れてって 器量よしの梅が店先で わたしにそう訴えるから 切なくて 連れてって じゃおいで うちの子に 今はお仲間 香る梅漬け 夏海 強くなりたい 傷ついた夜に思った 夏海 |
て | であった時に ひらめいた言葉 ワタシハアナタノツマニナル であった時に 感じた言葉 ボクハキミノナイトニナル 夏海 ていねいに やさしく そっと 夏海 |
天井に上がったままの風船を 見上げて眠る お祭りの夜 朝の光に目覚めたら となりに風船 寝ていたよ 夏海 てぶくろぬいで 見えた白い手 夏海 |
「出歯亀」を 「でっぱのかめ」と教えるから 得意に使った 人に言いまくった ほんとの意味を知った時 教えたあいつを ぶちたくなった 夏海 できることなら僕がそばにいて 夏海 |
と | 遠すぎるその星あなたの教えてくれた星 ミルキーウェイ 銀河の流れ そこには だれがいる?だれがまつ? 誰にも解らない 繰り返される明日 夏海 とりあたま とりあたま 夏海 |
どきっとしたよ 怒らせたかな なにも考えないでことば 口にして びくっとしたよ 悲しくなった 人を思いやれない自分が 嫌になった 夏海 |
どうしていますか 今は楽しい? どうしていますか 今はいいことばかり? といかけても こたえはもどらない あなたのいる そらのくに 夏海 |
な | なにもいらない あなたの腕以外は 背を向けて ただ手だけつないで それだけで守られているのを感じるから Living inside your love 夏海 泣いちゃうよ 笑いを我慢し過ぎると 夏海 |
何もかも目新しく 何もかも感激 普通に暮らせる喜び 普通である幸せ ひとつづつ見つけて ひとつづつ確かめて 一歩一歩 歩いてゆこう 夏海 |
名古屋 名産 ういろにないろ 名無しのごんべが 後ろの正面 名門のお出のおじょうさま どうぞ 名札がなくても お席はあちら 夏海 |
に | 2杯目を空けて頂戴 腕を組んで持つグラス お互いに 相手に飲ませるのよ OK? グラスに揺れる 赤ワイン 秘めたる毒ごと 飲み干そう 夏海 虹をそっと絡めとって 夏海 |
にあわない服 にあわないルージュ にあわない髪型 にあわない言葉 にあわない仕事 にあわない立場 全てにあわないことに気づいてしまった 夏海 |
にじんだ文字の手紙の書き主 追い掛けてにしに歩いて行きました にわかに降り出す 冷たい雨は にくにくしいね にちぼつまぎわ 夏海 |
ぬ | 濡れ髪を 梳き漉きつつ歌ううた 夏海 |
ぬきあし さしあし しのびあし あなたに見つかるのが恥かしい 告白しちゃった後は 恥かしい 見つかっちゃった! あなたの優しい笑顔に 夏海 |
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ね | 寝顔のかわいさに つい騙されて 「子供は天使」なんて思ってしまう 天使の言うこと 何でも叶えたくなって 頑張って世話した 庭に植えたアサザ 夏海 |
寝顔見て幻滅した 百年の恋も よだれを垂らした顔で醒め果てた そんな事も知らず カッコつける寝起きに やってきた 恋の終わりが 夏海 |
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の | 野の花の美しさ 気づく 野辺の道 夏海 |
のぞみは あなただけ 希望は あなただけ こわいものはもうなにもないから あなたとただ 歩んで行く人生 夏海 |
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は | ぱりぱりと 食む(はむ)御新香 おいしいかい?こどもたち 作るだけで一向に わたしは食べたくない 和食なくても耐えられる 外国在住向き女 夏海 バトルの連続 毎日朝の御挨拶から 夏海 馬鹿なんです 大馬鹿なんです 夏海 パズルのように絡み合った感情 夏海 |
場所わきまえず笑う癖 直したい癖 突然の思い出し笑いに 相方は引く いくつになっても 直らない 箸ころがっても 笑う癖 夏海 ハート ハード パート バード 夏海 ぱっとみた めをそらす 夏海 |
母に言う言葉は「めし」「ふろ」「寝る」 母が言う言葉は「めしをくえ」「ふろはいれ」 「寝ろ」 三単語で全ての生活可能だった これがわたしの 高校時代 夏海 ばつゲームは「好きな人に告白」 夏海 花の散る午後 ひとり佇む 夏海 |
ひ | ひとつ ふたつ みっつ ねぇ、おかあさん。 みっつをふたりでおんなじにわけるの どっちに くれるの ふたつ くれるの いつもなきたくなるな このことば 夏海 秘密の恋は 少し切ない 夏海 人込みの中に 見えなくなる後ろ姿 夏海 秘密だよ そのひとことがすでに 夏海 |
日焼けあと鮮やかに残る 今年の夏の思い出とともに プールでしょ 海でしょ 指折り数える思い出たち 輝く 夏海 ビビビのネズミ男 いつも脇役 夏海 ひとときだけ過ごす 仮想空間の中 夏海 |
びんた食らわされつつ 泣きながら 励んだ珠算 今はもの笑いの種に 友は言う「算術の道は厳しいのね」と 歌まで作った♪そろばん一直線♪ 夏海 ピンクのハート 手作りチョコレート 夏海 日々是好日 日々考える口実 夏海 |
ふ | 二日酔い 最低の思いでいますよと 散々飲んだ翌朝の電話 わたしには身体を大事にと命ずのに 自分はなぁに?反省しなさい
ふしぜんなかいわ 夏海 降りそそぐ愛を信じられず 夏海 ぷちとまとぷちっと歯ざわり楽しんで 夏海 |
不器用な指先 編むレース 夏海 ふいに聞く 「具合はどう?」 夏海 武器にするつもりじゃなかった 夏海 |
プライドの山盛り てんこ盛り 好きと言う言葉は 見ないふり 気取った 胸張った 威張った 差し出された腕見て 全てを忘れた 夏海 ブキミかもしれませんが 夏海 冬だから 夏海 |
へ | へそくり隠した 上手く行った へそくり作った うれしいな へそくり出して 使おうとしたら しっぱいしっぱい 場所はどこ 夏海 ベランダで並んで話す 受け持ちの子 夏海 |
へびもかえるも たくさんいてね けむしもとかげも まよいこむ そんな場所なの そんな職場 今日はネズミが 足元走った 夏海 平気で ぽいっと捨ててしまった 夏海 |
べんかいは もうききたくない べんごする しぶんじしん べんりなおんなは もうやめたの あとすることはただ べつり 夏海 |
ほ | 本当は 桜の花が一番好き 二番目が ハマナスで でも「好きな花は?」と問われ つい「ばら」と答え あと自己嫌悪 夏海 |
ぼんやり やんわり ふんわり そんな気持ちと時間が好き いらいら ぎすぎす きりきり 二文字言葉は ストレスの素 夏海 |
ボタンの花 雨に滲む色 幾重の花びらに 涙をためて 開ききった美しさ 後に残るのは 散り際の いさぎよさ 夏海 |
ま | まいまいつぶろ かたつむり 夏海 窓を開けようと試みて 夏海 街は色づき 華やぎ 葉を落とし 夏海 |
待ってますなんて言われたら あなた困るの知ってたから わたしの口は勝手に 「さようなら」と言っていた 夏海 まゆげを剃って きりりと描く 夏海 |
間近に見てきた 死と隣り合わせの日々 お隣の人 お向かいの人 いなくなる だからこそ 自分はその仲間になるものかと ただ ぼんやりと思っていた 夏海 魔法のじゅもん 誰か教えて 夏海 |
み | 三日月に 風鈴かけて涼みましょ さえざえと 夜空を切り取り 妖しく光る 銀の弓 宇宙気流に 冴え渡る 音(ね) 夏海 乱れる息 乱れる髪 夏海 |
道案内 先を照らす 牡丹灯篭 着いてゆけば 行き先は闇 黄泉の国へ続く道 あしもと暗く 真綿の苦しみ始まるのも知らず 夏海 みだれた髪をかきあげて 風の中 夏海 |
みちたりている このこころ なんにもほしくなんかないよ あなたがそこにいてくれたら それだけで なにもいらない 夏海 蜜月はいつまでもは続かない 夏海 |
む | 無限大の愛情 溢れるほどに 泣いてばかりのわたしに注ぐ いつも守られて いつも保護されて わたしは何をお返ししたらいいの? 夏海 むだな出会いはないはずと 夏海 |
無理しないで 平気だから ひとりにしても だいじょうぶ 夢中で過ごした日々はもうちゃんと たんすに整理 思い出に変わる 夏海 ムボウビに木陰で昼寝のネムリヒメ 夏海 |
無理なんだって 難しいんだって 夏海 |
め | 眼を閉じたあなたの顔を見ていた もう、開く事のない瞳を見つめた あなたのことをいつも拒否して この瞳を微笑ませたことなかったね 夏海 |
メイ・ストーム吹き荒れ 折れた木々 あれからひとつき 咲いたよ 花が 植物は強いね 生きてるね きみも咲かせて 命の花を 夏海 |
めじろ ほおじろ うたうたへ うぐいす ちをはく たにわたり はるのうたを そらたかくうたへ いきるよろこび かみしめながら 夏海 めだまやき ただひとつの得意料理 夏海 |
も | もう平気だから手を離して自由にして あなたの愛は 奴隷の愛 毎日の電話も 分刻みのメールも わたしを縛るだけの手だてでしかない 夏海 もしもで始まる問いかけを 夏海 |
もしも 美人だったら 夏海 森の中を迷い 誘われた森の番人 夏海 |
森の中 吊るすハンモック 夏の日の 昼寝 心地よく 木漏れ日の読書 覚えているのは ほんの数行 あとは彼方 夏海 |
や | 約束だよって からめた小指 置いていかないって言ったのに ほんのすこし 目を閉じたなら 優しいうそつき あなたがいない 夏海 |
やしの木の木陰で昼寝した ハンモックつって 本読みながら こんなリゾート 天国だねぇ そろそろ戻す 時計を逆に 夏海 |
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ゆ | 夕方5時 退庁まであと何分? 窓染める夕焼けの色 空渡る風の色 気持ちのいい散歩に誘ってくれる 今日は残業 や〜めたっと! 夏海 |
夢の国 ぽん子憧れ宣言す 「大きくなったら皇室に入る」 せっせと励む 作法に茶の湯 「おもしろくなさそう」飽きて半月 夏海 |
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よ | 夜のとばりのカーテン引いて 全てを覆い隠してしまおう 見るのが辛すぎる現実を 今日は忘れる 明日はうつせみ 夏海 |
夜道を照らす月の明るさ 昼間にはない やわらかなひかり 熱のないひかりは 身体に優しくて 夜気と共に こころをつつむ 夏海 |
呼んでいる パチンコ屋のあの台が 連日ふらふら入り浸り 気づけば 財布はすっからかん 部下の君 しっかりしなさい! 夏海 |
ら | ライターを弄ぶ しなやかな指 薬指に光るリングがまぶしいね 無くして 無くして 3つ目のリング カミサンに内緒だぜ 笑顔は少年 夏海 |
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り | りんごの季節 大事に抱いて 帰る道 ずっしり重い道 明日は何にする?アップルパイに 今日は何にする?アップルティーに 夏海 |
流氷のきしむ音だけの響く 灰白の空の下 ふたり 言葉も無く 立ち尽くす 見えているのは 永遠(とわ)の時 夏海 |
理由はふたつ 正解を選べ 1.好き 2.嫌い 3.よくわからない そんな事書いたものだから 迷うよね 返事が来ないラブレター 夏海 |
る | ルビーなの 誕生石は赤い血の石 ひとつぶのいしは まるでハートのように あなたとわたしの間で 脈打つ つないだ手の中の薬指 それはもうあなたのもの 夏海 |
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れ | |||
ろ | ロスの夜 仕事を終えて帰るアパート テレビよりラジオが友達 一人暮らし アニタ・ベーカー「ラプチュア」 ひとばん中聞いて 夜更かししたっけ 夏海 |
ロッキング・チェアにもたれて揺れる こころと、からだと、きもちと。 そろそろ季節 編み物の季節 今年はセーター編んであげるね 夏海 |
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わ | ワインならロゼだね 君に似合うのは でもわたし まだ病み上がりよ 医者と胃薬も付いてるから ご安心 笑ってしまった 乾杯の音 夏海 わんたん作りました 夏海 |
「吾亦紅」我も恋う 君を恋う 「宵待ち草」酔い待ちくさ 待つ君の酔い 君が酔ったら言ってしまおう 急いでそっと 太陽にも負けない 熱き思い 夏海 悪いね ごめん たすかった 夏海 |
わたのき わたのみ わたしのき 白き真実内に秘め 元気に実るわたのみに いつまでもはじけずそのままで 早くはじけろ 思いは交差 夏海 |
A B C |
Freedom 自由を求めて Fight 戦った Faraway 遠く去った Fire 希望の火 夏海 |
Deep 深く Down 沈む Day 日盛りに Doing ただそうするだけ 夏海 |
Yellow 初めての入国審査の時に 夏海 |