苔虫さんのシリトリ
2005 |
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02/08 | てくねってだけ聞こえて なにをしてくのかわかんなかった で夕日に聞いてみようって思った わけでもないけどほかにすることない 苔虫 |
からずっと見てたら にじみながらゆれながら こっちみて笑うみたいに 山の向こうにだまって沈んでった 苔虫 |
不安でしょうがなくなったよだって あいつも笑いながら行っちゃったし 夕日も笑いながら行っちゃったし だから今待ってるトコ笑いながらね 苔虫 |
02/01 |
せつないと書いた手紙を こぶねにのせて おいらものって さあ出発だ(どこへだよ) 苔虫 |
あわてないと書いたオフダを オデコにはって あわててはしって 一等賞!(脅しの道具かよ) 苔虫 |
いらないものに囲まれて 暮らせばだんだんうずもれて いつしかオレも いらないものに(うひー) 苔虫 |
2004 |
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07/20 | ポケットをたたくと ビスケットが割れる いくらたたいても ビスケットは割れる 苔虫 |
食べられないカスを つかんで空に投げたら パッと光って広がった そんな素敵なビスケットが欲しい 苔虫 |
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07/13 |
砂浜で せっせと穴を 掘るのはカニ かに? 苔虫 |
おはようさん きょうの雲は たのしいね さて 苔虫 |
この手にひとりを 抱きしめて きょうもいちにち がんばり真っ赤 苔虫 |
06/15 | 遺言も 遠い先ではござるまい 四季がまるで 四日のごたる 苔虫 |
感じるままに生きろと 説くアナタは 理屈で生きて いませんか 苔虫 |
ギリギリで焦ってる時に 流れてきた ホテルカリフォルニアに シビレて動けず 苔虫 |
遺言に なぞなぞを 出して 困らせたい 苔虫 |
感じる違和は 空から来て ただ歩き回る 旅行者のうつろ 苔虫 |
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03/09 | あなたはマダラでシマシマで 怒ると湯気がメラメラで そのくせどこかあたたかく 夕立ちみたいな土くささ 苔虫の精 |
毒は4月に広がって 無邪気なぼくらに忍びこみ 気づいたときには 「うぜーんだよ」などと毒づいている 苔虫青虫 |
姿は見えないだろうけど 彼女のことを想うだけで 仕事がスイスイ進むんです だから彼女は秘書なんです 苔虫言訳議員 |
2003 |
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12/23 |
今年のうちにとくわだてて 果たせなかった北海道が 物産展に山積みで 買って帰ってナベで煮たった 苔虫 |
とうちゃんとうちゃん どこいくの そっちにいったら 帰ってこれんよ 苔虫 |
くるしみもがき それでも立って 決めゼリフ吐くアニメは 見るだけにしたいもの 苔虫 |
12/09 | 背中ポリポリかきながら 寝転んでテレビみてたって 明日はくるし年だって明ける って誰かいってくれ頼むから 苔虫 |
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11/25 | 並んで濡れて歩くのは かっこよすぎて 恥ずかしいから っていうのが相合傘の理屈なの 苔虫 |
金縛りにあってるオレを デジカメで 撮ってほしいから っていうのが同棲の理屈なの 苔虫 |
だからねプロポーズの理屈を ずっと待ってるんだけど ひらめかないから っていうのが別れる理由かよ 苔虫 |
10/28 |
空にいる君に 気づかないとでも思ったかい さあ降りてきて 昔話でもしようや 苔虫 |
沈んでいった芸人が 残していったボツネタが パチンパチンて今もほら 泡とはじけてしらけ沼 苔虫 |
限界さんは意地悪で ガラスの壁の姿して 行けないのなら見せなけりゃ こんなにこがれることもないのに 苔虫 |
空に向かって言いますが わたくし苦虫でも芋虫でも ましてやヘコキムシでもなくて 苔むす苔虫なんですの ヘコキムシ |
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10/07 | ずしりだなんて重そうな 言葉でいくら飾っても わたしの人生 ちゃんちゃら軽いす ちゃんちゃら苔虫 |
右に曲がれといいながら 左手を指す恋人の わたしの経験から言えば たいてい左が正しいす ちゃんちゃら苔虫 |
なのにわたしは だってあなたの かもめ飛ぶ飛ぶ ちゃんちゃら演歌 ちゃんちゃら苔虫 |
09/16 | 猫なで声っていうけれど そんな声をだしたって オイラはぜったい だまされにゃいぜ 猫け虫 猫の額だと?猫背だと? チミねぇ容姿のことを ずけずけ言うにゃよ 気にしてるんだからにゃー 猫煙氏 猫じゃらしだけはどうしても だからやめれってばもう 体が勝手に反応しちゃって あ〜んオイラで遊ぶにゃー ね苔虫 |
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07/08 |
夏だもんでもんでもんで 七夕だもんでここ来てもんで 天の川は広すぎて アタシにはもうまたげんもんで えっちやねん苔虫 |
嘘だけど好きだよ 嘘だけどずっと一緒にいたい 嘘だけど結婚しよう 嘘だけど信じてほしい どっちやねん苔虫 |
ナンテりりしき 上腕筋 ナンテとぼしき 郵便貯金 まっちょやねん苔虫 |
嘘だけどばっかじゃないの 嘘だけど何言っちゃってんの 嘘だけど大っきらい 嘘だけど信じらんない ばっかやねん苔虫 |
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07/01 | 雨の日に取り乱し 「ぶっちゃけって言うな!」 と泣き叫ぶ16歳男を 鎮めるすべを私は持たない 苔虫 |
文字をじっくり ひとつ書く なにがなんでも ぜったいに書く 苔虫 |
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06/24 | マルあげる マルでござるかオデブですな じゃあバツあげる バツでござるか痛そうですな 苔虫 |
いっぱい しょっぱい しっぱい かさねど 苔虫 |
消えないで 座り続けるゆうれいに ほとほと困って 朝食をだす 苔虫 |
06/10 |
コドモから お腹をとって 頭にのせたら ほらドコモ 苔虫 |
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06/03 | 消せない記憶を共にもつ オトコを消しに行ったのさ 電車に乗って船乗って 冷酷無比に行ったのさ 消せない記憶を共にもつ オトコは静かに目を細め 砂を噛むよな後悔で 背が縮んだよと笑うのさ 消せない記憶を共にもつ オトコはそういや小さくて そのうち自然に消えそうで 半分本気で励ました 消せない記憶を共にもつ オトコとオレの二人ぶん 砂にナミダがボタボタと 冷酷無比もボタボタと 苔虫 |
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05/13 | あこがれに 近づくごとにフワフワし いまや上空 旋回中 苔虫 |
なみだ 隠して しり 隠さず 苔虫 |
くるくるまわる ぷるぷるみなち ころころわらい つるつるこけた 苔虫 |
あこがれの あの人の言う冗談に しらけて 顔がこわばり中 苔虫 |
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05/06 | ひかりを詰めた 水筒を 下げていけたら 怖くないのに 苔虫 |
つぶつぶみたいな あの星の アフリカあたりを 君が吹く 苔虫 |
生意気盛りの 季節を詰めた 箱を土産に 悪魔のもとへ 苔虫 |
04/22 | 壁というのは かたくて重くて たたくと痛くて シンプルで好き 苔虫 |
手というのは ぶったりなでたり 握ったりつねったり あんたナニサマ 苔虫 |
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03/04 | 上の前歯が 抜けてる子供は それだけで ハッピーフェイス 苔虫 |
ラッキーが のんきにストライクだった 時代は過ぎにけり けむりはいずこ 苔虫 |
いたずらな朝がこっそり 私の家だけ 夜にしておいたんです マジで寝坊じゃないんです 苔虫 |
02/04 | アルバムが 私をつかんで離さない だから変われないのだ 勇気とかじゃなく 苔虫 |
イジワルをしたくてしたくて ニマニマいつも考えてるのは 好きだからでしょ なんて言ったら絶交だからね 苔虫 |
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01/21 |
口笛吹いてカエルが通る 誰も気づかず振り向かず ジャンプ一番空を駆け 一人見上げる子供に合図 苔虫 口笛吹いてタヌキが通る 誰も気づかず振り向かず わざと手を振り跳ね回り 踏みつけられて子供が笑う 苔虫 口笛吹いて天使が通る 誰も気づかず振り向かず ハローワークに並んだら 資格を聞かれて苦笑い 苔虫 |
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2002 |
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12/17 | 暮れてとぼとぼ道すがら 赤い空背に電柱が はよ帰りやと灯を点けた お里は関西なんですね 苔虫 |
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12/10 | メールがタッタカ軽やかに ステップ踏んで世界を駆ける 発した私は足首に 日常を巻きつけているというのに 苔虫 |
ひろがる おでこ ふるびる おとこ 苔虫 |
かならず私 ごしごしタワシ かな振る私 あなたのために 苔虫 |
12/03 |
迷子の言葉が夕焼けに 焼かれて雲になりまして 何してる?やマジ会いてーが 降り注ぐよな夜の雨 苔虫 |
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11/26 | ゆくえを誰に尋ねるの 立ち止まらずにまっすぐに 行けばどこかで会えるはず さあポケットから手を出して 苔虫 |
あなたの心を 見透かすように 枯葉がくるくる 舞い落ちる 苔虫 |
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11/19 | たくさんの赤が すこしの青に 敗れ去って きょうもまた夜がくる 苔虫 |
波はその仕事で いつも永遠だけを 語っているのが 美しさの秘訣 苔虫 |
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10/29 |
ほどほどに来ればいいのに ホントの敵はテレビと違って 曜日にかまわず来やがる為 と上目遣いに有給申請 (ガーマン苔虫) |
三日後星人は三日後にきました 四日後星人は四日後にきました 五年後星人はまだいいけど 十年後星人じゃ引退してます (ガーマン苔虫) |
うなぎ星人はぬるぬるでした うめぼし星人はシワシワでした うたたね星人はうたたねでした うきうき星人はウキウキわはは (ガーマン苔虫) |
10/22 | 階段なんて怪談にくらべたら ちっとも怖くないけど すべったら怪談より痛いから 階段の勝ち 苔虫 |
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10/08 | 占いでラッキーアイテムだったから カバンに忍ばせた果物ナイフが ずっと気になってうわのそらの なにもない一日 苔虫 |
チケットがはらりと落ちて 次から次へと駆け巡りだす 思い出を文庫に戻して パタンと閉じた 苔虫 |
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09/24 | 残る問題は拉致問題です とらわれたガーマンは 無断欠勤のうえ失業する前に 果たして助け出されるのでしょうか (ですます苔虫) |
髪は長い友達なのです 年賀状が年々減るように 長い友達も年々減るのです 排水溝での別れはつらいです (ですます苔虫) |
ぼくらはたぶん生きているけど 手のひらを太陽にすかしてみる 余裕がなくいつまでも真っ赤な 血潮を確認できず残念です草々 (ですます苔虫) |
09/17 | あのころは あのころのまま 静かに 眠れ 苔虫 |
夕方は おそろしい夜へと 私をいざなう 美しいワナ 苔虫 |
凍った心が 暴れだすのは たとえばこんな けだるい目覚め 苔虫 |
08/27 |
またくるねと言われ続けて 数百年 その人がそのあとまたきた ためしがあるかて 苔虫 |
ぢりぢりとアタシの肌を突き刺した 憎いアイツがもうなつかしい さよならサマーこんにちオータム さあ焼き芋買いにゴータムよ〜 苔虫 |
リンリンごめんください ガーマンといいますが たしか住所このへんなんですけど きてないですか?人類の敵 ガーマン苔虫 |
07/25 |
雨やどり 帰りたくないボクたちは いつのまにやら 虹やどり 苔虫 |
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07/16 |
晴れわたる空を ぼんやり眺めている 戦う意味は 考えないようにして ガーマン苔虫 |
さいこうさいこうアンタさいこうと 冷酒をおごってくれたおかみさんが ボクのマントをしてゴキゲンで 接客してるので帰れないんです ガーマン苔虫 |
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07/09 |
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07/02 |
夜遅く鳴る出動要請に 応えたいけどだめなんです ああ残業でドライアイに悩む 我らがボランティアヒーロー (ガーマン苔虫) |
神よ我に力をと 渾身の力で戦うも 今度の敵は弱すぎて なんだか泣けてきた (ガーマン苔虫) |
ひとときの後悔と放心を ぎゅっと絞って 飲み干してしまえ にがいけど立てるぞカーン (オフサイド苔虫) |
06/25 | ただ見ていたいだけなのに わたしの目は もはや月に ピントが合わない 苔虫 |
がまん「ガーマン」 われらがヒーロー きょうも敗れて 雨にうなだれ 苔虫 |
大粒の雨に打たれて 空飛ぶガーマン マスカラ塗って 雨でも安心 苔虫 |
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大根を踏んでしまって われらがガーマン 一本一本つまんで直し お礼にもらった大根にがし 苔虫 |
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06/18 |
なまえも言えない 赤子でも 人間なのだ この強い意志 苔虫 |
ないしょと言って 笑うから なにも聞けずに ねばりつく夜 苔虫 |
木にたたずんで 毛づくろい 飛べる日を待ち 毛づくろい 苔虫 |
なまえもいいけど あたまもね だっておいらは ベッカメさ オフサイド苔虫 |
ないしょで相手の すね毛むしってるのは ぜってー秘密だ どーだ(戸田)わかったか オフサイド苔虫 |
木餅ですバラをあなたに おお気持ちでしたか ニホンゴ取っ手ーも むずかしいでぇすねぃ オフサイド苔虫 |
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← 鳥シェー監督と鳥シェー通訳 | |||
06/11 |
その人の長い影に もう少しで追いつきそう あとちょっとなのに夕立が バシバシ叩いて消えちゃった 苔虫 |
大好き病は治ったか 見えるか立てるか 震えてないか 並木道を走ってみるか 苔虫 |
さぁ知らないな覚えてないよ マジマジ これは違うよ そこでもらったんだけどいる? じゃ誕生日おめでとう 苔虫 |
06/04 | 今からパーッといきますか パーッとどちらへいきますか ええと行き場はないけれど それならパーッと帰りますか 苔虫 |
画面に写るあなたの顔に ヒゲを描いて笑ったり 涙を描いてしんみりしたり ごめんだけは言えそうもなく 苔虫 |
カギは持ってるはずなのに どうして耳や鼻の穴に 差しても回しても開かないの あなたのキモチの鍵穴はどこ 苔虫 |
05/14 | これっきりだと言い切ったきり どんな涙にも振り向かず 黙ってビデオをみていたら レイア姫に叱られた 苔虫 |
みてる じっと君をみてる 君は僕をいちどもみないで バタンとドアを閉めてった みてる じっとドアをみてる 苔虫 |
クツを忘れて飛びだした 仕方がないので草むらで 大きな葉っぱを足に履き 甲州街道南下中 苔虫 |
靴下をドキドキしながら覗いたら 飴がひとつはいってた 黙って食べてもういちど寝た サンタのばか 苔虫 |
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04/16 | 伝わったかな だめかな もういちど言うよ それはリモコン電話はこっち 苔虫 |
シャツ 待つ 夏 果てつ 苔虫 |
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04/09 | 海へ 初恋を捨てにいった 浜辺で 自由を拾って帰った 海へ 青春を捨てにいった 浜辺で 寛容を拾って帰った 海へ 親を捨てにいった 浜辺には なにも落ちていない 海へ 自分を捨てにいった まぶしい海よ 私を許すな 苔虫 |
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03/19 |
近くへ!もっと近くへ うっ なんか見えすぎ 遠くへ!ちょっと遠くへ 苔虫 |
象が巨体を揺するのは 檻がせつないからじゃない おおきな耳が呼び寄せる 音楽を楽しんでいるのだ 苔虫 |
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03/05 | 耳をすませば セバスチャン 汗をふきふきG線上 タッタカ遊ぶよトッカータ 苔虫 |
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02/26 | なにもないばスキー場 ときめきも であいも なにも苗ばかスキー場 苔虫 |
気づかないフリフリパンツ ねえ気づいてよピンクよフリルよ 恥ずかしのに高かったのに そーれジャンプ〜いやーん 苔虫 |
このごろ たべごろ あじみは だめよ 苔虫 |
02/05 |
まだ決めてないあれこれに もう決めちゃった現実が ひとつ重たくさがるたび また歌声が低くなる 苔虫 |
ページをめくって 栞をクルクルして 畳でお昼寝したら なつかしい匂いがした 苔虫 |
午後には一斉に雨が降り ほてった地面が音を立て 土がもうもうと踊りだす それが見たくて待っている 苔虫 |
01/08 | たぶんでうすめ かもねでうすめ まんなかにスパイシーな さようなら 苔虫 |
道でおしっこする勇気はある なんならんーこも平気だぜでも 道でそりはちょっーとできかね 並んでロボット歩く並木道 苔虫 |
ずっとあなたが スキップだった なんだそれ だってぇふにゅふにゅ 苔虫 |
以下 2000〜2001
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あ | 青い鳥よ 空を抜け 澄む鐘よ 風に乗り かなたにはこべ 鳴り止まぬ我が声 苔虫 味とは 苔虫 |
あきらめて知る勇気の力 思い込みの破壊力 バカのひとつ覚えの持続力 若気の至りのすばらしさ 苔虫 |
穴があいたよ こめかみに 考えてること 丸見えじゃん ちょっとまずいよ とくにキミ 見るな誤解だ ごめんなちゃい 苔虫 |
い | いつまでも鳴る かみなりが 苔虫 糸をピシッと張るように 苔虫 |
一緒にいてね ひろしくん もう会わないわ ひろしくん わがままばかり 墓参り 苔虫 痛くない傷つかない 苔虫 |
いらなくなったオートバイ つくえなどを引き取ります♪ いらなくなった片思い うらみつらみは日記にどうぞ♪ 苔虫 |
う | うたいましょうよ ゆらゆらと おどりましょうよ はだあわせ よるのかわらで よあけまで あさひでじゅっと とけるまで 苔虫 |
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え | 絵本の世界に吸い込まれ 大冒険をしていたら いつしか自分も絵本になって たのむから閉じるな俺を 苔虫 |
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お | おせおせおせよ おすんだよ つけつけつけよ つくんだよ おすもうなんて それだけさ おっぱいつまんじゃ だめだって 苔虫 追ってくる悲しさの波 苔虫 |
覚えきれない 専門用語 忘れたいのは つらい思い出 脳みそ開けて 置きかえちったら 専門用語で 泣けちった 苔虫 お休みしたいのです 苔虫 |
おやすみなさいをあげるから 夜更かしをなおしてね でもそしたら僕は夜 君になんて言えばいい? 苔虫 おじさんになっちゃった 苔虫 |
か | ガラスを磨いているんです 曇った向こうが見えるよに 凍えるあしたが溶けるよに にごった心が透けるよに 苔虫 風に乗ってくるものは 苔虫 かえろうにも 苔虫 仮面なんだから 苔虫 |
隠すしかないイケナイ心を たくさん集めて一粒ずつ 製氷皿に並べ入れ チンと凍らせてあるのです 苔虫 軽くなるかなー 苔虫 からまわり 苔虫 仮面はライオン 苔虫 |
舵取り棒に 舵取られ まあいいかなと 舵取られ たまに頭を ぶっつけて 気付けばこんな私です 苔虫 肩見せて 苔虫 からまわり 苔虫 |
き | キッチンハイター へそにぬる はらぐろいのを なおすべく くろマジックで へそをぬる はらしろすぎちゃ ふあんだわ 苔虫 傷ものなんですワタシ 苔虫 切符はまだあります 苔虫 |
消えたパンティー 高かったのに 苔虫 傷がうずいて 唐突に 苔虫 切符にあわてて書きとめた 苔虫 |
記念日にだけ過ぎた日を いとおしむのはやめにして 毎日を噛みしめて生きるなら もうただのしみじみ爺さん 苔虫 決めたから 苔虫 |
く | クリスマスの次の日は ツリーをたたむ母をおき 空に向かって礼を言う 娘の背中がいじらしい 苔虫 |
口喧嘩なら まかせなさい シェイクスピアの 弁舌と ベートーベンの 情熱と 怒りをぼくに くれたなら 苔虫 |
ぐらぐらゆれる つなわたり 苔虫 |
け | 原色キラキラ きれいだな 水でうすめて パステル調 涙でうすめて たそがれ調 酒でうすめて べらんめえ 苔虫 携帯をケータイと呼んでみる 苔虫 |
決勝戦をすっぽかし 河原歩いて石投げて あいつが迎えに来る声を じっと背中で待っている 苔虫 |
現実的をあげるから 妄想癖をなおしてね でもそれもつまらないから やっぱり朝までおあずけ 苔虫 |
こ | 午前2時なら見てごらん アンドロメダの彼方から サンタ軍団すべりおり フラッシュ撮影禁止です 苔虫 壊してよってささやくんだ 苔虫 |
ござしいて ひるねした かぜ吹いて とんでった ござ追って とびはねた つまずいて こえだめだ 苔虫 |
声は喉から出て耳に届く 文字は指から出て目に届く 届けたいのは心で 届かないのも心 苔虫 |
さ | さっきからさあ なんかさあ ずっきんばっきん 聞こえてさ うるせえんだよ おめえよお ほしをぶつけて あそぶなよ 苔虫 寒いから 苔虫 |
叫び出しそで ふとん敷く あした晴れたら ほせばいい 涙も傷も 乾くから 叫び出しそで ふとん敷く 苔虫 |
探したくない 忘れもの 探すふりして いつまでも 終電までも 朝までも 何をしてるか忘れるまでも 苔虫 |
し | 食卓ぽんと ふみこえて 苔虫 知りたくて渡る橋があり 苔虫 |
じらしにじらして ちらリズム おもわせぶりの とぼけぶり ここらで甘くと 振り向けば なによどこなの どこいった 苔虫 |
しどろもどろをあげるから きびしい口調をなおしてね でも全部はこまるから 君がしどろで僕がもどろね 苔虫 |
す | するどくといだ ひかる刃に にげまどいつつ 切り裂かれ こころふるわせ なみだする そんなことばに であいたい 苔虫 すぐそこにいると思うから 苔虫 すきまができた 苔虫 |
スピーカーです君のくち そんなになんでも喋ったら 僕はどんどんちぢこまり そのうち消えてしまいます 苔虫 すぐそこに電波が飛ぶから 苔虫 |
少しくらいはタラバガニ 痛い痛いも好きのうち 奪い合っても愛情家族 黙って聖夜のタラバガニ 苔虫 ずいずいずっころばしごめんなさい 苔虫 |
せ | 席を立つ音 きこえたよ 苔虫 絶体絶命 逃げるが勝ちだ 苔虫 |
センベイ布団 切り刻む きみと何度も ここで寝て きみが何度も ここで泣き 残った抜け殻 みてられず 苔虫 制服は脱げばいいよ 苔虫 |
「ぜ」はどこかしら 威勢がよく 行くぜ!だなんて 言われると ついふらふらと あーららら 忘れちゃいかんぜ! 主体性 苔虫 |
そ | そんな感じで 冬がきて あくびをしたら 雪が降り 春夏秋が くりかえし 耳掻きしたら おじいさん 苔虫 |
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た | たべてみたいの ぷるぷるん さわってみたいの すりすりり おどってみたいの すったたた だまって見たいの 夜の海 苔虫 誰だって誰かに初めて恋をして 苔虫 旅だった 苔虫 |
たべてみたいのは ガムシロップ入りの情熱 やや茹ですぎのストイック 梅肉と和えた倦怠 苔虫 たまに笑ってごまかして 苔虫 |
誰が決めたの 梅雨だって 誰が決めたの 夏だって こんなに震えるタマシイは 春の出会いの照れかくし 苔虫 たまに笑って人ちがい 苔虫 |
ち | チチキトクデハ ナイケレド ハハモゲンキデ イルケレド アルバムミテタラ アイタクテ アルバムトジタラ ナミダデタ (ハハヨリ) 苔虫 地下を流れる配水管が 苔虫 |
ちらりと雪の降る夜に 家をぬけだし待つ君は ひざをかかえて上を向き 空に昇ってゆくごとく 苔虫 チョコレートならここにある 苔虫 |
ちらりちらりと見えるから つい目がいってしまうのだ いっそまるごとあらわなら やっぱり見ますごめんなさい 苔虫 チョコレート乗せて走るよ 苔虫 |
つ | つきあたりには 闇があり 苔虫 |
つんとしている背中から 話し掛けるなを越え ほっといてくれを越えて 行かないでくれが聞こえる 苔虫 |
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て | 手痛い詐欺にあったのさ ミニスカートだと信じていたら 巻きスカートのふりをした キュロットスカートでやがんの 苔虫 |
てぶくろを裏返して干したら スーっと何かが 飛んで逃げた バイバイ冬 苔虫 |
てぶくろしたまま 握手して 大きなバッグの 君はすぐ やけに明るく 手をふった てぶくろ嫌いは それいらい 苔虫 |
と | どうしていますかなんて メールくれなくても ただ振り向いて 手を振ればいいじゃないか 苔虫 問いをやめたら 消えそうで 苔虫 |
「遠すぎるのだ!君のひとみは」 シェイクスピアの言葉ではない ぼくの皮膚がいま叫んだのだ 手を伸ばせば届くのに 無限 苔虫 どこですか?はぁ〜 苔虫 |
突撃だー ダダダダダーゴツン あのさ 知らんぷりするなよ 苔虫 |
な | 名前を呼んではいけません そっとふれてもいけません ましてやぎゅっとはちっちっちっ 許されるのはただ見つめること 苔虫 名もないその子がいったなら 苔虫 |
夏休みなんか嫌いです 後姿も見れないなんて もう終わりにしてください 宿題ぜんぶやったから 苔虫 流れ流れてきた部屋は 苔虫 |
何もかも定規で測って エクセルに入力したら 死ぬとき私は満足か 合計キロは人生か 苔虫 流れ者じゃない酔っぱらい 苔虫 |
に | にあわぬ虚勢をひねりだし マユのあたりに貼りつけて 時には俺も立ち向かうのだ ヒザの震えを隠しつつ 苔虫 |
虹がでたらハシゴをかけて ウォータースライダーで ひともうけ 消えたらそこで店じまい 苔虫 |
虹に みとれている 7人の こども 苔虫 虹に座っていちゃいちゃして 苔虫 |
ぬ | ぬるぬるでもベトベトでも ころんでもすべっても 傷ついてもさけんでも 君がいるから 苔虫 |
抜けないんだよ ひっぱってよ もうこんなとこ いやだよ 苔虫 |
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ね | 寝顔を見てたらむらむらと こみ上げてくるいとしさに つい切り刻んで食べた夢を 見て泣いてる自分を想像し 苔虫 |
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の | |||
は | 果てない夢は 見るだろう たとえ私の 正体が 37度の 熱をもつ タンパク質に すぎぬとしても 苔虫 バスていあたりに おりたった 苔虫 バナナを一本にぎりしめ 苔虫 パピポピポ 苔虫 |
始めてよかった なかぱっぱ 終わりよければ なかぱっぱ かんじんなのは なかぱっぱ おなじアホなら なかぱっぱ 苔虫 母に似合うのは小言で 苔虫 バカだから 苔虫 バタンと閉める 苔虫 |
半分ずつに したからにゃ 半分残して おかなくちゃ 誰かが待って いるはずの 私を待って いるはずの 苔虫 母に似た 苔虫 ハートに顔描いたら 苔虫 |
ひ | ひったくった君の心が とんで帰って行っちゃって まってよって追ったけど こっぱみじんのひじってつ 苔虫 ピンクだったあの人は 苔虫 火の色の空 あかね空 苔虫 |
ひとりごとにも あきたから 押してみようか このブザー 救助姿の おじさんは 身の上話は にがてかな 苔虫 ピンクの帽子のプレゼント 苔虫 人だとて 苔虫 |
日焼けあとから きえそうな 夏のにおいが するみたい 思い出数えて いとしくて シャワーでさっと さようなら 苔虫 日焼けあとにムヒをたっぷり塗って 苔虫 秘密だよ 苔虫 |
ふ | ふたりでいつもいる猿が ひとりになって驚いた あれは誰なのどこ行った 私は誰なのなぜいるの 苔虫 プライドを戯れに立たせた 苔虫 ブットビ 苔虫 ふりそそぐ母 苔虫 ぶっきらぼうに 苔虫 |
振り向けばもう消えていて そんなことなんかありがちで ひとりでポコポコ歩いてると しらないうちにまた君は 苔虫 プライドなんて 苔虫 ぶさいくだってホラ 苔虫 武器があるから 苔虫 |
不死身の身体を持ちました うれしくなって二階から 試しに飛んだら死にました オプション指定があったかな 苔虫 不自然にならないように 苔虫 ぶーたれて 苔虫 降りそそぐ菜々子 苔虫 武器は石オノ 苔虫 |
へ | へんぺいな足のうらは 歩くのに疲れるだけでなく 心までへんぺいな気がして ちょっとさびしくなる 苔虫 ベランダで 苔虫 |
北京ベルリン寒くて嫌だ 渋谷の路上に寝転んで バカな娘に踏みつけられて 旭屋書店で立ち読みしたい 苔虫 |
ベルマークだよあったでしょ ぎゃあそうだっけ捨てちゃった んもう わりいわりい 苔虫 |
ほ | |||
ま | まっ赤なお鼻の 酔っぱらいおやじ いつも誰かを さらいますフッフッフッ 苔虫 またあした会えばいいよ 苔虫 谷川俊太郎 二十億光年の孤独 より |
マッチ売りの少女ほど 苔虫 魔法の呪文で 苔虫 まばたきを我慢した 苔虫 |
窓を開けるとアイコンがあり クリックすると彼女が起動して コーヒーなんか入れてくれたら それはそれで怖い 苔虫 魔法の呪文は 苔虫 |
み | 水溜りだって良く見れば ミクロの暮らしが始まって 恋もケンカも始まって やがてギラギラ空に消え 苔虫 |
見せたいものがあるんだと 呼びだし君と喫茶店 私服の君はおとなびて 出せずに汗ばむヒトデ貝 苔虫 |
みっつの願いで俺は今 不死身の体で空を駆け 人心を読みぽつねんと 途方にくれて海を見る 苔虫 みっつ未来は大物と 苔虫 |
む | むかしむかしの そのむかし 天使が陽気に そらをとび 人とたわむれ あった日の 記憶はきみの ひざあたり 苔虫 むずかしい顔だって? 苔虫 |
無限大に続く葬列が 涙で川になったなら 子供が元気に泳ぐのを 死者はきっと願うだろう 苔虫 むきだしの 苔虫 |
無人の教会で式を挙げ 無人の市役所に届出をし 無人の病院で産んだのは ほかでもない無人君だ 苔虫 無防備は 苔虫 無防備なんて 苔虫 |
め | 眼を閉じたまま こっちをお向き こわがらなくても いいんだよ ぼくがリードを してあげる まっすぐ歩いて たたき割れ! 苔虫 |
メビウスさんは輪を残し 無限の道に何を見た 泣いて笑ってとどまらず あゆむ男に何を見た 苔虫 |
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も | 森高千里だって松嶋菜々子だって いいさいいさ行っちゃえばいいさ オレは練習してるのさ 娘たちが行っちゃう時の 苔虫 |
森には 木が生えています それだけなのです 泣きたいほどに 苔虫 |
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や | やりなおしです おばかちゃん 苔虫 |
ヤザワエイキチぶりながら 人差し指をおったてて いきがっている鏡のオレよ そのなで肩が悲しいねぇ 苔虫 |
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ゆ | ゆうびんやさん まってるの 苔虫 ゆかいに笑う 苔虫 ゆかいなことも 苔虫 |
指パッチン 膝ガックン 胸はドキドキ おしりはブー♪ 苔虫 |
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よ | よせばいいのに かえりみち あのこの家の 角に立ち 演技重ねた 偶然は ばっかじゃないので 幕を閉じ 苔虫 |
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ら | らくだがなくても 旅にでれるさ かおをあげて 風を感じてさ とりあえずおしっこでもして 軽くなったら さあ出発 苔虫 |
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り | リンゴってさ アップルじゃん ダンゴってさ もっちりじゃん 苔虫 |
理由はふたつ 苔虫 |
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る | るすばんしてる こどもの目 エデンのひがし 果てのにし 駆け抜けるそら ゆめのくに たんすに夕焼け ママきたく 苔虫 |
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れ | れっつらごーと 飛び出すも サイフわすれて ひきかえし おさかなくわえた どら猫なんて いやしねーじゃん もーふて寝 苔虫 |
れーちゃんね おとーさんと結婚する という時期は 過ぎにけりけり 苔虫 |
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ろ | 路地裏駆け抜け先回り 森を突っ切り見上げても 月は二人のいつも前 行くあてのない十三夜 苔虫 |
ろばがなくても 旅にでれるさ 疲れてきたら 休めばいいさ お腹すいたら 働くんだね 出会えたら 住めばいい 苔虫 |
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わ | わざと自分を きずつける 人がいること おもいだし わざと自分を くすぐって みてもなみだは わくばかり 苔虫 ワインを飲んで森を行こう 苔虫 |
忘れて笑っている日々に 不吉な予兆はふいをつく 低空飛行でしのびより ふとった私に突き刺さる 苔虫 |
わたしコンニャク食べてたら 今朝コンニャクになっちゃった ちょっとやめてよ揺らすのは ボヨヨヨンうわあボヨヨヨン 苔虫 |
A B C |
FUNE ORITARA SUGU IKU MATERO OMAE NO KAO YA ZENBU OMOIDASU KARA KONO TEDE 苔虫 |