cap verses / そよ日暮らし

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ひなた


2017

11/01
最高でした、とある猫
あすに忘れる、今日は太刀魚
アスファルトの道に凛と
今、冬の音を聞いた

ひなた
ずっとそのまま感じていたい
息苦しい、心地いい、温度、体育館に
ぎゅうぎゅう閉じ込められて、今
そこだけが世界

ひなた
姿。鯛の姿焼き
かぼちゃ。かぼちゃの姿焼き
たこ焼き。たこ焼きの馬車
今の、思いついたまま

ひなた







2016


11/01
ことだまゆれる。ゆうひがてらす。
ことばならもう、いらないよ。
ことばにできる、ことならば。
匂い沁みた、まち、風、かたち

ひなた


まわりとわたし
靴底の小石、チクチクチクチク
あ〜もうなんだなんだなんだ!
みそら〜めんたべよう(大もり)

ひなた
 
…… 「大もり」 だよ 「大もり」
つつしみを世界中の人が
ちゃんと、しっかり、たいせつに
したら、できたら(たまの忘れ可)
ヤバい。(すごいいいと思う。)

ひなた
08/01
拾い集める、空から降る
けして金など降らないで
空から降るのはせいぜいもちまで
それがマニフェスト

ひなた
違った、違った、これも違った
あの時、心震えたものでさえ
ある日、違うとささやかれ泣く
君は何度、違って変わってイイよ

ひなた

時、どき、たべるが、
うまいの、ヒケツ
時、ドキ、好きと
つたえたい

ひなた
… 
「つたえたい」 だよ
06/01
星。屋上。望遠鏡。
土星のわっかは冗談みたい
この目で見ても、疑ってるけど
見たことないけど河童は信じる

ひなた
ほほえみはむつかしいな
ほほえみはむつかしいな
いまのは
ほほえんだつもり、なんだけどな

ひなた
戻っておいで
真夜中や、早朝の不思議
夜更かしばかり、しててはだめね
眠ろう。君達は不思議でなきゃね

ひなた


02/01
ぽろぽろぽろぽろ
こぼれた。あふれた。
そっとくみとり、りんとしずかな
ここはひとつの泉。

ひなた
まよなかのうみ
ひろいひろいくらいくらい怖い
大丈夫、私はここにいる。
よるがあけても忘れないでね

ひなた
 ・・・ 「忘れないでね」 だよ

楽しんでみる
そう思えたのは、
昔の自分がちゃんといたから
ここに

ひなた






2015


10/01
笑い声聞こえる
みちぞい、あかり、窓、窓、窓
かわす、かいわ、しじま、くらし
つきよ、せんろ、ゴトンゴトン…

ひなた

この花が咲く
種を植えたから
でも色までは
知らなかったよ

ひなた
点数をつけましょう。ことばで。
点数を発表します。
「クジラの歌がたてたミナモ、 
冷めた紅茶の微かなぬくみ〜」

ひなた
 ・・・ 「ぬくみ」 だよ 「ぬくみ」

06/01
わいてくるんじゃなくて、発想は
ほんとは、思い出してる
思い出してるんじゃなくて、実は
ずっと 、思ってる

ひなた

れれれは
らららでもりりりでも
るるるでもろろろでもだめで
他でもないれれれなのね

ひなた
あしたもいいことあってほしい
慎まずに遠慮せずに我慢せずに
毎日毎日言うよ、思うよ、願うよ
あしたもいいことあってほしい

ひなた
05/01
キャラメル色の布鞄、プレゼント
あなたの大好きな色ではないけど
あなたの大好きな海とよく合う色
鳥がたくさん飛んでる刺繍

ひなた
せなかあわせでみえないけれど
セナカとオシリ、確かな温かさと
コツンとぶつかるアタマとカカト
ちゃんと、いつも、そこにいる

ひなた
ゆれている、それはもうゆらゆら
こいでゆく、それはもうあくせく
いきていく、それはもうせかせか
そんな、せかいに、いつもいる

ひなた
 ・・・ 「いつもいる」 だよ 「いつもいる」
02/01
靴紐かたほう
星柄にして
みんなと違う「少しだけ」に
少しだけうきうきしていたんだ

ひなた
戻る。たまに
読み返して
「コンコン」
あのころのわたし、今もいるかな

ひなた
待ってるよ
夜のバス
しんしんと
遠くをおもう

ひなた







2014

12/01
とけるものは、バニラのアイス
ある夏の日に、間に合わなくて
川に流した。海に出て塩バニラ。
それがまた、どこかで凍ればの話

ひなた
ただひとつ。自分はただひとつ
後にも先にも自分はただひとつ
えーー!これはもしかして、
『すごいこと』なのでは?

ひなた

旅に出る
ナイフと
ランプと
一切れのパンは必需

ひなた
11/01
坂をのぼって。みどりいろの屋根
淡くちかちか。ひかえめ町灯り
からんからんと、氷が鳴って
ほっと、なつかしい部屋の匂い

ひなた
くり返しのまいにち。あ〜あ…
きゅうに寒くなってきたね、とか
もう月のおわりね、早いね、とか
きょうも一日、ありがとうね、とね

ひなた
ちからもちがあつまって
もちあげたおおきな石を
いったいどこに運んでいくの
水たまりうつるきぎそら

ひなた

10/01
以心伝心
あなたが今、口ずさんだその鼻歌
今わたしの、
あたまのなかにも流れていたよ

ひなた
 情報通だね
「この秋のアスファルトの匂いは」
「夕焼け空の雲は下の方が暗い」
「久々の街灯りは別世界のよう」

ひなた
ら ら ら
うたう
る る る る
こたえる

ひなた
09/01
コンビ、わたしは思いめぐらせ
そっと、紡ぐもなかなかうまくは
サンド、あなたは流れに沿って
ずっと、何度も見せたい景色

ひなた
ひまわりひとつ、家の角
アスファルトで出来た鉢
こちらはもう夏もおわり
風はもう秋のにおい、日が沈むよ

ひなた
海を見ている
いつも海が出てくる
君の話
坂の上、電車、川をずっと下って

ひなた

05/01
わたしのためにやさしさを
だれかがそっととどけるように
だれかのためにやさしさを
ここではそっとささやくように

ひなた
しなやかに
制服スカート、のびた足
歩く通学路、
わさび味のアイスで、笑った

ひなた
 
思い出そうか
眠れない夜の気持ち
世界のどこかのどちらさま
見知らぬあなたのことを

ひなた
03/01
いとなみも
どこからきたのかささやきも
つなげてみつけたぬくもりも
ここからどこにもいかないように

ひなた

僕がゆううつな火曜日
きらいな授業ばっかりで
すきなテレビもやってない
だからせめて、晩ご飯くらいは…

ひなた
うすむらさきいろ
ちいさいころ大好きだった
でもいまはね、紫色が好き
昔はきらいだったのに!

ひなた
02/01
むしなんてできない
どんなに嫌いでも
どうしようもなく
関わって生きてる

ひなた
おめでとうって言われるような
何かをなしとげた日の
日暮れの夕日がきれいなら
どんなにいいだろうな

ひなた

感じたことをそのままに
まっすぐ受け止める
そうとしかできない君が
たまに羨ましく、愛おしいのです

ひなた

01/01
もう少しだけ、もう少しだけって、
雪道、あぜ道、秋空、寄り道、
春風、夏の日、回って、頼って
また、あけましておめでとうって

ひなた
サインのれんしゅう
してます
ゆうめいになったら
あげます

ひなた
 
我慢大会だよ
天体観測は
じっと寒空
みあげてまってる。

ひなた







2013


12/01
月が窓から大きく見えて
ふかふか大きなベットにうもれ
チョコレートのように甘い
真夜中の魔法、ポンと

ひなた
スープがのみたくなるのよ
こんな寒い日には女の子は
たしかに君のいうとおりだね
ぼくはスープをつくるとするよ

ひなた
手袋いっこ落っことして
違う手袋いっこひろった。
誰かと手をつなぐように

ぼくはそれをはいた。

ひなた

11/01
連れてくる
いなくなったわけじゃない
あのころのわたし
地層ぬるりと潜って澄んで

ひなた
そのなかに
いくつも超えた感情が
煮えては崩れ

とけ込むスープ

ひなた

ヌケガラを大事にしまって
次に進めない、諦めの悪い
そんなことちっぽけだ
全部包み込んで、いこう。

ひなた
10/01
庭でかまくら、あたらしい家
大好きなものだけ持ち込んで
ロウソクを炊いて
ヒミツの話をしようよ

ひなた

わかったこと
おなじ言葉でもね
ぜんぜんちがうんだ
二度と言えないんだ、おなじ言葉

ひなた
それがあるからあなたと一緒
あなたと一緒にそれがあるから
だけどもし、なくなってしまっても
いいんだ、一緒にいたいんだ

ひなた
08/01
宝物
すっかり忘れてしまっていたね
たまり醤油をたっぷりつけて
二人、海、風、夏の夜、あるく

ひなた

ありがとう
こころのなかではいつもそう
声にならない
言葉をのせて

ひなた
そう☆うそ
落ちると山にでる土管
潜ると空から落ちる池
どこからともなく聞こえてくるよ

ひなた
07/01
愛だ恋だと語るのは
夜明け辺りの静かな時間
ほっと一息、珈琲飲もう
空が白んで、消えてく星が

ひなた
どこだとしても。行き着く先が。
くいはのこさないよ。
いつだってそう。
いつだってそう☆

ひなた

ネコです
素敵なところですね
愛にあふれてますね
だけど、ワタシにゃ息苦しい

ひなた
06/01
舞う火の粉
真っ暗な空、消えてって
会いたくなって泣いたこと
チョコレートひとつ、くれたこと

ひなた
命令だ
ホットケーキを焼いてこい
ふわふわのな、苺と生クリーム
あとアイスものせろ、たくさんな

ひなた
さびしくて聞こえる静けさ
電話の向こうの君の声
屈折して、ぼやけて照らす
できそこないの灯台

ひなた
05/01
恋わずらいみたいに
ぎゅっ…と、なって
ずっと昔の大切ひとつ
思い出したんです

ひなた
福を運ぶ鳥、
夕方遠くに飛んでって
なんだか少し寂しくなって
いつもの定食屋、君を誘って

ひなた
なんとなく、ずっと
一緒な気がしてて、だけど
ずっと一緒じゃなくて、やっぱ
なんとなくだ。あてになんないね

ひなた
04/01
ちっぽけなことで
凹んだり、嬉しくなったり
ああ、なんだろうなぁ
たしかにちっぽけなんだけど

ひなた
本当のことだけ
言葉に込めて
作り話を 
つづけよう

ひなた

天使 三日月 七面鳥
今夜あなたとおどりたい。
朝焼け見つめてさよならしよう
夢にまで見た景色でしょう

ひなた
03/01
証をひとつ、粘土でつくり
ぬるま湯沈めてながめて惚け
ため息一つ、ポッっと出た。
そっかそっか、私のちっぽけな。

ひなた

けつい一つをどこかに置いて
たびたつわたしを動かすものは?
けついのかわりに持ち出したのは
なんだなんだ、ことばじゃないよ

ひなた
素敵です
ふつふつふつ
ホットケーキが
やけました

ひなた
02/01
繋がっている
わすれちゃったね、そんなこと
そんな言葉もいらないほどに
缶詰、瓶底、フラフープ、ラム

ひなた
ひとつやふたつじゃないよ
突っ込みどころの数
あ〜もう!!
なんでやねんなんでやねん!

ひなた

宝石もらった
きらきらしていてきれいだな
ちがわないよ、これは宝石
きらきらしている、素敵です

ひなた







2012



12/01
いくつになっても嬉しいもんだね
道ばた、突然、ばったりと
たった、少しの、時間でも
過ぎた、日のこと、思い出せるよ

ひなた
がんばるんだよ
たった一言に
全部のっけた
全部、のみこんだ

ひなた

そばにいるよ
いつまでも
一緒にいこうねえ
一緒に生きていこうねえ

ひなた
11/01
好ましい
あなたのひみつ
ふみいるなかれ
わたしのひみつ

ひなた

やわらかい秋のひと
どうもこんにちは
ささやかにつむじ風
もう冬はもうすぐ、そこのひと

ひなた
いっしょにねむるといつも
眠れないよと君は言う
僕はいつのまにか
君と夢の仲だから

ひなた
10/01
コスモスが好きです
色形匂い感触知らないけれど
君の好きな花って知ってるから
大切で大好きで会いたいんだ

ひなた
ひととき過ぎて
教室の窓の方なびいた
君が心地良さそうに
目をつむって遠くを見た

ひなた
るーるるーるるーる
君と私だけのるーる
るーるるーるるーる
君と私だけのるーる

ひなた

09/01
ひと粒だけで
お腹いっぱい、大きな葡萄
がぶりがぶりがぶりばくりと
あなたと食べる夢

ひなた
さそわれて、どこへ?
風がすこし寂しくて

緑がすこしつめたくて
あなたの体温だけ少し温かくて

ひなた
この道のこと
知っているのは
行き着く先だけ
だけど、だから、一緒にいこう?

ひなた
06/01
見たこと全て覚えていたい
そういう僕に君は
忘れちゃってもいいじゃない
君は僕にそう言って、ぼくは

ひなた
空っぽになって
ぽっかり忘れちまっても
ありったけの気持ち
あったことだけほんとのことだよ

ひなた
魔法ひとつも使えないで
君と涙しよう
泣きつかれて、
屋根のないベットで眠ろう

ひなた
05/01
難しいことなのかな
なにごともたのしくやりたい
人とたのしく生きたい
そんなことすら、たまに忘れてる

ひなた
何色にしよう
ふかぶか悩んできめたんだね
空、海、森、ゆうやけ、夜明け
みんなみんな良いよ!とても!

ひなた
光る今が或るのは、
あなたのヒドさも噛み締めて
優しく包み込んで、
いまはもう大丈夫だから

ひなた
02/01
ふと現れる
知らなかったね
ほんとの気持ち
だけど、はじめましてじゃないね

ひなた

ひとりで行くよ
思い出して行くよ
会いたいよ
あいしてるよ

ひなた
いまはこのまま眠っていたい
外の日差しはやわらかくって
雪のつもった川べり見渡す
あなたの隣、夢に見た22階

ひなた
01/01
待っている。
だけどもう、この話はおしまいで
もうつづかないって
ほんとは知ってる

ひなた
物語をつくろう。
いつか忘れてしまっても
やわらかく抱きしめるよな大切が
ここに確かにあったって

ひなた

少し苦しい、胸の鼓動を、
深呼吸して整えて、涙こらえて。
それでも流れるぬるくしょっぱい
甘えたしずくがやっぱり今の私で

ひなた






2011


12/01
だいだい色くれた君に
やまぶき色あげる。
てのひらいっぱい集めたら
あの上から撒こうね!

ひなた
上がるよ、どんどん
見えなくなるまで高く
おなかの辺りがぎゅっとなって
少し怖くて少し苦しい

ひなた
木も枯れてしまうよな、
私の知らない途方もない先で、
星もまた消えてしまいますが、
今、みんな生きてるよ、うん。

ひなた
11/01
沈む夕日がつくる
みかん色の空は
そんなに長くはつづかなくって
いつも言いそびれてしまうけど

ひなた
優しくなれるひとときの
透き通るよな一瞬の
肌寒いけどあたたかい
冬の森のお話を

ひなた
もうすぐ自由になれそうで
深呼吸して目を閉じる
どきどき
知らないみち歩きだす。

ひなた

10/01
タイムマシンは壊してしまおう
落ちてきそうな星空も、
こわれて泣いた公園も
ずっと覚えているから。ね!

ひなた

それだけだよ
たったのそれだけ
変わってしまっただけ
それだけなのになぁ。

ひなた
保健室で見た夢に、
ピープールは眠る。
さしこむ光と、
そよかぜのなか。

ひなた
09/01
駆け巡る、たまにね
ほんとは、いつもね、だけどもう
さよならだから、忘れるね
でもね、ありがとう、それだけ

ひなた
ここよ、灰皿は。孤島はここよ。
ここよ、あなたの過ごした時間は
ここよ、友だちは。恋人はここよ
ありがとう、でも、もう先行くね!

ひなた

ほっこり盛られたかき氷に
苺シロップ練乳たっぷりかけて
キーンと頭を貫く冷たさに苦笑い
それ見て微笑む君があったかい

ひなた
08/01
じっと見つめる、煮込んでる料理
ぐつぐつ、コトコト、ぐらぐら
じっと待っていられないから
ピアノを弾こうか、踊ろうか

ひなた
どっちもやめて、さかのぼる
想いを、匂いを、季節を、色を
ぼろぼろでも、くたくたでも
しくしくでも、大丈夫だよ

ひなた
かえってきてね、いつでもねって
待ってくれてたあなたの得意料理
少しは近づけてるかな
おいしくやさしくできたかな。

ひなた

07/01
ひとりでいるよるは、たまらず
そとにでかけて、もりぬけて
ほらあなくぐって、ひみつきち
あなたの声がすき、聞きたいな!

ひなた

この時が、ずっとずっと
ずっとずっと続けばいいのに
今死んじゃえば最高の人生?
でもね、それでも生きてゆくよ!

ひなた

「ドントウォーリー!」なんて
おどけて言ってくれるから
水たまりみたいなわたし
わらって、泣いた。

ひなた
06/01
原っぱとおくの春がすみ
見渡す限りとおくまで
手を振る影はきみやともだち
信じてわたしも手をふるよ!

ひなた

ゆっくり動くの私のこころ
日が沈むよりも季節変わるよりも
あの星についに海ができるよりも
だからあんしんしてね

ひなた
騒がしいのは好きじゃない
深い深い海の底
聞こえてくる笑い声たちに
嫉妬してもひとりでいるよ

ひなた