cap verses / そよ日暮らし * 

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



ふらっと



2024

10/01
それでいい
じゃなくて
それがいい
それがいいの

ふらっと
未知の世界へ
手を引かれ
誘われるように
ページの深みへ

ふらっと

パワーワードには
魅かれるけれど
些細な言葉に
もっと惹かれる

ふらっと
09/01
わたしのために
生まれたような
まっさらな空
白い夏雲

ふらっと

転がっていく
坂を下って
止まることなど
考えもせず

ふらっと

ほんとにいいな
雲が茜に染まるころ
夕風に吹かれ
丸ごとからっぽになる

ふらっと

08/01
ちょっと贅沢
たまにはいいでしょ
買い物帰りの
ソフトクリーム

ふらっと

ジリジリ蝉に
取り囲まれて
知ってるってば
夏真っ盛り

ふらっと

この毎日が
どこまでも
続くといいな
ほんとにいいな

ふらっと
 … 「ほんとにいいな」 だよ

07/01
眩しく光る水たまり
避けつつ歩けば空の青
川面に映る雲の白
手招きされる夏に おいでと

ふらっと
ドリンクと
日傘は必須
夏のお散歩
日陰を選ぶ

ふらっと
地道にこつこつ
続けたことは
身に沁みこんで
養分になる

ふらっと

06/01
コーディネートは
グラデーション
吹き抜けてゆく
初夏の風色

ふらっと
恒例行事は
数々あれど
日々のお散歩
いちばんの宝

ふらっと
散歩道に
落としもの?
水たまりに映る
雲間の太陽

ふらっと

05/01
紅(くれない)をさっとひとはけ
差すだけで
季節が少し
前に進んだ

ふらっと
ほっぺがゆるむ
瞬間は
心にふわっと
羽が生えるね

ふらっと

大好きな場所
教えたい
教えたくない
大好きだから

ふらっと
04/01
粉糖を
雪に見立てて
チョコレートケーキに
冬の景色をみせる

ふらっと
ミッションは
おいしいバナナを選ぶこと
完遂できると
ほっぺがゆるむ

ふらっと
  … 「ほっぺがゆるむ」 だよ

お布団の
中はもう春
ぬくぬくと
甘やかされる

ふらっと
03/01
とろみもろとも
呑み込んで
苦みを感じる
いとまあたえず

ふらっと
季節のゲーム
春の項
木々の芽吹きを
見つけるミッション

ふらっと
 … 「ミッション」 だよ 「ミッション」
記憶のなかの
あのころは
光ばかりが
あたたかかった

ふらっと

02/01
ぜんざいの
やさしい甘さが
全身に沁み渡る
冬のくもり日

ふらっと
ホームの端の
ベンチで待った
下り電車で
帰ってくる君

ふらっと
最強にして
最弱なのは
守るべきものを
持った人だね

ふらっと


2024
01/01
場所だけ決めて
逢いましょう
あなたとならば
逢える気がする

ふらっと

始めてみました
あたらしいこと
ミギミテヒダリミテ
おずおず一歩

ふらっと
負けないように
ほどほどに
勝とうとせずに
たのしんで

ふらっと









2023

12/01
宝箱を開けるたび
わくわくがあふれる
ロスパン救出という
冒険の旅のさなか

ふらっと
ようやく木の葉も色づいて
富士の頂が白くなり
ふと振り向けば
積もりつもる日々

ふらっと
今さらですが
お散歩が
空が 夕日が
とても好きです

ふらっと


11/01
すごいねこ型ロボットの
ぽっけをひとつくださいな
どこでもドアがあったなら
きみのところへひとっとび

ふらっと
秋の空には
秋の雲
秋の風には
金木犀の香り

ふらっと

なにも知らない
ままがいい
見あげた先には
笑う月

ふらっと
10/01
切り取り線で
うまく切れずに
後悔するの
もうやめようよ

ふらっと
ことりとなにか
落ちた気がして
視線をやれば
小鳥が一羽

ふらっと
声だけが思い出せない
だけじゃなく
笑顔も寝顔も
なにも知らない

ふらっと

「なにも知らない」
09/01
食卓に
ゴーヤがたくさん並ぶ夏
みどりの葉越しの
日差しはやさし

ふらっと

夏のならわし
短い午睡
すっと眠りに
引き込まれる至福

ふらっと
17歳のわたしへ
大人って
思っているより
ずっと子どもよ

ふらっと
08/01
ズッキーニ ゴーヤ 
パプリカ オリーブオイル
フライパンの上で
夏の饗宴

ふらっと
ならんでる
いろとりどりのラッパたち
夏のファンファーレ
響きわたる朝

ふらっと

生きたいわしの
群れを追う
水族館の
ちいさな海の

ふらっと
07/01
トマトの赤が
まぶしくて
痛いくらいの
光ごと齧る

ふらっと
クレヨン塗るよ
重ねて塗るよ
釘で削って
虹をかけよう

ふらっと
品評会に
並んだような
夕日を見ている
背中たち

ふらっと

06/01
洗われている
みどりの季節
ひかりの粒を
総身にまとい

ふらっと
チューリップが
ひらきはじめるころ
のんびり歩きだす
こころをゆるめて

ふらっと
ところで
今夜の月はどんな味
甘くてサクッと
バタークッキーの味

ふらっと
05/01
屋上で
まぶたを閉じて深呼吸
空の青さに
洗われている

ふらっと
     … 「洗われている」 だよ

趣向を凝らすより
あるがままがいい
切り刻むより
丸ごとがいい

ふらっと
水色と藍色のあわい
ゆりかごに揺られるように
身を任せて
時をうつろう

ふらっと
04/01
上弦の月はうつろう
夕闇は刻一刻と深くなり
白金のひかりをつれて
季節を巡る

ふらっと
眺めるうちに
表情を変え
深みを増す青
光は眠る

ふらっと
はなうたを
唄っていたよと
言われて気づく
きょうもしあわせ

ふらっと


03/01
びんをぬるま湯に浸す
ラベルがするりとはがれる
ぴかぴかにして
生き返らせる

ふらっと
何回も言うのは
くたびれるから
一度しか言わない
感謝しています

ふらっと
あらゆる命の
はじまりを
心を鎮めて
想うひととき

ふらっと
02/01
夢が怖いという人の
ヒーロー役で夢に出て
魔を退治する
夢をみていた

ふらっと
あの冬の
あの街並みのふたりなら
ずっと一緒に
歩けたでしょう

ふらっと

あたらしい年に生まれた太陽に
芽生えたばかりの
気持ちうちあける
誓いのように

ふらっと

01/01
広がる世界
きらめく景色
心のなかに
満ちてあふれる

ふらっと
静かに長く息を吐く
たっぷりと吸うために
からだのなかを
からっぽにする

ふらっと

待っていましたと
手を振りながら
たたずんでいる
ここを動かず

ふらっと










2022
12/01
ドームにてをかざす
光が遮られ日が暮れる
そっとゆらすと雪が舞い散る
冬景色が広がる

ふらっと

      「広がる」 だよ 「広がる」
影法師
踏まずには歩けない
解き放とうと
日陰にはいる

ふらっと
百点満点
つけられて
戸惑っている
呆然とする

ふらっと
11/01
15分前には
待っている
あわてていそぐ
顔が見たくて

ふらっと
とても無理とは
言えなくて
頭のなかが
ぐるぐるしてる

ふらっと
まるめてひろげて
ていねいに
のばしてやっぱり
まるめてはなつ

ふらっと
10/01
待つ時間
頭のなかをめぐるのは
あっちへこっちへ
とりとめもない

ふらっと

きっとびっくりしてるだろうね
目覚めたら
知らない場所で
知らない人と

ふらっと
詩(うた)うなら
たのしい詩にいたしましょう
言葉は心の
窓を開けるよ

ふらっと
09/01
来ないか
来るか
次の
電車で

ふらっと
とある夏の日
わがままな
日陰を連れて
まひるまをゆく

ふらっと
水辺に落ちる
木の葉の影を
目の端で追い

まどろみにいる

ふらっと

08/01
道に日差しは
くいこんで
朝から日蔭を
選んで歩く

ふらっと
報告を
なにも言わずに聞いている
聞くことだけが
わたしの役目

ふらっと

探しているのは
わたしの方です
みつけたなんて
言わないで

ふらっと
07/01
走り出したい
こころがはやる
夏を追い越し
涼をもとめて

ふらっと
うれしいなつの
しろい雲
日蔭をえらんで
風をとらえる

ふらっと
私信です
もう真夏です
お昼寝とうちわが似合う
季節です

ふらっと

06/01
終わるまで
もう待てない
おおきな笑顔で
走り出したい

ふらっと
 
  … 「走り出したい」 だよ 「走り出したい」
センスが問われている
さあなんて答えよう
フル回転する
灰色の脳細胞

ふらっと


知らないと
言ってしまえば簡単だけど
それだけは
決して言えない

ふらっと
05/01
磨けば光る
かもしれないけど
磨き方が
まだみつからない

ふらっと


持久走は苦手
短距離走も苦手
のんびりゆっくり
ときどき速足(はやあし)

ふらっと
桜の季節は惑いの季節
かすみたつ薄紅に
呑み込まれたまま
時を飛び越す

ふらっと
04/01
2022年の春はきいろ
ミモザ サンシュユ 
ヒュウガミズキ
元気がでる春

ふらっと
強くなりたい
わけではなくて
やわらかくしなやかで
ありたいのです

ふらっと
はるのゆめは
ミルクたっぷりの空に
ふわりと浮かんで
雲になること

ふらっと
03/01
ときめきのままに
足を運ぶけれど
風はいつでも
先回りする

ふらっと


結局自分を
信じるしかない
選んだものが
糧になるから

ふらっと
靴ひもは
きつめに結ぶ
爪先が向かうところに
きょうのしあわせ

ふらっと
02/01
きっと眉尻つりあげて
なにをそんなに睨んでる
肩を下ろして力を抜いて
頬を緩めて笑ってごらん

ふらっと
開けゴマ
壁に阻まれ進めないとき
このひとことで
道は拓ける

ふらっと

デビューのころの
若さは硬く
としつき重ねて
やわらかく強く

ふらっと

01/01
忘れましょう
悲しいことは
日が昇ったら
笑える きっと

ふらっと

「きっと」 だよ 「きっと」
美味しいね
あたたかいねと
言い合う
しあわせ

ふらっと

呼吸を止めず
すみずみに
行き渡らせて
ふたたび生まれる

ふらっと










2021

12/01
こころえちがい
うろおぼえ
こころに棘を
もたずに生きる

ふらっと

粒つぶの
赤い実青い実緑の実
実りの秋は
さらに更けゆく

ふらっと
暗号あそび
解けるかな
次の授業が
始まるまでに

ふらっと
11/01
戦々恐々
見えないものに
日々も心も
脅かされて

ふらっと
繰り返すたび違う横顔
何度でも愛おしくなる
素知らぬ装いで
めぐりくる秋

ふらっと

ふたりきりぬく
仲むつまじく
黒い画用紙
白地に載せる

ふらっと
10/01
1つだけ
最後にきいて
わたしはいつも
いつでもここに

ふらっと
駅がまだ
木造だったころのこと
改札に
駅員さんがいたころのこと

ふらっと
みんな集まるところから
すこしはなれて待っている
ここなら気づいてくれるね
きっと

ふらっと
09/01
かくれんぼ
あんまりはやく
みつけないでね
でも絶対にみつけてね

ふらっと

動いてるものを
いつの間にか目で追っている
流れていく言葉に
知らぬ間に浮かび漂う

ふらっと
向日葵の
うしろすがたが寂しくて
しばらく夏を
引き止めたくて

ふらっと
08/01
部屋中に満ちるしあわせ
追熟中の梅の香を
思い出してる
まなつのまひる

ふらっと
線香花火にいざなわれ
遠く果てない夜空に浮かぶ
こころはかるく
どこまでもゆく

ふらっと
なかみはなんだろ
あまいかな
しょっぱいのかな
かなしくなるかな

ふらっと

07/01
ひつようなもの
こころのよゆう
一旦止まって
見回すゆとり

ふらっと

夏の風景
ゴーヤのカーテン
涼やかな風
運んでみどり

ふらっと

らららん
たたたん
るるるん
たのしい

ふらっと
06/01
じぶんのことは
じぶんがいちばん
わかっているよ
きっと たぶん ね

ふらっと

まなびやの
銀杏並木に降るひかり
きらきらきらきら
魔法にかかる

ふらっと
ていねいに
並べてみたりくずしたり
答えを出そうと
思っていない

ふらっと 
05/01
するすると
喉をすべって
朝いちばんの
白湯がやさしい

ふらっと

もどかしいよね
言いたいことは
ここにあるのに
ずっとあるのに

ふらっと
見届けようと
背伸びしていた
君のあの日の
うしろ姿を

ふらっと
04/01
似てきたね
うしろ姿は瓜二つ
あしたの自分に
思いを馳せる

ふらっと
誕生日
手放しで喜ぼう
何度でも
お祝いしよう

ふらっと
うごきだしてる
季節のなかで
たちつくしてる
見届けようと

ふらっと
 … 「見届けようと」 

03/01
どっちもどっちの
くちげんか
こっちもあっちも
しらんふり

ふらっと
買ったようかん
どこいった
いつのまにやら
わたしのなかに

ふらっと
とけていくつか
なくなって
いまはこれだけ
たいせつにする

ふらっと
02/01
ごきげんいかが
文字だけで
伝わることと
伝わらないこと

ふらっと

堂々と
安心ですと言えるまで
堂々巡りの
歯がゆさのなか

ふらっと
遠かったなんて
言い訳だった
あのころならば
どこへでも行けた

ふらっと
01/01
料理する
しあわせなおなか
しあわせなかお
想いながら

ふらっと
これからも
たぶんこのまま
一歩ずつ
前へ

ふらっと

ラーメンの
湯気の向こうで
にじむ
笑顔も

ふらっと











2020

12/01
ぶじですか
つつがなくおすごしですか
それだけで
それだけでじゅうぶんです

ふらっと
夢かな と
ほんの束の間ぼんやりと
いちょうの黄金の
葉の散るなかで

ふらっと


しめった空気を
鼻先に感じ
切り拓くような
わたしだけの朝

ふらっと
11/01
季節がすぎる音がする
さらさらながれる
かさこそつもる
耳を澄ませば季節がみえる

ふらっと
涙ぐんだり
笑ったり
わたしまるごと
本を旅する

ふらっと

ある日の午後のことでした。
ふと気になった角を曲がると
見知らぬ景色に包まれて
遠くとおくに旅をしていた

ふらっと

10/01
上書きされていたなんて
ちっとも気づかなかった
脳はわたしのものだけど
わたしを欺くこともある

ふらっと


ベンチがぽつんと
ひとつだけ
あの公園で
空に近づく

ふらっと
立秋は
戸惑うばかり
秋の入り口
まだ夏盛り

ふらっと
09/01
ピースマークに
思わずほほえむ
そうだおおきく
息を吸おう

ふらっと
充電していて
気づかなかった
きみのことばが
やっと届いた

ふらっと
今日のお手柄
日蔭を選び
日差し攻撃
かわし切ったぞ

ふらっと

08/01
でんでんむしむし
どこいくの
おひさまにやかれぬように
こっちへおいで

ふらっと


歩き続ける
それでもきょうも
そうすることしか
思いつかない

ふらっと
白紙にもどして
はじめから
そんなわけには
いかないのにね

ふらっと
07/01
ゆらゆら
ゆられて
ゆめを
ただよう

ふらっと
風見鶏が
「さぁ」と指すから
風の背中を
追いかけてみよう

ふらっと
見つけた場所は
だれにも内緒
忘れないように
あしたもこよう

ふらっと

06/01
ずっとみている窓の外
曇って晴れて降っても晴れて
あしたはげんきに
散歩に行こう

ふらっと
日常がこんなにも
もろいものとは知らなくて
あしたはあしたの
日常の風

ふらっと   
 「風」 だよ 「風」 
 

座ったままではいられない
たってあるいてたべてねむって
なにもしないって
むずかしすぎる

ふらっと

05/01
月のない
晩には
ほんのわずか
赦される

ふらっと
好きな歌で
すきな景色で
伝えたいことがある
語りたいひとがいる

ふらっと
使命感を
胸に抱いて
ひとつになれば
成し遂げられる

ふらっと

04/01
とけそうで
ぎゅっともてない
気づかないふりで
そっぽを向くの

ふらっと
Spring
今年の春は弾まない
こころの泉もよどみがち
はじけてとんで笑いたい

ふらっと

話だけなら聴くけれど
解けるかほどけないかは
聴いてみなくちゃ
わからない

ふらっと
03/01
限界を知らずに
生きている
いつあふれるのか
恐れぬままに

ふらっと
おでんわありがとうございます
迷惑電話防止のために
録音させていただきます
効果抜群の留守番メッセージ

ふらっと
耳たぶが
冷えすぎている
きみの声でも
溶けないほどに

ふらっと

02/01
やくそくが
いくつもあって
ひとつ残らず
守りたい きっと

ふらっと

VEGAの気持ちで
ひととせ生きて
また来年の
約束をする

ふらっと

きくらげは
ぬるま湯のなか
みつめられつつ
のびのび育つ

ふらっと

01/01
くしゃみをひとつ
つめたい朝に
きらきらひかる
きょうがはじまる

ふらっと
カモン カモン
歓迎するわ
たのしいこととか
おいしいものとか

ふらっと
また遊ぼうね
あかね色
影が長くて
手をふる おおきく

ふらっと
 … 「きく」 だよ 「きく」






2019

12/01
お昼寝の
つかのまの夢
とおくたかくふかく
ここをとびたつ

ふらっと

にらめっこ
しているつもりはないけれど
こぼれちゃうのよ
ついつい笑みが

ふらっと
ころがって
ころがってゆく
視線だけ
追いかけている

ふらっと
11/01
ねむれない
夜は深くて
呑み込まれないように
ひとすじの光にしがみつく

ふらっと
だけど必ず
陽はのぼり
溺れるほどに
あふれる光

ふらっと
ゆらめくかすむ
蜃気楼
視えているもの
いないもの

ふらっと

10/01
ふたつき待って
樹々染まるころ
胸は静まり
言葉にできる

ふらっと

いかがでしょうか
投げかけたまま
答えはいつまで
待てばいいの

ふらっと
がらんどうに響く
静かな音色
こころいっぱい
満たしてくれる

ふらっと
09/01
さらさら風が
吹き抜けた
灼熱の夏の
その手を取って

ふらっと
OPENまえに
名前を書いて
かき氷の時間
わくわくと待つ

ふらっと
朝の鼻先
さみしさすこし
空気ひんやり
夏を見送る

ふらっと
08/01
いくたびも
立ち止まり
それでも
振り向こうとは思わなかった

ふらっと
笑って言った
さよなら と
だからきっと
また会えるはず

ふらっと
ここ こここ
なんだか笑いたくなるね
にこ にここ
なんだかふっとかるくなる

ふらっと
07/01
Earth 
この
青い星の
未来を想って

ふらっと
ふわふわとした
なにか
うっとりとして
ほのかにふあんな

ふらっと
幸せとは
おいしくて
安心して
眠くなれること

ふらっと

06/10
地球がうごく
わたしもうごく
心がうごく
涙はとまる

ふらっと
雲が途切れて
日が差して
そして翳って
また晴れて

ふらっと

葉の上を
ころがる朝露
胸いっぱいに
初夏を吸い込む

ふらっと

05/01
カウントダウン
心のなかで
感謝をこめて
希望を秘めて

ふらっと
どこまでも
行けるだなんて思わない
半分行って
半分戻る

ふらっと
だれだっけ
ほらあのことば
いってたじゃない
あのひとよ

ふらっと

04/01
つないだこの手を
あっさり離して
その手を振って
行ったね あの日

ふらっと
指先におもいあつめて
少しずつ
ふくらみはじめた
つぼみに伸ばす

ふらっと
 
隠し持ってる
武器は愛
いつでも出せる
準備はしてる

ふらっと
03/01
難しいけど
はじめてみよう
一歩ずつでも
進んでみよう

ふらっと
うっとりするほど
きれいな雲と
会話するように
はずんで歩く

ふらっと
ばらんすを崩さないよう
慎重に ゆっくりと
だけどときには
ふっ と飛んだり

ふらっと

02/01
いつもの私は
ちょっとお休み
いまだけ少し
トンガッテみる

ふらっと
用意するものリスト
考え考え書いている
まだまだずっと
先の日のため

ふらっと

地図だけあれば
ほかにはなにも
いらないはずと
思いさだめて

ふらっと
01/01
常温で
保存してください
心の芯まで
冷え切らないよう

ふらっと

にらめっこには
勝てなくていい
だっていつでも
笑っていたい

ふらっと

夢として
奥に仕舞ったままだった
たまには取り出し
やさしく磨こう

ふらっと







2018

12/01
明かりにぎやか
凍る夜空に
誰も気づかず
星が流れる

ふらっと

ゆくえを目で追う
飛行機雲は
端から消えて
あしたも晴れる

ふらっと
島々を
つないでむすんで
ひとり遊び
空の高みで

ふらっと
11/01
シミそばかすとは
おともだち
我を張りすぎず
仲好く今日も

ふらっと

つながりをたどっていけば
いつの日かきっと
逢いたい人に
逢える気がする

ふらっと

砂浜の砂は熱くて
涙さえ落ちるのを忘れ
笑っちゃうよね
あしたも晴れる

ふらっと

10/01
Tシャツに
風をはらませ
急な坂道一気に下る
人を見ていた

ふらっと
分銅を
息をひそめて置くときの
ほんのわずかな
苦しさのよう

ふらっと

つかんで
つかみきれず
はなして
あきらめきれない

ふらっと

09/01
せいいっぱい
爪先立って
沈む刹那の
夕日をみおくる

ふらっと
一日のおわりが
こんなにも安らか
あしたなんてえいえんに
こないくらいに

ふらっと

がらくたは
たくさんたのしむ
我楽多という
店のすみっこにいる

ふらっと

08/01
あの日を
思い出すたびに
あの日があって
ありがとうと思う

ふらっと
もしかして
ここは南国?
いつからか
夢をみている?

ふらっと
めいっぱい
みみいっぱいに
むねいっぱい
よろこびをあびるしあわせ

ふらっと
07/01
庭の片隅
咲いたくちなし
おかえりなさいと
香りで包む

ふらっと
よろこびと
たのしみと
しあわせとで
できているひと

ふらっと
枠組みを
見極めたなら
その中で暴れる
めいっぱい

ふらっと
 … 「めいっぱい」  だよ

06/01
とぼとぼと行きすぎる人
駅前の雑踏のなか
帰る先で安らげますように
祈りつつ見送る日暮れ

ふらっと

余白にびっしり
覚え書き
見返しても意味不明
それでもなぜか頬ゆるむ

ふらっと

音が響けば
こころにみちる
からだにみちる
ねむりにおちる

ふらっと

05/01
ずるいよね
季節のせいにするなんて
春爛漫は
色とりどりで

ふらっと
重ねて積んで
ゆらゆらと
定まらぬまま
ずっとこのまま

ふらっと
おこっているのは
はじめてのこと
きのうとちがう
あたらしいこと

ふらっと
04/01
ばらんすがうまくとれずに
ゆれる春
片目つむって
おどけてみせる

ふらっと
暮らしのなかで
なにげなくしていることの
貴さに気づいて
ひとりで誇る

ふらっと

波立つのは
鼓動 
それとも
だれかの心

ふらっと
03/01
春なのに
まだ着こんでる
心はふわり
先へ行ってる

ふらっと
スパイスを
利かせて煮込む
チキンほろほろ
ほどけるほどに

ふらっと
月曜日は特別
きのうまでとは違う
なにかが始まる予感
いつもより背筋を伸ばして

ふらっと

02/01
息が白い朝
鼻の頭赤くして
霜柱踏みながら
世界にたったひとりの清しさ

ふらっと
れんこんがほっくり煮えて
からだの芯からぬくもる夜
世界中のしあわせが
集まってくるそんな気がする

ふらっと

前を向く
余裕もないほど
つるつるに
凍った雪明け

ふらっと
01/01
あなたが好きだと言ったから
わたしの周りにひとつずつ
みどりのものが集まって
春の芽吹きのようなため息

ふらっと 
  …  「息」 だよ 「息」
言いたいことも言えなくて
訊きたいことも訊けなくて
それでも黙ってそばにいて
息遣いさえ聞こえるほどに

ふらっと

そこまでご一緒に
夕日に頬染め
風に押されて
祈りのようなとき

ふらっと









2017

12/01
そういえば
雑木林の端っこに
冬の卵が
三つあったよ

ふらっと
ぜったいに
ぜったいだから
約束は
違えないから

ふらっと

わななきを
気取られぬよう
親指を内側にして
ぎゅぅっと握る

ふらっと

11/01
最高でしたと
ほほえみながら
凪いだ湖面のように
そのときを

ふらっと
ずっとそのまま
そこにいてとは
言えないけれど
まなうらにみる

ふらっと
姿勢を正し
呼吸ととのえ
澄んだ空気を
胸いっぱいに

ふらっと

10/01
響きだす
秋の音色と
匂いと空気と
夜の暗さと

ふらっと
お待ちください
そう言って
奥へ入って
ずっとそのまま

ふらっと
 … 「ずっとそのまま」 だよ
お姫さまのような
その人に
野獣のように
漲る力よ

ふらっと

09/01
声という
重さも色もないものに
なにより形を
呼びさまされる

ふらっと


ここからだから
からだから
発せられてる
声をまず聴く

ふらっと

満月を
過ぎて濃くなる
あの秋の空の下の
思いを想って

ふらっと

08/01
まぼろしを
追うような
ゆらめく夏の
真昼を歩く

ふらっと
WELCOMEの文字を
横目で見ながら
ほんとうかしらと
訝る天邪鬼

ふらっと
酒粕よりも麹がいいな
夏の甘酒は
からだに沁みこむ
力をくれる

ふらっと

07/01
光を逃れ
木の間闇
ほっと息つく
やっと目を開く

ふらっと

公道の真ん中に
たんぽぽの群
誰かが落とした
黄色いハンドタオル

ふらっと

抹茶のかき氷
夢中で食べる
無口になって
冷たくなって

ふらっと

06/01
緑を胸に
いっぱいに
吸い込んだから
五月 しあわせ

ふらっと
底はどこ
足先が
触らないから
まだまだ遠い

ふらっと
これからのこと
これまでのこと
いま浴びている
日の光のこと

ふらっと

05/01
ひとつだけ
だけどいかがと
掌にころんとひかる
希望がひとつ

ふらっと


今年もきっと
つつがなく
暮れてゆくこと
願う 心底

ふらっと
  …  「底」 だよ 「底」
おとなになったね
あのころの
しあわせな背中
しあわせなままで

ふらっと
04/01
代わりには
ならないけれど
これも世界に
ひとつだけ

ふらっと
 … 「ひとつだけ」 だよ
  梅と桜に
  いっぺんに
  埋もれる街で
  花に溺れる

  ふらっと
おおきく
ちいさく
希望と
不安

ふらっと
03/01
お小遣いの
10円玉を握りしめ
走った道は
でこぼこ砂利道

ふらっと

色とりどりに
咲き乱れ
それでも静かな
早春の梅

ふらっと
 
… 「梅」 だよ 「梅」
Yogurt こんなにとろり
混ぜ込んで寝かせておいた
oatmealのいい仕事
orange peelもお似合いよ

ふらっと

02/01
使者ですね
これは もしや
たぶん きっと
まだ見ぬ春の

ふらっと


合わせ鏡に
映った世界
どこまで行けるか
迷い込んでみる?

ふらっと
P^o^ おー と
こぶしを空に突き上げて
みんな一緒に
元気になろう ^-^b

ふらっと

01/01
ここにいるけど
ごごねいるから
ごこほいる買ってくるよう
こごめいるする

ふらっと
 
  (此処にいるけど)  (午後寝入るから)
   (五個ホイル買ってくるよう) (古語mailする)

しみこむのを
じっと見守る
冷えながら
完成に向かう

ふらっと

詩を紡いだのじゃなく
それはこぼれたまこと
ほんのひとかけらの
こころのかけら

ふらっと








2016

12/01
繋がりを
求めすぎてる
花びらも葉っぱも月も
いつでもひとり

ふらっと
大もりのかき氷
冬に分け入る
気分で
ひと匙

ふらっと
月明かりの作る影
迷い込んで溶け込んで
出られなくなる
そろそろ白む

ふらっと
11/01
ことのはを
澄んだ高みに解き放つ
とどくかも
とどかないかも

ふらっと


ま わりとね
元気かと
訊ねたときの
こたえ いつもの

ふらっと
つつしみや
ゆずる心は
いきすぎると
厄介なのよ

ふらっと
10/01
漫画みたいに
うまくいったの
つねったほっぺが痛い
笑っちゃう

ふらっと
怖いほど
青い空だね
雲ひとつなくて
この世じゃないみたいだね

ふらっと
らんだむに
選んだものが
わたしのいちばん
どれだとしても

ふらっと

09/01
写真の隅に
端っこだけ
ちょっぴり写る
シャツを見ている

ふらっと

本物と偽物の
境目はあいまいで
あっちへふらり
こっちへひらり

ふらっと

つたえたい
熱のこもった
声でおもいを
胸の底から

ふらっと
  「ら」 だよ 「ら」

08/01
拾い集める
とりどりに
染まる指先
季節の色に

ふらっと
違った
ここは
一度
通った

ふらっと

時空の隙間に
半歩だけ
迷い込む恍惚
心ゆだねる

ふらっと

07/01
ページから
立ち上がる景色の
なかにいつしか丸ごと
呑みこまれている

ふらっと
記憶していると
思い込んでいた
あなたの声と
まるで違った

ふらっと
  … 「違った」 だよ 「違った」

木漏れ日あびて
目を閉じてみる
ちらちら光が
おどるまなうら

ふらっと
06/01
星空みあげた
冬の朝
星座の語りに
耳を澄まして

ふらっと
ほほえみうかべた
あなたをそっと
ななめうしろで
みまもっている

ふらっと


戻っておいでに
ふり向けば
そこはいちめん
咲きみだれる花

ふらっと
05/01
はじける
ころがる
ひろがる
しみる

ふらっと
頼みごと下手
直した方が
生きやすいかも
しれないんだけど

ふらっと
働くことを
汗することを
やめた頬には
日がなほほえみ

ふらっと 
… 「ほほえみ」 だよ

04/01
風を感じて
春を拓けば
光の粒が
跳ねてはじける

ふらっと
 ・・・ 「はじける」 だよ
証書の筒を
抱える笑顔
はじけてとんだ
しずくを浴びる

ふらっと
待っているなら
そのあいだ
しばらくわたしを
忘れていてね

ふらっと
03/01
いただきますと
ごちそうさまの
あいだにいつのまにか
しあわせ

ふらっと
忘れないでね
きのう出会った
春の匂いを
ふくんだ風を

ふらっと
そんな感じで
はじまったので
そんな感じで
つづいています

ふらっと


02/01
ぽろぽろぽろろん
夜明け間近の星座の群れは
ひとつふたつと
零れてぽろろ

ふらっと


まよなかと
まひるまの
まんなかで
たちつくす

ふらっと
楽しんでみる夢
悲しんでみる夢
めざめてきょうも
夢を生きてく

ふらっと

01/01
ぜんぶだなんて
言えなくて
あなたのポケット
ひとつわたしの

ふらっと
のびやかな
飛行機雲を追いかけて
あしたは雨に
なるかもしれない

ふらっと
輝きの
向こう側
見えないものは
ちょっぴりこわい

ふらっと







2015

12/01 たからものに
することにした
この胸にいま
灯ったまごころ

ふらっと
踏みしめていく
道は続いて
ふりむけば
もう消えかけて

ふらっと
地面すっかり
埋め尽くすほど
枯葉とどんぐり
光がたまる

ふらっと


11/01
記憶のなかの
うしろ姿に
いまならなんて
声かけるだろう

ふらっと
ぬくみののこる
カップをそっと
両手で包む
季節がくるね

ふらっと
方向音痴を
言い訳にして
きみの想いと
ちがう道ゆく

ふらっと
 

10/01
笑い声
どこまでもゆけ秋の空
高くたか〜く
広く遠くへ

ふらっと
この花が咲く
そのときに
きっとなにかが
変わるのだろう

ふらっと
点だった
ただ散らばった点だった

ひとつひとつと
つなぎはじめた

ふらっと


09/01
るいせんが
ゆるむのはきっと
夏の背中が
遠ざかるから

ふらっと

ごきげん伺い
たまにはしてね
ぷいとあっちを
向いてしまうよ

ふらっと
きっとみててね
きっとだよ
なんどもなんども
ふり返ったね

ふらっと
08/01
わいてくる
白い 雲 雲
元気いっぱい
夏だ夏だ、と

ふらっと


れんにゅうと
抹茶シロップ
ふわふわの氷にかけて
夏 おいしいな

ふらっと
 
明日も明後日も
きっと 夏
汗だくになって
暑い〜!って叫ぼう

ふらっと 
07/01
合わせるならば
徹底的に
気づかせぬまま
合わせとおして

ふらっと
薔薇色は
西空の果て燃え尽きて
次はどこで
花を咲かせる

ふらっと
大丈夫?って
訊かずにいてね
大丈夫!って
言えるときまで

ふらっと


06/01
手触りを
たしかめるように
そっと近づく
そぉっと触れる

ふらっと
気分爽快
風はさらりと
のぼってのぼって
青空になる

ふらっと


 
いつもいる
いつもみている
葉っぱの陰で
葉っぱの色で

ふらっと
05/01
キャラメルひと粒
それだけで
きょうは一日
きっとしあわせ

ふらっと

 
せなかを向けて
知らないふりで
耳も心も
あなたに向けて

ふらっと
ゆれているのは
はなみずき
それともきみの
淡い愛しさ

ふらっと
04/01
守りたいものがあると
強くなれるよ
なのにどうして
こんなにも弱い

ふらっと
雨降り
やみ間に
のぞく
希み

ふらっと

ねぇ
そのつぎは
なんて
つづくの

ふらっと
03/01
冷めてもそれは
あたたかい
何度もかみしめ
いつでも味わう

ふらっと

駅前を
ただ行き過ぎる
改札をくぐるいつかを
心に抱いて

ふらっと
寂しくて
泣くわけじゃない
だっていま
春の予感の夕暮れにいる

ふらっと
02/01
靴紐を
きつく結んで
唇も
きゅっと結んで

ふらっと

戻ることさえ
ためらわなければ
どこまでだって
きっと行けるよ

ふらっと
待ってるような
ゆりかごの月
不意にみつけて
なぜか泣きたい

ふらっと
01/01
ひとときを
ともにすごした記憶さえ
いつか夜空の
星より遠く

ふらっと
出発!と
声をかければ
行く場所がきっとみつかる
きゅっと靴紐

ふらっと
 
味付けをしないまま
鍋を覗いてぼんやり
あなたは
なにになりたい

ふらっと







2014

12/01
とけるものと
とけないものとを混ぜ合わせ
とろりすくって
とくべつにする

ふらっと
ただひとつ
残したもののてざわりを
まぶたをとじて
思いうかべる

ふらっと

旅に出る支度をしてる
風の匂い
木の体温を
たしかめにゆく

ふらっと
11/01
坂をのぼって
背伸びして
雲のしっぽを
掴んだ夢を

ふらっと

くり返しても
くり返しても
またこの季節
くり返してる

ふらっと
ちからはじまる
あまいもの
ほろにがいもの
とけるもの

ふらっと
10/01
以心伝心
それとも偶然
それとも単に
長いつきあい

ふらっと
情熱のようだね
秋に柿の木の
向こうに落ちてゆく
太陽は

ふらっと
らくてんてきな
あの空に
すっぽり埋まって
こころをとかす

ふらっと

09/01
コンビを組んで
初めて知った
きみの苦手な
あれこれのこと

ふらっと
ひまわり畑に
迷路ができて
わざと迷子に
なって 夏空

ふらっと
海を見ている
ソーダ水越し
そんな午後を
想ってみた日も

ふらっと
08/01
ゆれるものさえ
なにもないほど
熱気が重く
垂れこめている

ふらっと

淡水に棲む生きものは
陽光に背びれ光らせ
淡々と 夏
泳ぎ切る

ふらっと
 
元気ですかと
たずねることも
間遠になって
いつかそのうち

ふらっと
07/01
スイカの種は
飛ばせなくても
夏は誰にも
ちゃんと来るから

ふらっと
お願いひとつ
書いてみようか
心のなかの
赤い短冊

ふらっと

変わらないのは
わたしでしょうか
それともわたし
以外のみんな

ふらっと
06/01
種を包んで
やさしく
つよく
いさぎよく

ふらっと

ちょっとムリかも
でも気になるな
ちらちら視線は
いったりきたり

ふらっと
あなたのことを
嫌いなわけじゃ
ないの
ただね えぇとね

ふらっと
05/01
わたしのために
調えられた
だれかのために
紡ぐ支度が

ふらっと

 
しなやかに
なめらかに
まとえたら
それがいちばん

ふらっと
思いだそうか
忘れちゃおうか
それともいっしょに
歩きだそうか

ふらっと
04/01
カーテンのむこう
あかるみはじめてる
午前五時前
静かなはじまり

ふらっと

たぶん
きっとね
約束は
ゆらゆら

ふらっと
黒子の場所だけ
憶えていたの
だから目を見て
話せなかったの

ふらっと
 
03/01
いとなみも忘れそうだね
春まえの
圧倒的な
冬の勝利に

ふらっと
僕があれこれ迷う間に
君はさっさと先へ行き
用を済ませて
隣に並ぶ

ふらっと

うすむらさきいろ
うすくれないいろ
春待つ胸の
なかに咲く色

ふらっと
02/01
むしょうに
きみに
あいたいよ
いま

ふらっと
おめでとうって
だれかれかまわず
言い歩きたい
春はすぐそこ

ふらっと

感謝してます
すべてのことに
泣いた夕べも
沈んだ朝も

ふらっと
01/01
もう少しだけ
待ってください
大きな瞬き
一回分だけ

ふらっと
サインペン12色
明るい色から
並べて
泣いた

ふらっと

我慢しないで
ぶつけていいよ
いつもいつでも
黙るばかりで

ふらっと







2013


12/01
月の満ち欠け
ただ眺めてた
満ちては欠けて
欠けては満ちて

ふらっと

スープのために
野菜を切って
スープのために
本を一冊

ふらっと

手袋ひとつ
これだけで
冬はしあわせ
息が白いよ

ふらっと

11/01
連れてくるねと
言わなくたって
いつでも夜を
従えている

ふらっと
そのなかにらむ
そこまでにらむ
みえないけれど
おびやかすもの

ふらっと
ヌケガラ
だいじに
お守りに
している

ふらっと
10/01
庭でひとりで
見あげた先の
まぁるい月は
なにも言わない

ふらっと
わかった
つもりに
なっただけ
かも

ふらっと
それがあるから
やめられないの
ふとなにもかも
ゆるされたような

ふらっと
09/01
ぽんっと弾けて
ころがった
やんちゃな種が
芽吹いた ここで

ふらっと
一瞬の風にあおられ
目を閉じて
一瞬のちに
すべてわかった

ふらっと
聞こえてくる
よるの足音
たかく ひくく
まだ逃げている

ふらっと
08/01
宝物ひとつ
手から手へ
どの手の中でも
輝く宝

ふらっと
ありがとう
ただありがとう
それだけを
心に思う

ふらっと
そう☆だった
思い出したよ
あのちいさな手
つぶらな瞳

ふらっと
07/01
愛しさを
ぐるぐる巻きに閉じ込めて
哀しいくらい
ぎゅっと握って

ふらっと
どこだとしても
いつだとしても
足あと踏んで
あとからいくよ

ふらっと

ネコじゃらし
手のひらの中
丸めて握る
しっぽの代わり

ふらっと
06/01
舞うものに
からめとられる心地して
世界に
上も下もなくなる

ふらっと
命題は
もうここにある
たどりつくのが
どこだとしても

ふらっと
さびしくて
がらんとするのは
空き部屋じゃなく
こころ くちびる

ふらっと
05/01
恋わずらい
みたいな顔で
お腹すいたと
ぽつり言うきみ

ふらっと
福笑い
できそこないの笑い顔
哀しくなって
くしゃりと笑う

ふらっと

なんとなく
紗がかかってる
なにもかも
きれいなままに

ふらっと
04/01
ちっぽけな意地
握りしめてる
その手をそっと
ひらいてごらん

ふらっと
本を返して
本を借りる
本を読み終え
本日も至福

ふらっと
天使だったら
なにをしようか
にこにこ笑って
あなたの肩に

ふらっと

03/01
証しを見せて と
迫られたくて
きみの周りを
うろうろと ただ

ふらっと

けついんがでて
おおきなあなで
うめられるのか
いぶかしんでる

ふらっと
素敵ですてきで
息もできない
春まだ浅い
つぼみの寝床

ふらっと
02/01
繋がっていると
思っていたなら
いつかきっと
声を聞けるよ

ふらっと
ひとつやふたつ
落っことしても
まだまだたくさん
持っているから

ふらっと

宝石みたい
見あげて言った
あの夜の星
胸につなげる

ふらっと
01/01
100年先の
光 なに色
風 やわらかく
吹いてるだろか

ふらっと
のみこんだから
こっちのものさ
もうわたさない
わたしのいちぶ

ふらっと

雪に似た
もの静かで
力持ちで
あったかいひと

ふらっと







2012

12/01
いくつになっても
忘れない
少女のころの
薔薇色を

ふらっと
がんばる人の
そばにいて
がんばらないでと
胸でささやく

ふらっと

そばにいるよ
いつもいるよ
風はいうよ
雲もいうよ

ふらっと
11/01
好ましい形の鼻を持つ人と
似ているけれど
違う
どこかが

ふらっと
やわらかい
秋の光に分け入れば

ひだまり色の
星の絨毯

ふらっと
いっしょにねむる
としつきが
まぜあわせてく
いろもかたちも

ふらっと

10/01
コスモスに
あこがれている
やわらかい風と光に
祝福されて

ふらっと
ひとときをからっぽでいる
そののちに
おもむろに流れこむものを
じっとみつめる

ふらっと

るのしっぽだけ
心細げね
ろの腕に
ぎゅっとつかまり

ふらっと
09/01
ひと粒ずつ
ゆびでつまめば
くちびるが
つんと誘って

ふらっと

さそわれて
風に吹かれる
夕暮れの三日月
低く大きく灯る

ふらっと

この道のこと
忘れはしない
灼けつくような
光まみれの

ふらっと
08/01
虹いろをまとって生まれ
屋根までの
束の間をほら
満面の笑み

ふらっと

ぽとりと音が
たしかにしたよ
曲がりくねった
道に迷って

ふらっと

すこしこわいね
聞かなきゃよかった
景色ががらっと
変わっちゃったよ

ふらっと

07/01
筆記具持参のこと
思わず書き留めて
誰かに見せたくなります
集合は夕日の丘

ふらっと
日々うたう
時々うれう
刻々うつる
常々おもう

ふらっと
笑いあう
きみがいなくて
可笑しさが
虚空にぽとり

ふらっと
06/01
見たことのない
光だったよ
みんなこぞって
空を見あげて

ふらっと
空を見あげて
おへそに手を当て
息を吸ったら
魔法にかかる

ふらっと

魔法にかかる
不思議な心地
夕暮れのような朝
見たことのない

ふらっと

05/01
難しいよね
気持ちって
寂しくないって
口は言うけど

ふらっと
何色にしようかなって
空を見ながら思ってる
そういえば虹
ずいぶん見てない

ふらっと

光る水玉
雨あがり
こんなにたくさん
朝が生まれた

ふらっと

04/01
流れるならば
ゆだねてみよう
いきつくさきの
幸を信じて

ふらっと
興奮してると
気づかないほど
昂っていた
鎮まりなさい

ふらっと
知ったところで
揺るがないなら
知らないフリで
笑って許す

ふらっと

03/01
世間とわたしの
距離はどれだけ?
世間のなかにいるの?
わたしも

ふらっと

食べるときっと
金色の笑み
おひさまみたいな
蜜柑 しあわせ

ふらっと
僕だ
それは僕だ
そう言われたら
なすすべもない

ふらっと

02/01
ふと現れる
その姿
ユメカウツツカ
またたく間だけ

ふらっと
ひとりふたりと
家路について
茜濃くなる
丘にたたずむ

ふらっと
いまはこのまま
言わずにおくね
十年たって
そのままならば

ふらっと
01/01
待っていると
なかなかこない
忘れたころに
ふと現れる

ふらっと
物語なら
閉じてそれきり
開きっぱなしの
ページ震える

ふらっと
少し苦しい
だけど嬉しい
ちくり痛んで
じわり沁み入る

ふらっと








2011

12/01
だいだい色に
熟れた陽を
浴びた横顔
満ち足りた色

ふらっと

上がるようすに
目をみはり
散りゆくまでを
見守った日を

ふらっと

木曜日には
会えるかな
きょうは金曜
夕日が落ちる

ふらっと


11/01
沈丁花
梔子
金木犀
香れ豊かに

ふらっと
優しくされて
切なくて
胸のどこかが
ちょっと捻じれる

ふらっと

もうすぐって
いつのこと
またいつかって
いつのこと

ふらっと
10/01
タイムアウトは
永遠に
ないことにして
ゆるりとあゆむ

ふらっと

それだけじゃ
ないから難しいんだと
くちびるぎゅっと
結んで黙る

ふらっと
保温できれば
いいのにね
このとめどない
愛しさなんかを

ふらっと
09/01
駆け巡る
ツバメは空を
トンボは川面を
ヒトは未来(ゆめ)を

ふらっと
 
ここより先に
進むべからず
ひとり静かに
偲びたいので

ふらっと

ほっこりと
疲れちゃったら
あったかい
お茶を飲もうよ

ふらっと
08/01
じっとじぃっと
気配をころし
緑に透ける
羽をみている

ふらっと

どっちにしよう
どっちにしても
大してかわりはないけど
悩む

ふらっと
かえってきてね
約束は
しなかったけど
いつかかならず

ふらっと
07/01
ひとりでいるより
さみしいことも
あるよね
人 人 人波の渦

ふらっと

この時が
その時なのかな
ほんとうに
そうなのかな

ふらっと
ドントウォーリィ
きっと叶うよ
想い描いて
歩いてゆけば

ふらっと
06/01
原っぱは
いちめん綿毛
飛び発つときを
待ってる綿毛

ふらっと

ゆっくり動く
雲にみとれて
帰り道など
忘れてしまう

ふらっと
騒がしいけど
愛らしい
さえずりの余韻
空っぽの巣に

ふらっと
 
05/01
空は
大きい
この
地球(ほし)よりも

ふらっと
 
すぐそこに
いてもみえない
気配だけ
ひっそりおいて

ふらっと
ぐるぐるめぐる
季節はうつる
時間(とき)と並んで
なかよく歩む

ふらっと
04/01 お茶でもいかが
しっとりと湯気
胸の奥まで
しみわたらせて

ふらっと
選ぶのがいい
選ばれるより
決めるのは自分
あしたのことも

ふらっと
カラフルな春がいますよ
まだ目には
見えなくたって
もう すぐそこに

ふらっと





2010

04/01
撫でてゆく
風の指先
やさしさに
春を知る

ふらっと
ノックには
返事がなくて
まだ春は
遠いと思う

ふらっと
わたしだったの
待ちきれなくて
扉を叩き
呼んでいたのは

ふらっと
03/01
カフェテラス
窓際席の横顔が
懐かしすぎて
涙こらえる

ふらっと
祈ること
遠すぎるから
それしかできず
祈る今夜も

ふらっと

閉じて開いて
また閉じて
開いてみても
あなたはいない

ふらっと

02/01
冬の海から
吹く風は
氷の国の
匂いを連れて

ふらっと
そととうち
曖昧に
なりそうなほど
空が青くて

ふらっと
それからのことは
ことばにしない
胸の深くに
灯ればそれで

ふらっと
01/05
ふたり黙って
寄り添えば
冴える三日月
星も寄り添う

ふらっと

まだ遊んでる
星々を
置いてお先に
おやすみなさい

ふらっと

探してしまう
駅の人人
人人の波
ひとりのあなた

ふらっと






2009

12/01
冬の公園
枯葉色
埋もれる色を
まとって逢おう

ふらっと

どんな時でも
唇の端
きゅっとあげると
やさしくなれる

ふらっと
ずっととなりに
いなくてもいい
胸の定位置
君だけのため

ふらっと
11/01
ぐるぐるまわる
風見鶏
目指して歩く
風みどり

ふらっと
きらきらひかる
雲の波
茜に染まる
ころに帰るね

ふらっと
くらくらしてる
気持ち隠して
木洩れ日のなか
うつむいている

ふらっと
10/01
アルバムを開いてみれば
記憶とは
ちがう瞳の色に
とまどう

ふらっと

気持ちさえ
定まらぬまま
会いにいく
なんて冒険

ふらっと

多すぎて
もてあましてる
揺れすぎて
くらくらしてる

ふらっと
09/01
罪つくりなのは
きみの微笑み
思わずうなずいて
しまうしかない

ふらっと
沈黙を
愛でるふたりの前途には
凪いだ大海
渡る船旅

ふらっと

作品の横にちいさく添えられた
キャプション
大事に思う人の


ふらっと

08/01
「君だからこそ」
そう言って
笑ってくれた
あなた、あのとき

ふらっと
かずかずの
場面のかけら
雨の日の窓際に
並べて、崩して

ふらっと

だいじょうぶ
まだだいじょうぶ
ここにいて
空をみている

ふらっと
07/01
種からのぞく
ちっちゃな芽
ようこそここへ
おひさまの国へ

ふらっと
降りそそげ
そこにもここにも平等に
涙もついでに
流してしまえ

ふらっと
風に吹かれて
夕陽をしょって
影を伸ばして
おうちへ帰ろう

ふらっと

06/01
日々 月々 年々
ちいさな積み木
崩れぬように
丁寧に積む

ふらっと
会えてよかった
胸の痛みも
時の重みも
知れてよかった

ふらっと

生まれる
生きる
生き生き
生きる

ふらっと
05/01 ゆきつもどりつ
するうちに
いつしか心
夕焼け色に

ふらっと

君は君だと
わかってくれる
出会いがきっと
まっているはず

ふらっと

なにもかも
手に入れようとしなければ
きっと笑える
笑えるきっと

ふらっと
04/01
そわそわするね
空はうっすら菫色
誰かが待っているような
そんな気がする静かな夕べ

ふらっと

抱きしめてほしいのじゃなく
抱きしめたかっただけなのに
遠くとおくて
きみがみえない

ふらっと
そのままだから
あの日あのとき
出会えなかった
さみしさのまま

ふらっと

03/01
春のあくびが
流れてきたよ
ミモザサラダに
光をつれて

ふらっと

眠っていたい
ところをごめんね
もうすぐ春よ
目を覚ましてね

ふらっと
優しく見える
ひだまりの猫
春待ちひかり
ひとり占めして

ふらっと

02/01 ちからをこめては
いけないの
ちからはぬいて
こころをこめて

ふらっと
はたらく脳は
お疲れ知らず
からだが先に
音を上げそうよ

ふらっと

やさしさと
勇気と柔軟さ
ひと雫ずつ混ぜたら
あとはじっと発酵を待つ

ふらっと

01/01
勇気のしるし
この胸の底
小さく灯して
まなざしやさし

ふらっと
てぶくろの人形だけが
問いかけに応えてくれる
家路
冬晴れ

ふらっと

あなただけなの
かもしれません
わたしのことを
しっているのは

ふらっと





2008


12/01
迷うほどに
さまようほどに
いりくんでゆく
たちどまらねば

ふらっと

あなたとともに
みあげることは
ないと知っても
空、あおい空

ふらっと

きっときっとと
指をからめた
期限を決めない
約束はまだ

ふらっと

11/01
粉と卵と
バターとお砂糖
きょうはもう
どこへもいかない

ふらっと
欲しいのは
きみにあげたいものだから
サンタクロースに
お手紙を書く

ふらっと

あくびまじりの告白を
つい聞き逃したふりをする
晴れた日曜
風は穏やか

ふらっと

10/01
お元気ですか
からりと晴れた
高いあおぞら
雷雨そののち

ふらっと
ちっぽけなこと
とりとめもなく
崩し積み上げ
げんなりのまま

ふらっと

魔法でならば
バランスもよく
組み立てられて
tenderな寝顔

ふらっと

09/01
おぼえてるのは
頬の熱さと
ぱたりと風が
止んだことだけ

ふらっと
いつのまに
通り過ぎたの
絶対に見過ごすなんて
思わなかった

ふらっと

ぷっつりと
途絶えたまま
きみからの
おはようは

ふらっと

08/01
名前をつけて
あげるから
呼んだらきっと
お返事してね

ふらっと

夏の思い出
小瓶がふたつ
浜の白砂
堤防の風

ふらっと

見つめ合う
一瞬前の緊張を
思い出したら
笑い弾けた

ふらっと

07/01 道に名前をつけてみた
青空の似合うマサオ
風が吹きぬけるカオル
だれかわたしにも名前をつけて

ふらっと

走るように
時をもどって
あの一点に
タッチしてくる

ふらっと

よろこびすぎて
ひっくり返り
打ったお尻の
痛さにさえ笑う

ふらっと

06/01
ふんわりとふくらんだから
ふたりして
このしあわせを
わけっこしよう

ふらっと
実はいま
ちょっと困っているんです
くすくす笑いが
止まらなくって

ふらっと
慣れるといいな
いまの自分に
いまがいちばん
いいから きっと

ふらっと
05/01 空がある地球(ほし)に生まれて
こころから
しあわせなのです
ありがとう

ふらっと

好きですか
菫の色に染まる朝
黄金の粉を散らす昼
熟した杏に暮れる夕空

ふらっと

夢がいっぱい
広がりすぎて
わくわく感で
空が高いよ

ふらっと

04/15
影ならば
空飛ぶ鳥とともにゆく
見失わずに
ゆけるとこまで

ふらっと
ゆびわらう
キーボードの上
声もたてずに
大笑いする

ふらっと
ひらくまで
待ちきれなくて
かたくなに閉じたつぼみを
両掌に包む

ふらっと
03/01 消えるときまで
気づかなかった
たったひとつの
灯りのぬくみ

ふらっと
こわかったのは
わたしを映す
鏡のような
あなたの瞳

ふらっと
くるまるくるまる
もうしばらくは
ぬくぬくぬくもる
だけでいさせて

ふらっと
02/01 羊はせっせと
自分を磨き
いつか美しく
なる夢をみる

ふらっと

いまはもう冬の
まんなか過ぎたかな
そろそろ春を
むかえる準備

ふらっと

となりにいるから
みえなかったの
同じ景色を
ながめていたから

ふらっと

01/01 はじまりの数行だけじゃ
ラストまで
見通せなくて
胸は高鳴る

ふらっと

消えていく秋の音
しゃらしゃらと舞う木の葉
かさこそと踏む落ち葉
すんとあかるい空をゆく音

ふらっと
承知のうえで
告げたことばの
返す波には
抗えなくて

ふらっと





2007

12/01 ところがそこで
おわらない
どんでん返し
そこがはじまり

ふらっと

悪魔のささやき
聞こえないふり
天使修行は
そこが肝心

ふらっと

どのくらい
待てばいいのか
どのくらい
待てるのか

ふらっと

11/01 こころには
角はないのよ
ころこころころん
ぷよぷよよん

ふらっと

困らせたくて
笑ってみせた
さよならさえも
言えないくせに

ふらっと

ときめく風の
指先そっと
頬に感じて
気づかないふり

ふらっと

10/01 ダ ディン ダンと
胸が鳴り
パ ディン ドンと
息をつく

ふらっと
あるときふっと
知らない角が
いつもの道に
現れたから

ふらっと
好きですか
わたしの好きな青空を
月を光を
遠いあなたも

ふらっと
09/01 大声くらべ
しているような
カラスとカラス
梢に塀に

ふらっと
41510と書いて
よいことと
読んでみましょう
どうぞ4649

ふらっと
情熱的な
歌はいらない
ますます熱が
上がって くらり

ふらっと
08/01
悪口なのかな
やっぱりあれは
日が沈むころ
胸の奥に ころん

ふらっと
事件がなくても
ミステリィ
生きていくのが
謎解きだから

ふらっと
ムラサキツユクサ
道の端っこ
雨のしずくと
唄っていたよ

ふらっと
07/01 るいせんは
ゆるゆるゆるめ
ゆめのなか
泪に溺れ

ふらっと
さようならの
あとでもいいよ
真正面から
ぎゅっとみつめて

ふらっと
届くまで
不安だったよ
暗い夜空で
絡まらないか

ふらっと
06/01 咲くサクラ
さすらう僕ら
朔があけたら
さようなら

ふらっと
二人の影が
どんどん伸びて
もう薄くなる
ひとつになって

ふらっと
画架にある
白いカンバス
初夏の空の青さで
うずめてみたい

ふらっと  (初夏:はつなつ)
05/01 眩しくて
閉じてしまった
まぶたが赤い
夕焼けこやけ

ふらっと
待つわと言った
心に嘘は
なかったけれど
もう行くことにする

ふらっと
春よ春よと
川面にはねる
日差し 風声
コバルトの羽

ふらっと
04/01 あちこちに
ぎざぎざの葉をはびこらせ
ふふふぽぽぽと
たんぽぽ笑う

ふらっと
笑うあなたを
思い出してる
泣きそうになる
雨、帰り道

ふらっと
道しるべさえ
みつからなくて
どうしたらいい?
心あちこち

ふらっと
03/01 春、待ちながら
ほおづえをつく
癖、なおそうと
ぼんやり窓辺

ふらっと
またさがしてる
旅する雲や
ささやく風や
笑うあなたを

ふらっと
どいて なんて
とても言えない
だからいつでも
背中をみてる

ふらっと
02/01 とんでいきたい
気持ちを抑え
地面を踏んで
いっぽ いっぽ

ふらっと
冬の夜中の
音はなに?
星の欠片が
散る音 キラリ

ふらっと
さがして
みつけて
てにして
しあわせ

ふらっと





2006

12/19 月のめぐりに
よりそうような
ちいさな赤い星
きみもみていた

ふらっと
せつない日
鏡に向かい
せつない と
つぶやいてみる

ふらっと
一歩ずつ
前に向かって
歩めるといい
ふたりならなお

ふらっと
12/12 わすれもの
届けてくれてありがとう
手のぬくもりに
くるまれたまま

ふらっと
かんたんなのに
かんたんそうに
みえているのに
かんたんじゃない

ふらっと
熱のあるときにみる夢
マーマレードの空
寄せては返す波
ゆらゆらとゆれる小舟で

ふらっと
12/05 ここにいま
こうして在ること
なにひとつ欠けなかった
証明として

ふらっと
すきま風さえ
入れないほど
ぴたりくるまれ
息がくるしい

ふらっと
アイテムとしての
やさしさなんて
使えないから
飾っておいて

ふらっと
11/28 なんとなく
ただなんとなく
なんとなく
・・・なんだ な

ふらっと

耳を凍らす
北風だって
心を氷に
できはしないさ

ふらっと
冬のさなかの
川沿いの
枯れた草むら
霜柱のした

ふらっと
11/21 眠るころには
忘れてしまう
湿った声や
目の色なんか

ふらっと
このごろ声を
聞かなくなって
ふたり≠ナさえも
なくなっていた

ふらっと
書けないことは
なにもない
届けられずに
積まれゆくだけ

ふらっと
11/14 日曜の朝の番組
ひとつだけ
あした元気に
なるために観る

ふらっと
赤い実を食べて
小鳥は赤くなる
夕焼け空に
飛んでゆくため

ふらっと
ほっとしたくて
紅茶を淹れる
ほっとしたから
クッキーを焼く

ふらっと
11/07 情熱的な
時を経て
味わい深くなる
秋の赤

ふらっと
木々の枝先
鳴らしてゆくのは
いたずらっこで
あわてんぼの風

ふらっと
飛べ遠く
走れ速く
焦がれるほどに
増すもどかしさ

ふらっと
10/24 橋のむこうは
知らない世界
みえているけど
いけないところ

ふらっと
ふりかえり
ふりかえりゆく
茜にもえる
かえりみち

ふらっと
葉っぱたち
くるくるおどるほほそめる
秋におぼれる
さみしくなんてない

ふらっと
10/17 うそつきと
くちびるは言い
だいすきと
こころは叫ぶ

ふらっと
うわさ話の
出どころを
たどる旅ほど
むなしくて

ふらっと
寄り添う影が
長くなり
ひとつになって
影ごととろけ

ふらっと
10/10 秋の夕暮れ
きよらな風と
ゆれるすすきが
あの子のうわさ

ふらっと
ブラックのまま
飲むコーヒーは
あの人の真似
遠い目をして

ふらっと
平気?
と くちびる
平気。
と まぶた

ふらっと
10/03 コロンとひとつ
柿の実が
西にかたむく
夕日だまりに

ふらっと
きみとずぅっと
いっしょにいたくて
おひさまいろの
オムレツにする

ふらっと
心配ごとなら
胸にためずに
空を仰いで
風に流そう

ふらっと
08/14 はじける光が
虹になり
あなたの空まで
架かるでしょうか

ふらっと
ひとりごとと
ひとりごとで
会話している
ような雨の日

ふらっと
帰り道
ひとり背中を見送って
立ち尽くしてる
月が青いね

ふらっと
08/01 カンパイ!
君のさみしさに
のばした指に
ふるえる睫に

ふらっと
メロン
ころんと
窓辺に
ひとつ

ふらっと
キリンの夢は
どんな色
あおあおふっさり
葉っぱ色

ふらっと
07/25 ビールの泡に
溶けているのは
きょういちにちの
いいところだけ

ふらっと
ばぃばぃ と
手を振ったとき
ゆびさきが
あたたかかった

ふらっと
川面には
群れ飛ぶトンボ
銀色の羽を透かして
空がふるえる

ふらっと
07/18 日々を
笑って
すごす
しあわせ

ふらっと
夏景色
揺らぐ陽炎
またここに
立ち止まってる

ふらっと
どんまい
このつぎ
もっと
すてきに

ふらっと
07/11 自信はないなぁ
けれど自分は
信じてる 
それが自信っていうこと?

ふらっと
休日の
風はさやかに
開け放たれた
胸を過ぎゆく

ふらっと
ぞんざいな
言葉にぞくり
丁寧に時の破れ目
縫い合わせたのに

ふらっと
07/04 今はまだ
なにも言えない
背中しかみせてくれない
夢のなかでは

ふらっと
影踏みも
できないなんて
ここにいるわたしの
影もみえないなんて

ふらっと
遠いところへ
連れられてゆく
夢をみながら
泣いたのは 夢?

ふらっと
06/27 納得しないと
進めないって
知ってるくせに
謎をかけるの

ふらっと
秘密をひとつ
空映す
川の流れに
のせました

ふらっと
唇のすきまを通る
風の音
「待って」と聞こえ
立ち止まるけど

ふらっと
06/20 数学の美しさに
溺れる人と
数学の果てしなさに
溺れそうな人と

ふらっと
門のなか
閑な昼間に悶々と
闇を聞こうと胸に問うても
関係性は閲覧できない

ふらっと
廊下をひとり
老人がゆく
row row row your boat
ろんりねすでも

ふらっと
06/13 どうする と
といたげな目を
むけてくる
ふふ 気づかないふり

ふらっと
つづくことばは
だいたいわかる
でも知らんぷり
きょうは青空

ふらっと
どうしても
聞きたいことは
胸から胸へ
じかにつたわる

ふらっと
06/06 気分しだいで
風景までも
こんなにかわって
しまう どうして

ふらっと

確認してたら
遅れてしまう
慌てて走ると
転んでしまう

ふらっと
きっとどこかに
それはあるはず
いつかかならず
手がとどくはず

ふらっと
05/30 山一面を春に染めあげ
またたくうちに
夏の風を運んできたのは
だ あ れ ?

ふらっと
ツイテナイ
ツマラナイ
って
いいっこなし

ふらっと
花びらの
はしっこ少し
齧って
ほろり

ふらっと
05/23 だってばかりじゃ
しあわせが
逃げていっちゃう
困っちゃう

ふらっと
みていたような
ことを言うのね
わたしがどこで
なにをしてたか

ふらっと
今こそこそと
出て行くところね
とっくに気づいて
いるって知ってる?

ふらっと
05/16 絵はがきにはただ
「お元気ですか」
影絵になるまで
空をみていた

ふらっと
知っているかな
かなしみは
声音が連れて
くるってことを

ふらっと
勝つための
いくつかのこと
そのうちのひとつは
たぶん負けてみること

ふらっと
05/09 きらきらさらら
落ちる砂
ひっくり返されるまで
一緒に落ちよう

ふらっと
イジワルなのは
あなたでしょうか
いいえホントは
わたしなのです

ふらっと

順番だから
先にゆくけど
ゴールの前で
待っているから

ふらっと
04/25 漂っている
埃の粒に
光が魔法を
かけて宝石

ふらっと
おくれてきた
よろこびたち
先を急がなくて
よかった ほんとに

ふらっと
じゃんけんで
決められるなら
決めてごらん
右へ進むか左へゆくか

ふらっと
04/18 会いたい人に
会えない時間
いつにも増して
想い濃縮

ふらっと
ぐんと背伸びを
してみたら
飛行機雲の
しっぽに触れた

ふらっと
せわしく動く
きみの目は
嘘がつけない
正直さん

ふらっと
04/11 この曲がり角の奥
影は煮詰められたように
濃密に溶け出していて
曲がらずにいられない

ふらっと
4月1日
極上の
嘘に限って
ひとつ許され

ふらっと
決めたから
決めたとおりに
進まなきゃいけない
なんてこともない か な

ふらっと
04/04 桜の花の
まんなかに
宿るなにかの声
ゆらめいて

ふらっと
タイムマシーンに
乗れるとしたら
あしたの雨に
濡れにゆこうか

ふらっと
菜の花畑
黄色く光り
春の卵に
ひびがピシリと

ふらっと
03/28 日曜の決めごとにする
朝 昼 夜
たっぷりのお茶
空とおしゃべり

ふらっと
動くのは
わたしのまわり
心棒のように動かぬ
わたしのまわり

ふらっと
きみを見ながら
見えていなくて
想いは遠く
いまを置き去り

ふらっと
03/14 天駈ける
想いのかけら
光をはじき
なないろの架け橋となれ

ふらっと
水ぬるむ
春の小川の浮島の
ひとつに一羽
眠る水鳥

ふらっと
まわるまわるよ
吹き渡る春風に
話しかけるように
風車(かざぐるま)まわるよ

ふらっと
03/07 洗濯をしたら
命がすこしだけ
縮んだ気もする
けれどさっぱり

ふらっと
なぐさめに
似ているものを並べたら
窓辺に結露のような
ゆらめき

ふらっと
枝々の先の先まで
みっしりと
埋め尽くす春
生を急ぐな

ふらっと
02/28 鳥瞰図の世界を巡る
ふわふわり
背中に隠した
羽を広げて

ふらっと
ふわりふくらむ
羽を持つ
鳥の背中のような
なぐさめ

ふらっと
背中に羽の
跡を残して
ふわり生きてる
小鳥のように

ふらっと
02/21 ポイントは
光と夢のハーモニー
朝焼け夕焼け
きみのほっぺに

ふらっと
ライバルの
アライバルを待ちながら
ララバイ唄う
アイラブユーと囁くように

ふらっと
ストレートで
愉しむ珈琲
香りの向こう
和みの笑顔

ふらっと
02/14 あの子の足音
遠ざかりゆく
まぶたを閉じて
祈りを捧ぐ

ふらっと
いままさに
昇りはじめる日のような
予感じんわり
ふたりを包む

ふらっと
天然の氷の剣を
きらめかせ
冬のゆびさき
ほころんで咲く

ふらっと
02/07 しあわせかしら
あの日背中を
見送ったまま
忘れてた人

ふらっと
2006ねん
やぁ!おはよう
光あふれる
いまは朝だね

ふらっと
片隅にことり
微かな音たてて
連れて帰った
小石がしゃべる

ふらっと
01/07 高鳴るよ
胸のなかの
ファンファーレ
君に聞こえてしまいそうだよ

ふらっと
「ふたり」というとき
唇を漏れる
かすかな
息のやさしさ

ふらっと 
消せないのだとしたら
くっきり焼き付け
きれいな額に
入れて飾ろう

ふらっと





2005

12/20 はぁとの形に
キスマーク
胸の奥なら
決して消せない

ふらっと
うれしい! と
声にだしたら
うれしくて
こころが跳ねた

ふらっと
残る日めくり
もうわずか
心を篭めて
今日をはじめる

ふらっと
12/13 クリスマスの夜
樅の木の天辺に天使
ひっそりと微笑む
星の光にかくれ

ふらっと
最高気温が
いつのまに
最低気温に
変わる挨拶

ふらっと
伝説は
いつも過去形
足跡を追いかけてゆく
見失わぬよう

ふらっと
12/06 とろける冬の
日差しの温度
一身にまとい
小径できみと

ふらっと
神さまのこと
信じなくても
いつもいつでも
安心させて

ふらっと
病は気から
枯葉は木から
落ちる季節が
おしまいじゃない

ふらっと
11/29 かさなる
かさねる
つもる
ぬくもる

ふらっと
海でみつけた
こいびとは
海の匂いの
声で名を呼ぶ

ふらっと
たぶんねむれば
うまれかわれる
きのうのきずの
痕 うすくして

ふらっと
かさなる青は
海で生まれて
たぶんねる間に
空ににじんで

ふらっと


11/22 白いかれんだー
埋めるとくべつ
ひとつひとつが
かけがえのない

ふらっと
ぞうきんの
ような献身
きみのため
汚れるとしても

ふらっと
ポイントは
飾らないこと
そのままの
きみがいちばん

ふらっと
11/15
傷ひとつ
記念碑にして
いつの日か
思い出になれ

ふらっと
イイカケタ
カタカナことば
舌のうえ
つるりと滑った

ふらっと
目に染みる
空の青さの
またとおく
星々は遥か旅する

ふらっと
11/08 りんごがひとつ
窓辺にあって
わたしは空を
ただ眺めてて

ふらっと
関係ないわと
言ってみたけど
横目でチラリ
ぬすみみる

ふらっと
ぬくぬくと
あたためられて
絡め取られて
眠りに落ちる

ふらっと
11/01 簡単なのに
むずかしい
人と自分と
言葉と想い

ふらっと

放っておけば
育つもの
そんなものたちに
育まれてる

ふらっと
残りを
ふたり
分けたら
ぬくぬく

ふらっと
10/25 パズルを作って
君に贈るよ
悶絶するほど
難解なのをね

ふらっと
つぶやくと
つぶやきのまま
はね返る場所をなくして
ぽとりと落ちる

ふらっと
もうひとり
たしかいたはず
ここんとこ
胸のまんなか

ふらっと
10/18 僕だって
飛びたいんだと
巣を張って
蜘蛛がつぶやく

ふらっと
一つ二つと
雲を数えて
いくつになれば
会えるのだろう

ふらっと
こいびとと
ともだちのあいだ
ぼくらには
無限の未来

ふらっと
10/11 すいすいぎりす
ふらんすどいつ
ありきりぎりす
地球のうえで

ふらっと
バスの窓
景色切り取りコマ送り
流れるままに
運ばれてゆく

ふらっと
打楽器の
音がずんずん
響くから ぐぅ
お腹が減った

ふらっと
10/04 だいだい色に
熟したころに
ひとりお日さま
みおくろう

ふらっと
世界の中に
つぎつぎと
しゃぼん玉みたいな
世界が生まれる

ふらっと
ティータイムは
開け放った窓辺で。
枯葉が鳴る音に
遥かな空の下の君を想う。

ふらっと
09/27 高い空から
見下ろしたなら
とるにたらない
影法師

ふらっと
引き出しに
仕舞ったはずのおもいでは
日には当てずに
セピアに枯らす

ふらっと
贅沢三昧
許されるなら
果てなき空を愛で
大地の鼓動に身を委ね

ふらっと
09/13 持っているはずれくじ
たくさんたくさん
集めたらいつか
当たりになるかもしれず

ふらっと
らいねんの
この日はどんな日
きょうのこと
笑って言える日?

ふらっと
おかえりと
きょうも言えたね
見えない姿心の中で
追いかけていた一日だった

ふらっと
09/06 忘れないから
思い出さない
あの夏の日のこと
君のひとこと

ふらっと
ひまわりの花
夏のシャワー
見上げた先の青に
灼熱の玉

ふらっと
歩き出すのは
いつも右足
ついてゆくのは
たいてい左足

ふらっと
07/18 すべてをかけて
なにもかも
失くすとしても
抗えなくて

ふらっと
夏の空模様
早朝の熱を秘めた冷たさ
真昼の燃え立つ青
暮れゆく刹那のうつろい

ふらっと
あの時たしかに
えらんだ道は
いまにつづいて
あすにつながる

ふらっと
07/12 好きだよと
言えないせいで苦しくて
きみへむかって
旅に発つココロ

ふらっと
苦しくて
旅にでるきみ
好きだよのことば求めて
どこをさまよう

ふらっと
旅にでるなら
好きだよとひとこと
言ってからにして
苦しくてたまらないから

ふらっと
07/05 ちょくせんと
きょくせんが
交わるあたり
はじまる予感

ふらっと
まけないように
せいいっぱい
こころまっすぐ
君へとのばす

ふらっと
楽だから
信じてしまおう
疑って生きてくなんて
苦しくて

ふらっと
06/28 のびるつながる
知りたがる
興味の連鎖は
はてなくつづく

ふらっと
未来を胸に
掲げていれば
いま・いま・いまが
大切になる

ふらっと
六月の雨の雫の
つめたさや
グレィの空の
つれなさなんか

ふらっと
06/21 探しかけて
やっぱりやめた
記憶のままに
しておきたくて

ふらっと
わたしのなかの
だれかがいった
あなたはだぁれ
どこへむかうの

ふらっと
くらしのなかの
ちいさなひかり
そっとひろって
てのひらにのせ

ふらっと
06/14 足跡をたどって
ゆけばいつのまに
おなじキラキラ
胸に宿して

ふらっと
間違いは
気づいた
その都度
直していこう

ふらっと
大切だもの
コトリと鼓動が
止まるときまで
抱きしめつづける

ふらっと
06/07 この場所に
選ばれたのではなく
この場所を
選んだのだから

ふらっと
石は黙って
世の中を見る
言えない分だけ
固くなってく

ふらっと
日々草の
可憐さで
夏の日々に
いられたら

ふらっと
05/31 恋人の背中に
そっとさわる
指先から零れて
伝わりますように

ふらっと
ジャンプして
塀の向こうを
たしかめる
束の間だけの

ふらっと
来てほしい
ときに来ないで
来てほしく
ないときに来る

ふらっと
05/24 ラーメンかぁ
餃子の方が
よかったのに
なんていう

ふらっと
忘れず忘れられず
いつまでもいるなんて
重たすぎるから
さっさと忘れて

ふらっと
まちきれず
蓋を開けたらもうもうと
立ち昇る湯気
メガネ真っ白

ふらっと
05/18 五月うまれの
あなたのために
月の巡りの
お話しをする

ふらっと
満月を待つ
十三夜には
ふり向き様に
願いをかける

ふらっと
11時半を過ぎたら
夜に立ち
冷たい月の
雫を浴びる

ふらっと
05/10 さよなら
さみしい季節
さっきまでの
さらさらの涙

ふらっと
ちょっとだけなら
ちがってもいいよ
ちゃんととどける
チャンスのこして

ふらっと
でがけに
でんわ!
でようか
でまいか

ふらっと
04/26 さびしい、と ことばにすると
さびしい、が 押し寄せてきて
潰れる
痛い

ふらっと
さくら餅に
篭められてるのは
さくらの精の
潔さ...など

ふらっと
目覚ましが鳴る
一秒まえ
うぐいすの声が
朝の蓋をあける

ふらっと
04/19 微笑かける
言葉を交わす
肩を並べる
並んで歩む

ふらっと

くしゅん
はなやまい
盗らないで
わたしの春

ふらっと
今も聴こえる
耳をふさいで
ぎゅっと目を閉じ
心傾ければ

ふらっと
04/05
みんないる
みんないるから
あんしんして
ひとりになれる

ふらっと

うまくいえないけれど
うたはうたえないけれど
うれしさが生まれたことは
うそじゃなくうたがいようもない

ふらっと
おしゃべりの合い間に
訪れる沈黙
あたたかな静けさのなか
ゆだねると決めた

ふらっと
03/29 薬には
たよりたくない
頭には
春が霞んで

ふらっと
月の輪熊と
ワルツを踊る
夢を見たから
きょうは三日月

ふらっと

朝 ばらばらに
したらなにかが
生まれるかしら
十月十日で

ふらっと
03/22
もぞもぞと
首をもたげる疑いを
みないふりして
みる雲の舟

ふらっと
むりならば
むりだといって
甘やかさない
やさしさもある

ふらっと
たいくつが
おぶさってきて潰れそう
重い 重いよ
息ができない

ふらっと
03/08 ねがいごとひとつ
時間のすきまに
みつけたらもう
それしか見えない

ふらっと
時間の螺旋階段
降り口をみつけた
あしたへではなく
ねむる記憶へと向かう

ふらっと
みつけたかった
ねむったままの
時間の先を
歩くあなたを

ふらっと
03/01 俺が!俺が!って
言ってたよね
強がってたの?
5歳のきみは

ふらっと
「やさしさを あの頃わたし
勘違いしていました」
いまわかったの
やさしい人へ

ふらっと
サクラ色
散り敷くころ
いまを思って
笑えるといい

ふらっと
02/22 あなたにアゲル
花を摘む
きのうみつけた
コトバ野で

ふらっと
きもちの気持ち
思いやったら
悲しい顔は
やめておこうか

ふらっと
のっぴきならない
事情があるの
あすの約束
きのうに変えて

ふらっと
02/15 携帯電話の電話線
たぐってゆくと
反対の端っこには
あなたの携帯電話、きっと

ふらっと
こっそりぬすむものの
おぼえがきです
ひとつめは“きみの視線”
ふたつめは“きみの心のすきま”

ふらっと
いっぱい吸った
空気の中に
溶けてた春に
侵されてハルヤマイ

ふらっと
02/08 てくてく 歩く
くるくる 回す
すらすら 歌う
うまれるちから  ⇒

ふらっと
からからかざぐるま
回しつづけていないと
時がとまってしまいそう
鬱蒼と絡みつく不安で ⇒

ふらっと

不安でその胸
眠れないほど
ドキドキ震え
笑みさえ奪ってく ⇒

ふらっと
02/01 せつない気持ち
そっとくるんで
うすぎぬの胸
しゃららと泣いた

ふらっと
あわてないこと
息を吐くこと
歌をこころに
響かせること

ふらっと
いらない日
いちにちもない
にっちもさっちも
いかない日でも

ふらっと
01/04 この冬にしか
会えないものの
虜になって
春が切ない

ふらっと
2004年の
光に風に
空に雲にも
さよならを云う

ふらっと
2005年が
あけました
照れくさそうな
寝起きの顔で

ふらっと





2004

12/21 確実に
あしたに続く道にいる
いま、わかっている
ことはそれだけ

ふらっと
あまいじかんは
あいまいなゆめ
ああいまここは
あのゆめのなか

ふらっと
サンタさんだったかもしれない
いくつも前の震える夜
凍る指先にそっと
息吹きかけてくれたのは

ふらっと
12/14
スピードを
すこしゆるめた
きのうとちがう
きみと出会えた

ふらっと
りんくする
時・場所・気持ち
りんくする
今この時のきみとぼく

ふらっと
教室の
うしろの扉
夏の日の
風が薫った

ふらっと
12/07 赤い木の実は
ぬくもりや
光くるんで
白い冬待つ

ふらっと
きらりあさひに
ゆうやけ空に
のぞいた明日の
かけら探しに

ふらっと
見えるのに
見えないものは
見えないけれど
見えてくる

ふらっと
11/30 まるくなるのは
冬の午後
おひさまたまる
縁側の猫

ふらっと
悪魔の尻尾
矢印のかたち
道案内する
森の三叉路

ふらっと
動くたび
目で追ってくる
君のくるくる
動く目が好き

ふらっと
11/16 あなたのそばは
はるのひざしと
ともだちどうし
しんとしずかに ⇒

ふらっと
にらめっこっこ
ころころわらう
うみよりふかい
いとしいくうき ⇒

ふらっと
決めたかたさで
できあがります
すきなんだなあ
あなたのそばは ⇒

ふらっと  (そばは蕎麦です)
11/09 世界一周するよりも
遠く遥かに行けそうな
ぬる湯の舟に半身あずけ
本を携えゆく旅は

ふらっと
やさしさとさびしさ
愛しさと憎らしさ
さらさらと風にのせ
一からまた数えはじめる

ふらっと
サラダの森の
みどりの風と
仲がいいのは
たまごのヒカリ

ふらっと
09/28
だめだよだめだ
ここまでだぁ
回文!なんて
むずかしい

ふらっと
ちゃらちゃりら
おしゃべり好きな百日紅
いま見たことは
お願い、ないしょ

ふらっと
しっかり
してる
つもりで
うっかり

ふらっと
09/21 夕焼けいろの
ねがいでした
わたしをあの日
燃やし尽くした

ふらっと
すばらしい朝
薔薇色の夢
ふりそそぐ愛
ひとりではない

ふらっと
恋とかしたら
甘ぁくホット
恋ひやしたら
すっぱさふるる

ふらっと

09/14 しらないはずの人だった
伝えられない想い宿した
親しさとよそよそしさ
詩さえ紡ぐことかなわない ⇒

ふらっと
かなわないなら
並んで月夜の
世の果てへゆく
行方不明の心になるのだ ⇒

ふらっと
だってほら
ホラー小説読み耽り
蹴りたくなるほど
解(ほど)き方をしらない ⇒

ふらっと
09/07
ドラえもんなら
こんなとき
どんな道具を
使うんだろう

ふらっと
おなかのなかは
整理整頓
しておかなくっちゃ
迷わぬように

ふらっと
あの夏
夕焼け
言わなかった
あのことば

ふらっと
07/20 ポケットで
結ぶ記憶はビスケット
ポッケを叩いて
夢を食べた日

ふらっと
食べたのは
さくっと甘い夢でした
叶うかもしれないほどの
ささやかな

ふらっと
みたい夢と
いっしょに眠る
夢の甘みに
とろんと溶ける

ふらっと
07/13 砂浜きるる
裸足で歩く
ココロボソサに
気づかぬふりで

ふらっと
おはよう と
おやすみ の
明るいすきま
きょうという日

ふらっと
この手に
この目に
たしかに
いのち

ふらっと
砂浜に降る
震える星屑
崩れるように眠り
無量の光と共におはよう ⇒

ふらっと
おはよう
陽気な朝の空気
浮き立つ心
転がしてこの手に ⇒

ふらっと
この手に触れた
レターオープナー
ナーバスにさまよう視線
先入観をうずめた砂浜 ⇒

ふらっと
07/06 わたしからいつか
あなたに贈るなら
たぶん 雲を
つかむようなもの

ふらっと
形がなくて
匂いもなくて
あたたかさだけ
あるのはなぁに

ふらっと
ぴょんぴょん跳ねる
元気なものを
掴まえるのに
ぴょんぴょん跳ねる

ふらっと
06/29 約束をひとつしました
おひさまが
じりじり焦げる
睫の下で

ふらっと
群青に深まる前の
瑠璃色に
溶けてゆくのが
見えた気がして

ふらっと
消さないでいて
胸のともし火
それを頼りに
歩いてゆくから

ふらっと
06/22 お願いします
あなたにひとつ
自分をもっと
愛してください

ふらっと
夜ねむる
夜はしる
夜に溶かして
朝また芽吹く

ふらっと
る はむかし
あけっぴろげな 
ろ だったの
今は秘密がちょっぴりあるの

ふらっと
06/15 遺言という
儀式は愛の
深さを測る
踏絵ではない

ふらっと
感想は
言葉にならない
あまりにも大きな
波に呑みこまれると

ふらっと
ギリギリと
螺子巻いてみる
あなたへと踏み出すための
足の付け根の

ふらっと
06/01 ふたりきり
切り取る時
ときめきは
揮発性です ⇒

ふらっと
すずめ一羽
ちはやぶる神の子
残すのは微かな羽音
おとないさえ見えない ⇒

ふらっと
見えない手が
手がかり探る
ぐるり見渡し
確かにふたりきり ⇒

ふらっと

すいっち・に・さん
ふたりきりならoff
見えない時 止めて
世界はほら 永遠

ふらっと

05/25 睦まじくない
居心地が悪い
今けんか中
薄暗い居間 ⇒

ふらっと
居間は今
真っ暗だから
ランプのあかりに
にじんだ背中 ⇒

ふらっと
背中あわせで
出会ったけれど
どうやら互いの瞳
見つめあううち睦まじく ⇒

ふらっと

居間にひとり
背中合わせの悲しみと
喜びなぜか睦まじく
そんなものかも ふっとため息

ふらっと

05/18 まっててくれるの
そこでいつまで
まっててくれても
いけそうもないけど

ふらっと
日が暮れるのに
まにあわなくて
きょうを上手に
見送れなくて

ふらっと
わがままで
強情っぱりで
天邪鬼で嘘つきな人
あの日からは知らない

ふらっと
まっててくれる
暮れる街角
かどわかされても
手もとから今日が暮れる ⇒

ふらっと
日が暮れる場所を見に
ミニバイク飛ばした
下心と邪な心隠し
苦笑する君のわがまま ⇒

ふらっと
わがままな思惑ほど
ほどきたくなる
なるほど手強い
ワイルドに絡まっててくれる ⇒

ふらっと
05/11 はらり
落ち
ひらり
舞え

ふらっと
ちょっとさみしい
朝だから
とがらせてみる
濡れたくちびる

ふらっと
ベンチあたため
声を嗄らした
それでも一緒に
たたかっていた

ふらっと
はらりめくれて
手掛かりを見失い
いつまでもひとり待ち
ちょっとさみしい ⇒

ふらっと
ちょっとさみしい
いつもの日暮れ
れんげを編んで
出会ったベンチ ⇒

ふらっと
ベンチの端っこ
こまったように
にぃと笑って
手紙がはらり ⇒

ふらっと
04/27
春風が連れてきたのは
むかしむかしすきだったひとの
写真と匂いと口癖と...
となりにいない少しのかなしみ

ふらっと

写真のあなた
いつ見ても
笑ったままで
少しさびしい

ふらっと
春風が
飛ばした綿毛
旅の果て
明日待つところへ

ふらっと
すきだったひと
きになる視線
だれとも違うと
つたえたかった

ふらっと
04/20 アナタ色した
春の夜の月
サクッと齧れば
ほんのり甘そう

ふらっと
おちたおちた
どこにおちた
ぽったり空に
おちてそまった

ふらっと
みつけられない
みつかりたくない
みつけなくても
わすれられない

ふらっと
04/13 すきなもの
想うときには
ほっぺがゆるる
ほどけて光る

ふらっと
翼はまだ
たたんでおきます
いつか空へと
旅立つ日まで

ふらっと
ピエロの赤い
鼻の理由(わけ)
きのうの哀しみ
包みこむため

ふらっと
すきなもの数え
笑み浮かべてた
たとえば夢へと
翔び立つ翼は ⇒

ふらっと
翼は背中に仕舞われて
照れくさそうに
にやりと笑い
いまは天使が装っているピエロ ⇒

ふらっと
ピエロと赤い風船
船上のパーティー
ティーカップちょっと持ち上げ
ゲットだ!すきなもの ⇒

ふらっと
03/23 国語の時間
最初に習った
短歌は確か
柿本人麻呂

ふらっと
まわる糸車
つむぐ時の糸
めぐる季節織り
わたし色のタペストリー

ふらっと
新学期までの
わたしはだぁれ
曖昧あやふや
ほっぺゆるむね

ふらっと
03/16
男のひとは
ひかりの向こう
違う流れを
生きてるみたいで

ふらっと
どこかになにかを
置き忘れてる
どこになにをか
もう忘れてる

ふらっと
カーテンを
引いた彼女の
横顔が少しだけ
さびしげだったから

ふらっと
男子バレーのファンでした
たくさん練習観に行きました
頼んで写真も撮りました
たしか仕舞ってありますどこかに ⇒

ふらっと
どこかにいつか
帰る人なら
ランプの灯 落とし
静かに引こうカーテンを ⇒

ふらっと
カーテンをゆらす
すがしい風と
とくべつだいじな
なまえもつ貴男 ⇒

ふらっと
03/09 あなたのこと
貴男ではなく
貴方と呼んで
枷にする

ふらっと
毒薬と
わかっていても
飲み干したかった
君の目の前で

ふらっと
姿も声も
名前も住処も
何も知らない
あの人は誰

ふらっと
あなた色の海
吹く風は姿も見せず
気の毒な心は
溺れるまで深く遠く

ふらっと


03/02 花びらの
ひとひらにさえ涙する
春の日透かし
見ているのはいつ

ふらっと

涌く水のように
心は止まらずに
流れてゆくから
追いつけずにいる

ふらっと
たたずむという言葉には
ひっそりと
青い炎が
寄り添っている

ふらっと


佇むという字に
沈む花びらは
切なさの淡く香りし
春 沈丁花

ふらっと
02/24 嬉しくて
どうしようもなく
携帯を
握りしめてる

ふらっと
光の粒
ひとつにしあわせが
ひとつ宿っていること
信じられる今

ふらっと
つなげて並べて
ねじって重ねて
まるめて伸して
どうにでもなる

ふらっと
嬉しくて
しみだし
くるもの
てに包み

ふらっと

つなげて寄せくる
なみはいつしか
げんじつ遠く
てから飛び立ち

ふらっと
02/17 歌にして
伝えるしかない
この哀しみを
愛と名づけて

ふらっと
感きわまって
言葉もなくて
涙一滴さえも
零れず

ふらっと
カナリアよ
歌を忘れても
震えるその喉
聴いているから

ふらっと
歌 うたう春
春 遥かから
から からり風
風 ふわり予感 ⇒

ふらっと
感動の波
波打つ喜び
媚ることなく
泣くのもイイカナ ⇒

ふらっと
カナラズと言った
拙い言葉並べた約束
束縛したかったわけじゃなく
失くしたくなかったふたりの歌 ⇒

ふらっと
02/10 ろうそく
いっぽん
ひかりと
かげと

ふらっと
練習問題
売ってないから
答えは自分で
解いて出さなきゃ

ふらっと
彼女と聞くと
彼女を想う
彼女は私を
想うかな

ふらっと
漏斗を伝い
一滴一滴
きちんと落として
丁寧であれ ⇒

ふらっと
れんげ畑に
似合うのは
春霞みの中
彼といる彼女 ⇒

ふらっと
彼女の頬
ほんのり染まり
理由はきっと
問わぬがよかろう ⇒

ふらっと
02/03 暗号にした
君への気持ち
[女の子だもの]
簡単すぎる?

ふらっと

      ( 答えは【好】 ^^*)
帰りたいと
言った瞬間
心を君に
固結びした

ふらっと
黒々と輝く夜に
そんなこと訊かないで
声はきっと私を
裏切るに決まってるから

ふらっと
暗号作って手紙を書いた
「タキタミタガタスタキタ。
たぬきより」一緒にいつか
帰りたい ⇒

ふらっと
帰りたいのは
はかない恋の
残り火消すため
目印は花火の後の漆黒 ⇒

ふらっと
黒鍵を選んで弾く
苦しみを少し流す
すべり出す音色は
遥けき想いの暗号 ⇒

ふらっと
01/27
まるみを帯びた
空気の中に
たたずみ ゆくえ
見透かしてみる

ふらっと
よるとあさのあいだに
何かが終わりそして始まり
何も変わらない顔して
今朝も私は生まれた

ふらっと
ラーメン啜る
湯気の向こうに
あなたの睫を
盗み見るスリル

ふらっと
まるい月が好き
切れ長の月が好き
きりりと三日月が好き
きっと朝と同じくらい好きな夜 ⇒

ふらっと
よる年波
皆に等しく
くるけど 今は
はふはふ幸福ラーメン ⇒

ふらっと
ラーメン一緒に
にこにこ食べて
手をつないで歩ければ
万々歳の二重まる ⇒

ふらっと





2003

12/23
今年のうちに
にっこりのおさらい
いつも笑顔で 来る年は
はっきり言おうありがとう ⇒

ふらっと
峠を越える苦しさの
登りの先の見えなさは
晴れ渡る空に吸い込まれ
歴史の底に沁みてゆく ⇒

ふらっと
くすり と笑った
他愛のないことで
電話しておこ
今年のうちに ⇒

ふらっと

等間隔に押し寄せる
透明なままやってくる
当然のように降り注ぐ
陶然として受け止める

ふらっと

12/16 恋しい気持ちを
伝えることば
さがしていたら
伝えそこない

ふらっと
さようならの道 青
またあしたの駅 橙
おはようの息 白く
胸はずむ金色の笑顔

ふらっと
お願いしますと
差し出された手
そっと触れると
想い熱く流れきて

ふらっと
12/09 背中を向けた
その人の胸に
届けと念じる
この胸のうち

ふらっと
たから からっぽ
だから かけっこ
ポッケにどんぐり
いちばんのたから

ふらっと
針 一本
鋭く貫く
針千本
小指の温もり

ふらっと
12/02 道を探して
歩いていたら
踏みしめた跡
道になったよ

ふらっと
ニャ〜んだ
そんなちっぽけなこと
薄目をあけて
猫がわらった

ふらっと
リズムをきざむ
つもりなくても
足音いつしか
三拍子になり

ふらっと
道草は
はてさて食うもの
のんびり摘むもの
のどかだニャ〜 ⇒

ふらっと
ニャ〜ゴと
となりのねこが鳴く
くるると小鳥
リズムをきざむ ⇒

ふらっと
リズムをきざむ音
とくんとくんと心臓
打つたび通う赤い
命につづく道 ⇒

ふらっと
11/25 並んでいるのは
でんしんばしら
ここからそこへ
そこからあそこへ

ふらっと
かなたから
とどくたよりに
冬の匂い
しんと感じて

ふらっと
だからね
あのね
ずぅっとずっと
だいじにするね

ふらっと
並んで歩く
靴音と
特別じゃない
いつもの道かな ⇒

ふらっと
かなりあぶない
いさかいさえも
もう忘れよう
運命だからね ⇒

ふらっと
だから根もとに
二個 種埋めよう
生まれる時に
にこにこ並んで ⇒

ふらっと
11/18 あるところって
どんなところか
行ってみたいと
夢みたあの日々

ふらっと
ありがとう
そう言えたとき
一生切れない
絆がみえた

ふらっと
気持ちをふいに
零してしまった
あの後悔の
底 みえなくて

ふらっと
11/11 「二人」とは
いちばん強い
命の単位
宇宙の中で

ふらっと

でもいつか
昨日になって
あの頃になる
この哀しみも

ふらっと
いいね
忘れないでね
きっとだよ
ここで待ってて

ふらっと
二人ぼっちなので
できるのです
素敵なこと何でも
もう 二人ぼっちなので ⇒

ふらっと
でじたるのワタシ
知らんふりするアナログのわたし
知っているけど教えちゃいけない
いくら訊かれても。いいね! ⇒

ふらっと
いいね好い音
ねぇねぇいいね
寝言で呼ばれて
照れてる二人 ⇒

ふらっと
11/04 赤い何かを
さがしてる
少し淋しい
秋の夕暮れ

ふらっと
指輪は外して
おきました
ほんの少しも
迷わぬように

ふらっと
風船がもう赤い点
空の青に ほら
吸い込まれそう
ため息と一緒に

ふらっと
赤い想い
いつかの日に置き去り
倫理観というそれだけの
呪いのように輝く指輪  ⇒

ふらっと
指輪は銀色の光
凛と毅然と放ち
違う道のそことここ
恋のように揺れる 風船が ⇒

ふらっと
風船 がまんして
手の中にいてね
ねぇもう少しだけ
喧嘩した日の後悔は赤 ⇒

ふらっと
10/28
空が好き
ただ空が好き
吸い込まれても
気づかぬくらい

ふらっと
沈んでいった
イガイガは
底にこすれて
ふゎんと浮かぶ

ふらっと
限界を知らない
遠い日の無鉄砲
振り返ると涙
零れそうで前方を睨む

ふらっと
空の上には何がある?
しどろもどろの答えのわけは
レミィマルタングラスに僅か
ふぁー そっとあくびをかみ殺す

ふらっと


空深く
沈んでいった哀しみの
あとは追わない
限界辺りを彷徨うとしても

ふらっと


10/21
秋めくひかりに
あきらめる
空きを待つのは
もう飽き飽き

ふらっと
決めてしまった
あの時は
もう戻らない
そっと胸抱く

ふらっと
ひとつふたつ
みっつよっつ
指を折っても
まだ届かない

ふらっと
秋の光
リングにつなぎ
疑心暗鬼け飛ばし
しっかりと決めて ⇒

ふらっと
決め手はそのひと言
とろける瞳
魅惑的な
流し目ひとつふたつ ⇒

ふらっと
ひとつふたつ
躓くものいい
痛みさえ澄み
実る予感の秋 ⇒

ふらっと
10/14
やめられなくて
やめたくなくて
やめさせないと
やさしくそだつ

ふらっと
草色の
ひもを編みます吉祥に
一心にただ
祈りをこめて

ふらっと
アウト オブ ルール
出逢う時遅すぎて
響き合うと震える魂
傷つけ合うと知って惹きあう

ふらっと
やめられなくて
てくてくきょうも
目的なんてない
いわし雲と道草 ⇒

ふらっと
草の匂い
いわし雲
木犀の香りに包まれて
ティク ミィ アウト ⇒

ふらっと
アウトを宣言する
ルールブックは私
しあわせは夢の中だけ
けれどやめられなくて ⇒

ふらっと
10/07 ずしりとポッケに
重いのは
今日の大事な
宝ものたち

ふらっと
右むけ左
あまのじゃく
邪気ない笑い
あの頃ふたり

ふらっと
なのにわたしは
ここにいて
まだ断ち切れぬ
迷いを抱いて

ふらっと
ずしりと重い
言い知れぬ想い
いつか放とうと思い
今まだ覗う左右 ⇒

ふらっと
右も左も
もちろん上も
求めるどこも
もう秋なのに わたしは... ⇒

ふらっと
なのにわたしは
はみだせなくて
天を仰いで
ですてぃにぃずしり ⇒

ふらっと
09/30 しらせたいことがあります
喜々とした光の色の..
しられたいことがあります
頬染める淡薔薇色の..

ふらっと
見せずに
いられなかった。
あの時は
それしかなかった。

ふらっと
九月の空に
浮かんだものは
高くまっすぐ
旅に発つだろ

ふらっと
しら糸のよう
うつろう季節に
におい立つ雨
目にも見せずに ⇒

ふらっと
見せずにおいて
手も伸ばさずに
逃げ出そうとした
ただその九月 ⇒

ふらっと
九月長月
きれいな月と
となりに寄り添う
嬉しさかしら ⇒

ふらっと
09/23 裏表紙には
かがみ文字
心のなかを
透かすみたいに

ふらっと
上からくるのか
下からなのか
わからないまま
包まれている

ふらっと
紫に染まるころ
おひさまが
帰ったばかりの
あの場所で待っていて

ふらっと

上弦の柳眉の月
紫の刻 すべり
裏の裏まで
あまねく満ちる

ふらっと

09/16
猫とひだまり
とても仲良し
それぞれにそれぞれの
とびっきりのひだまり

ふらっと
実りますように
夏のあいだずっと胸に
仕舞っておいた
あたたかな果実

ふらっと
音色で気づく
おとずれは
音沙汰なしの
おととしの風

ふらっと
09/09 読まずに捨てる
勇気があれば
あの日の明日に
立っていたかも

ふらっと
たったひとつの
たからもの
たしかめないで
たいせつにする

ふらっと
だまったままの
その横顔で
すべてを見抜いた
なんて言うから

ふらっと
読まずに捨てるとわかってるから
落書きみたいに思いつくまま
まごころだけはたっぷりと
とろけるほどに織りこみました  ⇒

ふらっと
たまらなく大切な
泣きたいほどに大切な
なのにことばにできなくて
掌ころがすだけなんだ  ⇒

ふらっと
だきかかえるひざ小僧
蹲りすすり泣く
くすんだ夜に半分の月
きっとあなたは読まずに捨てる  ⇒

ふらっと
09/02 黄色い風が
吹く季節(とき)は
むやみに心
開いちゃいけない

ふらっと
風と遊んで
六日経ちます
七日目はおやすみ
きみのような月と

ふらっと
むりしないでね と
君の瞳は
風に揺れる花の黄映し
ほらもう 無理してる

ふらっと
黄緑のはら
らいおんの気もち
ちょっぴり淋しい
いつもの威風 ⇒

ふらっと
風のそよぎに
にあう風鈴
鈴をころがす
清々しく澄む ⇒

ふらっと
むらさきにたなびく
雲のゆくえ想うほど
どこまでも行けるはずなく
雲の下立ち止まる 信号は黄 ⇒

ふらっと
07/23 視界の隅に
いつもある
見守る瞳の
穏やかさ

ふらっと
月が生まれる
夜だから
生まれた恋を
そっと育む

ふらっと
包んで
抱えて
大事に
護る

ふらっと
視界のすべて
照らす光に
にっこり笑う
生まれくる月  ⇒

ふらっと
月の雫
唇を濡らし
しっとりと想い
いつの日も包んで ⇒

ふらっと
包んでみよう
宇宙をみんな
和やかという大きな布で
出会うのはやさしい視線 ⇒

ふらっと
07/15 頬にひとすじ
伝うのは
悲しみだけでは
ないはずだから

ふらっと
あの時どきどき
したわけを
ことばになんて
できなくて

ふらっと
天をゆく
輝きの船
追いかけて
ひとり

ふらっと
頬杖ついて
照らされている
ルナティックな人
取り返せないあの時 ⇒

ふらっと
あの時ふたり
理性を超えた
タイムトリップ
プリズムの宙天 ⇒

ふらっと
天使の羽根と
扉の鍵さえ
えくぼに隠せば
薔薇色の頬 ⇒

ふらっと
07/08
夏だもん
胸騒ぎなんて
潮騒の果てに
置き去りに

ふらっと
嘘だけど
嘘じゃないのに
嘘ばかり
上手くなるのは..

ふらっと
ナンテいうのか
この頃アナタ
ちょっとイイわょ
そのまま笑って

ふらっと
嘘だけど
あなたが好き
嘘だけど
わたし嘘つき

ふらっと

07/01 雨の日の
ひそやかな午後
忘れずにいる
くちびる哀し

ふらっと
待ってるね
素顔のままで
普段着のわたしのままで
このままで

ふらっと
もじゅーるなんかじゃ
ないんだってば
わたしのほんの
ひとかけらさえ

ふらっと
雨の日風の日
光の日
ひらり雲の間
待ってるね ⇒

ふらっと
待ってる ねむさ
さびしい さむさ
去り行く 人の
残していく もじ ⇒

ふらっと
もじもじ
冗談も言えなくて
手はぎゅぅと拳(こぶし)
下 向いたままの雨の日 ⇒

ふらっと
06/24 まる あげる
まるごと あいす
まんまる あなた
また あえる?

ふらっと
恋しいのかな
憎らしいのかな
しあわせなのかな
淋しいのかな

ふらっと
消えないで 面影
いつでも
望むときに
このまぶたを熱くして

ふらっと
まる あげる
なんて言わないで
あなたの前では○もらえない
三角ばかりの私でいたいの

ふらっと

まる あげる
るぅじゅでほっぺに
逃げたってダメよ
弱さまで恋しい ⇒

ふらっと
恋しい人が笑うから
ランプの陰で泣き笑い
いつまであるかわからない
今よどうぞ消えないで ⇒

ふらっと
消えない傷も
もぅ癒えたかな
泣き疲れた顔に
にじゅうまる あげる ⇒

ふらっと
06/17
いっぱいずつ
いただきましょう
苦いグラスと
甘いグラスと

ふらっと
ココロボソサ・・
音にすると
とたんに震え
泣きたくなるから

ふらっと
顔が見たくて
飛んできたけど
身体は置き去り
心だけ

ふらっと
いっぱい欲しい
いっぱい見つけたい
いっぱい感動
嬉しいココロ ⇒

ふらっと
ココロコロコロ
論より証拠
ココロホンワカ
顔が見たくて ⇒

ふらっと
顔が見たくてさ
さっきからずぅっとここで
出てくるのを待ってたんだ
だからさ ね、お茶を一杯 ⇒

ふらっと
06/10
もう いらないよ
凍るなみだは
これから流す
涙はじんゎり

ふらっと
小さくて
頼りなさ気で 儚くて
そんなものさえ
強く見えるとき

ふらっと
コドモのことば
どこもかしこも
思ったままで
鋭くドキリ

ふらっと


コドモの姿
しているけれど
みんな宇宙の
小さな一粒

ふらっと
もう いらないよ
夜に溶かして
天に流せば
ばかみたいに小さくて ⇒

ふらっと
小さくてを開き
きらめきを さらりこぼす
砂時計に似た
宝物を持つコドモ ⇒

ふらっと
コドモの笑い
いま取り戻せれば
場馴れたオトナの仮面も
もう いらないよ ⇒

ふらっと
06/03
消せない
消したい
消さない
行ったり来たり 

ふらっと
本音をささやく
まるごと
わたしを
ゆだねるように

ふらっと
そのままがいい
変わらぬがいい
天使のごとき
羽根を持つ君

ふらっと
消せない音に
逃げ出そうとし
知らない景色に
似合わぬ本音 ⇒

ふらっと
本音だけで生きてゆく
悔やまないと決め
眩暈しそうに眩しい
いつだってそのままがいい ⇒

ふらっと
そのままがいい
いつかあそこで
出逢った時の
望みは今もひとつも消せない
 ⇒

ふらっと
05/27 簡単に
見えるように
こんがらがった
糸を隠す

ふらっと
残しておいて
あとで食べると
おいしさ熟して
お得な気分

ふらっと
だまされている
振りをしている
わたしを知ってる
あなたが切ない

ふらっと
簡単に決めて
掌でころがし
知るべきもの
残しておいて ⇒

ふらっと
残しておいて
手に負えないもの
のんきに思ふ
振りだけだまされ ⇒

ふらっと
だまされだまし
知らんふり
リッ パ ナ オ ト ナ
なるのは簡単 ⇒

ふらっと
05/20 ぜったいなんて
ぜんぜん知らない
ぜんぶ丸ごと
善意としても

ふらっと
花の春
草も
化けたく
なる季節

ふらっと
嘘もつけない
ほんとも言えない
自分で作った
壁に挟まる

ふらっと
ぜんたいの中
輝かなくても
持ちつづけよう
美しい心の花 ⇒

ふらっと
花びらに
にじむ涙
誰にも告げず
ずるい嘘もつけない ⇒

ふらっと
嘘もつけない
いたたまれない
いい顔みせて
手のひらに風 ⇒

ふらっと
05/13 憧れ色を
とじこめて
光をためる
びぃだまみたいに

ふらっと
なみだ隠して
なんかいないゎ
泣き顔もカワイイョ
なんて言わないで

ふらっと
くるくるまわる
くるんとターン
ふわっとひろげ
ほんわり留まる

ふらっと
憧れたのは
弾む言の葉
儚く朧な
なみだ隠して ⇒

ふらっと
なみだ隠して
天におひさま
また昇りゆく
くるくるまわる ⇒

ふらっと
くるくるまわる
るるるとうたう
うふふとわらい
いつも憧れ ⇒

ふらっと
05/06 ひかりひとすじ
てのひらに受け
ひたひた満ちる
あすへの想い

ふらっと
つぶ つぶす
ぷち ぷちん
小さい世界
ながれ出す

ふらっと
生意気言って
唇とがらす
あなたの笑顔が
もの足りなくて

ふらっと


生意気ひとつ
ひかりに透かし
こんなもんかと
ぽそり つぶやく

ふらっと
ひかりの中
影になって
手を振る人
時のひとつぶ ⇒

ふらっと
つぶされよう
うちのめされよう
うららかな午後に
似合わぬ生意気 ⇒

ふらっと
生意気は
はじらいうらはら
烙印は押さずに欲しい
いまこそのひかり ⇒

ふらっと
04/29 部屋のすみ
翳に沈み
不意に現る
忌まわしい記憶

ふらっと
るーずそっくす
履ける時代を
いともスカッと
過ごしたあなた

ふらっと
こころうごかす
あの風この音
あしたは誰の
こころうごかす

ふらっと
部屋
屋根
根っこ
これで暮らせる ⇒

ふらっと
るろうの民
みんなで歌った
楽しかったあそこ
こころうごかす ⇒

ふらっと
こころうごかすこと
特別なことかな
なぜ人は堅く守るの
逃れこむための部屋 ⇒

ふらっと
04/22 いちばんなのは
あなたにとって
それだけでいい
それだけが いい

ふらっと
壁 越えし場所
必ずしも穏やかならず
されど 人
越えんともがき

ふらっと
手と手
繋げば
ぬくもり
つながる

ふらっと
いちばん近くに
いることを
忘れるくらい
遠くで愛そう

ふらっと


いちばんち
ちかくならば
ばら色の楽園
ん〜 立ちはだかる壁 ⇒

ふらっと
壁に描こうか
かんがえずにあそべ
べきとか しなければ とか
かんがえる前に動け 手 ⇒

ふらっと
手紙に篭めた
たくらみひとつ
つよがりでくるむ
むろん君がいちばん ⇒

ふらっと
04/15 チャンスのしっぽを
見逃さないで
きゅきゅっと両手で
つかまえよっ!

ふらっと
似合うねって
言われたくって
あなたの好きな
みどりのリボン

ふらっと
桜 さくら サクラ
世界を淡く
霞ませて
春爛漫に染め上げる

ふらっと
チャンスとピンチ
ちょっとの違い
今は涙に濡れてても
もうじき笑顔が きっと似合うね ⇒

ふらっと
似合う音色は
春呼ぶさえずり
理屈はいらない
今 この桜 ⇒

ふらっと
さくらはな
名もなき淵に匂いたち
散りゆくもまた
たおやかなるチャンス ⇒

ふらっと
04/08 ランドセル 重くて
前かがみで歩いた
あの頃の空
遮るものもなく

ふらっと
春の朝
光ひとすじ
ひこうき雲が
尾を引いて消える

ふらっと
見えてきた
点だったもの
ひとつずつ繋がり
線になってく

ふらっと
04/01 日本のことば
やわらな余韻
まぁるい響き
酔いしれる幸せ

ふらっと

結論までの
みちすじを
するめみたいに
かみしめる

ふらっと
くしゃみひとつで
おわるなら いい
風向きで 今日一日を
決める春の朝

ふらっと
日本の春の始まりは
春一番が吹き荒れて
天気予報に花粉情報
鬱陶しいというのが結論 ⇒

ふらっと
結論から言うと
とっても簡単なこと
飛んで行くいく
くしゃみひとつで ⇒

ふらっと
くしゃみひとつでた
立て続けにふたつみっつ
ついでに鼻水と目の痒み
見てみてこれが春の日本 ⇒

ふらっと
03/11 気づいた瞬間 負けた
思い出さないのは
かたときも
忘れていなかったから

ふらっと
ぎらぎらと
やわやわと
ぽかぽかと
おひさまな日々を

ふらっと
始まったばかり
きみの季節
嵐になるのか
ひだまりになるのか

ふらっと
気が急く時は
走ったりしない
急がば回ろう
うふふ な 不思議 ⇒

ふらっと
ぎっしり埋まった
たのしい予定で
でぃ あふたぁ でぃ は
始まったばかり ⇒

ふらっと
始まったばかりの恋
いつもふわふわ
綿菓子気分な
なやまし気 ⇒

ふらっと
03/04 上から下を
見下ろすよりも
下から上を
見上げていたい

ふらっと
ラッキーの神様
ただ待ってても
来てくれない
だから歩いてく

ふらっと
いたずらなあさの月
お日さまのふりして
西の空ひくく
あんず色にわらう

ふらっと
02/25  くやしいなぁ
目を瞑っても追いやっても 
想いはふくらみ
知らん顔なヒト

ふらっと
つながるものは
つながっちゃうよ
むずかしいこと
考えなくても

ふらっと
咲かない花を
手折ったあとで
涙するのは
残酷すぎて

ふらっと
くやしいなきたい
痛みを知ると
取っておきたい
いつかつながるものは ⇒

ふらっと
つながるものは縁(えにし)
知らない魂を結び合う
占うのは未来
慈しまねば花も咲かない ⇒

ふらっと
咲かない明日
救いのない今日
俯くばかりの毎日
ちょっとくやしいな ⇒

ふらっと
02/18
会わずに 見ずに
聞かずに 読まずに
感じるあなたは
あのころのまま

ふらっと
いつもとなりに
いることが
いちばんだとは
かぎらないから

ふらっと
うらやましいな
まっすぐまっすぐ
点に向かって
突き進めること

ふらっと
あわずにおこう
うまく言えそうもない
今の想い胸に抱き
気持ちだけいつもとなりに ⇒

ふらっと
いつもとなりに置かれるものは
儚く淡くあなたに宿り
理由ひとつも語らなくても
もどかしいほどうらやましいな ⇒

ふらっと
うらやましいなんて弱気
季節のせいにしちゃおう
宇宙が透ける空の下なら
楽に呼吸できる 視線も合わずに ⇒

ふらっと
02/11 緑色が好きなヒトに
焦がれたヒト
もぅ森に
なれたでしょうか

ふらっと
いつもとなりに
いてなんて
口が裂けても
言わないのになぁ

ふらっと
これから発ちます
あなたに向かって
進むべき道
見えないけれど

ふらっと
緑色の恋のはじまり
理由なんて忘れてしまった
ただいてほしい
いつもとなりに  ⇒

ふらっと
いつもとなりに
匂い立つ影のように
憎しみと愛しさと
共に生きるこれから ⇒

ふらっと
これから向かう
うしろめたさを越え
えらんだ道は
はるけき森の緑色 ⇒

ふらっと
02/04
アルバムの
どこにもいない人
目を閉じれば
いつもとなりに

ふらっと

イジワルするのは
好きだから
小学生だけじゃ
ないんだね ふふ

ふらっと
あなたにあえて
心かさねて
失くしたものなど
おもいだせない

ふらっと


あなたにあえて
波に呑まれた
まぶしすぎる日々
光る靄の彼方

ふらっと
01/28 しわを伝って
ぽとり落ちた
可笑しく、そして
哀しい ひと粒

ふらっと
もうだめ
何度でも言う
もうだめ
そしてまた 立ち上がる

ふらっと
あなたにあえていなければ
夕焼けに光るひこうき雲とか
低くかすめるつばめとか
月の雫も 愛しくなかった

ふらっと
01/21 口笛吹いて
あの子はきっと
夕陽のむこうに
溶けてゆくだろ

ふらっと
あなたにあえて 
心の奥の
いちばん奥が
溶かされてゆく

ふらっと
たまらなくすき
心の鍵を
幾重にしても
すべりこむもの

ふらっと





2002

12/17
きっと空から
舞い散るものは
きのうのなみだ
うずめて静か

ふらっと
あなたにあえて
訊くのはよそう
今の気分や
これからのこと

ふらっと
くやしなみだは
けっこうからい
ことばにできず
さりとて消えず

ふらっと
きっと空からもらったものは
儚いけれど晴れやかなもの
望んで得られるものでなく
雲間に光 あなたにあえて ⇒

ふらっと
あなたにあえて知ったこと
遠くへ思いを馳せること
隣に気持ちを寄せること
時には遠く時には近く ⇒

ふらっと
くもりの日の雲
森の迷い道
近道はどこ
答えはきっと空から ⇒

ふらっと
12/10 メールが来ない日
なんだかどこにも
音がないようで
がらんどう

ふらっと
広がる無音
狭まる視界
圧縮された
脳内風景

ふらっと
かならず私を
みつけてください
めくばせだけして
歩み去っても

ふらっと
メールが届く
1 秒前に
ルルルとメロディ
♪聞こえる気がする

ふらっと
広がる繋がる
がめんのそちこち
るーとができる
るーるがなくても

ふらっと
かならず私が行くと雨ね
ならずっとここにおいでよ
らずべりーに暮れゆく空
ずるいのはあなた?わたし?

ふらっと
12/03 信じてしまうの?
そんなに簡単に
信じてしまっていいの?
そんなに全霊で

ふらっと
乾杯のあとに
残ったからっぽ
注ぎ足すほど 溢れる
満たされなさ

ふらっと
迷子になる
うずまきの途中
沈もうか
浮かぼうか

ふらっと
信じてしまう
嘘だと知ってさえ
永遠なんてもの
望んで乾杯 ⇒

ふらっと
乾杯!グラス合わせ
刹那 触れ合う魂
いいとかわるいとか
考えだすと迷子 ⇒

ふらっと
迷子と迷子が
画面で出会い
いつしか しかし
信じてしまう ⇒

ふらっと
11/26
行方不明の
忘れものは
あなたの背中を
愛しむまなざし

ふらっと


行方はたぶん
訊ねてはいけない
予定もきっと
決まっていない

ふらっと
忘れものは
みつかりましたか?
それとも
迷子になりましたか?

ふらっと
あなたから
もらったものは
溢れ零れても なお
胸を熱く潤わせるから

ふらっと
11/19 知りたかったの
残りが あとどれくらいか
確認したばっかりに
逃げてった たくさん ⇒

ふらっと
たくさんじゃなくていい
いつか思い出になる日
ひとつでも胸にしまい
いつまでも寄せては引く波 ⇒

ふらっと
波が運んできたのは
儚いひとひらの夢
めくるめく日々にいても
もっと知りたかったの ⇒

ふらっと
知りたかったのは
たくさんじゃなく
永遠に続く波だけが知る
たったひとつのこと

ふらっと


11/12
おとなしく
していなさい。邪心!
そこで。
イイと言うまで

ふらっと
びがく
みがく
もがく
夜がくれば ねむる

ふらっと
地平線では交わる
どんなに離れた
平行線でも
錯覚でも...かまわない

ふらっと
おとなしくしてて
こっちを見ないで
破裂しそうな心
呑みくだすまで

ふらっと


11/05 助けて!
そのひとことで
いつでも
飛んでいく

ふらっと
再び、ふたたび
再度、二度
一度きりじゃ
なかったってこと

ふらっと
灰色の雲が
護ろうとしているのは
地球の青さ?
宇宙の潔さ?

ふらっと
助けてというひとこと
とうとう言えずに
逃げ出すこともできぬまま
迷い込む 再び ⇒

ふらっと
再び巡り逢える時
きっとくると信じて
手探りで歩く今
まだ行く手は灰色 ⇒

ふらっと
灰色気分をまとい
いつまでこの道を行く
朽ち果てた心
路傍に忘れられた「助けて」 ⇒

ふらっと
10/29
ほどほどにって
どんなふぅ?
ほどいて結んで
どぉ?いい感じ?

ふらっと
三日後の
日向の匂いを知りたくて
後ろを向いて
のびをしてみる

ふらっと
うしないたくない
うつくしいもの
ういういしいもの
うまれくるもの

ふらっと
10/22
怖いくらいに
静かです
決心ひとつ
キュッと結んで

ふらっと

ライブ映像より
あなたの言葉で
伝えてみてよ
その想い

ふらっと
階段を上るか
このまま行くか
決めかねている
くもり空の下

ふらっと
10/08 占いを思い出すのは
少しだけ
心が弱って
よりかかりたい時

ふらっと
舞い散るものの潔さ
そのことのために
今あるのだと
思う秋の日

ふらっと
チケットはポケットに
きちっとしまった
にこっとわらって
ひらっとはしった

ふらっと
占い師は言う
嘘じゃないんだ
黙っていれば
ばれるまい ⇒

ふらっと
舞い遊ぶ光の粒
ブーメランの白い月
きみのものだよ さぁ
新しい今日のチケット ⇒

ふらっと
チケット持って
手を繋いで
ディライトの下
たしかな明日を占い ⇒

ふらっと
10/01 プラチナ色の
月に映る
色とりどりに
それぞれの秋

ふらっと
わかります
なんて
いえるほど
知りたい

ふらっと
れんぞくは
点を
いつかは
線にする

ふらっと
プラチナの
望み輝く
薬指の気持ち
ちょっぴりわかります ⇒

ふらっと
わかりますのあとで
でも...って言われると
とくんと震えてしまう
嘘じゃないって言っておくれ ⇒

ふらっと
連絡網です
水曜日は結婚式
きらきら輝く
薬指にはプラチナ ⇒

ふらっと
09/24 残る想いを
るる綴ったら
想い切れない
いたたまれない

ふらっと
髪揺れて
揺れる心を映しても
れいせいな振り
てを握り締め

ふらっと
ぼぉるなげに
おいての
るーるは
なげ返すこと

ふらっと
残る香りに
似合うその人
時の彼方で
出逢った黒髪 ⇒

ふらっと
髪を乾かしながら
ランプの灯を見つめ
メランコリックな時
嫌いな私とかくれんぼ ⇒

ふらっと
ぼたんをはずすと
止まらなくなりそうな
生半可な気持ち
ちょっぴりだけ残る ⇒

ふらっと
09/17 あのころと似た雲
のこり陽に染まる夕暮れ
こころもすっかり茜に染まり
ろんぐろんぐあごーへ

ふらっと
夕方の空
方形に切り取り
のこる昼間を閉じ込め
空 そのままアルバム

ふらっと
凍ったこころで
つづられた文字
たしかめるのは
心細くて

ふらっと
あのころあのひと
とくべつあつかい
いまごろこのひと
とまどう夕方 ⇒

ふらっと
夕方のひととき
ときめいて待つのは月
月が天頂に昇る頃には
はがれ落ちろ 凍ったこころ ⇒

ふらっと
凍ったこころで手紙を書いた
宝の箱にしまっておいた
たくさんたくさん溜まってしまい
居場所もなかった遠いあのころ ⇒

ふらっと
09/10 100円玉を
握り締め
買いに行くのは
果てしない夢

ふらっと
お昼寝毎日
日課だった
あの夏 お昼寝
好きじゃなかった

ふらっと
猫がいるのは
この世でいちばん
心地好い場所
地上の天国

ふらっと
100円で買える未来
来年咲く花の種
種まきするのは今
今日はまずお昼寝 ⇒

ふらっと
お昼寝しすぎの
のどかな午後に
似合いすぎるの
伸びをする猫 ⇒

ふらっと
猫なで声と
とろける瞳
見え透いてるなぁ
あげちゃう!100円 ⇒

ふらっと
09/03 ヒマだから
できるんじゃなく
イソガシイから
やれるんだ

ふらっと
でじたるの波
ひたひたと寄せて
あなろぐの雲
ちぎれてほどけて

ふらっと
たまらないよね
その背中
撥ねつけながら
語るのは 愛

ふらっと
ヒマワリ咲いた
太陽笑った
たくましい腕と
時計はデジタル ⇒

ふらっと
デジタルの世界
生きているのは数字
実際問題
いや たまらないよね ⇒

ふらっと
たまらないよね なんて
照れながら言う
うしろ姿のあなた
たくましい腕は今 ヒマ? ⇒

ふらっと
08/27
またくるね
またきてね
知っているのに
虚しい約束

ふらっと
ぢりぢりと
ひりひりと
ずきずきと
夏の痛みって

ふらっと
リンリン
凛々
元気を携え
勇気を連れて

ふらっと
ぢりぢりと
追い詰めないで
内奥に燻る
赤黒い熱

ふらっと
またくるねなんて
天気雨より
立派な儚さ
さよならがぢりぢりと ⇒

ふらっと
ぢりぢりと焦がす
素足に白砂
涙は頬をぬらす鈴
ずぅっと響く--リンリン ⇒

ふらっと
リンリン鳴くのは鈴虫
静かな夜にひとり
理由は何でもいい
言って欲しいの--またくるね ⇒

ふらっと
07/25
広がる虹の向こうには
にわか雨に雨宿りして
手を繋いだらもぅへっちゃら
ららん♪と笑顔広がる

ふらっと
雨宿りした大木
来る日はきっとへっちゃら
乱暴な気持ち広がる時
木の下でまた雨宿り。。

ふらっと
へっちゃらだよぉ
へたくそだってさ
へへへと笑えば
へいきだょぉ

ふらっと
07/02
夜風に吹かれて
月と一緒に
お散歩したいな
ずっとあこがれ

ふらっと
神サマは何も
言ってはくれない
ただ見守って
ページを開いて

ふらっと
ひと とき きもち
繋ぐのは言葉
切り裂くのも言葉
考えるひととき

ふらっと
夜まで待てない
慈しみ湛え
笑みを零して
照らす月の神  ⇒

ふらっと
神さまにはね
願いはしないの
望みもしない
祈るの…ひととき ⇒

ふらっと
ひとときの楽しみ
満たされない想い
生きている哀しみ
みんなはじまりは夜 ⇒

ふらっと
夜の闇に溶けることなく
神々しい輝きを零す月
ひとときその雫に濡れる
月になれる夜は来なくとも

ふらっと
06/25 ただみていたい
たかいとこから
たのしくわらう
たいせつなひと

ふらっと
がまんしたって
がんばったって
がくぶちだけじゃ
がらんどうでしょ

ふらっと
大大大好きなアノヒトが
大大大嫌いだと言うものだから
大声出さずにひっそり居ます
大目に見てよ 許してよ

ふらっと
ただみていたい空の雲
雲行き怪しい梅雨の空
そらみたことかと落ちる雨
雨に負けたわ お散歩がまん ⇒

ふらっと
がまんするほど募るは心
心に溢れて零れるこの恋
恋を集めて紡いだら愛
愛する心はなにやら寛大 ⇒

ふらっと
大きく広い生きてゆく道
道の中ではくねくねジグザグ
グルッと回ったっていい自由
自由な生き方ただみていたい ⇒

ふらっと
06/18 なまえも何も
知らない人に
自分を映して
恋したりして

ふらっと
ないしょだよって
教えてくれた
みんな知ってた
内緒のお話し

ふらっと
木々の梢に
ぽっかり青空
ぼんやりしてたら
落ちてゆきそう

ふらっと
なまえもう一度
まえにも訊いたけど
えんぴつで書いたから
もう消えてしまった

ふらっと
ないしょ話しで
いっしょに笑った
しろい光に
よく似たあの頃

ふらっと
木漏れ日の中で
もしもヒントを見つけたら
れーす編みのようかしら
びーず細工のようかしら

ふらっと
なまえも住まいも
もしかするとみんな
ないものかもしれない
居場所は ないしょ ⇒

ふらっと
ないしょばかりは
歯がゆいかしら
ららんと紡ぎだす言葉
葉ずれの音で話す木木 ⇒

ふらっと
木の幹に彫ったの
望むままの明日に
似合いたいと思う私
雫に濡れるその人のなまえも ⇒

ふらっと
06/11
その人に出会った時
時間が止まった
たまらない気持ち
ちょっと嫌いで大好き ⇒

ふらっと
大好きな気持ち
沈黙の中の真実
つまらないことさえも
もはや永遠なのさぁ ⇒

ふらっと
さぁ勇気を出して
手渡そう この気持ちを今
真心と 本当の私のこと
届けたいのは その人 ⇒

ふらっと
その人のこと
どれほど知ってる?
嫌いだなんて
決めちゃっていいの?

ふらっと
大好きだって
言い過ぎちゃったよ
これ以上どうやって
伝えればいいんだろ

ふらっと
さぁっと通り過ぎた
夏の午後の雨のあと
洗われた空にかかった
大きなまぁるい虹のように

ふらっと
06/04 今からなのか
今までなのか
アナタとアタシ
昨日と明日

ふらっと
画面ゆらっと
揺らいで歪んで
おはよ の文字が
およよ あはは

ふらっと
カギになるのは
朝のひとこと
今日の気分を
握るその人

ふらっと
今 からからに
乾ききった心を
潤してくれるのは
アナタ発のメール画面 ⇒

ふらっと
画面の向こうで
泣いてる心の
扉をひらける?
私の持つカギ ⇒

ふらっと
カギを集めて
並べて繋いで
答えを見つけた
行くよ 今から ⇒

ふらっと
05/28 そこからこっちに
入っちゃダメ!
そう言うアナタ
動けないワタシ

ふらっと
いっこずつ知って
いっこずつ忘れる
痛すぎる想いも
いつか スルリと

ふらっと
力 入れ過ぎ
張り切り過ぎると
息切れするよ
ほらほら お気楽に

ふらっと
そこから始めて
いっこずつ
進んでおいで
そぅ 力まずに

ふらっと
いっこずつだよ
そこから取って
ここから取って
力抜いたら倒れるよ

ふらっと
力…欲しいのは底力
いっこずつ食べて
そこ からっぽにしたら
明日を生きる底力になる

ふらっと
底から
拾おう
光る石
いっこずつ ⇒

ふらっと
いっこずつ
集めたものは
心に蓄え
生きてく力 ⇒

ふらっと
力ずくでは
動きませんから
真心 ください
どうぞ そこから ⇒

ふらっと
05/21 とまらない気持ち
躊躇するアタマ
真心の声が
がんばれがんばれ ⇒

ふらっと
がんばれがんばれと
遠くから祈るけれど
どうしても届かない
いつも心痛む元 ⇒

ふらっと
元気な笑顔見せてね
眠りに落ちる時
きっと思い出す
ステキがとまらない ⇒

ふらっと
とまらないのは
時の流れ
とめられないのは
ときめくこころ

ふらっと
がんばれがんばれ!
言われるだけじゃ
がんばれないけど
一緒にならばやれるかも

ふらっと
元に戻す
そんな裏技
現実世界じゃ
使えっこない

ふらっと
とまらないんでしょ
まっていたって
らんなうぇいだね
ずっと置き去り

ふらっと
がんばれがんばれ
んー 近づけない
ばかみたいな私
れいせいの反対

ふらっと
元気な時には
にこにこ顔で
戻ってくるから
すぐにわかるよ

ふらっと
05/14
これっきりって
何度言ったか
忘れたけれど
まだここにいる

ふらっと
みてるんだ
きいてるんだ
かんじてるんだ
君のすべてを

ふらっと
靴音が
遠ざかり
静けさが痛い
雨の午後

ふらっと
これっきり
れんあいなんて
きれいごとでも
りくつでもない

ふらっと
みてるからね
てんしはいつも
るーるのなかに
ねむる真実

ふらっと
靴を脱いだら
音がしないね
だからこっそり
けんか仕掛けた

ふらっと
これっきりなんて…
手を伸ばして
手がかり探す
素直な心であなたをみてる ⇒

ふらっと
みてるだけじゃ
やっぱりだめ
めくるめく想いに
二足並んだ靴 ⇒

ふらっと
靴紐を結ぶのも
もどかしいほどに
逃げ出したいかも
もうきっと これっきり ⇒

ふらっと
05/07 すこしわかった
大事なことは
遠くではなく
近くにあること

ふらっと

違うところで
出逢っていても
二人はきっと
今とおんなじ

ふらっと
告げる言葉を
探している間に
心持ち去り
風を残して

ふらっと
すこしわかったこと
こわしたくない でも
しらずにいるより
ねむれなくなる

ふらっと
違うんでしょう
うまれ持ったもの
もう埋められない
のり越えられない

ふらっと
告白って
白い言葉を
つげること
ていねいに

ふらっと
すこしわかった
楽しい時は
儚く消えて
手引きと違う ⇒

ふらっと
違う順序で
出逢っていたら
らんぷに揺れる
ルビーの密告 ⇒

ふらっと
告白します
好きです益々
隙間が痛い
今 すこしわかった ⇒

ふらっと
04/30
贅沢ですね
心を見せて
くださいなんて
望むこと

ふらっと
犬のような
濡れた瞳で
求められたら
勝負は決まり

ふらっと
土の割れ目に
あたま覗かせ
春 はる 春と
歌うものたち

ふらっと
贅沢ですか
いつも心に
たいよう抱いて
くち笛吹いて

ふらっと
犬ナズナって
とってもナズナに良く似てる
歩いて見つけた
くさの名いろいろ

ふらっと
土曜日が好き
よそ見してたり
うっとりしたり
びみょうなのどかさ

ふらっと
贅沢ですってば
バランスとって
テンポ良い速足
しっぽを振る犬  ⇒

ふらっと
犬と一緒に
人間だって
手も泥んこで
でも気持ち好い土 ⇒

ふらっと
土で作った
たくさんのお団子
誤魔化しようもない
今 のどかさは贅沢で ⇒

ふらっと
04/23 許してね
さらっと口に出せるほど
無邪気な罪を
重ねてみたくて

ふらっと
こっち側から
そっち側まで
手が届くのに
果てしがなくて

ふらっと
雨音に気づいて
窓を開けても
風が心を
突き刺さない朝

ふらっと
許してねむろう
るーるを決めたの
し返しはしないと
てきはたぶん憎む心

ふらっと
こっちにあるよ
のぞんだものは
みみをすまして
ちょっとよりみち

ふらっと
雨しっとりと
もえる若葉に
より添うように
うたうように

ふらっと
許してね
寝た振りしたの
望み飲みかけ
気だるいスコッチ ⇒

ふらっと
こっちんこちんに
睨んで凍り
理由もないのに
憎らしい雨 ⇒

ふらっと
雨が心に
にじんで揺れる
ルール破るわ
笑って許してね ⇒

ふらっと
04/16 伝わったかな
伝わっちゃったかな
恋する気持ちは
行ったり来たり

ふらっと
シャツの裾
キュキュッと引っ張り
トントトンッと
ズックを履いて

ふらっと
できたてのパン
ほかほかを
あなたにも
あげたい

ふらっと
伝わった悲しみは
あなたを離れても
揺らし続ける
わたしの心を

ふらっと
シャツを着よう
洗いたての
毅然といたい
今日だから

ふらっと
できた時の にこにこ
できるまでの わくわく
できなかった しおしお
みんな あしたの どきどき

ふらっと
伝わったかな
波の音
遠くうつろう
海の色のシャツ ⇒

ふらっと
シャツを掴んだ
だってなんだか
帰りたくない
居場所ができた ⇒

ふらっと
できたての想い
今 あたためて
手紙書きつつ
伝わったかな ⇒

ふらっと
04/09 よろこびって
かなしみを
誰かがどこかに
持ち去ってくれること

ふらっと
海へ向かって
ばっかやろー と
叫ぶ代わりに
私がいるよ

ふらっと
さわっちゃいけない
柔らかいとこ
うっかりの振りで
触ってみたいの

ふらっと
歓びのうた歌う
心には
埋められない
寂しさ抱いて

ふらっと
海へ行ったら
端っこで
空が溶けてた
青色のシャツ

ふらっと
さわっと吹いた
萌黄の風が
憂鬱さらって
心 ぽっかり

ふらっと
よろこびと
友だちになり
陸を歩き
きらめく海へ ⇒

ふらっと
海へ捨てたら
ライトな風だよ
汚れたこころ
濾過したら さわっ ⇒

ふらっと
さわってみて
手で直接
冷たい感じ
実は よろこび ⇒

ふらっと
03/19
いっぱいだけで
けっこうですから
なみなみ注いだ
気持ちをください

ふらっと
近くったって
遠くったって
想いが届く
その時 刹那

ふらっと
ぞっこん love の
あのひとったら
捻じれた言葉の
愛しい天邪鬼

ふらっと
いっぱい持つと
両手がふさがり
あなたの気持ちも
重荷になるから

ふらっと
近く 遠く
小さく 大きく
寄せては返す
波は こころで

ふらっと
ぞろぞろ続いて
歩いてるのは
私がぶつぶつ
つぶやいた言葉

ふらっと
いっぱいになる
感謝の気持ちを
お知らせしたくて
あなたの近く ⇒

ふらっと
近くに居すぎて
気づけなかった
あなたの魅力は
数しれないぞ ⇒

ふらっと
ぞくぞくすること
わくわくすること
どきどきすること
今日もいっぱい ⇒

ふらっと
03/12
よくみてよくきいて
よく考えてから
言ったつもりでも
傷つけちゃったり

ふらっと
失礼します
初めましてを
も一度したら
迎えてくれる?

ふらっと
息を吸って吐く
そのことさえもが苦しくて
恋は夢じゃないんだと
知ったあの日

ふらっと
よくみてよ
文字の隙間を
意地悪している
わけじゃない

ふらっと
失礼なんだか
滑稽なんだか
怒った後から
笑っちゃうんだ

ふらっと
息遣いまで
感じる程に
傍にはいなくて
いいんだけどね

ふらっと
よくみてよ あなた
楽しかった頃の言葉
バランス感覚と
とびっきりの愛の証し  ⇒

ふらっと
失礼しました
たまらなくって
照れ隠しなの
暢気そうな笑い  ⇒

ふらっと
息を吐いても
もう白くない
いつしかここは
春でいっぱい

ふらっと
03/05 耳をすませば
聞こえるかしら
あなたのいない
部屋で呼ぶベル

ふらっと
ふざけてばかり
いた罰だよね
なくして気づく
もう遅いんだ

ふらっと
美しい言葉を
いくら重ねても
真心にだけは
敵う筈ない

ふらっと
耳をすませば
聞こえるものは
いつもは忘れて
いるものだったり

ふらっと
ふざけてばかりの
言葉の中に
口を結んだ
気持ちを見つけて

ふらっと
美意識に
自意識過剰と無意識と
不見識混ぜたら
非常識だね

ふらっと
02/26
なにもないない 
もうだいじょうぶ
なみだなんて
いらないはずよ

ふらっと
気づかないふり 
いっくらしたって 
嘘はつけない
自分にだけは ね

ふらっと
このごろあなたが
穏やかなので
わたしも心を
預けたままで

ふらっと                 
なにもないところに
芽生えたものは
あふれるくらいに
たっぷり育って

ふらっと
気づかないふり  
見えないふり
聞こえないふり
寂しくないふり

ふらっと   
このごろごろ
なんだろう
胸の中で
暴れまわってる 

ふらっと
02/19 あの部屋へは
もう帰らない
それだけが今
分っていること

ふらっと
証明問題解くように
一歩一歩進むのが
私のやり方なんだから
それは仕方のないことで

ふらっと
そこここあそこ
そうそう
そわそわ
そよかぜのにほひ

ふらっと
あの部屋へ入って
うの部屋を出る
想いは五つの
部屋を満たして

ふらっと
証なんてなくったってさ
ほら みて
これがわたし
ねっ そのまんま

ふらっと
そこはかとない
さびしさは
ゆっくりとけて
雲になってく

ふらっと
02/12
帰りたくなるもう一度だけ
やさしい言葉は泣き出しそうで
逃げ出そうと思ってたのに
意気地なしの心なんだよ

ふらっと
ノートに並ぶ文字さえも
見えないくらいに盛り上がり
零れる零れると言いながら
涙が育っているのです

ふらっと
心に鍵を掛けました
誰も入ることできません
私も出ることできません
助けてください だれか どうか

ふらっと
帰りたくなる場所だから
そっとお別れ置いてきた
惜しんでくれたら嬉しいけれど
忘れられたらもっといいかも

ふらっと
ノートイエナイ
ワタシダケレド
サイゴハワガママ
マモルハジブン

ふらっと
心に芽生えた
気持ちたち
会えなくなっても
育ちつづける

ふらっと
帰りたくなる
なぁんて言ってる
弱虫毛虫は
あっちに行っちゃえっ

ふらっと
ノートに綴った悲しい文字は
びりびり破って屑籠にポイッ
急いで急いで
明日はゴミの日

ふらっと
心に空があるように
心に風が吹くように
心に花が咲くように
ふぅっと自然に生きてゆけたら

ふらっと
02/05 まだ 決めてない
あしたの予定
何しようかな
今ならまっしろ

ふらっと
ページを開くのは
ちょっぴりの勇気
話しかけるのは
たくさんの本気

ふらっと
午後に見る夢
妙に近くて
ホントかもねと
首傾げたり

ふらっと

まだ 決めてない
そう言ったけど
隣りにいたい
冬の帰り道

ふらっと
ページをめくる手が
はっとして止まる
あぁ これ・・・
わたしの気持ち

ふらっと
午後の途中に
逢いにきて
陽射しがちょっぴり
まぁるくなる頃

ふらっと
まだ 決めてないなら
今 決めよう
そしたら二人は
共犯者だね

ふらっと
ページェントって
私の日常
いつでも誰かの
真似っこばかり

ふらっと
午後に聞こえてきた曲は
物憂い記憶に結びつき
このまま眠って
帰りたくなる

ふらっと
まだ 決めてない未来に
君を連れて行くのはよそう
二人で笑ってるところ
思い浮かばないから

ふらっと
ページに挟んだ銀の花の栞
風がめくって飛ばされて
匂ひ立つよに蘇る
あの日あの時あの想ひ

ふらっと    
 ( yumingのacaciaを聴きながら )
午後に紅茶を飲むように
夜にワインを飲むように
いつもあなたを
飲み干したいの

ふらっと
01/08 たぶんそぅかな
やっぱりそうだね
知らぬが花って
最高の華

ふらっと
道連れ
満ち欠け
見てるだけでは
満たされない気持ち

ふらっと
ずぅんと大地に
根を張るように
ふぅゎり風に
乗って飛ぶよに

ふらっと
たぶん私
いけないのは私
きっと私
あなたの憂鬱

ふらっと
道に迷って
わんわん泣いて
蹲ってる
私をみつけて

ふらっと
ずっしり重い
心が重い
零れる想い
ずぅんと重い

ふらっと
たぶんわかっていたんだね
みんな決まっていたんだな
振り向けばやっぱり
神様のシナリオ

ふらっと
道標は
いつも誰かが悪戯して
とんでもない方
向いている

ふらっと

ずんずんずぅんって
胸の底まで
響く言葉で
溶かして おねがい

ふらっと

たぶん そうなんだろうなぁ
きっと そうに違いない
なぁんていうこと繰り返し
今年って一日は もう深夜

ふらっと
道端の花と
目が合って
妙にどぎまぎ
目を伏せたあの日

ふらっと
ずいぶん ずいぶん長いこと
ここに居るかと思ってたけど
なぁんだ 
たったの一年足らず

ふらっと




以下 2000〜2001

12345678910111213141516 12345678910111213141516 12345678910111213141516
足跡を辿って
深い雪のなか
迷子にならないように
歩くのはいや

ふらっと

足跡ずぅっと着いてくる
あっちに寄ったり止まったり
こっちで転んでケンケンしたり
ここから先はまた明日

ふらっと

ぷるんぷるんと柔らかい心
怖い気持ちも撥ね返す
ぷるんぷるんと柔らかい心
みぃんな呑み込みまぁるく微笑む

ふらっと

ぷれぜんとはにくまん
ほっかほっかのあったかさ
にくまんを頬張るのはあなた
わたしには湯気をちょうだい

ふらっと

平気でいられるようになる
普通に笑えるようになる
時の流れに揺蕩って
いつしかそんな時が来る

ふらっと

平気でいられる筈ないよ
きみの憂鬱わたしの愁い
放っておける訳もない
わたしの胸に穴開けるのは君の悩み

ふらっと

街はきらきら
クリスマス
こころはゆらゆら
トキメキマス

ふらっと

街には天使が舞い降りる
雲が低く垂れ込める朝
白い息を吐いて
天使の翼を震わそう

ふらっと

もっと好きなこと
見つけに行こう
もっと好きなもの
きっとあるよね

ふらっと

もっと好きになってもいい?
ずぅっと好きでいてもいい?
いつもいっつも想っていていい?
ここに暫らくいてもいい?

ふらっと

わかる気がする ような気がする
ような気がする かもしれません
アナタがワタシを遠ざけた
ちょっぴり苦い気持ちなんかが

ふらっと

わかる気がする
そう言えるだけ
だってワタシは
アナタじゃないから

ふらっと