cap verses / そよ日暮らし * 

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

 

ふみちゃん



2024

10/01
それでいい
転んでも
前を向いてる
間違ってない

ふみちゃん
未知の世界へ
続く扉が
開かれてるよ
毎秒ごとに

ふみちゃん
パワーをチャージ
空を見上げて風を感じて
葉のざわめきに
耳を澄まして

ふみちゃん
09/01
わたしのために
人にやさしく
わたしのために…
それでいい

ふみちゃん
 
「それでいい」 だよ 「それでいい」
転がっていく人生を
信じて
時には
流されてみる

ふみちゃん

ほんとにいいな
どこからか
優しい風が吹いている
指先の葉を揺らしてる

ふみちゃん

08/01
ちょっと贅沢
小さなブーケ
あのこをおもう
わたしのために

ふみちゃん
 …
「わたしのために」 だよ 
ジリジリ焼けるアスファルト
路面電車に陽炎ゆれて
行き交う人も流れる川も
包む祈りの八月六日

ふみちゃん

この毎日が
尊かったと
思う日がまた
来るのだろうか

ふみちゃん

07/01
眩しく光る
夏の日差しに
浮かない気持ちが
後退りする

ふみちゃん

ドリンクの
グラスの中にシュワシュワと
映るテラスの緑
さわやか

ふみちゃん
地道な努力と才能で
歓声浴びるアスリート
シーソーゲームの展開に
息をするのも忘れそう

ふみちゃん
06/01
コーディネートも
生き方も
憧れるのは
自分流

ふみちゃん
恒例行事の
時期が来るたび
きみの不在を
思い知る

ふみちゃん
散歩道に
紫陽花咲いて
夏の香りの
朝が来る

ふみちゃん

05/01
紅花詰草咲き揃う中
ちょこんとおすわりするきみの
可愛い笑顔が
忘れられない

ふみちゃん
ほっぺがゆるむ
きみを見てると
思えばいつも
笑ってた

ふみちゃん

大好きな場所めぐる
散歩道
きみだけいない
春の砂浜

ふみちゃん
04/01
粉の入った
薬包紙
弾くしぐさは
母譲り

ふみちゃん

ミッションは何だろう
生きている意味
命の不思議
頬杖ついて物思う春

ふみちゃん
お布団の中
またウトウトと
夢の続きに
誘われて

ふみちゃん
03/01
とろみもやさしい
風邪の夜の
母のおかゆの
湯気恋し

ふみちゃん

季節のゲームか
スズメたち
競って落とす
朝桜

ふみちゃん
記憶よどうか消えないで
真夜中悲しげに鳴く
老いた愛犬
抱きしめる

ふみちゃん
02/01
ぜんざいに 
つるんと可愛い白玉ふたつ
湯気まで甘い
しあわせタイム

ふみちゃん
ホームにひとり
昼下がり
快速列車の
風に押されて

ふみちゃん
最強の心のお守り
今もなお
父と母と
暮らした記憶

ふみちゃん
   … 「記憶」 だよ 「記憶」

2024
01/01
場所に呼ばれた
気さえした
心になじむ
この町の風

ふみちゃん

始発電車は
どこかしら
異次元へ行く
乗り物のよう

ふみちゃん
負けないように
昨日より
強く優しい
人になりたい

ふみちゃん










2023


12/01
宝石よりも美しい
君と見上げる満天の星
丘から見下ろす街明かり
朝露輝く草原の波

ふみちゃん
ようやく見せた
笑顔みたいに
グレーの空に浮かぶ
淡い虹

ふみちゃん
今更だけど
ほんとごめんね
寒空に消える
届かない声

ふみちゃん

11/01
すごいね
今日もがんばって
生きる愛犬
17歳

ふみちゃん
秋の空
ベランダに流れくる
風のささやき
金木犀

ふみちゃん

なにも知らない
わからない
そう言えたことは
ちいさな進歩

ふみちゃん 
10/01
切り絵のような
逆光の
銀杏連なる
黄金の道

ふみちゃん


ことごとく 
赤信号に引っかかる
そんな日もある
秋の空

ふみちゃん


     「秋の空」 だよ 「秋の空」
声だけが
今もよみがえる
二度と会えない
きみの励まし

ふみちゃん
09/01
食卓にガラスの器
涼しげな
この夏最後の
冷やしそうめん

ふみちゃん


夏のならわし
灯籠流し
祈りをのせて
ヒロシマの夜

ふみちゃん
17歳の
愛犬と過ごす
つらく愛しい
この夏の日々

ふみちゃん
08/01
ズッキーニ
ナスにピーマン
朝採れトマト
夏のスープは太陽の味

ふみちゃん
ならんでる 
水平線の街明かり
海に浮かんだ
星屑のよう

ふみちゃん

生きたいと
言ってるように
がんばって
食べる愛犬17歳

ふみちゃん
 … 「17歳」 だよ 「17歳」
07/01
トマトをがぶりと
丸かじり
たらいの水からこぼれる日差し
入道雲と蝉の声

ふみちゃん

クレヨンで
描いたような薄雲が
ゆっくり流れる
夏の朝

ふみちゃん
品名の
面白さについ
手が伸びる
平日の朝の菓子売り場

ふみちゃん
06/01
洗われているよう
とめどなく
流れる雨に
新緑の窓

ふみちゃん
チューリップ描く
小さな手
迷わず選ぶ
赤いクレヨン

ふみちゃん


「クレヨン」 だよ 「クレヨン」
ところどころで
笑う紫陽花
灰色の町の
まるで差し色

ふみちゃん
05/01
屋上でふと、蘇る
記憶はまるで8ミリフィルム
昭和レトロな遊園地
手をふる若き父と母

ふみちゃん

趣のある古民家の
軒に見つけたツバメの巣
雛鳥の声
高く響いて

ふみちゃん
水色のシーグラス
拾い集める春の浜
スパンコールの
海が広がる

ふみちゃん
04/01
上履きトントン
履き替えて
駆け出すリノリウムの廊下
おはようの声響く教室

ふみちゃん
眺める
ふるさとの風景
変わりゆく街
変わらない山

ふみちゃん
はなうたまじりで
干すシャツを
揺らす春風
空は水色

ふみちゃん
 … 「水色」 だよ 「みずいろ」

03/01
びしょ濡れのスニーカー
跳ねて
雨上がりの空映る
水たまりにダイブ

ふみちゃん
何回も言う 
きみの心に届く日が
来るのかどうか
わからないけど

ふみちゃん
あらゆる命が
ここにある
銀河のごとく
光る街の灯

ふみちゃん
02/01
夢でしか
会えない人に会えた朝
うれしくて
そしてさみしくて

ふみちゃん
あの冬の
風景を今も思い出す
赤いミトンと長靴と
踏みしめるたび鳴く粉雪と

ふみちゃん
あたらしい年
でも、続いてる日々
変わらず焦らず
また一歩ずつ

ふみちゃん

01/01
広がる宇宙の果てはどこ?
人知の及ばぬ不思議さに
ちいさな私は
救われる

ふみちゃん
静か過ぎる
冬の朝
目覚めて感じる
雪の気配

ふみちゃん

待っていました
母の帰りを
幼き日の光景を
思い出させる今日の夕焼け

ふみちゃん










2022


12/01
ドームにて
見上げる雲の隙間から
光ひとすじ
冬のヒロシマ

ふみちゃん
影さえも
愛しい
きみに
会えてよかった

ふみちゃん

百点満点
今日もあげるね
生きてるだけで
もうそれだけで

ふみちゃん
11/01
15分前まで見えていた
水色の空の白い月
朝の光に
溶けて隠れて

ふみちゃん

とても無理
忘れるなんてできないよ
そこここで揺れる
きみの幻影 

ふみちゃん
  … 「影」 だよ 「影」
まるめて捨てて
しまいたい
思い出なんかも
無くはない

ふみちゃん
10/01
待つ身になると
知りながら
今日も到着
15分前

ふみちゃん

   「15分前」 だよ 「15分前」
きっとびっくりしてるだろうね
我が物顔のカラスたちも
揺れる窓
外は暴風雨

ふみちゃん
詩と心情が重なって
思わず涙溢れ出す
歌との出会いも
運命のよう

ふみちゃん
09/01
来ないかも
しれない人を待つように
七色の光を探す
天気雨の空

ふみちゃん
とある夏の日
起きた惨劇
二度と
繰り返しませぬように

ふみちゃん
水辺のせせらぎ
きらめく川面
ひとりぼっちが
今日はしあわせ

ふみちゃん

08/01
道案内の
夏の蝶
誰かの化身
かと思う

ふみちゃん

報告するね
いつの日か
歩んだ道のあれこれを
ふたりにもらった命の日々を

ふみちゃん
探しているものなんだっけ
とりあえず
戻ってみよう
もといた場所へ

ふみちゃん

07/01
走り出したい
衝動に
駆られる
夏のどしゃぶりの道

ふみちゃん
 
 …… 「道」 だよ 「道」

うれしいな
ゆったり過ごす夏の朝
割った卵に
黄味ふたつ

ふみちゃん

私の好きな
朝の空気に
似てる気がする
水色の花

ふみちゃん

06/01
終わるまでここで待ってるね
校庭 赤いランドセル
小石でお絵描き
いっしょに帰ろ

ふみちゃん
センスが素敵ね
背中の羽はエメラルド
川風を受け
光るカワセミ

ふみちゃん


知らないことは
知らないと
今ならさらりと
言えるのに

ふみちゃん
05/01
磨けば光り
若き日の
恋映し出す
シルバーリング

ふみちゃん
持ってない
さみしいこの手は
だけど
自由

ふみちゃん
桜の風が吹く頃に
君の目線で見上げた空を
この先ずっと
忘れそうもない

ふみちゃん
04/01
2022言い知れぬ
混沌としたこの日々を
表す符号
ただ淡々と

ふみちゃん
  強くなりたい
  憧れるのは
  揺るがないもの
  静かなるもの

  ふみちゃん

はるのゆめ
時計の針は早送り
一斉に咲き
散りゆく桜

ふみちゃん
 … 「桜」 だよ
03/01
ときめきが
そこここにあった
若き日をふと思い出す
今日の木漏れ日

ふみちゃん
結局自分が決めること
笑顔でいるか
沈んでゆくか
心の底から強くなりたい

ふみちゃん
  
…  「強くなりたい」 だよ
靴音のきりりと
小気味好い響きが
背筋を伸ばす
春の早朝

ふみちゃん


02/01
「きっと会おうね」
むかしむかしの
ちっちゃな小指の約束を
ふと想い出す沈丁花の道

ふみちゃん
開けたばかりの
苺ジャム
つるんと綺麗で
すこししあわせ

ふみちゃん

デビュー曲から大好きで
静かに針を落としては
幾度も旅した
歌の世界へ

ふみちゃん
01/01
忘れましょう
心曇らす出来事は
開け放つ窓
風花が舞う

ふみちゃん
美味しいね
ゆらゆらと
湯気を囲んで
冬のしあわせ

ふみちゃん

呼吸の隙をついて出る
ため息
しんしん
降り積もる夜

ふみちゃん








2021



12/01
こころのなかの
ずるいわたしと
きょうもひそかに
たたかっている

ふみちゃん

粒ひとつ
頬に流れているそれは
降り出した雨?
それとも涙

ふみちゃん
暗号みたい
意味不明
きみの寝言に
吹き出す夜更け

ふみちゃん
11/01
戦々恐々
震える木の葉
じわじわ近づく
秋台風

ふみちゃん
繰り返す
退屈なほど何もない
限りある今日が
愛おしい

ふみちゃん
ふたりきり
冬の陽射しにまどろんで
さみしいテレビは
ひとりごと

ふみちゃん

10/01
1位の赤い旗の列
体育座りで得意顔
クシコスポストの
響く秋空

ふみちゃん
駅の改札
出た先で
今でも母が
待っている気がする

ふみちゃん
みんな集まる
公園で
今日は夕陽と
ふたりきり

ふみちゃん
  … 「ふたりきり」 だよ
09/01
かくれんぼ
息をひそめた押入れは
空想空間
ちいさな宇宙

ふみちゃん
動いてる
アリを目で追う
プラットホーム
父の故郷の無人駅

ふみちゃん 
 … 「駅」 だよ 「駅」
向日葵の
枯れて大きくうなだれて
まるで悩める
哲学者

ふみちゃん
 

08/01
部屋の隅
ホコリまとった
くるみボタン
ごめんね長いかくれんぼ

ふみちゃん
  … 「かくれんぼ」 

線香花火の赤い玉
月のバケツの水の上
ぽとりと落ちて
夏が過ぎゆく

ふみちゃん
「なかよし」の
8月号の読みきりを
繰り返し読んだ
なつやすみ

ふみちゃん
07/01
ひつようなものは
そんなには
多くなかった
風そよぐ部屋

ふみちゃん
 ・・・ 「部屋」 だよ 「部屋」
夏の風景
輝く町を
見下ろすように
立ち上がる雲

ふみちゃん

ららら
ハナウタ歌えたら
大丈夫だよ
今日は晴天

ふみちゃん

06/01
じぶんのことも
わからないのに
ごめんね
しったふうなこと

ふみちゃん

まなびやの
緑の影と百葉箱
ふと思い出す
夏の風景

ふみちゃん
 … 「夏の風景」
てんしかな
てをひろげると
やってくる
ふわふわのしっぽふりながら

ふみちゃん
05/01
するりと
忍び込む夜の
静けさ味わう
今日はひとりで

ふみちゃん
もどかしいよね
なにもかも
思う通りにいかなくて
変わらぬ空をそっと見上げる

ふみちゃん
見届けようと
風の浜辺に座り込む
太陽が
水平線に沈むまで

ふみちゃん

04/01
似てきたね
口癖だとか
仕草とか
私の中で生きている母

ふみちゃん
誕生日の虹
FMからは好きな歌
偶然という名の
プレゼント

ふみちゃん
うごきだしてる
土の下でモゾモゾと
可愛いふた葉
きっともうすぐ

ふみちゃん

03/01
どっちもどっち…
つぶやいた後の
変な間に
どちらともなく笑いだす

ふみちゃん


買ったよね
指先ふわふわ妖怪けむり
ちょっとさみしい
製造終了

ふみちゃん
とけていく
絵の具のような街灯の
ゆらめく水面に
見入る春の夜

ふみちゃん

02/01
ごきげんですね
すれ違う
風と鼻歌
ペダル漕ぐ人

ふみちゃん

堂々と
晴れの日も雨の日も
海を眺めて
立つ大樹

ふみちゃん
遠かった
初めての道
少しの寂しさ抱えて歩く
帰り道はきっと短い

ふみちゃん
01/01
料理する
君が奏でるリズムでわかる
トントンコトコト
今日はごきげん

ふみちゃん
… 「ごきげん」 だよ 「ごきげん」

これから先が
暗い森でも
清らかに咲く
花はあるはず

ふみちゃん
ラーメン作ろ
あったまろ
脱いだ帽子に
溶けかけの雪

ふみちゃん









2020

12/01
ぶかぶかの
ハンチング帽
まだほのかに
父のにおい

ふみちゃん
夢かな
まるでいつまでも
続く鏡の世界のように
目覚めた夢を繰り返してる

ふみちゃん

しめやかに
ガラスをつたう冬の雨
悲しげな空に
もらい泣き

ふみちゃん
11/01
季節がすぎるよ
北風の中
カサコソささやく
落ち葉たち

ふみちゃん
涙ぐんだり
もの思ったり…
やさしくなった
西日のせいかな

ふみちゃん

あるある、わかるよ。
思わず口をついて出た
薄っぺらい言葉が
宙に浮く

ふみちゃん
10/01
上書きされて
ゆくような
以前の普通が消えるような
心細さがまといつく

ふみちゃん


ベンチにコロンと
まつぼっくり
遊ぶ子のぬくもり残る
夕日の公園

ふみちゃん
立ち上がる為の
筋肉を
つけとかないと
少しずつ

ふみちゃん
09/01
ピースサインと
はじける笑顔
教室のざわめき息づく
アルバムの中

ふみちゃん
充電してます
ひとりにしてね
陽射しと風の
ベランダベンチ

ふみちゃん 
… 「ペンチ」 だよ 「ベンチ」
今日のお手柄
きゅうりの輪切りに
かわいい顔を
みつけたよ

ふみちゃん

08/01
でこぼこで
正反対のふたりだけれど
時々パチンと
合うピース

ふみちゃん
 … 「ピース」 だよ 「ピース」

歩き続ける
ゾウの群れ
ただ懸命に
生きるため

ふみちゃん
白玉入りにしようかな
わくわく眺める
デパートの甘味処の
ショーケース

ふみちゃん
07/01
ゆらゆらと
雨が流れる
ガラス窓
水槽の中にいるみたい

ふみちゃん

風鈴と
風待つ
西日
射す部屋で

ふみちゃん
見つけた
砂浜シーグラス
氷砂糖のような


ふみちゃん
   「白」 だよ 「白」
06/01
ずっとみている
あご乗せポーズで
目が合うたびに
しっぽゆらゆら

ふみちゃん
 「ゆらゆら」 だよ
日常のまぶしさを知る
全身で
光と風を
受け止めた朝

ふみちゃん

座ったまま
眠ってた
風がページを
めくってた

ふみちゃん

05/01
月は今宵も
なに食わぬ顔で
冷たく
浮かんでるけど

ふみちゃん
好きな歌です
想い出します
レコードのにおい
かすかなノイズ

ふみちゃん

使命のように
さえずる小鳥
ありがと起きるよ
窓を開けるよ

ふみちゃん



04/01
とけそうな
アイスクリームと
わだかまり
陽光ふりそそぐ海辺

ふみちゃん

Smileの優しい歌声
ナットキングコール
時空を超えて
なぐさめられて

ふみちゃん
話をちゃんと
聞いている
小首傾げて
しっぽの天使

ふみちゃん
 … 「使」 だよ 「使」
03/01
限界に
挑むみたいに
空高く飛ぶ鳥
白い雲にとけそう

ふみちゃん
  「とけそう」 だよ 「とけそう」

おでんの文字の
赤ちょうちん
楽しげにゆれる
春寒の夜

ふみちゃん
耳たぶの先
雫のピアス
七色に輝く
春時雨去り

ふみちゃん
02/01
やくそくは
いつもどこか儚くて
一方的な
願いにも似て

ふみちゃん

VERY MERRYな一日に
なりますように
カーテンあけて
空に願いを

ふみちゃん
きくくすり
いちばんは
母の
だいじょうぶ

ふみちゃん

01/01
くりかえしてる
この場所からは
まるで終わりが見えないけれど
永遠のものはなにもないから

ふみちゃん
カモン!こっちよ
前ゆくしっぽが道案内
路地ネコ
近道細い道

ふみちゃん

また遊ぼうね
ありがとね
笑顔のまんま
歩き出す

ふみちゃん








2019


12/01
お昼寝わんこ
冬の窓辺の陽だまりで
アプリコットの
巻き毛輝く

ふみちゃん
 … 「く」 だよ 「く」
にらめっこみたいな
ケンカがいいね
最後は笑って
はい、おしまい

ふみちゃん
ころがって
あたらこちらにぶつかって
まあるくなって
やさしくなって

ふみちゃん

11/01
ねり歩く
青いはっぴと御神輿に
清められゆく
秋晴れの町

ふみちゃん

だけどいつかは
微笑んで
話せる時が
きっと来るから

ふみちゃん
ゆらめくカーテン
秋風吹けば
金木犀の
香りただよう

ふみちゃん
10/01
ふたつに切った
極早生みかん
なつかしい
運動会のお昼の香り

ふみちゃん
いかがですか
試食販売の声響く
食品売り場も
休日の顔

ふみちゃん
がるるるる
怒っても
かわいい
私のしっぽちゃん

ふみちゃん
09/01
ささやかな
しあわせ
たまごに
黄身ふたつ

ふみちゃん
   … 「ふたつ」 だよ 「ふたつ」

OPENの
少し古びた看板に
映って揺れる
秋風の影

ふみちゃん
朝ぼらけ
視界の隅に花一輪
まだ眠そうに
佇んでいる

ふみちゃん
08/01
いくじなしなのは
私のほうで
ごめんねさえも
言えないでいる

ふみちゃん
笑って生きる
人でありたい
陽炎の道に
凛とひまわり

ふみちゃん

ここから
海が見える場所まで
歩こう
ふたりの新しい朝

ふみちゃん
   … 「朝」 だよ 「朝」
07/01
ENDマークの潔い
古い映画の
余韻も
セピア

ふみちゃん
ふわふわの
愛しいぬくもり抱きしめて
時間が止まれば
いいのにと思う

ふみちゃん

幸せとはなに
生きるとは
検索しても見つからぬ
答えを求め今日をゆく

ふみちゃん
06/10
地球のごきげん
うるわしく
草木も笑う
今日は青空

ふみちゃん

雲間から
天使の梯子
キラキラと
群青色の水面を照らす

ふみちゃん
葉脈の
くっきり青葉
ドクドクと
命の音が聞こえてきそう

ふみちゃん
05/01
カウントダウンに
急かされて
見過ごさぬよう
この長閑やかな春

ふみちゃん
どこまでも
続く道などないことを
忘れそうなほど
果てしない空

ふみちゃん

だれかの部屋の
電話のベルを
ひとり聞く午後
窓若葉

ふみちゃん
 
… 「葉」 だよ 「葉」
04/01
つくしの親子が
楽しげに
川べりでふるる
揺れている

ふみちゃん
指先から
光る羽広げ
ふわりと空へ
てんとう虫

ふみちゃん
隠し持ってる
パワーもりもり
道端ハーブも
花ざかり

ふみちゃん
03/01
難しいけど
今微笑えたら
なりたい私に
なれるでしょうか

ふみちゃん

うたたね覚めた
薄暗い部屋
朝なのか夜か
夢の続きか

ふみちゃん

ばっさり
すっきり
首もと軽やか
春準備

ふみちゃん
02/01
いつもの私は
ほんとの私?
月も見えない
夜は混沌

ふみちゃん
用意するから
待っててね
ごはんの前は
おすわりいいこ

ふみちゃん
地図を持たない
日々だから
迷った時は
夜空見上げて

ふみちゃん

01/01
常備薬以上に効いた
在りし日の
母のひとこと
「大丈夫」

ふみちゃん

にこやかで
軽やかな
春風の夢を
見るつぼみ

ふみちゃん
夢として
遠く輝く星として
目指して歩む
道しるべ

ふみちゃん





2018


12/01
明かりにゆれる
あたたかな
人影にホッと
白い息

ふみちゃん
ゆくえ知れずよ
あの頃の夢
美しくもろい
しゃぼんだま

ふみちゃん
島々の
そのたたずまい
しずか
ふるさとの海

ふみちゃん 


11/01
シミュレーション
ばかり頭で繰り返す
臆病風の吹く
秋の夜

ふみちゃん


つながり
ひろがり
思いもかけぬ
縁が生まれて

ふみちゃん

砂浜で見つけた
水色シーグラス
荒波の旅終え
今この手のひらに

ふみちゃん
10/01
Tシャツを
ふくらませながら
漕ぐペダル
潮風香るまっすぐな道

ふみちゃん

分子レベルで
いい感じ
愛犬のにおいに
深く安らぐ

ふみちゃん
つかんでも
確かなものや永遠は
なにひとつなく
変わり続ける

ふみちゃん

09/01
せせらぎの夕暮れ
川面のきらめきが
日差しからやがて
街の灯りへ

ふみちゃん
一日が
普通にすぎて
それこそが
奇跡

ふみちゃん

がらくたも
思い出
まとえば
宝物

ふみちゃん

08/01
あの日を
記憶する街の
叫びのように
響く蝉の声

ふみちゃん

ももの皮
つるんと
剥けて
今日のしあわせ

ふみちゃん
 
 …  「せ」 だよ 「せ」
めいっぱい
楽しんでいた夏休み
太陽が
友だちだった頃

ふみちゃん
07/01
庭の思い出セピア色
古いカメラのタイマー音に
急かされ戻る
若き父

ふみちゃん

よろこびの
花を探して歩む道
時に涙の
雨に降られて

ふみちゃん
枠組みなんかに
とらわれず
いたいのだけど
自由、不自由

ふみちゃん
06/01
とぼとぼと
足音もない夜の道
街灯だけが
妙に明るい

ふみちゃん

余白に描いた
パラパラマンガ
走って飛んで
ころんでる

ふみちゃん

音色涼やか
風鈴の
赤い金魚が
泳ぎだす

ふみちゃん
05/01
ずる休み
誘う
初夏の陽
水色の風

ふみちゃん
重ねて綴った
日々の記憶は
季節の花に
彩られ

ふみちゃん
おこっているの
わかるよね
しずかに
空気で伝えているよ

ふみちゃん


04/01
ばっさりと
イメージチェンジの首元に
そよぐ春風
あたらしい風

ふみちゃん

暮らしの花よ
きみは私の
無垢でかわいい
しっぽの天使

ふみちゃん

波立つオレンジ
夕方の
光に溶けそう
沖をゆく船

ふみちゃん
03/01
春なのに
光届かず
雪どけを待つ
野草のきもち

ふみちゃん
スパイスみたいな
思い出ひとつ
鼻腔にツンと
よみがえる

ふみちゃん

月の魔力の
せいにしようか
満ちたり引いたり
こころ波立つ

ふみちゃん
 … 
「波立つ」 だよ 「波立つ」
02/01
息白く
音のない朝
カーテンひけば
きっと雪

ふみちゃん
れもん湯に
はちみつ
ゆらゆら
かげろうのよう

ふみちゃん
前を向く
踏み出してゆく
足元の
悲しい影が離れなくても

ふみちゃん

01/01
あなたがそばに
いることが
この道まちがってない
証拠です

ふみちゃん
言わないと
いけない
ことほど
言えなくて

ふみちゃん
そこまで一緒に!
つっかけて
カランコロンと
きみ送る道

ふみちゃん







2017

12/01
そうなのね
わかるよわかる
愛犬の
無垢な瞳としばしおしゃべり

ふみちゃん
ぜったいね
あやうい
やくそく
ゆびきりげんまん

ふみちゃん
わなや
あな
ひょいととびこえ
あるきたい

ふみちゃん
11/01
最高でした
振り返り
そう言えたなら
最高です

ふみちゃん

ずっとそのまま
わたしのそばに
しっぽふりふり
いてほしい

ふみちゃん

姿勢よく
町を見下ろす銀杏の木
季節の便りの
黄葉が舞う

ふみちゃん
10/01
響きだす
遅れて届いた手紙のように
今頃やっと
君の言葉が

ふみちゃん

お待ちください
もう少しだけ
しあわせな夢を
見せてください

ふみちゃん
お姫さまが
しっぽふりふり
いられるように
愛いっぱい注ぎます

ふみちゃん

09/01
声が聞こえる
今も心に
あなたの言葉が
道しるべ

ふみちゃん


ここからだから
振り返らずに
朝日の道を
前に進もう

ふみちゃん
満月の
黄色とろりと
濃い
今宵

ふみちゃん
08/01
まぼろしの
大輪が咲く夏の夜
空いっぱいに
鼓動響かせ

ふみちゃん

WELCOME
玄関先で出迎える
笑うひまわり
あるじのごとく

ふみちゃん

酒場から
漏れる
哀愁
歌謡曲

ふみちゃん

07/01
光をまとい
舞うホタル
なまぬるい夜の
まるでまぼろし

ふみちゃん
  … 「まぼろし」 だよ


公園に
集う少女か
タチアオイ
明るく可憐な夏の花

ふみちゃん

抹茶の味の
アイスクリーム
ひとりの午後の
ごほうびタイム

ふみちゃん
 
06/01
緑を生やす
もくもくと
五月の大地
たくましく

ふみちゃん
 
底だとしても
見上げたい
はるか彼方の
空と光を

ふみちゃん
 
・・・ 「光を」 だよ 「光を」

これからのことは
ぼんやりと
とりあえず今を
しっかりと

ふみちゃん
05/01
ひとつだけ
希望の種をにぎりしめ
人は生まれる
ような気がする

ふみちゃん


今年もきっと
一緒に桜
願い叶って
じんとする

ふみちゃん

おとなになった
そう思うけど
自信はなくて
いつまでも

ふみちゃん
04/01
代わりになにか
できたとしても
たったひとりの
君にはなれない

ふみちゃん

  梅が咲いてる
  ひそやかに
  公園の隅
  春はもうすぐ

  ふみちゃん
おおきくなって
いたみをしって
やさしくなって
おとなになった

ふみちゃん
 … 
「おとなになった」 だよ
03/01
お小遣い
くれるみたいに手のひらに
ころんとくれた
どんぐりみっつ

ふみちゃん

色彩の
溢れる世界に生きてると
教えてくれる
季節もうすぐ

ふみちゃん

Y字路に
ひとり立たされてるみたい
右か左か
戻ろうか

ふみちゃん


02/01
使えずに
しまったままの一万円
亡き父からの
お小遣い

ふみちゃん
   …  「お小遣い」 だよ

合わせた子供の
小さな手
ふくらませたような
つぼみかわいい

ふみちゃん
POSTの口の
向こう側
暗くて広い
異次元のよう

ふみちゃん

01/01
ここにいるから
そばにいるから
あんしんしてね
しっぽの天使

ふみちゃん
  … 「使」 だよ 「使」
しみこむよ
きみの
やさしさ
じんわりと

ふみちゃん
詩が見せてくれる
景色があって
思いがあって
涙こぼれる

ふみちゃん








2016


12/01
繋がり
連なり
支えられながら
ここにいる

ふみちゃん 
  ・・・「ここにいる」 だよ
大もりの
落ち葉
集めて
冬支度

ふみちゃん
月明り射す
冬の道
遠く連なる
山は紺碧

ふみちゃん

11/01
ことりのさえずり
風といっしょに
澄んだ空へと
舞い上がる

ふみちゃん


まわりと日々に
感謝して
忘れぬように
感謝して

ふみちゃん
つつしみぶかい
夜の闇
希望のような
月明り

ふみちゃん
 … 「月明り」 だよ 「月明り」
10/01
漫画みたいな
おっちょこちょいで
笑わせてくれた
時々の母

ふみちゃん

怖いほど
涙が出るほど
幸せなのは
そうでない時知っているから

ふみちゃん

らしくない
そんな言葉で表せるほど
人というのは
単純じゃない

ふみちゃん
09/01
写真の私の隣には
今でも父と母がいて
笑っているから
大丈夫

ふみちゃん

本物かしら
この夕空は
嘘みたいな色合いは
幻想的で怖いほど

ふみちゃん
「怖いほど」 だよ
つたえたい
言葉が外に出られずに
心の奥を
行ったり来たり

ふみちゃん

08/01
拾い集める
愛しい記憶
ひとつたりとも
こぼさないよう

ふみちゃん
違ったんだね
君じゃなかった
でも会えたのは
間違いじゃない

ふみちゃん


時がもたらす
悲しみを
癒すのもまた
流れゆく時

ふみちゃん
07/01
ページから
思い出キラキラ溢れ出る
若葉のころの
ダイアリー

ふみちゃん

記憶している
すべてのことが
失くしたくない
たからもの

ふみちゃん

木漏れ日あびて
風を感じて
生きている今
しあわせの時

ふみちゃん
  … 「時」 だよ 「時」

06/01
星空をひとり
眺めてる
ちいさなわたしを
宇宙は見てる

ふみちゃん


ほほえみを
浮かべるんです本当に
私の大事な
しっぽの天使

ふみちゃん
戻っておいで
広くて深い
あの海みたいに
言えたらいいな

ふみちゃん
05/01
はじける虹よ
シャボン玉
その儚さは
桜にも似て

ふみちゃん

頼みごとから
逃げるみたいに
きらり消えたよ
流れ星

ふみちゃん
 … 「星」 だよ 「星」

働くことは
愛することと
小さき母の
背は物語りけり

ふみちゃん

04/01
風にまかせて
逆らわないで
飛んでみようか
あの鳥のように

ふみちゃん

証なんて
必要ないと
思えることが
確かな証

ふみちゃん

待っているから
急いで帰る
しっぽをふって
迎えてね

ふみちゃん

03/01
いただきます
ふたりの夕餉 足もとに犬
ありふれていて
かけがえがない

ふみちゃん

忘れないでね
今の私を
素直になれない
時もあるから

ふみちゃん
そんな感じで
自由がいいな
あの雲みたいに
ふわふわと

ふみちゃん

02/01
ぽろぽろと
部屋の花瓶の千両の
赤い実落ちて
今日は大雪

ふみちゃん

まよなかに
ふと目が覚めてまだ夢を
引きずっている
ここはどこ?

ふみちゃん

楽しんでみる
どんな時間も
それができたら
無敵なのかも

ふみちゃん

01/01
ぜんぶはとても無理だから
心の底から大切な
ものだけギュッと
抱いて歩くよ

ふみちゃん
のんびりゆっくり
楽しんで
たっぷり生きてね
私のそばで

ふみちゃん
輝きとそしてぬくもりが
今日も空から降り注ぐ
大きな愛を
思う冬の日

ふみちゃん







2015

12/01
たからもの
探す
旅かな
生きるって

ふみちゃん


踏みしめていく
カサカサと
冬へと続く
落ち葉の小路

ふみちゃん
地図を持たずに
ゆく鳥たちの
描く大きな
クレシェンド

ふみちゃん

11/01
記憶は心の
泉に沈む
きらきらひかる
たからもの

ふみちゃん
 ・・・ 「たからもの」 だよ

ぬくみとにおいと
やわらかさ
すべてがいとしい
わたしのわんこ

ふみちゃん
方向音痴で
遠回り
おかげで見れた
この景色

ふみちゃん
10/01
笑い声
あふれる
世界で
ありますように

ふみちゃん

この花が咲く頃でした
想い出はまた

よみがえるけど
悲しみの色は薄らいで

ふみちゃん
点々と
続く足跡
砂浜の
光も今は秋の色

ふみちゃん
09/01
るるる とね
ハナウタ
今日も
しあわせみたい

ふみちゃん
ごきげんだね
フルフルゆれる
きみのしっぽは
笑い声

ふみちゃん
 
・・・ 「笑い声」 だよ
きっとみててね
ここからは
みえないけれど
かんじてるから

ふみちゃん
08/01
わいてくる
思いのもとは何なのか
心の宇宙も
広く果てない

ふみちゃん
れもんをキュッと
絞ったような
飛沫きらめく
朝の海岸

ふみちゃん 
明日もおねがい
どうか笑顔で
きみのとなりに
いれますように

ふみちゃん


07/01
合わせた両手が
つぼみのような
子らの祈りよ
届け天まで

ふみちゃん
薔薇に呼ばれて
ふりむいた
初夏の
青空散歩道

ふみちゃん
大丈夫!って
言ってみる
少し力が
わいてくる

ふみちゃん ・・・ 「わいてくる」 だよ

06/01
手触りを
楽しむように
初夏の風
輝く緑をそっと撫でてく

ふみちゃん
気分よく
機嫌よく
いつもいれたら
いいなとおもう

ふみちゃん
いつもいる
そばにいるこのぬくもりが
どんなにどんなに
尊いものか

ふみちゃん


05/01
キャラメルの
小箱カラカラ
おまけはなぁに?
わくわくしてた帰り道

ふみちゃん
せなかでえがおで
てのひらで
父がおしえてくれた
ぬくもり

ふみちゃん

ゆれている
若葉と五月の光る風
木漏れ日は初夏の
万華鏡

ふみちゃん
04/01
守りたいものが
今、目の前に
いてくれることのしあわせを
かた時だって忘れたくない

ふみちゃん
雨降り
波たつ水たまり
桜の小舟が
ゆれている

ふみちゃん
 
ねむりの森の
妖精に
さらわれそうな
春の午後
ふみちゃん
03/01
冷めてもおいしい
午後のお茶
笑顔とおしゃべり
デザートにして

ふみちゃん
駅前で
待っててくれた晩年の
母の小ささ
今も瞼に

ふみちゃん
寂しくて
冬の夜中の台所
慌てて止めた
水滴の音

ふみちゃん
02/01
靴紐を
きゅっと
結んで
さあ、進もう

ふみちゃん
戻ることの
できない時が増えてゆく
刻一刻と
今も、もう過去
 
ふみちゃん
待ってるよ
会いたい人と夢の中
かたく約束したけれど
待ち合わす場所が思い出せずに
 
ふみちゃん
01/01
ひととき 束の間
しあわせを
噛みしめながら
味わいながら

ふみちゃん
出発だ
まぶしい朝日が昇ったら
まだ見ぬ時へ
新たな日々へ

ふみちゃん
味付けは
甘くも辛くもしょっぱくも
自分自身の
さじ加減

ふみちゃん







2014
12/01
とけるもの
雪、飴、
絵の具、
わだかまり

ふみちゃん
ただひとつ
言えた
言葉は
ありがとう

ふみちゃん
旅に出る
前夜のようなわくわくを
抱いて眺める
初雪の窓

ふみちゃん
11/01
坂をのぼって
見渡せば
無数の星が
地にも空にも

ふみちゃん
くり返し
おんなじことをくり返し
やっと身につく
ことがあるから

ふみちゃん
ちからをくれた
あのひとの
いつかちからに
なれますように

ふみちゃん
 
10/01
以心伝心
思いあう
心でつなぐ
糸電話

ふみちゃん

情景が
浮かぶよ子供の頃の庭
桃色の空
ゆれるコスモス

ふみちゃん
ららら
ハナウタ歌って歩こ
平坦じゃない
道のりだから

ふみちゃん
09/01
コンビを組んで
はや、8年
瞳としっぽで
以心伝心

ふみちゃん

 
ひまわりの
首が垂れて日が暮れて
もうすぐ夏が
夏が終わるよ

ふみちゃん
海を見ている
アオサギ一羽
夕日の中の
シルエット

ふみちゃん
08/01
ゆれる陽炎
アスファルト
はしゃぐサンダル
夏休み

ふみちゃん

淡雪じんわり
溶けるように
消えていったよ
朝の虹

ふみちゃん
 
元気でいますか
また会えそうな
気がしています
いつか笑顔で

ふみちゃん
07/01
スイカ 縁側
花火のにおい
遠い夏の夜
ノスタルジィ

ふみちゃん
お願い事が多すぎて
困ったのかしら流れ星
逃げるみたいにシルクの空を
するり滑って消えてった

ふみちゃん
変わらない
ものなどないと
知ったとき
少し大人になった気がする

ふみちゃん
06/01
種を飛ばした
タンポポの道
少女の夢は
川風に乗り

ふみちゃん
ちょっとムリ
悩みぐるぐる廻る夜は
眠りのドアを
見つけられない

ふみちゃん
あなたのことを
思っているよ
この日々こそが
その証

ふみちゃん
05/01
わたしのために
生きるのは
誰よりわたし
なのだから 

ふみちゃん

しなやかに
風にたなびく吹き流し
五月の空に
あざやかに

ふみちゃん
思いだそうか
泣きたい日には
やさしい声を
まなざしを

ふみちゃん
04/01
カーテンを
明るく染める白い陽が
心にも射す
希望みたいに

ふみちゃん
たぶんすべてが
ひつような
ことだったんだ
わたしのために

ふみちゃん

黒く冷たい鼻先を
しっぽふりふり
押しつける
私の可愛い女の子

ふみちゃん
03/01
いとなみも
この青空も
そよ風も
あたりまえではきっとないから

ふみちゃん

 
僕が歩いた
この雪道に
いつしか咲いた
君という花

ふみちゃん
 
うすむらさきいろ
下りてきて
やがて群青
星のカーテン

ふみちゃん
02/01
むしゃくしゃと
未熟な心の片隅で
ときどき騒ぐ
イライラの虫

ふみちゃん
おめでとうって
照れくさそうな
声が届いた
星の夜

ふみちゃん
感傷的な風の音と
冬の曇ったガラス窓
冷たい指で拭ったら
小さな月が笑ってた

ふみちゃん

01/01
もう少しだけぬくぬくの
お花の毛布に包まって
眠っていたい
冬の朝

ふみちゃん
サインのように
虹が出たから
キミに電話を
してみよう

ふみちゃん

我慢してるよ
冷たい風に
翻弄されてる
ボクはみのむし

ふみちゃん







2013
12/01
月が冷たい
ナイフのように
鋭く光る
極寒の夜

ふみちゃん
スープの湯気の
むこうがわ
しあわせゆらゆら
わらってる

ふみちゃん

手袋でそっと
受けとめた
天から届いた
白い花びら

ふみちゃん
11/01
連れてくる
冷たい夜風が連れてくる
落ち葉の匂いと
静寂の月

ふみちゃん
そのなかに
入っているのは ちいさなわたし
おはじき リリアン
紙せっけん

ふみちゃん

ヌケガラの
私に気づいた私はきっと
外から見ている
新しい私

ふみちゃん
10/01
庭で水まき
弧を描く
飛沫の中に
七色の虹

ふみちゃん
わかったと
つぶやく横顔
たよりなく
夜の闇へと溶けてゆきそう

ふみちゃん
それがあるから
歩いてゆける
いつの時代も傍らに
そんな何かがあった気がする

ふみちゃん

09/01
ぽんっと上がった
きれいな花火
空からあなたも
見てるでしょうか

ふみちゃん

一瞬漂う
やさしい秋の
気配に心
なぐさめられて

ふみちゃん
聞こえてくるよ
校舎に響く
プールの水音
夏の歓声

ふみちゃん
08/01
宝物だと
気づかずに
過ごした日々の
きらめき胸に

ふみちゃん
ありがとう
すべての思いを
五文字に
込めて

ふみちゃん
そう☆いつか
この雨は止み光射す
知っているから
だいじょうぶ

ふみちゃん

07/01
愛された
記憶がなにより大切な
私の中の
宝物

ふみちゃん

どこだとしても
自分自身で
選んだ場所なら
後悔はない

ふみちゃん
ネコと歩いた
夏の夜
白く輝く
月の道

ふみちゃん
06/01
舞う蝶が
音符みたいに楽しげに
風と季節と
たわむれている

ふみちゃん
命の色の輝きは
徐々に薄れてゆくけれど
深みを増したその色は
尽き果てて尚味わいを増す

ふみちゃん
さびしくて
夜空を見上げて映るのは
無数の星と
父のまなざし

ふみちゃん

05/01
恋わずらい
してるみたいにうつむいた
ひとりぼっちの
白いガーベラ

ふみちゃん
福福しい
ツツジのつぼみぷっくりと
今にもはじけて
笑い出しそう

ふみちゃん

なんとなく
しあわせなのかもしれないと
思えることは本当は
奇跡みたいなしあわせなのかも

ふみちゃん
04/01
ちっぽけな
花々が
放つ
大きなちから

ふみちゃん
本の間の色褪せた
ちいさな四葉のクローバー
あの日のしあわせ
映し出してく

ふみちゃん

天使が見てる
ような空
広くただただ
見守っている

ふみちゃん
03/01
証のような虹が出て
希望のような花が咲く
日々の小さなしあわせに
励まされ また明日へと進む

ふみちゃん
けついのあさに
吹く風に
背中を押され
踏み出す一歩

ふみちゃん

素敵です
この夕焼けを
えがいた空に
伝えられたら良いのだけれど

ふみちゃん
02/01
繋がっている
見えないもので
キミとボクとは
強く確かに

ふみちゃん
ひとつやふたつの
悲しみならば
ポケットに入れて
歩いているよ

ふみちゃん

宝石よりも
鮮やかな虹
満天の星
あなたの笑顔

ふみちゃん
01/01
100年経っても
一緒だよ
姿が消えてしまっても
心はずっと繋がっている

ふみちゃん
のみこんだ
言葉が静かに沈んでく
心の海の
深く深くへ

ふみちゃん

雪に似たもの
君への想い
春の芽吹きを待ちながら
ただ、しんしんと降り積もってく

ふみちゃん







2012


12/01
いくつになっても
心の中に
こっそり住んでる
おんなのこ

ふみちゃん
がんばるふんばる
木枯らしに
飛ばされぬよう
最後のひと葉

ふみちゃん
そばにいるよ
やくそくするよ
一途な瞳の
きみを守るよ

ふみちゃん

11/01
好ましい
君の仕草に見とれてた
秋の風吹く
午後の教室

ふみちゃん
やわらかい秋が
わたしを包む
夕陽の赤が
すべてを染める

ふみちゃん
いっしょにねむる
ふわふわの
かわいいきみと
しあわせな夜

ふみちゃん

10/01 コスモスが
夕陽の中で踊ってる
水面さざめく
川風の土手

ふみちゃん
ひとときの
喜びだとか輝きを
探す旅かも
今日も明日も

ふみちゃん
るるるんと
空にさえずる愛らしい
小鳥みたいな
君の鼻歌

ふみちゃん
09/01
ひと粒の
ちいさな種が
教えてくれる
生きる奇跡とまぶしさと

ふみちゃん

さそわれて
ここまで歩いて来たような
そんな気がする
秋風の浜

ふみちゃん

この道のこと忘れない
大切な
君とみつけた
潮風の道

ふみちゃん
08/01
虹は生まれる
心の雨に
希望の光が
射し込んだ時

ふみちゃん
ぽとりと君の
目からこぼれた
こらえきれない
思いひと粒

ふみちゃん

すこし こわいね
夕陽の赤が
あざやかすぎて
美しすぎて

ふみちゃん
07/01
筆でシュッと
あの空に
あなたに向けて描きたい
希望みたいな美しい虹

ふみちゃん
日々は過ぎゆく
ふわふわと
風に流れる
シャボン玉

ふみちゃん

笑いあう
目と目が
合って
通じ合う

ふみちゃん

06/01
見たことないほど
美しい
紅い夕空
天使の絵筆

ふみちゃん
空から しとしと
悲しい涙
地は受け止めて
花を咲かせる

ふみちゃん

魔法のように
この手のひらに
温もり連れて舞い降りた
やさしい色の旅の絵葉書

ふみちゃん

05/01
難しい
顔していても なにひとつ
変わらないから
せめて笑顔で

ふみちゃん

何色にしよう
あしたの色も
たぶん自分の
こころ次第

ふみちゃん

光る海
さざめく波に
春風を
見た

ふみちゃん

04/01
流れる
変わる
消えてゆく
ただ淡々と時は過ぎ行く

ふみちゃん
興味のないふり
してしまう
素直になれない
若葉の季節

ふみちゃん

知っただけでは
ほんとうに
わかったなんて
いえないけれど

ふみちゃん

03/01
世間知らずの
子供のように
無邪気に自由に
飛ぶすずめ

ふみちゃん

食べるとき
緊張
しすぎた
ファーストデイト

ふみちゃん
僕だけが
宇宙に浮かんでいるような
孤独な夜にも
星は輝く

ふみちゃん
02/01
ふと現れる
悲しみの影
味わいそして
また乗り越えて

ふみちゃん

ひとりゆらゆら
水面に浮かぶ
泣いてるみたいな
蒼い月

ふみちゃん

いまはこのまま
かわらずに
わたしのままで
歩ければいい

ふみちゃん

01/01
待っている
あなたの影に走り寄る
心細げな
幼子のように

ふみちゃん
物語
聞かせてくれた母の声
ふと思い出す
眠れない夜

ふみちゃん
少し苦しい
少し悲しい
強がる君の
静かな笑顔

ふみちゃん






2011

12/01
だいだい色の
窓の灯りが
家路を照らす
道しるべ

ふみちゃん

上がるよ月が
見てるよ君の
白い横顔
初雪の夜

ふみちゃん

木の葉がカサコソ
追いかけてくる
あわてて逃げるよ
かわいいわんこ

ふみちゃん

11/01
沈んだ後の
太陽の
伝言のような
長い夕焼け

ふみちゃん
優しくなくて
ごめんねと
せめて言葉に
できればいいのに

ふみちゃん
もうすぐこの戸を
ノックする
北風と君と
冬のにおいと

ふみちゃん

10/01
タイムマシンに
乗ったよう
あの頃の歌が
時 巻戻す

ふみちゃん
それだけの
ことだと話す君の目に
一瞬映った
悲しみの色

ふみちゃん
保護色の
葉と戯れる愛犬の
姿うれしい
秋はもうすぐ

ふみちゃん
09/01
駆け巡る
熱い思いに動かされ
飛び込んだ闇は
希望への道

ふみちゃん
ここよ
わたしはここですよ
秋の気配の
かくれんぼ
 
ふみちゃん
ほっこり ゆらゆら
大勢で
笑ってるような
コスモスの花

ふみちゃん
08/01
じっと見上げる
澄んだ目が
愛おしすぎて
泣きそうになる

ふみちゃん
どっちの道に
進んでも
私の上には
宇宙(そら)があるから

ふみちゃん

かえってきてね
言わないけれど
毎日願って
いるんだよ

ふみちゃん
07/01
ひとりでいるよ
孤独の海に
ぽかり浮かんだ
月がささやく

ふみちゃん
この時が
さらさら
消えて
なくなる前に・・・

ふみちゃん

ドンマイと
緑が揺れる 陽射しが笑う
上を向き歩く
木漏れ日の道

ふみちゃん
06/01
原っぱに
吹く風青く涼やかに
私のからだを
通り抜けてく

ふみちゃん
ゆっくり動く
焦ることなく
自分のペースで
前へと進む

ふみちゃん
騒がしい
心をそっと静めてく
この雨音は
森のせせらぎ

ふみちゃん
05/01
空は大きい果てしない
みどりごの
ぎゅっとちいさくむすばれた
手のひらの中の未来みたいに

ふみちゃん
すぐそこにある
やさしさを
見落とさぬよう
見逃さぬよう

ふみちゃん
ぐるぐると
悲しみはめぐり来るけれど
きっとおなじだけの
よろこびもまた

ふみちゃん
04/01 お茶でもどうぞ
アリスの国に
迷い込んだような
新緑の森

ふみちゃん

選ぶ言葉は
やさしい言葉
わたしのために
あしたのために

ふみちゃん
カラフルな
陽射しかがやく
春は
もうすぐ

ふみちゃん
03/01
素材のちからで
そのままで
かざらなくても
きみはOK
 
ふみちゃん
笑ってください
咲いてください
春風にゆれる
野の花のように
 
ふみちゃん
にばんめの
ひきだしの奥
鍵付きの
日記の中は永遠の春
 
ふみちゃん
02/01
ありがとう
たった5文字のひとことに
救われることも
あるんだね

ふみちゃん
ひとつでいいから
叶えてほしい
私の願いは
きみといること

ふみちゃん
消えてしまった
虹のあと
雲間からのびた
天使のはしご

ふみちゃん

01/01
つづけてもいいよ
やめてもいいよ
きみがわらえる
方をえらんで
 
ふみちゃん
ふわふわと
白い天使が降りてくる
凍えた街を
灯すように
 
ふみちゃん
いまここに
いてくれる
きみに
ありがとう
 
ふみちゃん











2010

12/01 糸の先
ゆれる天使が微笑めば
もうすぐ街に
響く鈴の音

ふみちゃん

ぽっかぽか
小春日和の縁側の
干したお布団
日の香り 

ふみちゃん

あふれる光
こぼれる笑顔
あたたかな部屋の
外は粉雪

ふみちゃん

11/01 いたるところに
ひそんでる
秋の香嬉し
キンモクセイ

ふみちゃん
きんいろの
銀杏の道と夕焼けと
あなたの長い
影によりそう

ふみちゃん
洗い流そう
この雨で
いつしか積もった
心の澱を

ふみちゃん

10/01 颯爽と
前だけ向いて歩きたい
頬の涙を吹き飛ばす
強く優しい風に吹かれて

ふみちゃん
どよどよと
お腹の中でうごめいて
私を困らす
未熟な何か

ふみちゃん
水のように
ひかりのように
ひつようなのは
あなたのえがお

ふみちゃん
09/01 明日は明日の
私になれる
風がページを
めくるみたいに

ふみちゃん

包まれていると
感じてる
ひとりぽっちの
空の下でも

ふみちゃん

笑えるんだよ
信じていてね
時がちからを
かしてくれるよ

ふみちゃん

08/01
いさぎよく
散る花去る鳥ゆく季節
私はここで
ここで見送る

ふみちゃん
広がる緑と
朝霧の
カーテンゆらす
高原の風

ふみちゃん
風にのる
鳥の気持ちでゆっくりと
弧を描くように
自我を見下ろす

ふみちゃん

07/01
分岐点から
笑顔で一歩
手をふり歩く
信じて進む

ふみちゃん
愛し方とか
愛され方とか
なにも知らない
きみが愛しい

ふみちゃん
縁側 すいか
蝉の声
水撒く庭に
あらわれた虹

ふみちゃん

06/01
迷いながらも向かうのは
後ろではなく
前へ
未来へ

ふみちゃん

奇跡なのかも
今日もまた
笑ってること
生きていること

ふみちゃん

るすばんの
うれしいような さみしいような
アイスキャンディー
なめる縁側

ふみちゃん
05/01 道照らす
光のようにあたたかい
君の背中に
ついてゆく

ふみちゃん


強い気持ちで
立ち向かう
君の笑顔は
いつも優しい

ふみちゃん
ゆっくりと
のんびりと
まわり道して
生きようね

ふみちゃん
04/01 撫でてゆく
春風
やさしい
花の道

ふみちゃん
ノックする
季節の
風に
起こされて

ふみちゃん

わたしだけ
宇宙に放り出されてる
そんな気がする
眠れない夜

ふみちゃん

03/01 カフェテラス
紅茶にひらり
さくらの小船
くるくるまわる くるくるまわる

ふみちゃん

祈るよに
手に息かける清らかな
君の横顔
粉雪の中

ふみちゃん
閉じている
まぶたの
奥まで
降り注ぐ春

ふみちゃん

02/01
冬の海
グレイの空と粉雪が
溶けて流れて
打ち寄せている

ふみちゃん
そとのにおいと
とけかけの
雪をまとって
やって来た君

ふみちゃん
それからね・・・
おしゃべりな君の表情と
陽射しまぶしい
カフェテラス

ふみちゃん
01/05 ふたり黙って
つなぐ手の
熱さが勝る
冬の海

ふみちゃん

まだ遊んでる
ふわふわと
白い妖精
窓のそと

ふみちゃん

探してしまう
いつまでも
君の面影
雑沓の中

ふみちゃん





2009

12/01
冬の公園
木枯らしの
ダンスを見てる
ふたり黙って

ふみちゃん
どんな時でも
微笑む君は
野の花のように
強くやさしい

ふみちゃん
ずっととなりにいてほしい
アプリコットのかわいい命
抱きしめ願う
いつもいつでも

ふみちゃん
11/01
ぐるぐるまわるコーヒーの
ミルクみたいに溶けてゆく
白いため息
冬の公園

ふみちゃん

きらきらひかる海面の
光の道を進んだら
行けるでしょうか
太陽の国

ふみちゃん
くらくらしてる
恋してる
夢に出てきた
君が笑った

ふみちゃん
10/01
アルバムを
めくる音だけ響いてる
セピア色の部屋
紅茶の香り

ふみちゃん

気持ちが見える
声が聞こえる
ような気がする
愛しのわんこ

ふみちゃん
多すぎて
抱えきれない荷物は降ろす
足どり軽く
歩きたいから

ふみちゃん

09/01
罪深き
思いが胸を冷やしてる
冬の路肩の
汚雪のように

ふみちゃん

沈黙を
守って咲いて散る花の
気高き姿
美しきかな

ふみちゃん

作品みたい
神様の
夕空キャンパス
いろどりの海

ふみちゃん

08/01
君だからこその
何かがあると
教えてくれた
道端の花

ふみちゃん

かずかずの
記憶と今を重ねつつ
登って行こう
未来への道

ふみちゃん

だいじょうぶ
あなたの口から流れ出る
やさしい言葉
音楽のよう

ふみちゃん

07/01
種から生まれた
小さな命が
やがて大きな
笑顔を咲かす

ふみちゃん
降りそそげ
大地にとどけ
命の光
両手を広げて待っているから

ふみちゃん
風に吹かれて
ここまで来たの
たんぽぽの花が
微笑でいる

ふみちゃん
06/01
日々の速度を
ゆるめてくれる
魔法の虹に
ふと立ち止まり

ふみちゃん

会えてよかった
ずっとずうっと
思っているよ
また会える時まで

ふみちゃん

生まれる今日を
見つめてる
清らかな朝
初夏の涼風

ふみちゃん

05/01 ゆきつもどりつ
ゆれながら
我も季節も
未来へ歩む

ふみちゃん

君は君
小鳥は小鳥
空は空
くらべようなどあるはずもない

ふみちゃん
なにもかも
洗い流してくれそうな
川の流れに
素足ひたして

ふみちゃん
04/01
そわそわと
春の陽射しを待っている
虫も蕾も
風も小鳥も

ふみちゃん
抱きしめて
きみの
ぬくもり
確かめる

ふみちゃん
そのままだから
うれしくて
時が過ぎても
きみはやさしい

ふみちゃん

03/01
春の笑顔の人でした
最後の桜を見届けて
旅立った人
最愛の人

ふみちゃん

眠っていたい
ふわふわの
愛しい命
抱きしめて

ふみちゃん
優しく見えるよ
桜の花びら
ひらり頭に
乗せている君

ふみちゃん
02/01
ちからをこめて
開け放つ
重い扉の
向こうには春

ふみちゃん
はたらく手
あなたの手
大きくて厚い
おとこの手

ふみちゃん

やさしさ恋し
満月の夜
毛布に包まり
宇宙を漂う

ふみちゃん

01/01 勇気なんかは
出さなくて良い
自然に飛ぼうと
海鳥が言う

ふみちゃん

てぶくろを
はめて飛び出す白い庭
赤い長靴
足跡1号

ふみちゃん

あなただけなの
こころぜんぶで
わたしを信じて
しっぽをふる子

ふみちゃん






2008

12/01
迷うほどに
ぼやけてしまう
行きたい道の
その先の光

ふみちゃん

あなたとともにこの道を
道草食いつつてくてくと
ゆっくりのんびり
歩いていきたい

ふみちゃん

きっとねずっとね
ゆびきりげんまん
ゆれる小指に
夕日がキラリ

ふみちゃん

11/01
粉雪の
夢見て
目覚む
秋寒の朝

ふみちゃん

欲しいのは
形なきもの
目に見えぬもの
清く尊い思いのように

ふみちゃん

あくびをしたら
なみだがでたの
かなしいえがおの
きみがつぶやく

ふみちゃん

10/01 お元気ですか
一年ぶりの
花の香が告げる
秋の訪れ

ふみちゃん

ちっぽけなことを
しあわせの
種にして日々
生きていきたい

ふみちゃん
魔法でしょうか
キミのしっぽは
フリフリ振りまく
幸せの粉

ふみちゃん
09/01
おぼえてる
あなたの笑顔が
今日もまた
歩く私を励ましている

ふみちゃん

いつのまにやら
泣き止んだ
空と私に
かかる虹

ふみちゃん

ぷっ てね
同時に
笑って
仲直り

ふみちゃん

08/01
名前をつけて
何度でも
呼びたくなるよ
小鳥ちゃん

ふみちゃん

夏の思い出
青い朝
風の香りも
おぼえてる

ふみちゃん

見つめ合う
ただ
それだけで
通じ合う

ふみちゃん

07/01 道に
まあるい水鏡
ゆれるモザイク
紫陽花の花

ふみちゃん

走る列車の
窓の外
油絵のように
光る新緑

ふみちゃん

よろこびと
そして悲しみと・・・
マーブル模様の
素晴らしき日々

ふみちゃん

06/01
ふんわり香る
春の気配の
ようにやさしい
あなたの笑顔

ふみちゃん
実りますように
人生をかけて
あなたが願った
大切な夢

ふみちゃん
慣れるといいな
あなた不在のこの世界
がんばるからね
いつか会えるその日まで

ふみちゃん

04/15
影ゆれて
風光る
帽子押さえた
春の道

ふみちゃん
ゆびわも
きみも
わたしの
いちぶ

ふみちゃん
ひらくまでを
わくわくと
待っていたいな
花と夢

ふみちゃん
03/01 消えるときまで
かがやいて
七色の夢
しゃぼんだま

ふみちゃん
こわかった
夢の余韻を消し去って
くれるあなたの
やわらかな息

ふみちゃん
くるまる 毛布
のぼる 屋根
見上げる 星々
果てしない 空

ふみちゃん
02/01 羊のように
やさしげな
雲が流れる
ぽかぽかの丘

ふみちゃん

いまはもう冬
北風が
冷たい耳に
そっとささやく

ふみちゃん

となりにいるから
きみの心の
悲しみの影が
消えるときまで

ふみちゃん
01/01 はじまりの
朝陽が
照らす
新しい道

ふみちゃん

消えていく秋
少しずつ
降り積もる白い
記憶の底へ

ふみちゃん
承知のうえで
歩みたい
ダメなところも
まるごとわたし

ふみちゃん





2007

12/01 ところどころに
冬の色
親しき山に
季節教わる

ふみちゃん

悪魔のささやき
かき消すような
花のほほえみ
天使の羽音

ふみちゃん

どのくらい
私は歩いているのだろう
冬の夜空の
星星に問う

ふみちゃん
11/01 こころころころ
なみだぽろぽろ
きまぐれ
君と秋の空

ふみちゃん
困らせたくは
ないからと
精一杯の
笑顔悲しい

ふみちゃん

ときどきドキドキ
君の横顔
実ったばかりの
十月の恋

ふみちゃん

10/01 ダージリンティーの
香る部屋
ぐるぐるうずまく
ミルクと想い

ふみちゃん
あるときどこかで
芽生えた恋の
形のような
コスモスの花

ふみちゃん
好きです
たった四文字の
言葉の力が
胸を貫く

ふみちゃん
09/01
大声アハハ
夕暮れカラス
ぼくらを見下ろし
笑ってる

ふみちゃん
41の
夏を目指して
今日もてくてく
歩いてく

ふみちゃん
情熱は
今も心の奥の奥
残り火みたいに
くすぶっている

ふみちゃん
08/01
悪口ばかりじゃ
心の花も
いつか しおれて
しまうから

ふみちゃん
事も無げに
笑ってる
強くてやさしい
君はひまわり

ふみちゃん
ムズカシイ
顔はしないで
夏の日の
太陽みたいに笑ってて

ふみちゃん
07/01 るり色の
夜にあなたが溶けそうで
あわてて掴んだ
白い指先

ふみちゃん
さようならより
ありがとう
さいごにほんとに
つげたいことば

ふみちゃん
届くまで
君の心に届くまで
送り続ける
微笑みの花

ふみちゃん

06/01 咲く日夢見る
つぼみのような
いまだ幼き
蒼白き頬

ふみちゃん
二人出逢えて
やっとこさ
一人の人に
なれた気がする

ふみちゃん
画用紙の
まるで表と裏みたい
微かに違う
今日の表情

ふみちゃん
05/01 眩しく光る
風の向こうは
スパンコールの
春の海

ふみちゃん
待つのは風か
幼子の息
飛ぶ日夢見る
たんぽぽのわた

ふみちゃん
春よ
あなたのぬくもりで
あの子の心も
溶かしておくれ

ふみちゃん
04/01 あちこちに
生まれた
春の子
つくしんぽ

ふみちゃん
笑うあなたを
見ていると
ひなたの花に
なった気がする

ふみちゃん
道をゆっくり
歩きたい
風と光と
今だけを見て

ふみちゃん
03/01 春、待ちながら
雪の中
夢を見ている
ふきのとう

ふみちゃん
またさがしてる
記憶の森で
いつかどこかに
置いてきた夢

ふみちゃん
どんなに強い
向かい風でも
どこ吹く風と
突き進みたい

ふみちゃん
02/01 とんでいきたい
ばしょがあったの?
冬風に舞い
消えた落ち葉よ

ふみちゃん
冬の夜
この静けさに胸躍る
ただしんしんと
雪の降る音

ふみちゃん
さがしておくれ
わたしはここよ
名もなき花の
歌が聴こえる

ふみちゃん





2006

12/19 月のしずくが
水面を揺らす
光る木々の葉
洗われた夜

ふみちゃん
せつない日
ケトルの笛が泣いている
くもった窓も
泣いている

ふみちゃん
一歩ずつ
確かめるように踏みしめる
枯葉が歌う
この冬の道

ふみちゃん
12/12 わすれものでも
したような
そんな気になる
雨の午後四時

ふみちゃん
かんたんなのに
ひとことなのに
つたえたいのに
言えなくて

ふみちゃん
熱がある
ちょっと
うれしい
体温計

ふみちゃん
12/05 ここにいるから
家のあかりを
灯して君を
待っているから

ふみちゃん
すきまから
吹く風
いつかと
同じ冬の香

ふみちゃん
アイテム集めに
夢中のあなた
テレビゲームに
嫉妬する夜

ふみちゃん
11/28 なんとなく
嬉しい気持ちの朝なのは
つぼみのせいかな
シクラメン

ふみちゃん
耳たぶみたいにやわらかく
つめたい
ひとりぼっちの
夜のお布団

ふみちゃん
冬のこの日を
待ちわびて
買った真っ赤な
手袋に雪

ふみちゃん
11/21 眠る横顔
寒い夜
いるのにいない
君を見ている

ふみちゃん
このごろあのころ
想い出す
今は無い町
戻れない日々

ふみちゃん
書けない
けれど 捨てられない
あの子にもらった
ボールペン

ふみちゃん
11/14 日曜の朝の
やわらかい
毛布みたいな
まどろみが好き

ふみちゃん
赤い手ぶくろ
白い息
空から届いた
冬の花びら

ふみちゃん
ほっとひと息
綿毛みたいな
ココアのため息
つく夜更け

ふみちゃん
11/07 情けない
顔になったの
まぶしくて
君の笑顔と秋の青空

ふみちゃん
木々の清しい
ざわめきが
私の全部を
透明にする

ふみちゃん
飛べない鳥の
ような顔して
空を見てたね
雨の日曜

ふみちゃん

10/24 橋のたもとで
待ち合わせ
やっと来た来た
お月さま

ふみちゃん
ふりかえる
ひとりぼっちのすすき道
さわさわ
呼ばれたような気がして

ふみちゃん
葉っぱに乗って
ふわふわと
飛んでみたいな
秋晴れの空

ふみちゃん
10/17 うそつきな
青い空から降る雨が
架けた大きな
七色の橋

ふみちゃん
うわさ話か
カサコソと
風と枯葉の
道端会議

ふみちゃん
寄り添う君の
ぬくもりと
ゆれるしっぽが
今日もうれしい

ふみちゃん
10/10 秋の夕暮れ
お散歩小路
今宵どこかで
秋刀魚の夕餉

ふみちゃん
ぶつけた小指に声も出ず
つま先掴んで
うずくまる朝
・・・とほほ

ふみちゃん
平気な顔して
微笑む君の
優しい強さに
泣きたくなった

ふみちゃん
10/03 コロンのように
爽やかに
香る秋風
うれしくて

ふみちゃん
きみといられる
この奇跡
当たり前だと
思わぬように

ふみちゃん

心の庭に
いるみたい
ひとりっきりの
秋の夕暮れ

ふみちゃん
08/14 はじける泡に
雲を浮かべて
喉を鳴らして
夏を飲み干す

ふみちゃん
ひと粒残った
ドロップス
きみにあげるね
てのひらコロン

ふみちゃん
帰り道だけが
デートの時間
淡くかわいい
恋でした

ふみちゃん
08/01 カンパイの声と
グラスの和音
笑顔溢れる
楽しき夕べ

ふみちゃん
メロンアイスと
麦わら帽子
昔なつかし
夏のおもひで

ふみちゃん
キリンのまつ毛も
涙にぬれる
青い三日月
揺れる夜

ふみちゃん
07/25 ビールの泡の
髭つけて
目を細めてる
夏の恋人

ふみちゃん
ばいばい太陽
またあした
夏のこどもの
キミはともだち

ふみちゃん
川風にシャツを
ふくらませ
散歩したいな
小さなきみと

ふみちゃん
07/18 日々という
道の
途中で
待っていた君

ふみちゃん
夏の夜の
空の大輪見上げてる
君の横顔
照らすきらめき

ふみちゃん
どんまいと
ほほえむ
ように
涙拭く風

ふみちゃん
07/11 自信わくわく
魔法の言葉
君の背中に
降らせたい

ふみちゃん
休日を
織姫のように待ちわびて
過ごしていたよ
恋してた日々

ふみちゃん
ぞろぞろと
ありんこたちが旅をする
陽射しジリジリ
夏の日の庭

ふみちゃん
07/04 今はまだ
本心なんて
口に
出せない

ふみちゃん
影の長さが
切ないね
もうすぐサヨナラ
今日と、あなたと

ふみちゃん
遠くへ行きたく
なるような
船の形の
白い雲

ふみちゃん
06/27 納得したよ
のどかな景色
君の性格
ふるさとゆずり

ふみちゃん
秘密の話を
夜空にしたら
微笑むように
星が流れた

ふみちゃん
唇みたいに
ぷるんと甘い
恋人みたいな
さくらんぼ

ふみちゃん
06/20 数学みたいに
たったひとつの
答えを私に
求めないでね

ふみちゃん
門扉に咲いた
傘の花
梅雨の晴れ間の
あじさいに似て

ふみちゃん
ろうそくの火を
吹き消す時の
うれしい気持ちは
あの頃のまま

ふみちゃん
06/13 どうするつもり?
足元の
影にさとされ
君の背を追う

ふみちゃん
つづく道
遥か遠くを見るよりも
今はここから
この景色から

ふみちゃん
どうしていつも
やさしいんだろ
きみの瞳は
そよ風の色

ふみちゃん
06/06 気分も空も晴れたから
風に吹かれて歩こうか
きらきらひかる
しずくの町を

ふみちゃん
確認をして
安心しても
雲は流れる
移りゆく日々

ふみちゃん
きっとね と
小指
からめて
誓う純情

ふみちゃん
05/30 山あり谷あり
行き着く先は
お花畑と
信じて進む

ふみちゃん
ツバメの親子の
懸命さ
見上げて歩む
初夏の町

ふみちゃん
花がふるふる
わらってる
くすぐったくて
みつばちの羽

ふみちゃん
05/23 だってだって と
いいわけ虫が
ないているいる
雨の夜

ふみちゃん
みていたんだね
変わらぬ場所で
変わる私を
ふるさとの山

ふみちゃん
今こそ勇気を
出したくて
雨上がりの空
巣立つ鳥たち

ふみちゃん
05/16 絵の具の白を
ハートに溶いて
やさしい色の
人になりたい

ふみちゃん

知っているかな
ホントのココロ
気づいてるかな
見えないナミダ

ふみちゃん
勝つことよりも
負けないことが
大切かもねと
ささやく野花

ふみちゃん
05/09 きらきら光る
初夏の陽が
君の背に映す
木の葉の影絵

ふみちゃん
イジワルな風が
空に飛ばした
赤い風船
あの頃の夢

ふみちゃん
順番だから
焦らずゆこう
咲き時を待つ
つぼみみたいに

ふみちゃん
04/25 漂っている
気配でわかる
目を閉じてても
君のことなら

ふみちゃん
おくろうか
君の背中と沈む夕陽が
この坂道から
消えるまで

ふみちゃん
じゃんけんぽんの
帰り道
ゴトゴト歌う
ランドセル

ふみちゃん
04/18 会いたい気持ちを
込めて吹こうか
風に飛ばした
恋はタンホポ

ふみちゃん
ぐんぐんと
伸びる緑になりたくて
空を仰いだ
16の春

ふみちゃん
せわしく動く
街の雑踏
生きる速度の
ようで切ない

ふみちゃん

04/11 この曲と
共に
覚えた
苦い恋

ふみちゃん
4月の雨に
包まれて
目覚める大地
芽吹く春

ふみちゃん
決めたからなんて
かたくなに
ならなくていいよ
明日の風

ふみちゃん
04/04 桜震える
月の夜
はらりはらりと
散る春の夢

ふみちゃん
タイムマシーン
みたいだね
あの頃きみと
聴いたこの曲

ふみちゃん
菜の花畑の
流れる窓を
眺めて進む
旅路 南へ

ふみちゃん
03/28 日曜の
早起きだけは得意な子
笑われていた
やさしい記憶

ふみちゃん
働く母の
白衣姿が
誇らしかった
待合室

ふみちゃん
きみを見ながら
わたしを見てる
鏡みたいな
ふたりの心

ふみちゃん
03/14 天の涙を
受け止めて
大地が咲かす
なぐさめの花

ふみちゃん
水たまりの中の
青空へ
飛びこめそうな
雨あがり

ふみちゃん
まわる地球の
その上で
とどまってなど
いられないから

ふみちゃん
03/07 洗濯物が
ひらひらと
飛び立ちそうな
春の空

ふみちゃん
なぐさめの
時がさらさら流れてく
悲しみもいつか
砂に埋もれて

ふみちゃん
枝先が
春の気配に
うずうずしてる
小さな蕾今か今かと

ふみちゃん
02/28 鳥たちのように
歌いたい
明るい朝を
君にあげたい

ふみちゃん
ふわりふわふわ
君と見た雪
ひとひらだって
忘れたくない

ふみちゃん
背中に孤独が
宿らぬように
時折そっと
撫でてあげるね

ふみちゃん
02/21 ポイントを
はずして話す君の目を
じっと見つめて
探る本心

ふみちゃん
ライバルのように
抜きつ抜かれつ
舞い上がってゆく
春空の鳥

ふみちゃん
ストレートすぎる
言葉にも
ひるまぬタフな
心がほしい

ふみちゃん
02/14 あの子のあごに
ついている
ごはんつぶさえ
いとおしい

ふみちゃん
いまだに慣れぬ
ことばかり
どきどきしながら
歩む我が道

ふみちゃん
天然色の
美しい
光溢れる
夕空の雲

ふみちゃん
02/07 しあわせかしら
大空知らぬ
手のひらの中の
かわいい小鳥

ふみちゃん
2006ねん
新たな道に
穏やかな陽が
射しますように

ふみちゃん
片隅に咲く
名もなき花の
ように目立たぬ
優しさもある

ふみちゃん
01/07 高鳴る
踊る
しめつけられる
恋する胸は忙しい

ふみちゃん
ふと
目があった
お空の月が
ほほえんだ

ふみちゃん
消せない過去も
抱きしめて
前だけ向いて
歩ければいい

ふみちゃん





2005

12/20 はぁと どきどき
探知機のよう
君に近づく
ほどに高鳴る

ふみちゃん
うれしい顔を
これからも
たくさん見せ合い
生きてゆこうね

ふみちゃん
残る時間に
限りあること
忘れぬように
歩けるように

ふみちゃん
12/13 クリスマスにみる
やさしい夢が
叶ったような
今朝の粉雪

ふみちゃん
最高の
君の笑顔がどこまでも
伝染すれば
いいのにと思う

ふみちゃん
伝説になんて
ならなくて
いいから
僕は忘れないから

ふみちゃん
12/06 とろけるように
おちる眠りの
水底で見る
夢は泡雪

ふみちゃん
神さまの
ウインク
みたいな
冬の流星

ふみちゃん
病とも
笑って
つきあう
あなたの深さ

ふみちゃん
11/29 かさなる影の
薄れゆく
冬の街路樹
曇天の道

ふみちゃん
海でひろった
さくら貝
小箱の中で
なにを夢見る

ふみちゃん
たぶんね と
うそぶく
つめたい
君は北風

ふみちゃん
11/22 白いかみの毛
探す鏡に
まだ若き母の
姿かさなる

ふみちゃん
ぞうきんを
しぼる手
赤い
冬枯れの朝

ふみちゃん
ポイントを
はずして
学べる
ことも有り

ふみちゃん
11/15
傷ついて
震える恋心のように
木枯らしに揺れる
秋野花

ふみちゃん
イイ夢の
続き
みたいに
やわらかな朝

ふみちゃん
目は口よりも
正直に
君の姿を
追い続けてる

ふみちゃん
11/08 りんごの
小さなため息が
香るうららな
冬の部屋

ふみちゃん
関係のない
ものなんて
ないかもしれぬ
小宇宙

ふみちゃん
ぬくぬくと
小春日和の空の上
お昼寝してる
ひつじ雲

ふみちゃん
11/01 「簡単なのに」と
天のあなたは
笑ってるかな
迷う私を

ふみちゃん
放たれた
小鳥のような
自由と孤独
持て余してる昼下がり

ふみちゃん
残り香の
ような
せつなさ
胸しめつける

ふみちゃん
10/25 パズルのように
季節を描く
湖面に浮いた
落ち葉たち

ふみちゃん
つぶやく君の
横顔が
さみしい小鳥に
見えた夜

ふみちゃん
もうひとりいる
私が住んでる
鏡のせかいが
少しだけこわい

ふみちゃん
10/18 僕だって
泣きたい夜はあるんだと
うるんでゆれた
水面の月

ふみちゃん
一つ二つと
灯りゆく
街の明かりが
映る空

ふみちゃん
こいびとの
ポッケに
そっと
どんぐりいれた

ふみちゃん
10/11 すいすい歩けぬ
君にだけ
見える景色が
そこここにある

ふみちゃん
バスの吊り革
きみへの想い
ゆらゆらゆれた
初恋通り

ふみちゃん
打ち明け話が
電話線
行ったり来たり
月の夜

ふみちゃん

10/04 だいだい色の
香り花
今か今かと
待つ散歩道

ふみちゃん
世界をそっと
照らし続ける
あの星たちを
裏切らぬよう

ふみちゃん
ティーカップのなか
ぷくぷくと
ささやく
花の角砂糖

ふみちゃん
09/27 高い空には
桃色の雲
なめらかに暮れる
夕焼けの町

ふみちゃん
引き出しの中に
すべり込む
西日に光る
想い出ひとつ

ふみちゃん
贅沢な
秋の実りの食卓に
集う笑顔と
立ち上る湯気

ふみちゃん
09/13 持っているはず
どんな闇でも
笑って進む
心の強さ

ふみちゃん
らせんの風に
もてあそばれて
空高く舞う
落ち木の葉

ふみちゃん
おかえりなさい
いろどりの山
朝の涼風
高い空

ふみちゃん
09/06 忘れない
時に
ろ過され
澄んだ日々

ふみちゃん
ひまわりの花の
見る夢に
迷い込んだ
ような夏の日

ふみちゃん
歩き出す足が
秒針のように
未来を今へと
変えてゆく

ふみちゃん
07/18 すべてをかけて
突き進んでた
君は今でも
僕のあこがれ

ふみちゃん
夏の空へと
かかげて飲んだ
ソーダ色した
氷水

ふみちゃん
あの時聴いた
音楽と
雨の匂いと
君の横顔

ふみちゃん
07/12 好きだよと
そっと夕陽に囁かれ
頬を染めてる
白百合の花

ふみちゃん
苦しくて
もがく気持ちが
喉の奥
涙の出口を探してる

ふみちゃん
旅に出ようか
南から吹く
夏色の風に
乗って行こうか

ふみちゃん
07/05 ちょこりんと
頭の上で威張っても
ゆるしてあげる
愛しい小鳥

ふみちゃん
まけないように
おもてむき
かなしい顔して
まけたふり

ふみちゃん
楽だからじゃなく
好きだからって
選んだものに
後悔はない

ふみちゃん
06/28
のびる緑が
心のように
陽のあたる場所を
求めてる

ふみちゃん
未来を生きる
私のために
今の私に
できること

ふみちゃん
六月の花を
彩るしずく
陽射しきらめく
アメジスト

ふみちゃん
06/21 探し物でも
するように
子犬クンクン
土の香をかぐ

ふみちゃん

わたしはわたしで
よかったと
思えるように
生きてゆくだけ

ふみちゃん
くらしの中の
何気ない
微笑みこそが
しあわせの種

ふみちゃん
06/14 足跡に溜まる
雨水を
光る飛沫に
変える長靴

ふみちゃん
間違い探しの
得意な君に
見られたくない
青い過去

ふみちゃん
大切だもの
私自身の
心の奥の
本当の声

ふみちゃん
06/07 この場所に
生きた証か延々と
続く白浜
残る足跡

ふみちゃん
石ころころん
けりけりかえる
夕日と影の
かえり道

ふみちゃん
日々の隙間に
ちりばめられた
きらめく欠片を
見過ごさぬよう

ふみちゃん
05/31 恋人不在の
今をゆく
君の心は
自由自在

ふみちゃん

ジャンプして
越える
空色
水溜り

ふみちゃん
来たるべき日の
笑顔を信じ
踏み出す一歩
軽やかに

ふみちゃん
05/24 ラーメンから出る
湯気さえも
おいしい おいしい
君となら

ふみちゃん
忘れずいるよ
いつまでも
素知らぬ顔で
すれ違っても

ふみちゃん
まちきれず
半袖を
着る
夏風の午後

ふみちゃん
05/17 五月のひなたに
吹く風が
初恋の影と
若葉をゆらす

ふみちゃん
満月の
妖しく光る視線から
ふと目をそらす
ひとり夜の道

ふみちゃん
11時半の
思案顔
ランチはパスタか
ラーメンか

ふみちゃん
05/10 さよならを
手紙で告げた不実さを
謝るすべは
もう無いけれど

ふみちゃん
ちょっとだけ
君の知らないあの頃へ
もどった私を
君は知らない

ふみちゃん
でんでんむしの
歩みでも
花の葉の上に
行けるのだから

ふみちゃん
04/26 さびしい夜を
なぐさめるのは
遠い記憶と
天の瞬き

ふみちゃん
さくら ちらちら
水面に落ちて
はしゃぐ羽虫の
舟となる

ふみちゃん
目覚ましの音は
開演のベル
夢の続きの
幕があく

ふみちゃん
04/19 微笑が生む
微笑みの花
春の野原の
ように広がれ

ふみちゃん

くちびるの
淡き花びら
恋に
色づく

ふみちゃん
今も聴こえる
鼓動のリズムは
生まれる前の
子守唄

ふみちゃん
04/05
みんないるから
世界はまわる
今日もぐるぐる
泣いて笑って

ふみちゃん
うまれたばかりの
季節を祝う
吹雪の花が
天高く舞う

ふみちゃん
おしゃべり鳥が
のべつまくなし
春を告げてる
朝もやの中

ふみちゃん
03/29 薬箱に
詰まってる
安心みたいな
母の声

ふみちゃん
月がひとひら
舞い落ちて
海に浮かんで
揺れている

ふみちゃん
朝風恋しい
春先の日々
花粉に罪は
無いんだけれど

ふみちゃん
03/22
もぞもぞと
遊ぶ蜜蜂花の中
羽にまとうは
命の花粉

ふみちゃん

むりだダメだと
思わぬ花の
生きる力が
咲くアスファルト

ふみちゃん
たいくつもすき
ひとり こころを
気ままに旅する
たいせつな時

ふみちゃん
03/08 ねむれねむれと
ひざしがうたう
おいでおいでよ
春の野のゆめ

ふみちゃん

時間をかけて
咲かせればいい
焦ることなど
なにひとつない

ふみちゃん
みつけたよ
冬ざれの街にほんのりと
色づきはじめた
春の気配を

ふみちゃん
03/01 俺様王様
大威張り
実はころころ
手のひらの上

ふみちゃん
やさしさが
心の泉にこんこんと
湧き出るような
微笑みの人

ふみちゃん
サクラ色へと
木々を染めゆく
春風が今
街駆け抜けた

ふみちゃん
02/22 あなたにアゲル
いつの日か
郷愁となる
あたたかな日々

ふみちゃん
きもちをなにより
たいせつにする
きみのえがおは
いつもほんもの

ふみちゃん
のびやかに舞う
あの鳥たちを
包む美空に
国境はない

ふみちゃん
02/15 携帯電話と
腕時計
置いて行こうか
青空散歩

ふみちゃん
こっそりぬすむ
他人話に
つい頷いて
照れ笑うバス

ふみちゃん
いっぱいしあわせ
ほおばって
ころころわらって
あるいてゆこう

ふみちゃん
02/08 てくてくとゆく
てくてくとゆく
月光と君に
包まれながら

ふみちゃん
からめるみたいに
ほろ苦い
頬の涙は
恋の後味

ふみちゃん
不安で眠れぬ
夜のベッドは
涙の海を
漂う小舟

ふみちゃん
02/01 せつない気持ちは
雨のせい?
幾筋もつたう
窓の涙よ

ふみちゃん
あわてないで
あるきなさいと
道端の花が
おしえてくれた

ふみちゃん
いらない時間は
一秒も
無いと思える
時が来るまで

ふみちゃん
01/04 この冬は
たった一度の
それぞれの
季節(とき)

ふみちゃん
2004年の
暮れゆく町を
清めるように
響く鐘の音

ふみちゃん
2005年の
朝日が昇り
新しき日々の
道照らしゆく

ふみちゃん





2004

12/21 確実に君に
伝えたいから
この想いを今
言葉に換えて

ふみちゃん
あまい香りに
包まれる
しあわせの部屋
オーブンの前

ふみちゃん
サンタさんへ
かならずきてね
えんとつのない
ぼくんちだけど

ふみちゃん
12/14
スピードを増す
時の谷間で
自分のテンポ
守り歩こう

ふみちゃん
りぼんをほどく
君の笑顔を
思い浮かべて
帰る雪道

ふみちゃん
教室を染める
夕陽の中で
切なさを知る
片想いたち

ふみちゃん
12/07 赤い口紅
盗みさす
少女を映す
母の鏡台

ふみちゃん
きらり光った
目尻から
ほろりと落ちた
哀しみの粒

ふみちゃん
見えるのに
遠いものがある
見えぬのに
近い温もりもある

ふみちゃん
11/30 まるくなるのは
コタツ猫
雪窓に浮かぶ
白い月

ふみちゃん
悪魔のしわざ
なんかじゃなくて
弱くて冷たい
心のしわざ

ふみちゃん
動物園に北風吹けば
お猿のおしりを眺めてる
君のほっぺも
真っ赤っ赤

ふみちゃん
11/16 あなたのそばは
ながいこと
さがしつづけた
わたしの居場所

ふみちゃん
にらめっこ
勝っても負けても
高らかに
天までとどく笑い声

ふみちゃん
決めた場所へと
急ぐ人々
よせてはかえす
靴音の波

ふみちゃん
11/09 世界一幸せと
世界中の人が思えたら
こんな素敵な
ことはないのに

ふみちゃん
やさしさの意味を
知るように
さえずりつづけて
くれる小鳥よ

ふみちゃん
サラダをどうぞ
たんと食べてね
緑と赤の
いろどりの菜

ふみちゃん
11/02 10月の町で
来年も
声をかけてね
金木犀

ふみちゃん
お似合いなのは
空と雲
青葉と小鳥
君と僕

ふみちゃん
苦手なものの
待つ道の
向こうに見える
光めざして

ふみちゃん
10/26 靴下の
穴から顔出し
笑わせる
指の先まで君は優しい

ふみちゃん
れいぎ正しい
夜の虫
コンコンと窓を
ノックする

ふみちゃん
ありがとうの
気持ちの種が
咲かせた花の
名は笑顔

ふみちゃん
10/19
届かない実に
手を伸ばす
気持ちがいつか
掴み取る夢

ふみちゃん

波の音の夜が
いざなう先は
生まれる前の
記憶の宇宙

ふみちゃん
きらきら輝く
ドロシーの
真っ赤な靴は
魔女の靴

ふみちゃん
10/12 布団のひやりが
心地いい
秋の夜長に
虫の声

ふみちゃん
光る水面に
映るのは
染め上がる山
群れをなす鳥

ふみちゃん
耳に響いて
心に届き
涙になった
あなたの言葉

ふみちゃん
10/05 じゃらりと唄う
御手玉は
母のお手製
古着布

ふみちゃん
トンネルの先の
光のように
明けゆく日々は
きっとあかるい

ふみちゃん
君の笑顔の
数だけきっと
私の心は
救われている

ふみちゃん
09/28
だめだよね
だめな
じぶんを
せめてばかりじゃ

ふみちゃん
ちゃいろいはっぱを
ふみしめて
あるく並木は
秋のトンネル

ふみちゃん
しっかり目を開け
見つめたい
今だけの空
今だけの君

ふみちゃん
09/21 夕焼け空に
急かされて
たどる家路は
夕餉の匂い

ふみちゃん
すばらしい
おんがく
みたいな
風ふいた

ふみちゃん

恋とかしてる
顔してる
おんなのこって
マシュマロみたい

ふみちゃん
09/14 しらない国へと
変えてゆく
圧倒的な
赤の夕焼け

ふみちゃん
かなわないもの
だらけのなかで
ちんまりと だけど
つよく いきてく

ふみちゃん
だいじょうぶだよと
言われたかった
根拠も保証も
なにもなくても

ふみちゃん
09/07
ドラえもんの
暗記パン
欲しかったよね
テスト前

ふみちゃん
おなかをさする
母の手が
何よりも効く
お薬でした

ふみちゃん
あの夏は今も
青いまま
心に貼りつく
ネガフィルム

ふみちゃん
07/20 ポケットから
さらさらと
こぼれおちてく
真夏の欠片

ふみちゃん
食べっぷりの
いいキミの
力強さに
惚れてます

ふみちゃん
みたいけしきは
ほしのかず
かこにも いまにも
みらいにも

ふみちゃん
07/13
砂浜の熱の
やわらぐころに
みつけた貝は
夕波の色

ふみちゃん
おはようって
先輩の
笑顔に恋した
登校日

ふみちゃん
この手にのこる
ぬくもりだけは
こぼさぬように
わすれぬように

ふみちゃん
07/06 わたしからだと
しらなくていい
そんなやさしさ
あげれたらいい

ふみちゃん
形がぼんやり
にじみゆく
薄暮の町は
夜の入り口

ふみちゃん
ぴょんと
小さな水溜り
飛ぶような顔で
壁を越えたい

ふみちゃん
06/29 約束は無し。
この密やかな
確信だけを
道の頼りに

ふみちゃん
ぐんと上昇
親ツバメ
生きたいと鳴く
雛鳥のもと

ふみちゃん
消さないでいてと
乞う火ほど
よわく 小さく
あやうくゆれて

ふみちゃん
06/22 お願いします
どうぞ明日も
あなたの笑顔が
見れますように

ふみちゃん
夜風がゆらす
ゆかたの花が
ほうぼうで咲く
初夏の夜祭り

ふみちゃん
るりいろの川の
せせらぎの中
光る弧描き
舞う星の虫

ふみちゃん
06/15 遺言のように
しっぽをふって
私を見上げ
星になったキミ

ふみちゃん
感謝の気持ちを
伝えるように
花に水やる
君の横顔

ふみちゃん
ギリギリまで
がまんした
涙はとくべつ
しょっぱくて

ふみちゃん
06/01 ふたりきりで見た
空にかかった
奇跡のような
七色の橋

ふみちゃん
すずめといっしょに
まちぼうけ
公園のすみの
木陰のベンチ

ふみちゃん
見えない何かに
守られて
辿り着いてる
これまでの道

ふみちゃん
05/25 睦まじく添う
影ふたつ
みつけたときに
吹いた川風

ふみちゃん
居間からもれる
テレビの音が
子守唄になる
発熱の夜

ふみちゃん
背中にあなたの
ぬくもりが
いつもあるから
前に進める

ふみちゃん
05/18 まっててくれる
人のいる
部屋のぬくみは
ひだまりに似て

ふみちゃん
日が暮れる前の
薄桃色に
ふれて染まって
帰る坂道

ふみちゃん
わがままな風に
弄ばれて
ひかりはためく
ベランダのシャツ

ふみちゃん
05/11 はらりとおちた
なみだのほかに
きみにつたえる
すべは なし

ふみちゃん
ちょっとさみしい
風音のする
路地裏の影は
流れゆく雲

ふみちゃん
ベンチは今も
そこにある
思い出の日々を
座らせたまま

ふみちゃん
04/27 写真を頼りに
探すのは
あの日なくした
夢の残像

ふみちゃん
春風と日と新緑の
お喋りみたいなさざめきに
耳そばだてて
歩く道の辺

ふみちゃん
すきだったひとの
すきだったうた
流れて一瞬
振り返る道

ふみちゃん
04/20 アナタとワタシの
袖ふれあって
そしてここまで
手をとりあって

ふみちゃん
おちたしずくの
きらりとひかる
澄んだ微風の
涼朝のとき

ふみちゃん
みつけられない
ことばのかわりに
ただ にぎりしめた
きみのてのひら

ふみちゃん
04/13 すきなものを
すきなだけ
みつけてゆこう
きょうもあしたも

ふみちゃん
翼はないから
走ってゆくよ 
大地をけって
息せききって

ふみちゃん
ピエロみたいに
笑わないでね
ピエロみたいに
泣きたくなるから

ふみちゃん
03/23 国語の教科書
もう一度
読んでみたいな
もっと楽しく

ふみちゃん
まわる景色と歓声と
漂うキャラメル味の風
黄昏輝くその場所は
ふたりのおもひで遊園地

ふみちゃん
新学期
朝の冷たいそよ風に
かすかにふるえた
こころとサクラ

ふみちゃん
03/16 男っぽさを
ひとつまみ
イケル女の
隠し味かも

ふみちゃん
どこかに咲いてる
花の香を
のせて届いた
あたたかな風

ふみちゃん
カーテンを
あければ変わる色彩の
美しいここは
四季のある国

ふみちゃん
03/09 あなたのえがおは
こころのひなた
とおくきこえる
ピアノはソナタ

ふみちゃん
毒キノコかな
絵本の中の
赤地に白の
点々のやつ

ふみちゃん
姿隠して
春をさえずる
小鳥を追って
窓から窓へ

ふみちゃん
03/02 花びらがそっと
うすもも色に
春の陽射しに
恋して染まる

ふみちゃん
わく湯の音が
シュンシュンと
ひとりの部屋と
胸 湿らせる

ふみちゃん
たたずむ影が
一秒ごとに
夜の闇へと
帰る時刻

ふみちゃん
02/24 嬉しくて
ほころんだのは梅の花
ふわりと咲いた
笑顔のように

ふみちゃん
光の中に
ほほえみを
みつけたような
気がしたら春

ふみちゃん
つなげてるものは
見えないほうが
ずっと尊い
ような気がして

ふみちゃん
02/17 歌声のような
さえずりに
幾度も幾度も
癒されて

ふみちゃん
感激屋さんの
あのこの目から
まっすぐおちた
きれいな涙

ふみちゃん
カナリア色の
月と花
ゆれる真夏の
夜の夢をみた

ふみちゃん
02/10
ろうそくの
凛然とした輝きに
朝日のような
気高さをみた

ふみちゃん
れもんシロップ
かけたいような
朝 積もりたての
真っ白な雪

ふみちゃん
彼女の強さと
明るさが
教えてくれた
優しさの意味

ふみちゃん
02/03 暗号みたいに
複雑で
解読できない
心の奥底

ふみちゃん
帰りたいな と
思う場所には
愛してくれる
人がいる

ふみちゃん
黒髪を梳く
鏡の端に
父の優しい
眼差しを見た

ふみちゃん
01/27 まるで
やさしいなぐさめを
くれるみたいに
咲いた切り花

ふみちゃん
よるの真ん中
わらう月
くもる窓越し
そっと見上げて

ふみちゃん
ラーメン熱々
うれしくて
ふふふと笑顔で
吹いた湯気

ふみちゃん






2003

12/23
今年のうちに
言えたらいいな
ちゃんと目を見て
ありがとう

ふみちゃん
とうふ取ろうか
湯気のむこうの
君の笑顔に
あったまる

ふみちゃん
くつしたに
やさしいゆめの
まいおりる
よる

ふみちゃん
12/18 恋しい場所は
夢の中
二度と戻れぬ
おもひでの家

ふみちゃん
さようなら
さらさら流れる
時の砂
一瞬毎に見送って

ふみちゃん
お願いします
夜空見上げて
困った時の
星頼み

ふみちゃん
12/09 背中に黄色い
秋のひとひら
とまって落ちて
移りゆく季節

ふみちゃん
たからかに鳴く
野鳥の声に
澄んでゆく空と
並木道

ふみちゃん
針の音強く
響く夜は
カーテン向うの
月が恋しい

ふみちゃん
12/02 道の辺の花の
微笑みに
励まされゆく
小春日の町

ふみちゃん
ニャ〜とひと鳴き
寄る猫の
深い緑の
目に吸い込まれ

ふみちゃん
リズムをきざむ雨音と
つたう雫に包まれる
透明傘は
水中みたい

ふみちゃん
11/25 並んで仲良く
雨やどり
二羽の小鳩は
ときわ木の中

ふみちゃん
かなわないとこ
見せつけていて
美しき空
いついつまでも

ふみちゃん
だからね・・・
言い訳繰り返してる
傷ついて飛ぶ
レコードのように

ふみちゃん
11/18 ある日気づいた
冬枯れの木の
力強さと
美しさ

ふみちゃん
ありがとうって
言えたらいいな
どんな小さな
優しさにさえ

ふみちゃん
気持ちを告げた
川べりの道
ふたりでじっと見つめてたのは
震える心のようなさざなみ

ふみちゃん
11/11 二人でゆけば
坂道でさえ
こんなに楽しい
お散歩の道

ふみちゃん
でんわのベルさえ
ドキドキの種
恋する心は
お休み知らず

ふみちゃん
いいね
この風 この景色
なにより君の
笑顔 いちばん

ふみちゃん
11/04 赤い苺のドロップス
太陽に透かし見つめてた
時の止め方
知っていた頃

ふみちゃん
指輪になった
野の花だけが
知ってた
かわいい恋心

ふみちゃん
風船がひとり
旅する空は
青くて遠くて
果てしがなくて

ふみちゃん
10/28
空耳でした
さみしがり屋の
心が聞いた
ささめきでした

ふみちゃん
沈んでいった
夕陽のなごり
山を縁取る
輪郭の赤

ふみちゃん
限界知らずの
宇宙をうかべ
この悩みひとつ
ちっぽけにする

ふみちゃん
10/21
秋の夕暮れ
ススキのうぶ毛
きらきらゆれる
時は金色

ふみちゃん
決めてた言葉
全部言えたら
今見る景色は
違ったのかな

ふみちゃん
ひとつふたつと
灯るあかりの
温もりを知る
晩秋の宵

ふみちゃん
10/14
やめられなくて
いつまでも
あおぎつづける
秋めきの空

ふみちゃん
草と草とが
さわさわと
ないしょ話の
秋の丘

ふみちゃん
アウトローで
嫌われ者の
人里カラスの
鳴き声悲し

ふみちゃん
10/07 ずしりと重い
試練に耐えて
味出す心は
お漬け物

ふみちゃん
右へ右へと
日求め傾ぐ
部屋の緑の
愛らしさ

ふみちゃん
なのにわたしは笑ってる
いつしか消えた痛みを思い
過ぎ行く時間の
優しさを知る

ふみちゃん
09/30 しらじら明けゆく
朝だけが
希望のように
思えたあの夜

ふみちゃん
見せずに伝わる
想いがあれば
なにも苦労は
しないんだけど

ふみちゃん
九月を彩るグラデーション
空やお山のそこかしこ
夏から秋へと
移りゆく季節(とき)

ふみちゃん
09/23 裏地のかわいい
かばんみたいに
人知れぬとこが
決め手だったり

ふみちゃん
上の空ばかり
見上げてる
目の前の君の
遠いこと

ふみちゃん
紫の花は
どこかしら
悲しみを知る
大人みたいで

ふみちゃん
09/16 猫の歩調の
かろやかさ
魅せられ見やる
細い路地裏

ふみちゃん
実る真っ赤な
林檎飴
秋の祭りの
おたのしみ

ふみちゃん
音のすずやか
風鈴の
彩る窓辺に
ふと秋の風

ふみちゃん
09/09 読まずに捨てる
手紙みたいに
放り出したい
悲しみの波

ふみちゃん

たぐりよせ
そっとこの手に包んでみたい
遠いお空の
あの星ひとつ

ふみちゃん
だんまりきめこむ
君の横顔
眺めて そっと
ひとり にんまり

ふみちゃん
09/02 黄色いすいかの
想い出は
こころに蒔かれた
しあわせの種

ふみちゃん
風向きを知る
人差し指の
ようにすっくと
空を見上げて

ふみちゃん
むらさき色の
ぷっくりと
実るなすびに
早朝の微雨

ふみちゃん
07/23 視界が世界の
全てじゃないと
片時だって
忘れたくない

ふみちゃん
月のような君でいて
時折欠けても隠れても
ずっと消えずに
そこに居て

ふみちゃん
包んであげたい
淡い光で
不安の影を
消してあげたい

ふみちゃん
07/15 頬杖をつく
君の心は
今どのくらい
遠くにあるの

ふみちゃん
あの時この時
すべての時が
必然だったと
思えればいい

ふみちゃん
天から見たら
どれくらい
ちっぽけだろう
この涙

ふみちゃん


07/08
夏だもんねと
わかっていても
冷涼を恋う
熱おびた頬

ふみちゃん
嘘だけど
ぬくもりのある
言葉もあると
知って大人になったあの時

ふみちゃん
ナンテね
ごめんね
いつもふざけてばっかりで
エヘヘ

ふみちゃん
07/01 雨の日の
匂いを連れて
帰ったキミの
前髪にきらり梅雨しずく

ふみちゃん
待ってるね
小さな願いの叶う日を
信じることで
もう救われている

ふみちゃん
もじにあらわる
こころもようを
ふと かんじとる
ふるいにっきに

ふみちゃん
06/24
まるあげる
君のその
笑顔はいつも
正解だからね

ふみちゃん
恋しいのかな
思いがけなく
夢に出てきた
君に戸惑う

ふみちゃん

消えないで
思わず願う儚さの
命灯して
舞うホタル

ふみちゃん
06/17 いっぱいあげたい
そう思うのは
目には見えない
ものばかり

ふみちゃん
ココロの果てにも
どうか優しい
光の場所が
ありますように

ふみちゃん
顔が見たくて
会いに来た
素直に言えたら
まる あげる

ふみちゃん
06/10
もういらないよ
弱い心と
弱さを盾に
する心

ふみちゃん
小さくて まぁるい石が
お気に入り
蹴り蹴り帰る
想い出の道

ふみちゃん
コドモじみてて見え透いた
嘘をつかれて怒ってる
そんな私も
コドモじみてる

ふみちゃん
06/03
消せない記憶が
よせてはかえす
眠れぬ夜は
真夜中の海

ふみちゃん

本音かな
自分の投げた言葉さえ
わからなくなる
時がある

ふみちゃん
そのままがいい
たよりなくても
たったひとりの
自分だからね

ふみちゃん
05/27 簡単そうに
頑張るきみに
こっそりひっそり
憧れている

ふみちゃん
残しておいてね
一秒ごとを
生きた証しの
記憶だけ

ふみちゃん
だまされたフリ
できるほど
大人になんか
なれないの

ふみちゃん
05/20
ぜったいなんて約束は
心もとないものだけど
ぜったいという言霊の
力強さは信じたい

ふみちゃん
花の笑顔をくれたのは
通りすがりのおんなのこ
微笑み返して行く道に
夏色の風が吹きました

ふみちゃん
嘘もつけない
あの人が
ときどきすきで
ときどききらい

ふみちゃん
05/13 憧れという
遠い光が
心の森の
道しるべ

ふみちゃん
なみだ隠して
見せる笑顔は
泣き顔よりも
もっと悲しい

ふみちゃん
くるくるまわる地球の上で
ゆらゆら揺れる海を見て
きらきら光る緑にもたれ
ふわふわふわっと幸せの時

ふみちゃん
05/06
ひかりのおおきな
ぬくもりを
浴びて一瞬
葉っぱのココロ

ふみちゃん
つぶやきほどの雨音が
ぽつりぽつりと胸ん中
おちて響いて
みずいろになる

ふみちゃん
生意気な目で
レンズをにらむ
ちっちゃな私が
なぜか愛しい

ふみちゃん
04/29 部屋にいつでも
守られて
泣いて笑った
懐かしき日々

ふみちゃん
るりいろの
空に出会って立ち止まる
余韻のような夕暮れの
いつか見た様な夢の中

ふみちゃん
こころうごかす
ことばがときに
なみだのせんを
そっとゆるめる

ふみちゃん
04/22 いちばん好きと
思えるものに
ふと気がつくと
囲まれている

ふみちゃん

壁のひやりが
心地よい
春の夏日の
濃い影の部屋

ふみちゃん
手と手をつないで
伝わるものは
体温よりも
あたたかいもの

ふみちゃん
04/15 チャンスの神のつるつるの
立ち去る後ろ頭さえ
見たことないかも
気づかないかも

ふみちゃん
似合うねと
思わず告げたくなるような
コントラストの
花びらと空

ふみちゃん
桜のやさしさ
いさぎよさ
春が来るたび
見惚れ 憧れ

ふみちゃん
04/08 ラムネの中のガラス玉
つかめそうで つかめない
ちっちゃな ちっちゃな
夢みたい

ふみちゃん

春の朝から漂う風が
ゆるやかにぬるくすべりこむ
今見た夢の
蝶々のように

ふみちゃん
見えてきたもの見失ったもの
手のひらをこぼれ
手のひらに残る
過ぎゆく時の流れの中で

ふみちゃん
04/01 にほんめの
タバコに手を出すタイミング
はやい気がして
心配になる

ふみちゃん
結論なんて
いつまでも
出せそうもない
長い夕焼け

ふみちゃん
くしゃみひとつで
笑えてる
心のかるさが
すこし嬉しい

ふみちゃん
03/11 気のはやい
つくしんぽうの筆の穂に
積もるなごりの
春の雪かな

ふみちゃん

ぎこちない
歩き方さえ清らかな
無垢な子犬のぬくもりに
ふと触れたがる心余して

ふみちゃん
始まったばかりの
季節がここに
あると感じる
くしゃみひとつで

ふみちゃん
03/04 上へまいります
空を見上げて
目指すのは
どこまでも澄んだ心意気

ふみちゃん
ラッキーと
思えた
時が
しあわせの時

ふみちゃん
いたずらなあさの
訪問者
春の眠りをノックする
ベランダスズメの大合唱

ふみちゃん
02/25 くやしいな
夢から覚めて
手のひらに
掴み損ねた幻を見る

ふみちゃん
つながるものは
目に見えぬもの
確かだったり
儚かったり

ふみちゃん
咲かない蕾
いつまでも
決めかねている
心みたいで

ふみちゃん
02/18 あわずにサヨナラしてごめん
弱虫心は逃げました
涙の海のその果てへ
たゆたう小舟は夢の中

ふみちゃん
いつもとなりにいるような
心強さやぬくもりを
与えてくれる人たちの
ふところの中で生きている

ふみちゃん
うらやましいな
かろやかな
つよさ やさしさ
いさぎよさ

ふみちゃん
02/11
緑色が
まぶしくゆれる
風の窓辺の
ひだまりの中

ふみちゃん
いつもとなりに
いなくても
いつもいっしょに
いるようなひと

ふみちゃん
これからがきっとお楽しみ
笑顔の準備も万端に
信じて今日も
一日を行く

ふみちゃん
02/04 アルバムの中の古ぼけた
幼い頃の写真には
永遠に褪せぬ父母の
愛という名のぬくもりがある

ふみちゃん
イジワルな目に
なっている
鏡の自分に
注意一秒

ふみちゃん
あなたにあえてよかったと
白い吐息で伝えたら
心残りが夜空のむこう
スッと流れて消えました

ふみちゃん
01/28 しわしわのゆび
湯気越しに
ながめてチャプンと
浸たるしあわせ

ふみちゃん
もうだめかもと
思うとき
闇は明けゆく
ものかもしれず

ふみちゃん
あなたにあえてなかったら
微笑みの数も涙の数も
きっとちがって
いたことでしょう

ふみちゃん
01/21
口笛吹いて
行く道の
先にあるのは
きっと 青空

ふみちゃん
あなたにあえて
得たものは
たとえば太陽
ほどの大きさ

ふみちゃん
たまらなくすきな
あのひとと
すごすじかんが
たまらなくすき

ふみちゃん





2002

12/17
きっと空から降らせてる
優しい誰かがいるような
なぐさめに似た清らかな
雪が静かに舞いました

ふみちゃん
あなたにあえて
すこしずつ
凪いだ心の
波と風

ふみちゃん
くちほどに言う
まなざしが
正直すぎて
強すぎて

ふみちゃん
12/10 メールのあなたは
ちょっとだけ
やさしかったり
つめたかったり

ふみちゃん
広がる雲の
遠くから
届く泡雪
今手のひらに

ふみちゃん
かならず私
強くなる
生きる悲しみ
受け継ぎながら

ふみちゃん
12/03 信じてしまう
懲りないココロは
お荷物だけど
かかえてゆくよ

ふみちゃん
乾杯してる
みたいに見える
風に揺れてる
野の花ふたつ

ふみちゃん
迷子の枯葉が
カサコソと
心細げに舞っている
グレイの風の冬の戸口で

ふみちゃん
11/26 行方知れずの
想いがひとつ
臆病風に
吹かれて消えた

ふみちゃん
忘れ物かな
薄紫の
冬の早朝
残された月

ふみちゃん
あなたが泣くと
わたしまで
泣きたくなるよと
笑った夜更け

ふみちゃん
11/19
知りたかったのは
夢の意味
夜にひずんだ
心の行方

ふみちゃん
たくさんの
南天の実が待っている
お似合いの雪
降り積もる冬

ふみちゃん
波の花
眺めるほどに しんしんと
静まりかえる
こころ 真白に

ふみちゃん
11/12
おとなしくして寝てなさい
幼き日々の記憶から
ふと甦る母の声
発熱の夜の朦朧の夢

ふみちゃん
びーどろを吹く
瞬間の
薄く儚い
緊張が好き

ふみちゃん
地の星の
数だけ灯るぬくもりの花
眺めて今日も
笑顔生まれる

ふみちゃん
11/05
助けてもらって生きている
なんとかかんとか生きている
ひとりっきりで生まれたような
思い上がった顔をして

ふみちゃん
再びを
幾度も幾度も
繰り返す
日々

ふみちゃん
灰色の
どんより滅入るお空から
救いのように降る
白い雪

ふみちゃん
10/29
ほどほどにすれば
まずまずになる
いい頃合いの
時を重ねて

ふみちゃん
三日後に待つ
小さな旅に
装う洋服
迷う楽しさ

ふみちゃん
うららかな日の
うたたねの夢
覚めて一瞬
季節忘るる

ふみちゃん
10/22
怖いと思う
感情に
邪魔をされたり
助けられたり

ふみちゃん

ライブレコードの
ざわめきと
窓うつ雨に
包まれる午後

ふみちゃん
階段エイッ!と
2コ飛ばし
心も体も
ちょっと晴れ晴れ

ふみちゃん
10/08 占いましょう
野の花摘んで
可憐な乙女
恋に酔う

ふみちゃん
舞う花 舞う波 舞う枯葉
そしてもうすぐ
舞う小雪
移ろう季節は風の中

ふみちゃん
チケットは
未来の
時間の
予約券

ふみちゃん
10/01 プラチナの月 金の星
冷たく澄んだ季節の空で
輝きを増す
瞬き 遥か

ふみちゃん
「わかります」なんて
したり顔
している自分に
ちょっとうんざり

ふみちゃん
れんげの小さな
押し花が
ひょっこり顔出し
一瞬の春

ふみちゃん
09/24 残るかほりに
ふと よみがえる
恋の記憶と
切なき想い

ふみちゃん
髪なびかせて
自転車で
下る坂道
秋風の道

ふみちゃん
ぼろぼろだけど
捨てられない
Tシャツみたいな
思い出ひとつ

ふみちゃん
09/17 あのころ このごろ
変わりなく
この傍にいる
者の確かさ

ふみちゃん
夕方 山の香
いわし雲
すいと横切る
赤とんぼ

ふみちゃん
凍ったこころは 少しずつ
時間をかけて解かしましょう
あたたかすぎる言葉より
つめたいくらいの優しさで

ふみちゃん
09/10 100円握って
スキップをして
通った駄菓子屋
夢のくに

ふみちゃん
お昼寝が
大嫌いだったあの頃は
大切だった
夏の一秒

ふみちゃん
猫の目の
力強さに憧れた
泣き泣き歩く 帰り道
夕暮れと赤いランドセル

ふみちゃん
09/03 ヒマワリ マワル
クルクル マワル
地上に降りた太陽の花
見上げてるのは故郷の空

ふみちゃん
デジタル時計を
見た途端
カチャリとゾロ目に
ほくそ笑む

ふみちゃん
たまらないよね
あのしぐさ
うるんだ瞳でクンクンしてる
子犬の姿に 心とろとろ

ふみちゃん
08/27
゛またくるね″って夏が言う
静かに手を振り遠ざかる
弱まる陽射し
蝉の声

ふみちゃん

ぢりぢり焦げた
この腕が
今年の夏の
太陽の跡

ふみちゃん
リンリンリンと
虫が鳴く
涼やかで長い
夜が来る

ふみちゃん
07/25
広がる宇宙に
想いをはせて
命の不思議に
感謝する夜

ふみちゃん
雨宿りする
ちいさなスズメ
緑に濡れる
優しき木の葉

ふみちゃん
へっちゃらなことを
ひとつずつ
増やせていける
人になりたい

ふみちゃん
07/16 晴れた空から
そそぐ陽に
よく似た花と
あの子の笑顔

ふみちゃん
意気揚揚と胸はって
大きく腕振り歩けたら
過ぎる景色も突然に
輝きはじめるような気がする

ふみちゃん
さいこう しあわせ
にっこりほっぺ
あかくて あまぁい
さくらんぼ

ふみちゃん
07/09


外へ出よう
呼吸をしよう
夕陽の色に
からだを染めよう

ふみちゃん
痛みの数だけ強くなる?
悲しんだだけ優しくなれる?
算数みたいな答えは出ない
人それぞれの心の模様

ふみちゃん
開いて閉じてを繰り返す
瞼の音さえ聞こえそう
見えない星に想いをはせる
眠れぬ夜は静寂の森

ふみちゃん
07/02
夜を彩る天空の
淡い光の瞬きは
迷う心の暗闇に
灯った光のように優しい

ふみちゃん
神様のようだと思うもの
それは 太陽 雨 緑
ただひたすらに
与えゆく愛

ふみちゃん
ひとときだけの楽しみが
和紙に染み込む絵の具のように
なんでもなかった日常を
喜びの色で満たしてくれる

ふみちゃん
06/25 ただみていたい風景は
ふるさとの山の流線形
その動じない大きさが
私の心をなめらかにする

ふみちゃん
がまんの先の
よろこびを
心に描いて
がんばる時間

ふみちゃん
大きくて
果てないものに
憧れる
海とか空とか心とか

ふみちゃん
06/18 なまえも知らない
人たちの
言葉に心
慰められし宵

ふみちゃん
ないしょの話は
甘すぎて
食べるの戸惑う
お菓子みたい

ふみちゃん
木の葉たちが
一斉に
笑いさざめく
涼風の道

ふみちゃん
06/11
その人の
精一杯の優しさが
遅れた手紙のように
届いた

ふみちゃん
大好きなもの
ひとつひとつを
拾い集めるように
生きたい

ふみちゃん
さぁ と背中を押すような
歌が偶然流れ出す
羽を広げた天使が傍に
いるかもしれぬと 思う瞬間

ふみちゃん

06/04
「今から」という
スタートラインが
いつでも用意されている
生きるという名の美しき道

ふみちゃん

画面に映る
想い出の海
耳元にそっと
よみがえる風

ふみちゃん
カギをなくした日記帳
忘れ去られた恋のよう
モノクロの記憶
今は まぼろし

ふみちゃん
05/28
そこからここまで
3歩だけれど
心の距離は
はかりしれない

ふみちゃん
いっこずつ
わけあいましょう
甘いお菓子も
しあわせも

ふみちゃん
力まかせに
扉を開けて
飛び出す勇気が
欲しかった日々


ふみちゃん
05/21
とまらない
想いの果てに見る夢は
綿菓子のように
甘く 儚い

ふみちゃん
 
がんばれがんばれ
ありきたりでも
届くといいな
言葉の力

ふみちゃん
元気がいちばん
笑顔がいちばん
わかっていても
涙は出るの

ふみちゃん
05/14
これっきりの゛今″だと
忘れず生きれたら
後悔せずに
いられるのかな

ふみちゃん
みてる みてるよ
壁上の猫
視線に微笑む
お散歩の道

ふみちゃん
靴音で
わかるのです
「おかえりなさい」まで
あと7秒

ふみちゃん
05/07
すこしわかった
許すキモチが
自分のココロも
救うこと
 
ふみちゃん
違うことが
得意でよかった
補い合って
生きていけるね
 
ふみちゃん
告白みたいに
胸にささった
少しテレてる
ありがとう
 
ふみちゃん
04/30
贅沢でした
湯けむりの月
ひとり占めした
あの宿の夜

ふみちゃん
犬のしっぽ
みたいにね
素直に心を
伝えたい

ふみちゃん
土の香 草の香
春の陽が
しゃがむ背照らす
土筆摘み
 
ふみちゃん
04/23
許してね
ボサボサ頭でお見送り
10分寝坊の
うららかな朝

ふみちゃん 
こっちかな
いや あっちかな
いつもゆらゆら揺れている
欲張り心はやじろべえ

ふみちゃん
雨が降り
地に届き
命という名の
奇跡芽吹かす

ふみちゃん
04/16
伝わったかな
心の中の
広い宇宙の
君の星まで
  
ふみちゃん
 
シャツの柄だけ
憶えてる
泡雪みたいな
恋でした

ふみちゃん
できたての
パンの香りをのせて吹く
朝の春風
届く坂道

ふみちゃん
04/09
よろこびがまた
増えてゆく
分かち合うたび
増えてゆく

ふみちゃん 
海へと挑む
青年の
眼差しに似た
この朝の君

ふみちゃん
さわって
感じて
生きるを
学ぶ

ふみちゃん
03/19
いっぱいつめて帰ろうね
空より大きな
思い出カバンに
この春の旅のいろいろを

ふみちゃん
近くによって目線を下げて
小人の気持ちで眺めたら
空の色した大輪の
オオイヌフグリの花畑

ふみちゃん
ぞうりひっかけ
出る庭で
つま先につく
土にほほえむ

ふみちゃん
03/12
よくみてよ
目には映らぬ
ひそやかな
真昼の星のような想いを
 
ふみちゃん 
失礼しますと
言うように
そっと顔出す
春の野の虫

ふみちゃん
息がきこえる
ホッとする
愛しい人と
眠る月の夜

ふみちゃん
03/05
耳をすませば何処からか
響いて届いた歌声に
思いがけなく救われる
奇跡のような瞬間がある
 
ふみちゃん 
ふざけてばかりの男の子
母さんぶって叱ってた
とおいあの日が蘇る
土埃舞う お掃除時間
ふみちゃん
美しい風
美しい空
見上げて一瞬
身に纏う春
ふみちゃん
02/26
なにもない
空っぽの気持ちに
気づいた時に
ようやく終った恋でした
 
ふみちゃん 
気づかないふり
してくれる
あなたの優しさ
気づかないふり

ふみちゃん
このごろのこと
あのころのこと
一緒に話せる
キミが大切

ふみちゃん
02/19
あの部屋へ
届くといいな
梅の香と
陽射し揺らめく春の気配が

ふみちゃん
証という名の
永遠は
奇跡のような
ものかも知れず

 ふみちゃん
そこに ずぅっと
居て欲しい
望む心の奥底に
不安な瞳の幼子がいる
 ふみちゃん
02/12
帰りたくなる
場所がある
二度と戻れぬ
想い出の道


ふみちゃん
ノートの隅に
パラパラマンガ
授業聞くより真剣に
描いて笑った17の夏

ふみちゃん
心に花咲く
微笑みの
少女と出会いし
春先の町

ふみちゃん
02/05
まだ決めてない
行き先へ
自由に旅するように
生きたい

ふみちゃん
ページをめくる
春風が
そっと はさんだ
櫻のしおり

ふみちゃん
午後に目覚めた
気だるさに
拍車をかける
冬の雨音

ふみちゃん
01/08 「たぶんムリよ」と
うなだれながら
コシタンタンと
夢みる瞳

ふみちゃん
 
道草いっぱい
して歩こう
長い道のり
ゆっくりと

ふみちゃん
ずっとずっと
よろしくね

来年もまた
来世もまた

ふみちゃん




以下 2000〜2001

  12345678910111213141516 12345678910111213141516 12345678910111213141516
あめふりあとの
にじのように
ぼくのまえに
あらわれたきみ

 ふみちゃん

足もとで
舞い踊る葉と徒競走
家路へ急ぐ
冬の風道

ふみちゃん


味見して
味見して
3回目で出た
OKマーク

ふみちゃん

溢れています
地球の涙
過去と未来と
命の涙

ふみちゃん

糸と糸
しっかり結んで帰ります
とってもとっても遠くても
決して切れない心の絆

ふみちゃん

いらなくなった
想い出が
迷い子になり
夢にあらわる

ふみちゃん

痛くない
痛くないよと歌うよに
さする母の手
魔法のごとく

ふみちゃん

「いっしょにいたい」と言ってるみたいに
お店で寄り添う ふたつの天使
「そろってお家へいらっしゃい」
手のひらにのせ そっとほほえむ

ふみちゃん

「ウソツキね」
微笑む裏で泣いている
私のココロも
ウソツキね

ふみちゃん

 
 
えがおのちからよ
すべてのひとの
こころのやみの
ともしびとなれ

ふみちゃん

 
 
おやすみが
せつなくて
いつまでもいつまでも
切れぬ真夜中の声

ふみちゃん

おやすみしたい
芝生の上で
雲の数だけ
かぞえていたい

ふみちゃん

追って来るかな 立ち止まっては
捨てられ子犬を待っていた
「チビ」と真っ赤なランドセル
忘れられない小さな友情

ふみちゃん

「おじさんになった」だなんて
ためいき言葉
煙と一緒に
吐かないで

ふみちゃん

おもちゃの悲しい夢を見た
遠い記憶の森の中
迷子になって泣いている
忘れないでと歌ってる

ふみちゃん

からまわりに気づいたら
ちょっと止まってひとやすみ
息を整え周りを見たら
違った景色が見えてくる  

ふみちゃん

仮面をつけてた
しらずしらずに
こわばる笑顔が
その証拠  

ふみちゃん

かえろうよ
あの道通って
木の実を摘んで
遠い記憶の懐かしい家

ふみちゃん

固まって
ひんやり
汗かく
PCの前

ふみちゃん

影踏んづけて
泣いたっけ
夕暮れ時のサヨウナラ
立ち去るあなたの長い影

ふみちゃん

ぎゅうっと強く心ごと
抱きしめてあげたいのに
あなたの弱さがはがゆくて

素直になれない私が嫌い

ふみちゃん

「決めたから」って頑なに
自分を追い込まないように
もっと自由な風の中
ふわふわと舞う風花のよに

ふみちゃん

切符をください
命の数だけ
争いのない
地球(ほし)行きの

ふみちゃん

 
 
 
げたの音かろやかに
薄暮の路地に響く
羽のような白きうちわと
初夏に咲く彩りの帯

ふみちゃん

携帯なんて
必要ないと
言ってた私よ
今いずこ

ふみちゃん

 
 
 
 
寒いから
ぬくもりしみる
窓灯り
満天星の帰り道

ふみちゃん

 
 
しどろもどろで
ぎこちない
言い訳みたいな
愛の告白

ふみちゃん

知りたくて たまらない
ものがたりの続きみたいに
待ち遠しい明日を
生きていきたい

ふみちゃん

白白と明けゆく空
ひんやりとした新しい風
早起きのご褒美みたいな
夏の日のはじまり

 ふみちゃん

質の良い
心根生えた花人に
なってみたいな
いつの日か

ふみちゃん

証拠だとか
証明じゃなく
愛することって
ただの事実

ふみちゃん

スキップららら
地面を蹴って
ハナウタるるる
心は空まで飛んでゆく

ふみちゃん

すきま風
もしも心に吹いたなら
笑顔という名のあったか毛布で
そっと包んでくださいな

ふみちゃん

 

せっけんふわふわ泡たてて
ゆびでまあるいわをつくり
ふぅっととばす青空に
ゆらりゆらゆら虹の玉

ふみちゃん

制服の白い半袖が
少し寒そうな雨の朝

玄関先で揺れるのは

モザイク模様の梅雨の花

ふみちゃん

ぜんぶあなたに
見せたくて
かえるフイルム
3本目

 ふみちゃん

「そのまま待ってて」
夕陽に告げて
あわてて手に取る
デジタルカメラ

ふみちゃん

 
 
旅しましょ
いっぱい笑って
いっぱい食べて
くるっとまわって帰りましょ  

ふみちゃん

 
 
 
 
 
強くなりたい
風の中でも
ひるまず向かう
野の花のように

ふみちゃん

 
 
でんでんむしをのろまだと
わらったりしちゃいけません
鼓動の速さがちがうよに
生きる速度がちがいます

ふみちゃん

 
 
ドコニモイナイ 不安になって
部屋中探して 泣き濡れる
夕暮れ時に 目覚めた時の
幼心よ 夢の中

ふみちゃん

どこですか
初秋の丘を旅する風が
そっと尋ねて
ゆきました

ふみちゃん

 
泣いちゃうよ
瞬き忘れた
わがままな目に
みるみるたまる涙の泉

ふみちゃん

 
 
似た者同士の
あなたと私
おんなじところで
泣き笑い

ふみちゃん

「虹が出た!」
しずくに濡れた
木の葉の下から
てんとう虫が顔を出す

ふみちゃん

 
眠れぬ夜に
ひらくページは
夢の入り口
ひらく扉

ふみちゃん

 
 
ねぇ早く
来てみてごらん
と、うながされ
見上げた空に虹の橋

ふみちゃん

 
 
 

 
 
パズルの欠片をなくしたら
完成しない絵のように
あなたひとりをなくしたら
存在しない今のわたし

ふみちゃん

バタンと閉めるその音で
憤懣表す愚かな心
響きつづける悲しみが
あなたと私を傷つける

ふみちゃん

 
人待ち顔の女の子
切ない瞳は深く澄み
愛する心の入り口で
戸惑うように佇んでいる

ふみちゃん

秘密だよ
小山で見つけた遊園地
枝のブランコ
葉っぱの切符

ふみちゃん

ひととき 
ひとりで ひとやすみ
おさとう ひとつ
ポチョンとしずめ

ふみちゃん

日々生きる
ただ生きる
あの大木を
お手本にして

ふみちゃん

ふいに聞く
ふいに泣く
ふいうちくらって
めんくらう

ふみちゃん

ぶっきらぼうに
投げてよこした
あなたの上着の
あたたかさ

ふみちゃん

ぷくぷくぷくっと
湯船に沈み
すべてのおもさを
解き放つ夜

ふみちゃん

文鳥の羽
そっとなでると
こころの波が
そっと凪いでく

ふみちゃん

降りそそぐ木漏れ日
サンダルの足に水玉の影
残り少ない8月の
陽射しと 心静かに戯れる午後  

ふみちゃん

武器や攻撃じゃなく
愛や優しさが必要だと
幼いこころに教えてくれた
「北風と太陽」 

ふみちゃん

冬の夜空を
映し出す
鏡のような
星屑の街

ふみちゃん

ベランダで
見上げた空は高く澄み
おやつ代わりの秋の風
おなかいっぱい吸い込んだ

ふみちゃん

平気で嘘が
つけない君の
不器用なとこ
嫌いじゃないよ

ふみちゃん

 
ボタンひとつでこの地球(ほし)を
滅ぼす為に人間は
遥か太古の彼方から
命を繋いだわけじゃないはず

ふみちゃん

 
 
魔法のじゅもんを
そっとささやき
開きたいのは
心の扉  

ふみちゃん

街から街へ
旅する風の
思い出話の
ような窓音

ふみちゃん

「またあしたね」と走り去る
ランドセルの音聞こえたら

洗濯物と風の待つ

ベランダへ出て夕涼み

ふみちゃん

まばたきするのを
忘れてたから
涙が出てきた
だけなのよ

ふみちゃん

みずいろの
ギンガムチェックが
おきにいり
さわやか空と雲のデザイン

ふみちゃん

「みっつ」って
ややこしそうにゆび立てる
まだあたらしく
かわいい いのち

ふみちゃん

蜜色の川面
きらめく夕暮れ
とんぼと共に
帰りゆく道

ふみちゃん

むかしのきみにコンニチハ
大そうじ中に顔出した
あせたアルバム
ふと手をとめて

ふみちゃん

むぼうびでいいよ
しんじていいよ
つぶらな瞳に
そう伝えたい

ふみちゃん

胸にじんわり
しみこむような
ひえびえ月夜の
あったかスープ

ふみちゃん

 
 
 
森へ帰って
行くのかな
冬の夜空の
流星群

ふみちゃん

もっと好き
ずっと好き
じっと見つめて
そっと言う

ふみちゃん

 
 
 
 
指と指
かすかにふれて
色づいた
淡くはかない恋の花    

ふみちゃん

愉快な言葉
投げっこしましょ
愉快な時間を
過ごしましょ

ふみちゃん

 
 
 

 

 
 
 
理由はふたつ
言い訳みっつ
ホントのことは
ひとつだけ

ふみちゃん

 

 
 

 

 
れもんをキュッとしぼったら
私の心もキュッとなって
酸っぱいしぶきが瞳に散って
せつない涙になりました

ふみちゃん


 

 
ろうそくの灯り
ラベンダーのかほり
満天の星が
癒しの3点セット

ふみちゃん

 
 
「わかる気がする」
頷きながら
涙浮かべる
きみは優しい

ふみちゃん

 
 
A
B
C