cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.523  2024/09/01 (08人24作)
わたしのために 転がっていく ほんとにいいな



わたしのために
人にやさしく
わたしのために…
それでいい

ふみちゃん
 
「それでいい」 だよ 「それでいい」
転がっていく人生を
信じて
時には
流されてみる

ふみちゃん

ほんとにいいな
どこからか
優しい風が吹いている
指先の葉を揺らしてる

ふみちゃん


わたしのために
おつかれさまと
ひまわりの影が頷く
夕焼けの道

肉野菜


転がっていく
泣いて笑って傷つけて
日々は暮れゆき
また日々は暮れゆき

肉野菜

ほんとにいいな
あの場所の車窓の夕焼け
あーそうかこれを見るために
生きていたんだなと思った

肉野菜

 「わたしのために 人にやさしく」  「わたしのために おつかれさまと ひまわりの影」 うん。とてもすきです。ありがとうです。
そして。「時には 流されてみる」 「日々は暮れゆき また日々は」 「どこからか」 「あーそうか」  などなどの、
心からふぃとこぼれてきたようなところどころで 「ぐっ」と きました。





わたしのために
生まれたような
まっさらな空
白い夏雲

ふらっと

転がっていく
坂を下って
止まることなど
考えもせず

ふらっと

ほんとにいいな
雲が茜に染まるころ
夕風に吹かれ
丸ごとからっぽになる

ふらっと

わたしのために
時間をつくろう
一人暮らしの
真似っこしよう

そばかす

転がっていく
どこまでも
ゆるやかに
世界のどこか

そばかす

ほんとにいいな
あったらいいな
知らない土地で
一人の暮らし

そばかす

わたしのために つらかったろうに
ひびみえをはらず しっそにたんたんと 
のりこえてだれよりも しろくなったね
いまここでありがとう おつかれさま

ぬちうむい

転がっていく
加速度的に
勢い増して
未知の世界へ

ぬちうむい

「未知の世界へ」 だよ  「未知の世界へ」
ほんとにいいな
らせんじょうの
わたがしすべりだい
なみださえとってもあまく

ぬちうむい


「転がっていく」 何回も 縦読みしました。
意味は、どんなふうにも読み取れるから、それがいいよね。
キボウもキョウフもナイマゼなこんな感じのこの場所が好き。ありがとうです。





わたしのために
ではなくて
いつ覚えたのだろうか
だれかのために

ナツ

転がっていく
夏の記憶
サルスベリの花と
熱風に散る

ナツ

ほんとにいいな
夕方に吹いた風に
冷たい大地の便りが
僅かに混ざっていること

ナツ

わたしのために
この季節 青々として
成長し 香りを放つ
あの金木犀

スー・

転がっていく坂道の
小さな小石 蹴飛ばして
道草をした
夏休み明け

スー・

ほんとにいいな つぶやいた 
搾った指先から放つ
ポリフェノールやクエン酸
VCリモネン レモンのパワー

スー・

    「パワー」 だよ 「パワー」
んー。サルスベリ と 金木犀 …… 文字だけで ぱぁっとこの場が華やぐような、いきいきと、香りまでもがたちこめてくる ような気がする。
夏のおわりのはじまりですね。ありがとうありがとう。     そして。「ほんとにいいな」が、二人とも爽やか(^-^) すてき。














わたしのために
わたしがつくる 最強の
わたしがたべる
わたしのごはん

soyo
転がっていく
たのしげな音
風鈴や 綿毛の歌や
かこもまるめておどるこころや

soyo
  
ほんとにいいな
ぜんぶいい
おもいつくかぎりぎりぎりちょうどよく
げに絶妙なばらんすがいい

soyo