cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.518  2024/04/01 (11人33作)
ミッション お布団の中
粉の入った
薬包紙
弾くしぐさは
母譲り

ふみちゃん

ミッションは何だろう
生きている意味
命の不思議
頬杖ついて物思う春

ふみちゃん
お布団の中
またウトウトと
夢の続きに
誘われて

ふみちゃん
粉末を溶かすだけで 一っ飛び
登別でも 草津でも。
浸かればゆらゆらと想い出す
生まれ育った小さな湯の町。

いろ葉

ミッション車で取った免許
無事故無違反ずっとゴールド
運転大好き 長距離平気
ヘアピンカーブは刺激的

いろ葉
お布団の中で丸い猫になる
朝餉の支度やゴミ出しが
待っているけど
分かっているけど

いろ葉
うーん。ふたつとも、だいすき。
「粉の入った薬包紙 弾くしぐさは母譲り」 なんとゆうすてきな視線。そして、「はじくしぐさは ははゆずり」 という音の心地よさが秀逸。
「登別でも 草津でも」 これも。ここにひとっとびで辿りつくということの、繋がり方がすばらしいです。
その入浴剤のこと、知らない人はきっといないほどの商品。あらためて考えるとすごいことですよねー。
ありがとうです。うれしぃなー。 
粉糖を
雪に見立てて
チョコレートケーキに
冬の景色をみせる

ふらっと
ミッションは
おいしいバナナを選ぶこと
完遂できると
ほっぺがゆるむ

ふらっと
  … 「ほっぺがゆるむ」 だよ
お布団の
中はもう春
ぬくぬくと
甘やかされる

ふらっと
粉雪が
遠い昔のことのよう
繰り返される
月浮かぶ春

肉野菜
ミッションの
ひとつひとつに意味はあり
何もないかの
ように振舞う

肉野菜

お布団の中
朝の日が
窓を
白色にしている

肉野菜
ミッションというお題、展開するのがむずかしかったかなーと思っていたのだけれどもね
「ミッションはおいしいバナナを選ぶこと」 これサイコーでした(*^-^*)  しあわせー。
そして続く 「ミッションのひとつひとひつに意味はあり 何もないかのように振舞う」 が、もうね、どうしても、勝手にバナナ的な幸せに
関連づけて読んでしまうことでした(*´▽`*)  ほんとうはシリアスな四行である可能性が高いのだけど。 失礼しましたっ。







粉雪が風に吹かれて
舞い上がる
桜の蕾は
固く薄紅

そばかす
 … 「紅」 だよ 「紅」
ミッションは
秘密裏に
遂行する
優しさをすり込む

そばかす
お布団の中で
うつらうつらと
計画を練る 
よし 準備万端

そばかす

粉雪降れば
会いたくて
凍える指で公衆電話の
ダイヤル回す

ナツ
ミッション遂行中
ひとりぽつぽつ道を行く
決めたんだから
四拍子の歌うたいつつ

ナツ
お布団の中
手足を伸ばす
ありがとう今日いちにちの
みえない何かにありがとう

ナツ

なんかねー。ものすごく共感。朝のお布団、夜のお布団、わたしもいつもそんなふうだなーって思って。
でも、ただの「そんな感じ」にとどまらず「準備万端」まで辿りつけていることと、
「みえない何か」をみていることが、この四行を完成させているんだなーって、感心しきり。
ありがとうです。しあわせ。
粉々に無くしてしまったのは
自惚れていたから
嘘つきだったから
今更だけど改めて生く

ぬちうむい

ミッションワン ひびいのちをふきこむ
ミッションツー 2030ねんまではぐくむ
ミッションスリー 2050ねんまでつまびく
ぽろりぽろりん みずみずしいばしょまで

ぬちうむい
お布団の中でずうっと過ごしている
鼻の酸素チューブが頼り綱
空も雲も月もお陽さまも
頭と心で感じて生きたい

ぬちうむい
粉々に砕けた欠片
拾い集めて
愚直に不器用に
繋ぎ合わせてきたよね

こまはは

ミッション受けて
なんとか踏み出せた一歩
清明の気に
背中押されて

こまはは
お布団の中で
頭冴え冴え
みっつのお題
ぐるぐる巡る

こまはは
着飾らず、とても真摯な、シンプルに真摯な表情の、そんな言葉がちりばめられて、とてもすてきなシリトリたちになっていました。
自惚れ 嘘つき 愚直 不器用  誰のなかにもあるそれを たまにこうして表に出してやらねば ですね。
ありがとうです。だいじです。とても。







粉もん焼くために 鉄板あっため
粉もんぐちょぐちょ 混ぜ合わせのせる
鉄板で焼くよ 返した後は抑えずそのまま
ドキドキの一瞬 ソースとマヨで完成だ

みらい

ミッションクリア大歓声
今日は快晴太陽サンサン
子供と大人と触れ合う日
最大イベント 逃走中

みらい
お布団の中夢の世界
楽しい夢を見ていたら
ついつい時間を忘れちゃう
携帯ジリリリ現実の始まり

みらい
おぉ。本場では「粉もん」って、ふつうに呼ぶのですねー。
行間からも、どきどきわくわくが溢れ出て来て、「粉」というお題が、よろこんでいることですね。
美味しい楽しいシリトリをありがとうです。また待っていますねー。 







粉砂糖
たっぷりかかった桜色
ふわふわスイーツ
半分こ しよ

スー・
ミッションを
遂行すべく開花日の
予想しながら
行く段葛

スー・
お布団の中に入れてと
この時間 毎日ベッドに
やってくる愛猫のために
スタンバイ中

スー・

やっぱりねー、こう来るよねーっ という感じのぬくぬくとした温度を持って、来てくれました。お布団の中(^^)
スタンバイしている時間が良いですねぇ。三作ともに吹いている、日常の穏やかな風がすてきなのです。ありがとうです。

段葛(だんかずら)、よいですねー。昔、歩いたことがあるなーと思って、
20年くらい前かな?って思って、数えてみたら40年くらい前だったわ(*^-^*) 桜の頃にまたいつか。歩きたいです。









粉末の抹茶をすこしまぜこんで
ホットケーキを焼く真昼
春のけはいの休日が
さらに春めくためのミッション

soyo
ミッションを
わすれないこと
うろうろせずにそれをすること
かんぜんに自由気儘に生きていくこと

soyo
お布団の中
おひさまのした
温泉、湿原、散策路
あとはどこかな 大好きな場所

soyo
  … 「大好きな場所」 だよ