cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.513  2023/11/01 (10人30作)
すごいね 秋の空 なにも知らない



すごいね
今日もがんばって
生きる愛犬
17歳

ふみちゃん
秋の空
ベランダに流れくる
風のささやき
金木犀

ふみちゃん

なにも知らない
わからない
そう言えたことは
ちいさな進歩

ふみちゃん 
すごいねこ型ロボットの
ぽっけをひとつくださいな
どこでもドアがあったなら
きみのところへひとっとび

ふらっと
秋の空には
秋の雲
秋の風には
金木犀の香り

ふらっと

なにも知らない
ままがいい
見あげた先には
笑う月

ふらっと
金木犀が主役のふたつ (下に、ナツさんも書いているから三つかな)
金木犀は寒さに弱いらしいので、北海道では鉢植えなどでは楽しむけれども、自然界には(たぶん)自生はしていないので
わたしにとっては、こんなふうに親しみ深い存在ではなくて。それで。だから。じつは、ずいぶん羨ましいのでした。
そうか、秋の風にそんなふうにのってくるのかー。いいなー。






すごいねと
偶然なのか意図なのか
笑っちゃうほど
遠い偶然

肉野菜
秋の空
ほんの僅かな間だけ
みわたすかぎり
オレンジのくも

肉野菜

なにも知らない
我々は何かの一部であるから
何かを客観的に
外側から眺めることはできない

肉野菜
すごいね
葉っぱの先
小さな赤い実に
秋の精がきた

そばかす
秋の空
切り裂いて
飛行機雲
美し

そばかす

なにも知らない
知らないから美化する
初恋は
麗し

そばかす
そして、シンプルな「秋の空」ふたつ。
「オレンジのくも」 と 「飛行機雲」 と、瞼の裏に思い描いて、すてきでした。シュッとしていた。ありがとうです。

「すごいね」も、好きだなーとほれぼれしました。「すごいね」ってお題、すごいねー。
毎回お題にしたいくらいだわ(^^)



すごいね
赤子の泣くちから
いのち吹き出す
お腹の底から

ナツ

秋の空透きとおり
キンモクセイ香れば
記憶のノートは
はらはらめくれる

ナツ
なにも知らない
それでいいそのまま
朽ちてゆきたい
夢みるわたし

ナツ
すごいねいつもえがおで
まえをむいてたたかって
つらくいたかったでしょう
さぞこわかったでしょうに

ぬちうむい

秋の空
雲の切れ間の
隠しごと
冬になれば雪にとけ

ぬちうむい
なにも知らない
なにが真実なのか
なにを信じるべきか
なにを成すべきなのか今

ぬちうむい
 … 「今」 だよ 「今」
なんか、すごい 「すごいね」 ふたつ。ほんとうに、こころにひびく四行でありました。
ありがとうありがとう。

「なにも知らない」というお題は、思いのほか自分の中からシビアな部分をひきだしてきて、ちょっと怖いお題でしたね。
そんな想いで何回も読み返してみたことでした。
すごいねすごいねほんまにすごいね
頑張ってたね両足踏ん張って
真っ赤な顔して初めてのたっち
パパママほっこり笑顔だね

みらい

秋の空にはイワシ雲
秋の空には赤とんぼ
秋の大地にコスモスが咲く
素敵な秋が大好き

みらい

何も知らないことがたくさん
いつの間にかルールが変わり
それ?違うよとだけ聞こえてくる
仕事ってなんだかんだ難しいんだよね

みらい
すごいね。
生きとし生けるもの
命を繋いできたんだね
命を繋いでいくんだね

こまはは

秋の空いち面
澄みきった青
くっきり浮かんだ
白い半月に片想い

こまはは
なにも知らない。
ならば白旗
挙げてみたら?
う〜んと楽になるから

こまはは
うん。なんか。縦読みすると何倍にもふくらむような豊かさの、
赤ちゃんの力強さや命のリレーのすごさについてでありました。
ありがとうです。すてきなのです。





すごいねと
見上げる夜空にお月様
こんなに澄んだ
夜空の宝

スー・
  … 「宝」 だよ 「宝」
秋の空
何度も見上げ確かめる
その向こうにある
秘密の在処

スー・
なにも知らないそう言って
実は知ってる本当は 
知らぬふりして
見上げる月夜

スー・
 
ここ数日の月はほんとにほんとにすばらしかったので、月夜シリーズが届いて喜びました。
みたままの、おもったままの、そのままの、秋の夜空の物語。
だいすきでした。ありがとうです。






すごいねあなた
こんな日もふかぶか眠る。
根拠なくあんしんしてる。 そうやって
ますますつよく なるね すごいね

soyo
秋の空 
嘘ひとつなく 澄みわたり
こころから 晴れやかだから
黄金の針葉樹林をあるく ようやく

soyo
 … 「ようやく」 だよ 「ようやく」
なにも知らないまっさらな
ノートに文字を置きました
「着実に」「地道に」「たぶん」「なんとなく」
いいね 硬軟織り交ぜてゆく

soyo