cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

NO.512  2023/10/01 (09人27作)
こと 声だけ



切り絵のような
逆光の
銀杏連なる
黄金の道

ふみちゃん


ことごとく 
赤信号に引っかかる
そんな日もある
秋の空

ふみちゃん


     「秋の空」 だよ 「秋の空」
声だけが
今もよみがえる
二度と会えない
きみの励まし

ふみちゃん
切り取った
季節の色を思い出す
黄昏染まる
景色の中で

肉野菜


異なれば
異なった分それだけの
汗にもなるし
力にもなる

肉野菜
声だけの
幻影は今捨て去りし
まっすぐな道
一歩ずつ行く

肉野菜
うーん。すてきです。 「逆光の 銀杏連なる 黄金の道」 そして。「黄昏染まる 景色の中で」
 目に浮かぶ秋がほんとにうつくしいのです。良い秋の予感がすごく嬉しくて。

「こと」 のふたつも大好きでした。 「ことごとく 赤信号に引っかかる」 「異なれば 異なった分それだけの……」 うむうむ。ありがとうてす。






切り取り線で
うまく切れずに
後悔するの
もうやめようよ

ふらっと
ことりとなにか
落ちた気がして
視線をやれば
小鳥が一羽

ふらっと
声だけが思い出せない
だけじゃなく
笑顔も寝顔も
なにも知らない

ふらっと

「なにも知らない」
「声だけが思い出せないだけじゃなく……」 これは、いろいろな関係性を想像しましたが、
今の世では、恋しい人も文字でしか知らない人ということが、たくさんあるあるなことと思われ、汎用性があるなぁ……と、
あれこれ思うことでした。

「ことりとなにか 落ちた気がして……」 どきっとしました。
いつもありがとうです。



切りとった
言葉遊び
そこから広がる
こころ模様

そばかす

言霊の
力を信じて
ちかい未来を
切り開く

そばかす
声だけ
聞こえた
あの日の感動
今も忘れず

そばかす
うん。ありがとうです。広がる広がるこころ模様がうれしいですね。
「ことだまの 力を信じて ちかい未来を 切り開く」 これも。だいすきー。
地に足の着いた力強さを感じます。ありがとうです。





切磋琢磨し合った人達の
顔や仕草が怪しくなって
三線と古酒でまぎらわす
秋の空にまんまるお月さま

ぬちうむい
ことこまかに
しりょぶかく
ていねいに
かくごして

ぬちうむい

声だけで虜になりました
ほっとして暖かくなりました
さりげない優しさが染み込みました
後はすべてを預けますね

ぬちうむい

ひとめみたとき、最後の一行を 「かくしごと」 と誤読したのですが、それも意味深で面白かった(^^)

ひらがなの柔らかさに惑わされますが
脳内で漢字に変換して、意味をつかもうとした途端 この四行の輪郭が変わってきますね。
いつも届けていだたきありがうございます。




切ないねサルスベリ
桃色が散ってコロコロと
名残の夏の
風に駆けてく

ナツ


コトバをえらぶ
時間をいまください
時計を止めてイチバン
優しい言葉を探すから

ナツ
声だけきかせて
確認させて
記憶の中の声はまだ
あなたの声のままですか

ナツ
切なくなるんは
なんでやろうね
やっとこさ夏と
バイバイ出来るのに

こまはは

ことのほか
上手いこといったよ。
ほらね!と無邪気に笑う
本音は負け惜しみ半分

こまはは
声だけでわかる
むしろより伝わる
負けず嫌いの強がり
意地っ張りの空元気

こまはは
「切ない」ふたつ。名残りの夏の物語。
ほんとうに。あんなに暑さに苦しめられた夏なのに、ノドモト過ぎれば、なつかしい夏。ですねー。
いつも忘れずに届けて下さりありがとうです。秋もよろしくです。






切り通し
鎌倉殿の時代から
険しい山道開拓し
令和の今にも続く七箇所

スー・

ことり置く
豆乳入りのコーヒーを
たっぷり入れたマグカップ
頻度に思う 秋が来たよね

スー・
声だけで
あの子が来たとすぐわかる
窓越しの
小さな姿 やさしい朝陽

スー・
うん。このごろ、わたくしもよく そうゆうことを考えていて。
どの道も、いつか誰かが切り拓いた道なのだなーというような、あたりまえのことなんだけど、すごいこと。

そして今。スー・ちゃんのシリトリに連れられて
鎌倉七口・切通、、、画像をいろいろ見ていたら、苔むした古道が深く、魅せられました。歩いてみたいなぁ。










切れ味がよく 手に心地よく
鋏 ほんとに 万能に
暮らしぜんぶの剪定を
いつもいっしょにしたね すごいね

soyo
  

     「すごいね」 だよ 「すごいね」
ことことと麦飯を炊く
ベランダに洗濯物をひろびろと干す
このうえのない天気
じかんがゆっくりといく

soyo
  
声だけがのびやかにのび
秋風にのって野原を駆けまわる
思い描けば
思い通りに (なるね) (すごいね)

soyo