cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.500  2022/10/01 (9組27作)
待つ きっとびっくりしてるだろうね

待つ身になると
知りながら
今日も到着
15分前

ふみちゃん

   「15分前」 だよ 「15分前」
きっとびっくりしてるだろうね
我が物顔のカラスたちも
揺れる窓
外は暴風雨

ふみちゃん
詩と心情が重なって
思わず涙溢れ出す
歌との出会いも
運命のよう

ふみちゃん
待つときも
香り漂う澄み渡る
風にほんのり
金木犀

スー・

きっとびっくりしてるだろうね
シリトリを開始した日を振り返り
500回からも
続いてくこと

スー・
詩を書こう
心を開くそのために
今はもう 大人になった楽しみと
遠い記憶を辿るためにも

スー・
待つ時間
頭のなかをめぐるのは
あっちへこっちへ
とりとめもない

ふらっと


きっとびっくりしてるだろうね
目覚めたら
知らない場所で
知らない人と

ふらっと
詩(うた)うなら
たのしい詩にいたしましょう
言葉は心の
窓を開けるよ

ふらっと
待つことでいっぱいの
コップやおなべ
いっそひと息に
ひっくり返して

ナツ
きっとびっくりしてるだろうね
なんで今頃、手紙って。
ごめんね秋風吹いたから
話したくて、もう一度

ナツ
詩のようなもの
ポッケにたまるね
迷子のコトバ手の中で
クシャッとまるめて

ナツ

「まるめて」 だよ 「まるめて」
待つ日々の
流れありあり浮かんでく
振り返り見る
日々待ちながら

肉野菜
きっとびっくりしてるだろうね
思いもつかない世界だったね
夢とも区別がつかないかもね
繰り返されるどこまでもね

肉野菜

詩で綴る
声を聴いてる詠ってる
つつしみ深い
光みている

肉野菜
待つ空に
浮かぶ赤い月
孫に聞かせる
もちもちの木

そばかす
きっとびっくりしてるだろうね
日本の暑さ
十二単衣は
とても無理

そばかす

    「とても無理」 だよ 「とても無理」
詩集をひざに
木陰に憩う
カシニョールの描く
女性のように

そばかす





待つよ。
急かさず焦らず
巡る季節に
歩調あわせながら

こまはは
きっとびっくりしてるだろうね
お空の羊さん
再登板の入道さんと
にらめっこ

こまはは
詩のなかで
歌ってる拗ねてる
憂いてる夢みてる
どの言霊も私の分身

こまはは

待つ人は
面影を残しているのだろうか
あの時のままの勝ち気な瞳と
小さな手

ぬちうむい
きっとびっくりしているだろうね
すたこらさっさ
えっちらおっちら
ろくでもないいきざまに

ぬちうむい
詩(うた)と曲(メロディー)で
ちょっといたずらしてみる
気づいていないだろう心の奥の
はらはらどきどき

ぬちうむい


















待つということ
ほんのつかのま (あるいはとわに)
待つことをゆたかさとして
待つということ

soyo

きっとびっくりしてるだろうね
表裏 裏表裏 ひっくりかえす
きっかけ 過程 慢心 勇気
(そうか 勇気か) (勇気なんだね)

soyo
詩になって しまうね みんな
文脈は溶けてしまって
ところどころで
もっとじゆうに

soyo