cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

NO.488 2021/10/01 (11組39作)
1 みんな集まる
1位の赤い旗の列
体育座りで得意顔
クシコスポストの
響く秋空

ふみちゃん
駅の改札
出た先で
今でも母が
待っている気がする

ふみちゃん
みんな集まる
公園で
今日は夕陽と
ふたりきり

ふみちゃん
 
 … 「ふたりきり」 だよ
1つにひとつ
同じで違う違って同じ
遠くて近い静かに眠る
中心を持つ

肉野菜

駅で待つ
夕焼けの空暮れていく
儚さの時
共に引き連れ

肉野菜
みんな集まる話してる
話し合ってる笑ってる
束の間のほんの束の間の
日が昇ってる月が出ている

肉野菜
こんにちは〜。いつも琴線にふれてくるお二人のシリトリですが、今日もすごいね。
ふみちゃんの、ちょっとした表現がもうね。みんなの胸にひびいてくるね。すばらしいです。
「クシコスポスト響く秋空」 「今でも母が 待っている気がする」 「今日は夕陽とふたりきり」 ん〜。どれもだいすき。
そして肉野菜さんの三作も、どれも迫力がありますね。 「静かに眠る 中心を持つ」 うん。ここが、だいじ。とてもいいです。ありがとうです。





  
1がつく
白い車のナンバーは
幼い日々を鮮明に
思い出させる魔法の数字

スー・
駅に着き
見慣れぬ町を眺めると
気持ちが膨張しはじめて
遠くの山にも飛んでいけそう

スー・
みんな集まるあの香り 
漂う方に行ってみる
もうほらこんな満開で
次の出番の準備をしてる

スー・
スー・ちゃんの 「気持ちが膨張しはじめて」 というこの一文にやられました。だって 気持ちが膨張ですよ。すごいなぁ。
だからこそ、もうほんとうに 「遠くの山にも飛んでいけそう」 が活きてくるのですねぇ。
この言葉づかいの勢いこそが、スー・ちゃん特有のものだなんって思います。きもちがいいなぁ。ありがとうです。




1つだけ
最後にきいて
わたしはいつも
いつでもここに

ふらっと
駅がまだ
木造だったころのこと
改札に
駅員さんがいたころのこと

ふらっと
みんな集まるところから
すこしはなれて待っている
ここなら気づいてくれるね
きっと

ふらっと
1人は気ままでいいけれど
だんだんさみしい洗面所
顔を拭いたり歯を磨いたり
そのたび口角あげてみる 

ナツ
駅は日々の出入り口
いつでも手を広げ
おかえりなさい
行ってらっしゃい繰り返す

ナツ
  … 「繰り返す」 だよ
みんな集まるその人の
笑顔はキラキラ輝いて
私は遠くの机から
教室の中の果てしない距離

ナツ
「みんな集まる」の取り扱い方が、(ご自身の立ち位置が)、似た者どおしで、よろこびました。
全体のカラーもセピア色系で。「駅」もどちらも大好きでした。
おふたりの「駅」を縦読みすると、『木造の小さな駅舎そのものが、おおきく手を広げて、おかえりなさいと言ってくれている図』 が浮かび、
なんだかとても温かかった。ありがとうです。











「1+1は2じゃないよ〜。」
目からうろこのメッセージ
ゴムまりみたいに
嬉々と弾んでる

こまはは
駅の改札抜けたら
日常がす〜っと遠のいた
ここから始まる旅物語
記憶の抽斗になに仕舞う

こまはは
みんな集まるって
容易なことだと思ってた
その気になれば叶うことだった
今はもどかしさばかり降り積もる

こまはは
1番星 みつけた
ひときわ 輝いてる
大切な人なのかもしれない
ここにいるよって

alice
駅へ向かう人の流れ
みんな どこへ行くのだろう
ただただ 改札口の中へ
まるで吸い込まれてくように

alice
みんな集まる
そして ぬくもりを感じる
たった一時の安心であっても
生きる力になるといいね

alice
1つの嘘と2つの秘密
胸の奥にしまったまま
些細なことでばれないように
食事中も戦々恐々

ぬちうむい
  … 「戦々恐々」だよ
駅と家との往来で
大小の痛みや失敗を
戸惑い向かい合い乗りきりながら
今日また新たにぶつける思いの丈

ぬちうむい
みんな集まる
僕の落とした小さなかけらに
懸命に忙しなく無我夢中で
蟻たちはいつも疲れ知らず

ぬちうむい
今回はお題の「1」が、いろとりどりで面白かった〜。
この三作もこんなにも自由。みなさんがのびのびと開放的な気持ちで書いて下っているのが行間から伝わって来て、嬉しかった。です。
「ゴムまりみたいに嬉々と弾んで」 「ひときわ 輝いて」 そして 「些細なことでばれないように 食事中も戦々恐々」。うん。ありがとうです。
1位になって微笑んだ
2位になって悔し涙
3位になっててれ笑い
思い出いっぱい運動会

みらい
駅前はハロウィン様に変わりつつ
色鮮やかなイルミネーション点灯す
心がホッとする一瞬の時間
コロナ退散してねと祈る子供の姿

みらい
みんな集まるここに集まる
遠くにいても近くに居ても
おいでおいでと呼ばれたら
駆け寄り目をキラキラさせる子供達

みらい
1番星を眺めていたら
きらりんと光り輝く
流れ星みつけた
お願い事叶うかな

みらい
駅からみる夕焼け空は
キラキラと輝きを増し
薄黄色から段々と
綺麗なオレンジ色

みらい
みんな集まる大ホール
ギターにタンバリンにアコーディオン
みんなあつまり輪になって
楽しく歌を歌いましょう

みらい
どのシリトリも背景がぱぁっと浮かびたのしめました。「みんな集まる大ホール」 いいですね。
ホールも、そこに並ぶ楽器も、輪になって歌う人々をも具体的に思い浮かべることが出来ました。
たからかに歌を歌いあえる世の中に早く戻ってほしいですねぇ。




1番好きな事が
出来ない、会えない
ガマンして1年半
そろそろ先がみえたなら

24の瞳(キイロイトリ)
駅にずいぶん行ってない
東京、京都、大阪
乗りかえ忘れたかも?
今度ちゃんと辿り着けるかな?

24の瞳(キイロイトリ)
みんな集まる
夏休みお盆休み
そんなあたり前の
日々がなつかしいよ…

24の瞳(キイロイトリ)
うん。がまんの季節、長かったですねぇ。
このあと、少しずつ元の暮らしに戻って、好きなことができますように。会いたい人に会えすように。お祈り。





1人では
何もできない
自分が
いる事に気付く

24の瞳(A)
みんな集まる
ショッピングモールで
秋服買いに
行ってきました

24の瞳(Y・K)
うん。みんなきっと、そうですね。
頼り上手の、助けられ上手になりたいですね☆




お。秋服、いいですねぇ。
わたしはこの秋、
カラシ色の洋服ばかりが気になってます(^^)
1位侍ジャパン
金をめざして5戦全勝
有言実行
胸を張ってバンザイ

24の瞳(M・S)


うん。「有言実行 胸を張ってバンザイ」
いいですねー。
ジャパン・バンザイ 語呂もいいです。ねー。














1時間あればじゅうぶん
しんしんも肌も呼吸も整える
ひんやりとした10月の
朝の空気につつまれにいく

soyo

駅舎の記憶は見送る記憶
(行ってしまった) (さみしいな) 
(どうしようかな) (なにかしようか) 
そうでした それがいつものスイッチでした 

soyo
   
みんな集まる暖かい部屋
ストーブと窓と炬燵と日溜まりと
自由と秩序と静けさと
あとひとつだけ なにを願おう

soyo