NO.452 2018/10/01 (11組36作)
Tシャツ 分 つかんで Tシャツを
ふくらませながら
漕ぐペダル
潮風香るまっすぐな道
ふみちゃん
分子レベルで
いい感じ
愛犬のにおいに
深く安らぐ
ふみちゃん
つかんでも
確かなものや永遠は
なにひとつなく
変わり続ける
ふみちゃん
Tシャツに
草履姿で庭にでる
言葉にできない
ほどの満月
肉野菜
分け合えば与えられ
理解し歩き出す
いま在ることの
意味を学ぶ
肉野菜つかんで離す
離してつかむ
絶対が絶対にない
この世界にて
肉野菜こんにちはこんにちは。いつもありがとうです。
「Tシャツ」の、その日常の空気感、とてもすてきでした。 「潮風香るまっすぐな道」 「言葉にできないほどの満月」。
そして。「つかんで」 ・・・ 「確かなものや永遠は なにひとつなく」 「絶対が絶対にないこの世界にて」
んー。すばらしかった。ぜんたいてきにだいすきでした。
Tシャツに
風をはらませ
急な坂道一気に下る
人を見ていた
ふらっと分銅を
息をひそめて置くときの
ほんのわずかな
苦しさのよう
ふらっと
つかんで
つかみきれず
はなして
あきらめきれない
ふらっと
Tシャツ サンダル
風鈴の音色
秋風吹いて
どこか寂しげ
こまはは分かれ道
その先見据え
えいやー。と
舵を切る
こまははつかんでる感覚が
実感に変わっても
とどめることは出来ない
風も光も人の気持ちも
こまはは
Tシャツのシンプルさが
逆にセンス良かったり
洗いざらしもまた素敵
着こなしたい無造作に
alice
分相応プラス背伸び
じゃなくて
プラス努力な
生き方がすてき
aliceつかんでも つかんでも
指の隙間から
零れおちる砂
どこか寂しい秋の砂浜
alice … 「砂浜」 だよ 「砂浜」
そして。冒頭のお二人からもつづく 「つかんで」。これは〜読み応えがありますねぇ。
「つかんで つかみきれず」
「つかんでる感覚が 実感に変わっても」
「つかんでも つかんでも」
なんどでも、読み返したい一連のシリトリでした。ありがとうです。
Tシャツ2枚
風をふくんで
ひらひら
なかよし
湘南坊主分かつのは
だれ? なに?
われらの
愛あるきもちを
湘南坊主つかんでみると
やわらかかった
あなたのなかの
ふるえるこころ
湘南坊主と、ここまでの 「つかんで」 からの流れを変えて、「… やわらかかった あなたのなかの ふるえるこころ」
いいですねぇ。この七文字×四行は、坊主さんとくゆうの世界観。すてきすてき。
また楽しみにお待ちしていますねー。
Tシャツを
何枚持っているんだろ
結局着るのは
お気に入りだけ
スー・
分刻み
そんな毎日乗り越えて
ラストスパートだ!
安室ちゃん
スー・つかんでる
みんなの心を鷲掴み
平成最後の
歌姫に感謝
スー・
そしてスー・ちゃんは、平成最後の歌姫のこと、安室ちゃんをみつめています。
「つかんでる みんなの心を鷲掴み」 って、ここの流れるようなはじまりが、ほんとうにすてきでした。
こうやって、その時々のキーワード、だいじですよね。過去のシリトリ一覧が立体的になってくるという感じ。
いつもありがとうです。
Тシャツでいつも通り
出かけて知る秋の訪れ
二の腕スースー
足首冷や冷やの散歩道
ナツ
分が長く感じるときは
なにかしらうまくない
秒針の同じひと回りが
なかなか終わらない
ナツ
つかんで歩く前を行く
ひとのシャツの袖
昔は照れで可愛く
今は転ばないためすがる
ナツTシャツ似合う胸
B’zの稲葉さん(はあと)
ZOZOスーツでポーズ
している場合じゃないぞ
りくり
分かれても
また舞い戻る
約束のない
ゆるいつながり
りくり … 「つながり」 だよ 「つながり」つかんで 放した
気づく間もなく
8年前の日付に
あの頃の私
りくりそしてそして、わたしのなかで、ひそかに似ている ナツさん&りくりさん (*^-^*)
「分」というお題を、ストレートに取り扱ってくださいました。
ナツさんの 「秒針の同じひと回りが なかなか終わらない」 うん。なにかしら そんなときがありますね。ありがとうです。
それから、久しぶりに久しぶりに、でもさりげなく、こうしてここに りくりさん。
「約束のない ゆるいつながり」 嬉しすぎます。ありがとうです。
Tシャツ
ピンクが活躍した
今年の夏は
暑かったな
24の瞳(MK)
分刻み
歩く人らを横目に
今日も悠々
歩く野良猫
24の瞳(Incognito)
つかんでいる
小さな子供がお母さんの服を
つかんでいる
最近の子はつかまないのかな
24の瞳(レッドアイ)Tシャツに跳ねたシミ
コーヒーの茶色いシミ
美味しいからこそ
勢いよく飲んでできたシミ
24の瞳(Teddy) … 「シミ」 だよ 「シミ」つかんでいると思ってたのは
自分勝手な思い込み
あの子のその手は今どこに?
もうつかむこともないけれど
24の瞳(Incognito)Tシャツ1枚と言うけれど
贈り物に
暖かい人の温もりが
北海道地震に1枚を…
24の瞳(あいり)そして、「24の瞳」さんから6作を、届けていただきました。
ひとつひとつに、その人ごとを印象づけるワードがあって、嬉しく読ませていただきました。
「ピンク」「野良猫」「小さな子供」「コーヒーのシミ」「人の温もり」 ありがとうです。
そして。「つかんでいると思ってたのは 自分勝手な思い込み…」
これ、とてもよかっだてす。行間からこぼれてみえるせつじつな想いが胸にひびきました。
またお待ちしていますね。
Tシャツを染めるうららか
そのひとの
このみのいろが
降ってきたから
soyo
分身を庭先に置く
十月の風につれられ
やわらかな
すすき野原をわたっておいで
soyoつかんでいたら ちかくで揺れる
ふうせんはゆめみたいだね
空気より軽いヘリウム
いまはまだここ
soyo