cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ




NO.447  2018/05/01 (09人27作)

重ねて おこっているの
ずる休み
誘う
初夏の陽
水色の風

ふみちゃん
重ねて綴った
日々の記憶は
季節の花に
彩られ

ふみちゃん
おこっているの
わかるよね
しずかに
空気で伝えているよ

ふみちゃん


随分歩いたんだけど
まだまだ続くこの道を
春雨に背中を撫でられ
とぼとぼと

ナツ
… 「とぼとぼと」 だよ 「とぼとぼと」 
重ねてくれた掌が
うれしいけれど恥ずかしく
くすぐったくて
そっと離すよ

ナツ


おこっているのね
そりゃあそうだ
あれこれ言葉を探すより
すぐに言うよゴメンナサイと

ナツ

ずるしても
たまにはいいよ
だけどそれ
近道ではないよ

肉野菜


重ねて重ねて
認識をする
まず間違いはない
人生はあっという間

肉野菜
おこっているの
怒りは悲しみのひとつ
本当に本当に
意味はあるの

肉野菜
こんにちはー。 うん。いっこずつ、ていねいに 味わいました。 ありがとうございます。
深いい時間がながれる行間。しずかないかり。言葉づかいのやわらかさ。どれもが だいじなものでした。
そして。この「打ち合わせ済み」みたいな、文末の 「よ」 の使い方…… かんぺきでした。

「しずかに 空気で伝えている」  「くすぐったくて そっと離す」 
「ずるしても たまにはいい だけどそれ 近道ではない


ほれぼれしました。重みをもったやわらかさ哉。ありがとうです。拍手です。

ずいぶんと
時間を重ねてきたけれど
相も変わらずこのところ
ワクワクし通し 輝く新緑
 
スー・
重ねてる
月日を数えてみたとして
一体何に なるのだろうか
それより今を 好きに過ごそう

スー・
おこっているの
本当は すました顔で
本当は 心の中で決別し
二度と会わない そんなやりとり

スー・
ずいぶんとおく
ながされてきて
あなたとあって
しあわせになる

湘南坊主
かさねてみたら
ゆめみごこちで
みたされすぎて
まいったなこりゃ

湘南坊主
おこっているの
あなたのことを
わかさゆえでの
あやまちだけど

湘南坊主

ことばづかいもリズム感も、なにもかも違うのに、やっぱりなんか似てしまうお二人のシリトリセカイ。
何がって・・・・・・ それはたぶん                                                 
「相も変わらずこのところ ワクワクし通し 輝く新緑」 
  「みたされすぎて まいったなこりゃ」 
                                                 そうゆうところ。 いいなー。  (わくわく)




ずあん(図案)通りに刺してるのに
ずいぶんあとから 間違いに気づく
あわてふためき やり直す時
人生みたいと ちょっと笑える

alice
重ねてみる 気持ち そっと
寄り添ってみる 思い もっと
見守ってみる 心 ずっと
みえない何かを感じれるといいね

alice
怒っているのかなと思うほど
弾くポップコーン
笑えるほどのリズム感
それはそれは 美味しさの音 

alice
 … 「音」 だよ 「音」
「ずあん(図案)通りに刺しているのに…… 」 いいですねー。こんなふうに日常が垣間見えること、とてもうれしいのです。
刺繍という単語は入れず、でもそれと伝わるような伝え方、
そして、ぜったいに実体験を通してしか書けないモチーフ…… そうゆうところが素晴らしかった。
大好きでした。ありがとうです。またお待ちしていますねー。
ずるいよね
季節のせいにするなんて
春爛漫は
色とりどりで

ふらっと
重ねて積んで
ゆらゆらと
定まらぬまま
ずっとこのまま

ふらっと
おこっているのは
はじめてのこと
きのうとちがう
あたらしいこと

ふらっと
ずいずいずっころばしごまみそずい
幼子と興じた日々
ゆく道 灯す
みかん色の記憶

こまはは
重ねて塗れば塗るほど
濁ってしまうから
せめて残しておこう
まっさらの余白

こまはは
 … 「余白」 だよ 「余白」
おこっているのか
あきらめているのか。。。
割り切れない問いは
ちゃちゃっと四捨五入

こまはは
全体的に、抽象的なシリトリが多い今回でしたが、その代表作がこの二つかな…… 
ちょっとたちどまって、想像力を働かせたくなりますねぇ。 
「重ねて積んで ゆらゆらと 定まらぬまま ずっとこのまま」
「重ねて塗れば塗るほどに 濁ってしまうから せめて残しておこう まっさらの余白」

うん。素敵でした。

あ。そして。「おこっているの」を、 (怒っている) ではなく (起こっている) で使ってくれた、ふらっとさん。好きだなぁ、これ。
あとね。こまははさんの 「ゆく道 灯す みかん色の記憶」 ここのところも、とても好き。  今回もありがとうございました。





ずうずうしいね   もろともに 
じぶんのものにしようとしてる
あとすこし 
ひらきなおりが足りてないけど

soyo
重ねてうたを
うたいつづける
ほんぽうにいくしかなくて
ひらくとびらだ

soyo

「おこっている」のスイッチを押す
「わらう」でも 
「聞き流す」でも
「さとる」でもなく

soyo