cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.445  2018/03/01 (08人24作)

春なのに スパイス
春なのに
光届かず
雪どけを待つ
野草のきもち

ふみちゃん
スパイスみたいな
思い出ひとつ
鼻腔にツンと
よみがえる

ふみちゃん

月の魔力の
せいにしようか
満ちたり引いたり
こころ波立つ

ふみちゃん
 … 「波立つ」 だよ 「波立つ」
春なのに
蕾が硬く 遅れ気味
だけどもう直ぐ見頃だよ
河津桜が主役の早春

スー・
スパイスは
ほど良く効かせるのが大事
少なすぎても
多すぎても駄目

スー・
月夜には
色んな気持ちが漂って
まとまり 落ち着き取り戻す
そんな宇宙の力に感謝

スー・
こんにちは。三月ですねぇ。今月もありがとうです。  ん〜。なんかなんか、なんか素敵なコンビネィション。いいですね〜。
野草と河津桜 とか 人生のスパイスのこと  そしてそして 月と気持ちのかんけいのこと。
「宇宙」とか「魔力」 とかね、そうゆう大きな言葉がね、それがこんなに親しく馴染んでいるところがね、魅力なんですよねー。
いつも、しみじみありがとうです。
良い春になりますように。




春なのに
春だからこそ肌寒く
寒さの先の
春風を読む

肉野菜

スパイスの
心浮き立つその不思議
その不思議いま
楽しんでみる

肉野菜

月あらば
心に映る月もある
その月も月
この月も月

肉野菜

そして。肉野菜さん……。
「寒さの先の春風を読む」  「その不思議 その不思議いま」 「その月も月 この月も月」
こうゆうね、リズム感とか、音読した時の余韻とか、とても好きです。うん。いいな〜。

そして、発見しました (や、皆さんはご存じだったのかもしれませぬが…) 「春」と「寒」は、似てるんですねぇ。春春寒春。なるほど〜。


春なのに
目覚めぬあなたのもとへ
まごころ添えて届けたい
香しいフリージア束にして

こまはは
スパイス数あれど
常備は胡椒ぐらい
頼りになるのは
さしすせそ

こまはは
月の光
ふわふわふんわり
あめつち照らす
ドビッシーの調べにのせて

こまはは
春なのに 白い雪が舞いおりる
少し遅れた冬の終わり
この白が桜色にかわるとき
心も ほんのりあたたかくなる

alice
スパイスがわりに 
小さな花をお皿に添える
目でも楽しめる美味しい気持ち
大事にしたいね 丁寧な暮らし

alice
  … 「暮らし」 だよ 「暮らし」
月夜の湯船につかる
揺らぐ月もまた美しく
冬だということを
忘れるほどの ぬくもりの中

alice

aliceさん スパイスがわりの小さなお花。 いいですねぇ。
うん。ほんとうに。「丁寧な暮らし」 とゆうフレーズが、とてもお似合いな、6つのシリトリたちでした。
フリージア、桜色、胡椒、それから さしすせそ(さとう・しお・す・醤油・みそ)、そしてそして月夜の湯舟。
ね。どれもまことに丁寧な暮らし的な視線なのです。ありがとうです。

こまははさんの 「ふわふわふんわり あめつち(天地)照らす」 ここが、とっても、とてもすき。




春なのに
まだ着こんでる
心はふわり
先へ行ってる

ふらっと
スパイスを
利かせて煮込む
チキンほろほろ
ほどけるほどに

ふらっと
月曜日は特別
きのうまでとは違う
なにかが始まる予感
いつもより背筋を伸ばして

ふらっと

春なのに
夕暮れに
ハッとして
時とまる

湘南坊主
スパイス日和
たっぷりかけて
じんわりじんわり
感じてみたり

湘南坊主
月初め
すぐ月半ば
そして
月末

湘南坊主

「月」のお題、MOONを詠んだものに囲まれての、この二作 「月曜日は特別」 と 「月初め すぐ月半ば そして月末」
なんか〜、いいですねぇ。 月曜日が、あかるく新鮮なものとして登場していて嬉しいですねー。
月曜日ってさ、休日じゃなくてもハッピーマンデーって呼ばれたかったんだよね。うんうん。(全国の月曜日になりかわりまして御礼申し上げます)

そして坊主さんのそれ…… 「月初め すぐ月半ばそして月末」  ふふふ。なんでもないことばの持つおかしみが 美味。さすがー。

スパイスも 縦読みしても、気持ちがいいです(*^-^*) ふらっとさんったら・・・前回の「れんこん」に続いての 煮込みシリーズですね。ほろほろする〜。






春なのに しずか おだやか 
ああ そこは
つよいきもちの
たまるたまりば 

soyo
  … 「ば」 だよ 「ば」
スパイスに
なりたいのかな
らんぼうに
ときおりひどく粗く落ちる葉

soyo

月のこと 
お天気のこと
よっぽどのことがなければ
それだけを言う

soyo