cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.437  2017/07/01 (12組41作)

光を 抹茶
光をまとい
舞うホタル
なまぬるい夜の
まるでまぼろし

ふみちゃん
  … 「まぼろし」 だよ

公園に
集う少女か
タチアオイ
明るく可憐な夏の花

ふみちゃん

抹茶の味の
アイスクリーム
ひとりの午後の
ごほうびタイム

ふみちゃん
 
光をまとって佇む野原
これまで来た道
これから行く道
思案顔で

ぷーくま


公広という名の
影のある少年は
落とした視線の先でみたものを
映像にしようと決めました

ぷーくま

抹茶の恋の顛末は
甘くて苦くて
闇に紛れては
また顔をだす

ぷーくま

こんにちは。こんにちは。ふみちゃんのシリトリのなかで、「ホタル」とか「タチアオイ」とか「アイスクリーム」の文字を見て、
あぁ夏がきているんだなぁって、なんかしみじみ思ったことです。俳句じゃないけど、季語が主役でぜいたくで(?)、とても好きです。ありがとうです。
そして 「なまぬるい夜の まるでまぼろし」 息遣いまで感じるような妖しさでした。

三年ぶりに来てくださった ぷーくま さんの 「光をまとって佇む野原 これまで来た道 これから行く道 思案顔で」 これも、
あたたかく少し重たく濃い風が吹いてる野原。大好きでした。だいじです。 また来てくれてありがとうです。うれしいのです。





光を見ている
夏の木をこぼれ落ち
苔むした道の奥へと示す
熱気と呼吸に見入っている

肉野菜

公(おおやけ)の
名で呼ばれてる食べている
つま先立ちで
保たれている

肉野菜

抹茶の苦み喉の温み
部屋の湿度人の呼吸
社会になる雲になる
原子になる記号になる

肉野菜

光を逃れ
木の間闇
ほっと息つく
やっと目を開く

ふらっと

公道の真ん中に
たんぽぽの群
誰かが落とした
黄色いハンドタオル

ふらっと

抹茶のかき氷
夢中で食べる
無口になって
冷たくなって

ふらっと

光を和らげ 影を薄め
雨を凌ぎ 風を鎮める
大きな枝葉の下
一歩 それ もう一歩

ぬちうむい

公園で分け隔てなく
約束もなく集まっては
缶蹴りやらタコつぼやらで
おなかすくまで歓声あげて

ぬちうむい
抹茶ひとくち
目を閉じて旨みをかみしめ
よしずかけの手間ひまに
感謝しぼんやりとくつろぐ

ぬちうむい

うーん。すてきですねぇ。三人三様の世界感なのですが、でもみんな一様に森のなかに自分の居場所を持っていて。
それぞれの視線に、どうか寄り添って、ゆっくり読んでみてくださいね。かなり遠くに行ける気がする。

力作のかずかず、ありがとうございました。
光をもっと
沢山集めてみたいけど
眩しすぎると出来ないな
日陰でのんびり 猫とお昼寝

スー・

公認よ
あなたと私の此の仲は
世間に出ても大丈夫
威張って歩ける それが夫婦か

スー・
抹茶塩
熱々揚げたて天ぷらに
ちょこっと添えてくださいな
欠かせないのはやっぱり燗酒

スー・
 … 「酒」 だよ 「酒」

光をありがとう
窓辺のクリスタル
ゆらゆらゆらり
虹色ワルツ

こまはは

公園の真ん中で
四方に根を張るケヤキの大木
伸びやかに枝葉を広げ
みんなに welcome!

こまはは 
… 「WELCOME」 だよ
抹茶塩で 
摘みたて茶葉の
天ぷら味わう
ほのかに初夏のかおり

こまはは


と、ここまでは、なんとなく重量のある「光を」が続いてきましたが、ここで反転。
猫とお昼寝。虹色ワルツ。ひだまりですね。

「威張って歩ける」公認も、「welcome」な大木も、なんだかじつに明るくて、軽くて、とても伸びやかで。気持がいいです。ありがとうです。 
そしてつづく抹茶塩…… 読む人たちが みんな今、天ぷらの準備をはじめてしまうような気がする(*^-^*)





光をありがとう
これからもずっと
あなたはそこを照らしています
ひまわりの花のように

ナツ


公のなかの
一人一人のわたくしたち
どうか穏やかでありますよう
水が浸透するように

ナツ
抹茶はわたしに
苦くて厳しい
忘れてはならないよと
戒めるのです

ナツ
光をはじく
水のかがやき
掌ですくうと
キラキラ溢れ

そばかす


公園の砂場
ふたつの山に
川が流れて
サラサラ雪が舞う

そばかす
抹茶のみつを
かけた氷が
ほろほろとけて
夏の始まり

そばかす

光を通す硝子ブロックが好き
見えそうで見えない
ガラス向こうの優しい風景
なぜか惹かれる

alice


公園の夕暮れは
子供たちの声すら
心せつないそんな日もある
心の奥のノスタルジー

alice

抹茶ミルク金時
苦手だった若いころ
地味な色だけで決めていたね
そんな時代は もう遠く

alice
うん。そして。言葉づかいも、行間も、色も、すべてが落ち着いて、安定感のやさしさで。
「ひまわりの花のように」 「光をはじく 水のかがやき」  「見えそうで見えない ガラスの向こう」
どの風景も、ぱぁっとすぐに脳裏に浮かぶ親しさがあり。ありがとうです。
それぞれの抹茶の記憶もだいじです。  ね、とても。






光を求めて
そいなかしまの用水路
ほたるの灯が
美しい

24の瞳(S・M)
公園で愛犬とさんぽ
リードを離して好きに遊んでも
名前を呼んで駆けつけてくる姿が
何よりも嬉しいの!!

24の瞳(あいり)
抹茶ケーキ
弟が好きさ
私と母は嫌い
何か買ってあげよう

24の瞳(ネコ大好き)
光をとめてよ
まぶし過ぎるから
もう少し待ってて
それに慣れてくるまで

24の瞳(あでぃだす)

抹茶スイーツ
いろいろあるよ
ケーキにアイスにどら焼き
もうミドリだらけさ

24の瞳(TAMA)

光を世界に!
なんでこうなってしまったの!?
テロ!テロ!テロ!
もう止めてほしいです!

24の瞳(TAMA)
抹茶かバニラか
たずねられれば
やっぱりソフトクリームは
抹茶のほうが好き

24の瞳(S.M)
こんにちはー。今月も、色とりどりな作風のひとつひとつを喜びました。ありがとうです。
「光を求めて そいなかしまの用水路」 この始まりが、すばらしくすてきでした。拍手です。
「光をとめてよ まぶし過ぎるから」 「光を世界に!」 
これもどちらもインパクトがありました。
つよい想いは、かならず行間にも溢れてきますね。ありがとうです。だいじです。

そして。それぞれの想いがちゃんとそこにある「抹茶」の世界がとても好きです。たのしい−。
抹茶と聞くと
思い出す人が1人いる!!
抹茶の美味しさ教えてくれたけど
子供の私にはまだ未知な世界だ。

24の瞳(あいり)

※ ハート等の絵文字が文中に多くありましたが、 昔ながらの手法でホームページを作っているため、
  絵文字等は「文字化け」してしまいますので、当該部分を削除してあります。ご了承くださいね。













光をすこし あわせあうだけ
きたんなく 
そんたくもなく 
くったくもない

soyo

公共の はつ夏の風
ふりむけば 
どの六月も
この風のおかげで少し外側にいた

soyo

抹茶の色の草地に眠る 眠ったら 
拾って捨てて 
うまくなじんで 
あたらしい夏

soyo