cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

NO.405 2014/11/01 (12組40作)
     
坂をのぼって くり返し ちから
坂をのぼって
見渡せば
無数の星が
地にも空にも

ふみちゃん
くり返し
おんなじことをくり返し
やっと身につく
ことがあるから

ふみちゃん
ちからをくれた
あのひとの
いつかちからに
なれますように

ふみちゃん
 
こんにちは。こんにちは。ふみちゃんの三作、どれも大好き。大好きすぎて、
「あ、こんなふうなちょっとしたメモのような名作を書き残しておけるここは、すばらしい場所かも・・・。」って、思えてしまって、
あらためましての自己満足にも落ち着きました(´▽`) いつもいつでもありがとぅです。うれしぃの。




坂をのぼって
背伸びして
雲のしっぽを
掴んだ夢を

ふらっと

くり返しても
くり返しても
またこの季節
くり返してる

ふらっと
ちからはじまる
あまいもの
ほろにがいもの
とけるもの

ふらっと
「とけるもの」 だよ 「とけるもの」
坂をのぼって振り向けば
ただそれだけで
心満たされるシアワセ
空と海は果てしなく

ぬちうむい

くり返しふるいにかけて
残ったものは
小さな小さな
愛のカケラただ一つ

ぬちうむい
ちからつきてかげおちて
さとられぬよう
いまきたサカミチ
すあしでおりる

ぬちうむい
「ただ一つ」 だよ 「ただひとつ」
そして。ひらがなづかいがよく似てる ふらっとさんとぬちうむいさん。どのシリトリも、ちからかげんが絶妙ですね。
「坂をのぼって・・・」 ひろびろとした風景が、ここちよいです。ありがとうです。すてきすてき。




坂をのぼって
途中で休んで
木の葉を巻く風
ぼーっと眺めて

くり返し
歌いたくなるメロディを
紛らせたのは
雨音の中

ちから不足ね
ひんやり冷える
秋風の中では
ぼくもきみも


坂をのぼって
城下町
言葉にはできない風が
吹いています。今。

肉野菜
くり返し
通る道
自販機の
明かりのみ点く

肉野菜
ちから抜く
ことが
ちから伝える
ちからとなりて

肉野菜

うーん。このおふたりもまたまたすてき。
坂をのぼって、風を眺めて、風を感じて・・・呼応するかのような風景。ほれぼれしつつ読みました。
メロディ・雨音・自販機のあかり。そして「ちから」も。ぜんぶよかった。ありがとうです。
(あ。そして。肉野菜さん。リズムがいつもとちょっとちがって新鮮でした)





坂をのぼっていく
渋滞のハイウェー
連なるテールランプが道しるべ
銀河鉄道の旅に出る

こまはは

くり返し口ずさむ歌がある
ああ日本のどこかに
わたしを待ってる人がいる
かもしれない夢物語に浸りつ

こまはは
ちからづけられました。
背中にそっとおかれた
あなたの手の
そのぬくもりに

こまはは
「旅に出る」 だよ 「旅に出る」
うん。そして。銀河鉄道みたいにみえるテールランプが、ほんとうに、お見事でした。
限られた文字数で、こんなふうに物語られるその夜のこと、すてきすてき! とかんげきでした。ありがとうです。大拍手。





坂をのぼって
その向こうにある風景が
見えたらきっと
変わる気がする

スー・
くり返してる 知らぬ間に
今咲いている花の香が
毎年漂うように また
なるべく優しい時がくるよう

スー・
ちからもち
さりげないほど強い君
尊敬の念と憧れと
ちょっぴり嫉妬の混じる夕暮れ

スー・
坂をのぼって
今日もミケが座っていたら
安心するよごめんね何も
してやれなくて

ナツ
くり返し洗って干して
着ては脱ぎまた洗うって
無意識に生きているけど
ありがたい

ナツ
ちからをいれずに
そおっとすれば
ほうら上手にゆくでしょう
教えてくれたねありがとう

ナツ

お名前を見ずに、シリトリだけを読んでも おおむね どなたかは わかるわたくしなのですが、いま、お二人がまじりあいました。
立ち位置 視線 さりげなさ ・・・そういうところがよく似てる スー・&ナツ さんでした(^ω^) 
「ちから」 がどちらも大好きでした。
「尊敬の念と憧れとちょっぴり嫉妬の混じる夕暮れ」 いいですね。うん。それは、そもそもまじりあうものなのかもしれませんねぇ。 




坂をのぼって。みどりいろの屋根
淡くちかちか。ひかえめ町灯り
からんからんと、氷が鳴って
ほっと、なつかしい部屋の匂い

ひなた
くり返しのまいにち。あ〜あ…
きゅうに寒くなってきたね、とか
もう月のおわりね、早いね、とか
きょうも一日、ありがとうね、とね

ひなた
ちからもちがあつまって
もちあげたおおきな石を
いったいどこに運んでいくの
水たまりうつるきぎそら

ひなた

坂をのぼってると
ドングリが転がってきた
その転がり方が可愛くて
疲れ顔も笑顔にかわった

alice*
くり返しの日々・・・
その変わりない日々を
小さな幸せの積み重ねとし
丁寧に暮らしていきたいな

alice*
ちからって 計り知れない
何かが起きたときこそ
存分に発揮できるもので
その大きさに自分が驚いたよ

 alice*
うーん。ふたつの「ちから」にわくわくしました。
ちからもちがあつまって もちあげたおおきな石 ・・・ このはじまりがたまりませんねぇ。絵本のような、ここちよさです。
そして。自分を驚かせるほどの 計り知れない そのちから にも。共感や想像のかずかず。
それぞれの ちからシーンに思いをはせておりました。ことばのちから。きもちのちから。きぎそらジブンみんなのちから。ありがとうです。




坂をのぼって
峠を越す
緑いっぱいの草原
嫌なことも忘れさせた

24の瞳(ぷよぷよ)

くり返し
くり返しくり返し
人間は同じことを
くり返す

24の瞳(ぷよぷよ)
くり返しくり返し母が言う
タバコやめなさいと
やめられないよ
困った

24の瞳(お日様)
 
ちからを込めて
全身で歌う
やさしい先生と仲間たち
綺麗にはもっています

24の瞳(お日様)

くり返し
ファッション誌を読むと
金も
なくなる

24の瞳(M・A)
 
くり返し勉強や
スポーツのトレーニングをすると
やがてそれが自分の身となり
結果としてあらわれるよ

24の瞳(ミナモ)
 
くり返しくり返し
聞いてみるCD
あなたからの
メッセージのように思う

24の瞳(ママ)
 
そして最後になりました。「24の瞳」さんから5名7作をいただきました。
いつも思うことですが、奇をてらわない 素朴な思いやつぶやきが妙にこころにひびいてきます。
はじめてのご参加?と思われる M・Aさんの 「くり返し・・・金もなくなる」 に ぷぷぷぷっと苦笑い。
「緑いっぱいの草原」 「ちからを込めて 全身で歌う」 「やがてそれが・・・」 「あなたからのメッセージ」  どれもいいですね。
またお待ちしていますねっ。





坂をのぼって 
あってきました
秋に咲くちいさな花の咲く秋を
秋をあるけばよみがえるもの

soyo

くり返し 奏でています
しあわせは (まさかすくいは)
きょうもあしたも
ムチュウになれることがあること

soyo

ちからかげんもおぼえましたよ
(だいじょうぶ)
けいけんは
ひとをこんなに生きやすくする

soyo