cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

NO.398 2014/04/01 (7人21作)
カーテン たぶん
カーテンを
明るく染める白い陽が
心にも射す
希望みたいに

ふみちゃん
たぶんすべてが
ひつような
ことだったんだ
わたしのために

ふみちゃん

黒く冷たい鼻先を
しっぽふりふり
押しつける
私の可愛い女の子

ふみちゃん
 「わたしのために」 

カーテンを通る
風はみどりいろ
ここにあるのは
優しい気持ち

 
たぶん、たぶんと
想像するの
君の心を
欠けた月を見つめるように


黒色の絵具を足して
濃く、深く
白だけだったら
出せない魅力



カーテンごしに
ゆれる春色
ふわふわ ゆらゆら
パステルカラー

そばかす
たぶん わたしの
こころも春もよう
ふわふわ もじもじ
動きだす

そばかす
黒いやみに
かくれた春のけはい
ふわふわ ほわほわ
明日 芽をだす 

そばかす
カーテンのむこう
あかるみはじめてる
午前五時前
静かなはじまり

ふらっと

たぶん
きっとね
約束は
ゆらゆら

ふらっと
黒子の場所だけ
憶えていたの
だから目を見て
話せなかったの

ふらっと
 

カーテンに遮蔽され
ばれぬようにしてきたいつわりは
すっかり見透かされていたんだね
もう何もかも恐れまいと決心しました

ぬちうむい
たぶん一目散に
好きになっている(いく)
でもひとまず待ってみよう
春の雨つぶが少し痛かったから

ぬちうむい
黒い瞳 思慮深く
黒い髪 いさぎよく
黒い影 ゆらめいて
黒を纏う しなやかに

ぬちうむい

「しなやかに」 だよ 「しなやかに」

カーテンにかくれた幼子の
ふっくらシルエット
いと愛らし
クスクス。笑いこぼれて 見っけ

こまはは
たぶん気付いてるはず
なのに知らんぷり
好き嫌い好き嫌い好き。。。
一片の花びら ため息ひとつ

こまはは
黒と白が
オセロゲームのように
ひっくりかえったあの日
生かされてる命と思い知る

こまはは


カーテンをあけにいこうか
夕闇につつまれるまでそこにいて
春のリズムを
思いだそうか

soyo

たぶんあしたも小気味よく
いちにちをゆく
(あしばやに)
まるで躊躇がないようにいく

soyo
黒々とひかりたゆたう
結氷のしたのみずうみ
どんなにか あんしんでしょう
膨大な 何立米もの羊水のなか

soyo
「思いだそうか」