cap verses  /  そよ日暮らし

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NO.370 2011/12/01 (20人48作) 
だいだい 上がるよ



だいだい色の
窓の灯りが
家路を照らす
道しるべ

ふみちゃん

上がるよ月が
見てるよ君の
白い横顔
初雪の夜

ふみちゃん

木の葉がカサコソ
追いかけてくる
あわてて逃げるよ
かわいいわんこ

ふみちゃん

だいだい のせて
新年をむかえる
くる年がもっともっと
輝くように

そばかす

上がるように
一歩づつ
足場を固める
今が大切

そばかす


木の葉の彩り
風にきらめき
夢を散らす
そして 次の夢をみる

そばかす

こんにちは。木の葉のなかのお二人の 視線も、位置も、たしかさも、大好きなのです。ほんとうに。
愛や希望がただよっていて。

ことしもたくさんありがとうです。こころからです。ありがとうです。





だいだいいろが
秘めてるこころに
今日はやさしく
寄り添えるかな

すみれのしずく


上がるようにも
落ちるようにも
みえるみぞおち
やっかいなやつ

すみれのしずく

木目をたどって
山あり谷あり
行き着くさきは
きみから教えて

すみれのしずく

だいだいの
ビタミンカラーな元気よさ
足りない部分を補って
まんまるになれ 私のこころ

スー・

上がるよもっと
そのうちに
今はただただ
下がっていても

スー・

木に登り
遠くに見える風景や
光の眩しさかみしめて
日々の健康 ただただ感謝

スー・

だいだいいろが 秘めてるこころ  / だいだいの ビタミンカラーな元気よさ 
んー。このあたり、とてもすきです。
うん。そして、後半の 
今日はやさしく寄り添えるかな
 / 足りない部分を補って まんまるになれ 私のこころ
ここも、すごくすごくいいよね。

わざわざわけて書き写し、だいじにしたくなるような、やさしい四行なのでした。にこ。
今年もずっと ありがとうです。うれしかったー。





だいだいの
海を眺めて港から
予定通りに
待ちわびる冬

肉野菜

上がるよ風が
防風林をざわつかせ
ここが素早い冬の
通り道だよ

肉野菜

木の枝の
先の先まで必然に
ただ在るがゆえと
くちずさむ冬

肉野菜

だいだい色に
熟れた陽を
浴びた横顔
満ち足りた色

ふらっと

上がるようすに
目をみはり
散りゆくまでを
見守った日を

ふらっと

木曜日には
会えるかな
きょうは金曜
夕日が落ちる

ふらっと


わぁ…肉野菜さんの冬、すごいすてきだ……。三つとも大好きでした。
そしてそして。 ふらっとさんの木曜日。 これもとても、とてもいいよね。

おふたりの今回のこの六作は、静かできれいでさびしげで、どくとくな空気をまとった風景でした。すてきすてき。
ありがとうです。来年も、どうぞよろしくおつきあいくださいね。

だいだい色
オレンジ
みかん
好き

24の瞳(えっちゃん)

純粋な 素朴な想いや言葉づかいに惹かれます。
だいだい色 オレンジ みかん 好き  を見たとき ちょっとくらっとしましたよ。
わたしもみかん大好きなのです。ありがとうです。 
来年も、シリトリ続けて下さいね。たのしみにお待ちしています。
だいだい色の夕陽めがけて
どんどん歩いてきたんだよ
みるみる子どももおっきくなって
いろいろ人生楽しいね

ひだま・りー

上がるよ〜の合図とともに
ほかほか ほよほよ
ふっくらお饅頭の
あったかこどもたち

ひだま・りー

木々がお化粧しだして
カサカサ くすくす声がして
ひとりふたりと さようなら
また来年ね。やくそくね。

ひだま・りー

うん。そして。ひだま・りーさんのだいだい色も素晴らしかった。 「だいだい色の夕陽めがけて どんどん歩いてきたんだよ……」
大好きでした。ちょっと泣きたくなるほどでした。

今年は、ひだま・りーさんが 帰って来てくれて嬉しかったー。このあともよろしくおつきあいくださいね。





だいだい色はいっそう濃く
うつむいて
たまのような秋のバラが
やがて散るのを待っている

ナツ

上がるよもっとほらみて
こらこら学校休めるからって
体温計ながめて
そんな小躍りしないの

ナツ
木は黙ってる
切られたり燃やされたり
夏の若葉に包まれたり
虫の鳥の棲みかになっても

ナツ

「待っている」 だよ 「待っている」
だいだい
うけつがれて
ほしい
かぞくのぬくもり

tan

上がるより
下がりやすい
気持ちの起伏と
にらめっこ

tan

木 林 森
どれだけの暖かさに
囲まれているだろう
五十年後の私

tan


ナツさん tanさん イッシーさんの 三つの木 どれもとっても好きでした。

ナツさんの 「木は黙ってる」  もう この一行だけで、気持ち 持っていかれたことでした。
tanさんの 「木 林 森 どれだけの暖かさに 囲まれているだろう ……」 
これにも かなり ぐっときました。だいじです。
 
岐阜公園のキンカ山
ツブラジイの木の色が
黄金のように光り輝く

24の瞳(イッシー)

そしてそして イッシーさんの 木 これも、すごくすごくいいですね。
「 木  岐阜公園のキンカ山 」   この行間も素敵なのです。
こちら(北海道)では、晩秋に黄金に輝く林といえば、カラマツ林が代表的ですが、そちらでは 椎の木 なんですね。
ツブラジイって 「円ら椎」 なんですねぇ。(←勉強してきました)。  素敵なシリトリありがとうです。

どうぞみなさま 来年もまた、ひきつづきおつきあいくださいね。待ってます。





だいだい色の
小さい箱に
好きって書いた
手紙 封印

スイートポテト

上がるよ〜って
お風呂場から
聞こえた気がした
ちっちゃい頃の様に

スイートポテト


木蓮の木も
北風吹いて
はだかんぼ
十二月だね

スイートポテト


上がるよっ!
近所の友人に
向かいにきてもらって
話をしました

24の瞳(S・H)

上がるよ
円高
買えるよ
海外の物

24の瞳(ルンルン)

「物」 だよ 「物」
さてさてそして 「上がるよ」 三つ。
「上がるよ」 というお題は、やや扱い難いものでしたが、この三名が、上手にひろく活用してくれました☆
お風呂から上がる・お部屋に上がる・そして円高!   とりどりで、シリトリの楽しさが満開となりありがたいです。
スイートポテトさんの木蓮も大好きでした。うんそして、ちっちゃい頃への郷愁・空耳 共感でした。
S・Hさんの 上がるよっ! お友だちの元気な声があたたかいです。こういうの、いいですよねぇ。ありがとうです。
そして。ルンルンさんのも好きだなぁ。上がるよ♪買えるよ♪ルンルン♪ … っていうふうにお名前までが作品でした☆

来年もまた、シリトリお寄せ下さいね。





だいだい色くれた君に
やまぶき色あげる。
てのひらいっぱい集めたら
あの上から撒こうね!

ひなた
上がるよ、どんどん
見えなくなるまで高く
おなかの辺りがぎゅっとなって
少し怖くて少し苦しい

ひなた
木も枯れてしまうよな、
私の知らない途方もない先で、
星もまた消えてしまいますが、
今、みんな生きてるよ、うん。

ひなた
「少し苦しい」 だよ 「少し苦しい」
そうそして。ひなたさんの三作も、どれも魅力的でした。
だいだい色くれた君に やまぶき色あげる  /  おなかの辺りがぎゅっとなって少し怖くて少し苦しい
などなど 身におぼえのある刹那ですよね。  そして 「木」 は よりたいせつな作品でした。ありがとうです。

今年6月のシリトリデビュー以来、休みなくご投稿を続けて下さりありがとうです。
来年も引き続きお付き合いいただけるとうれしいです。






だいだいいろ
注意の黄色とは
ちょっと違うよね
あったかいんだ

湘南坊主

上がるよ〜
上を向いて
みんなでいっしょに
上がるんだ〜

湘南坊主

木々の間から
木漏れ日
ちょっと眩しいのが
うれしいんだ

湘南坊主

だいだいのお正月飾りみかん
甘くておいしい種入りみかん
来年のお正月来るけど
あと、何日かなぁ〜

24の瞳(プリンセスようこ)

木漏れ日が
キラキラまぶしく朝露に
濡れた葉も散る
晩秋の冷たい風

24の瞳(まいこ)

坊主さんの  あったかいんだ/上がるんだ/うれしいんだ  の三作の言葉づかいが新鮮でした。ほっとなのです。好きだな〜。

うんそして、木漏れ日つながりの まいこさん。
晩秋・朝露・冷たい風と木漏れ日と……季節のことばが盛りだくさんで溢れそうにも思えましたが、それがかえって
目の前でキラキラ光る風景をぎゅっと凝縮しているようで大好きでした。冷たい朝の空気はほんとにすてきですよね。ありがとうです。

そして。さいごになってしまいましたが、プリンセスようこさんの「だいだいのお正月飾り……」 これも、ありがたい作品でした。
お正月を心待ちにしている人がいてくれて、にわかにあたたまりますね。
お正月、たのしみですね。来年は、日本中が 穏やかな、よい年になるといいです。なりますように。 

ではでは、またのシリトリをお待ちしていますねー。









だいだいの
煩悩たちが
からだから
冬よ冬よと出でる真冬日

soyo


上がるより
ほかにないよね
それぞれに
みあううつわをみきわめること

soyo


木に森に
話せばそれですむ話し
そしてそのうちあたらしく
うまれる冬のフィールドがある

soyo







☆ 追加しました 12月2日 夜
だいだい我が家に伝わる
おまじない
これを唱えれば
また明日も頑張れるよ

歌鳥


上がるよテンション
だってもうすぐ
大好きなあなたに
会えるんだもの

歌鳥

木の葉が紅く色づく
そんな秋が去った後は
大地が白く染まる
そんな冬が私を待っている

歌鳥

皆さんが 迷わずに 「だいだい色」 と捉えた「だいだい」を 先祖代々の「だいだい」で使ってくれましたねぇ。
先に更新してあります tanさんも 
「 だいだい うけつがれて ほしい かぞくのぬくもり 」 とゆうシリトリを寄せて下さっていて
面白いなぁーと思って読んでいたのでした。お二人とも、とても自然に口をついて出たような、いとなめらかな使用感がチャーミングです。
家族想いが素敵なのです。「だいだい我が家に伝わるおまじない」……いいなぁ。

お忙しい毎日と思いますが、来年もおつきあいいただけると嬉しいです。よい一年になりますように。