cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.313 2007/03/01 (16人48作) 
春、待ちながら
またさがしてる
春、待ちながら
雪の中
夢を見ている
ふきのとう

ふみちゃん
またさがしてる
記憶の森で
いつかどこかに
置いてきた夢

ふみちゃん
どんなに強い
向かい風でも
どこ吹く風と
突き進みたい

ふみちゃん
春、待ちながら感じてる
木々の息吹と鳥の声
もういいですか?と顔を出す
小さな芽吹きがあちこちに

スー・
またさがしてる
くりかえしかい?
気づいたときには
変わっているのに

スー・
どんなことでも
ど〜んといこう
どんどんいこう!
どこまでもなお

スー・
「あちこちに」 だよ 「あちこちに」
「春、待ちながら」 始まりは、
ふきのとうや息吹・芽吹きをそぉっと感じ、そして見守るおふたりなのです。うれしぃな。
更新がひと月ごとになったので、
きせつきせつのひとこまがますます貴重に思われまする。
ありがとうです。来月もまた楽しみにお待ちしていますねー。



春、待ちながら
冬のわずかな残り時間
日向のカフェで
きみと向き合う午後が好き

あ〜でるはいど
またさがしてるョ
この人は…
やっさん貴方
メガネかけてる…

あ〜でるはいど
鈍感な
フリして
しっかり
傷ついてる君

あ〜でるはいど
春、待ちながら
ごめんじゃないけど
くるようでこない
冬にさよなら

すみれのしずく
またさがしてる
そのままあるく
けっきょくどうも
大事はリズム

すみれのしずく
どんちゃんさわぎの
似合わない松
とげとげしいとか
いわないで でも

すみれのしずく


「鈍感なフリしてしっかり傷ついてる君」 うーん。
今日一番のイタイシリトリなのでした。どうぞ大事にしてあげて!

さてさてそして。「どんちゃんさわぎの似合わない松・・・」
ふふふふふっ。どうしてこんなにゆたかな視線なんでしょー。
さいごの「でも」が、だいじそうです。
どうぞみなさんお好きなようにお読み解きくださぃ(^^ゞ


春、待ちながら
たんたんたんと
織り成す日
きらり

みなち
またさがしてる
見つけたら
きっと
喜んでくれる

みなち
どうしたらとか
どこへゆくとか
不安だらけの
どれみふぁそ

みなち
今月の「またさがしてる大賞」でした。
だってなんだかもうすでにわたしまでもがうれしいんだもの。みつけなくても。きもちだけでも。
ありがとうです。さがしてくれて。
どれもとっても大好きでした、「たんたんたん」とか「どれみふぁそ」とか。
春、待ちながら
待ちながら
待ちわびるのは
凍てつきの、冬

湘南坊主
またさがしてる
凍てつきの、冬
それあればこそ
ありがたい、春

湘南坊主
どんな年でも
四季はめぐりて
凍てつきの、冬
うららかな、春

湘南坊主
凍てつきの、冬 / ありがたい、春 / うららかな、春
三つでひとつの作品でした。
「それあればこそ ありがたい、春」 

私は、今までよりもうんと寒いところに越して来たので
「暖冬」であるということを肌では実感できないままに過ぎたこの冬だったのだけど、
だからこそ 「どんな年でも四季はめぐりて」 こんなシリトリ届けてもらってよかったなぁとおもうのでした。




春、待ちながら
ほおづえをつく
癖、なおそうと
ぼんやり窓辺

ふらっと
またさがしてる
旅する雲や
ささやく風や
笑うあなたを

ふらっと
どいて なんて
とても言えない
だからいつでも
背中をみてる

ふらっと
「笑うあなたを」 だよ
春、待ちながら
「いつですか?」
一粒のモンゴル片を
巻く風の声(ごめんなさい)

花外
またさがしてる
僕らしく
君らしく空を仰いで
寒明ける日を

花外
どんぶらこ
空を流れる月ひとつ
拾いたる人
だれに届けん

花外
「またさがしてる 旅する雲や ささやく風や 笑うあなたを」
「またさがしてる 僕らしく 君らしく空を仰いで 寒明ける日を」
さがすには、ぴったりなもの、ありがとうです。
切実にならないように綴られた、そのさりげなさがすてきなのです。大好きでした。





春、待ちながら
夜空を見てる
あなたの心が
溶けるその日を

ケト

またさがしてる
もうどこにも
ないものだって
わかっているから

ケト
どちらの道を
歩むにしても
十年後の交差点で
また会いましょう

ケト
春、待ちながら雪に恋する
どっちつかずのあたしの揺れに
たぶん気付いて
せかす花粉の悪戯に

夏野花
またさがしてる
見つけても
見つからなくても
毎日の儀式

夏野花
どうしてかな
恋人じゃないし
家族じゃないし
友だちでもないって

夏野花
「もうどこにもないもの」 と 「みつからないかもしれないもの」を
またさがしてるお二人でした。
あれのことかな? これのことかな? それとも他者にはまるで想いもつかないようなもののことかな? あれこれと想い描けることの楽しさ。ありがとうです。またお待ちしていますねー。
ケトちゃんちょっぴり久しぶりです。うれしかった〜。




春、待ちながら
歌口ずさむ
季節が移る
スピード感じ

肉野菜
まださがしてる
今までずっと
あるわけないと
静かに笑う

肉野菜
どのくらい
でもこのくらい
君の興味に
興味があるよ

肉野菜
春、待ちながら
なにをしようか
君をみつめて
すごすのも一興
 
またさがしてる
あの星のひとつ
あたしがいるから
さみしくないよ 王子さま
 
どんなことでも
いいから話して
何もないなら
歌をうたって
 
「春、待ちながら 歌口ずさむ 季節が移る スピード感じ」
「どんなことでも いいから話して 何もないなら 歌をうたって」
七音ずつの、歌つながりのお二人でした。
雑音のない静かな時間、流れる歌と息づかいが心地よいです。だいすきでした。ありがとうです。




春、待ちながら
こごえた笑顔も
雪解けちゅう
はい 準備完了

☆風海☆
またさがしてる
カタチなき
ふぞろいの
愛しきものたちを

☆風海☆
どーなつの まんなかみたい
あたしの はぁとの 
おおきなあな ひとつ・・
うめてくれるの だぁれ?

☆風海☆
「こごえた笑顔も雪解けちゅう」です。準備完了、よっかたよかっためでたしめでたし。
つくりわらいがそのまま凍り、春になったらそのまんま、しらずしらずにほんものの笑顔になっていたということ。
なんとなく身に覚えのあるような・・・にこ。





春、待ちながら ちくちくと
君、待ちながら ちくちくと
ひと針ごとに 春が近づく
ひと針ごとに 君も来る

ベンジャミン
またさがしてる 君のこと
どんなにあいたくても
もうあえないこと
心でわかってるのに

ベンジャミン
どこまでも 続く空
両手に一杯 抱きしめて
いつしか 私のなかも
胸いっぱいの 茜色

ベンジャミン
春、待ちながら
ちくちく綴るベビーキルト
ちいさき笑みに
あふれる幸せ

☆のしずく
またさがしてる
空に。。。風に。。。
たゆとうこころ
きみへの想ひ

☆のしずく
どこまでも
ついてゆきたし
やさしき背中
はらり〜ひとひら夢見草

☆のしずく
お久しぶりのお二人が、たまたま揃って「春、待ちながら ちくちく」してます。
春、待ちながらと言われれば、これしかないねというように、とても自然に生まれたんではないのかなぁと思わせてくれる四行でした。
冬の陽の淡くやさしいひだまりのなか、読めばたちまち読む者も、午後のぬくみにぬくもるような・・・。ありがとうです。うれしぃな。またお待ちしていますねー。



春、待ちながら
凍み雪の
高み歩けば
呼応する、空

soyo
またさがしてる
凍空に
ひかるひこうき雲の
ひとすじ

soyo
どろんこを
はねあげてゆく
あらたまの
春へとつづく道という道

soyo
「道」 だよ 「道」



※ 今回、このページを飾ってくれたイラストたちは 「みなち&ふみちゃん」が描いてくれた 【きせつのきもちsongbook】表紙ほかに掲載しましたイラストです。(お月さまの画像は、写真家・若林浩樹氏。)