cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.286 2006/04/25 (15人47作) 
漂っている おく じゃんけん
漂っている
気配でわかる
目を閉じてても
君のことなら

ふみちゃん
おくろうか
君の背中と沈む夕陽が
この坂道から
消えるまで

ふみちゃん
じゃんけんぽんの
帰り道
ゴトゴト歌う
ランドセル

ふみちゃん
漂っている
漣の随に
淡い花びら
きらきら

タユナ
屋上で
遠くの電車の音を聞く
犬が鳴いてる
小鳥も鳴いてる

タユナ
じゃんけんで
宿題当番決めといて
結局なぜか
一緒にやってる

タユナ
「きらきら」 だよ 「きらきら」
じゃんけんに、適齢期ってないけれど、やっぱり学校風景がお似合いですねと思いましたん。
ゴトゴト歌うランドセル、そしてそれから宿題当番、どちらもきゅんと大好きでした。
我が家には、今現在も現役でゴトゴト歌うランドセルがあり、宿題に苦楽している思春期さんもいるわけですが
こんなときには日常からはひとっとびして自分の過去のゴトゴトや宿題日和に想いを馳せてしまうのでした。ごとごとぉ。

「漂っている漣(さざなみ)の随に(まにまに)」 素敵でした。ほれぼれしました。

あ。それと。 「ゴトゴト歌う」をひとめ見て、悲しい仔牛のドナドナを
思い浮かべてしまったことも こっそり告白しておきましょう。 
こんなにあったか歌なのに早とちりでした。ごめんなさぃー。




漂っている
ルビーのかけら
あつめてわらって
そうして生きるの

すみれのしずく

奥にあるでしょ
グラニュー糖は
あきれる母と
嗤うキッチン

すみれのしずく
じゃんけん
勝ったら
あいして
くれるの?

すみれのしずく
漂っている
あの窓この窓
夕食の香り
つい早足になる

あ〜でるはいど
奥様サマンサ
お子様タバサ
早口言葉で
5回唱えて

あ〜でるはいど
じゃんけん
小夏が相手なら
チョキだけ出して
わざと負けちゃる

あ〜でるはいど
「じゃんけん 勝ったら あいして くれるの?」
「じゃんけん 小夏が相手なら チョキだけ出して わざと負けちゃる」

ふたつセットで大好きでした♪ 「くれるの?」 「負けちゃる」 最後の最後が効きますねぇ。
小夏というのはあ〜でるさんちの美猫ちゃんですが、この際ここを「すみれ」に直して読んでもいぃい?
 あ、だけどチョキだけで勝つにはやっぱり小夏でなくちゃ・・・ですねー(^^♪

ルビー・キッチン・サマンサ・タバサ ちりばめられたカタカナもなんだかきれいで楽しいのです。
早口言葉もチャレンジしました。ばっちりでした。ダーリンはなんでしたっけね? なつかしぃー。





漂っている
20分前からずっと
桜の下の
木漏れ日の中で

肉野菜
臆病な
夕暮れは
コンビニのひかりが
日常すぎて

肉野菜

じゃんけんぽん
夕焼け小焼けの帰り道
なかなか進まぬ
グリコのおまけ

肉野菜
「臆病な 夕暮れは コンビニのひかりが 日常すぎて」
夕やけにつつまれるのが、見慣れぬ喫茶店ならばにもっと勇気がわいてきたのに。
言葉すくなく語られて、せつなさはなお増すような・・・大好きな四行でした。ありがとうです。
三つとも、同じ背景ひろがりますね > > > 「なかなか進まぬグリコのおまけ」  





漂っている
空気と風に
君の名前を呟き
溶かしました

歌鳥

奥へ奥へと眠ろうとする
君との思い出は
あったかくて
少し、イジワル

歌鳥
じゃんけんは
負けてばかり
恋よりも勝って
おきたいのになぁ

歌鳥
「イジワル」 だよ 「イジワル」
漂っている
まだ冷たい空気
温かさ求めて
伸ばす指先



体感温度は違うけれども、漂う空気をじっとみているお二人でした。
扱いづらいお題を丁寧にみつめてくださり、ありがとうです。
とてもだいじで、うれしいのです。





漂っている不安感
包まれそうになるけれど
えいっ! やっ! とぅ!
霧が 晴れたね

スイートポテト

おくすり きらい
いたいのは もっときらい
めをつむっていきとめて
ごっくん。 のめた

スイートポテト
じゃんけんぽんって
大阪じゃ
「いんじゃんほい
あいこんでぇ〜」

スイートポテト
漂っている
埃の粒に
光が魔法を
かけて宝石

ふらっと
おくれてきた
よろこびたち
先を急がなくて
よかった ほんとに

ふらっと
じゃんけんで
決められるなら
決めてごらん
右へ進むか左へゆくか

ふらっと
スイポテさんの 「えいっ! やっ! とぅ!」 や 「ごっくん。」や 「いんじゃんほい」 が温かで
とても好きです。ありがとうです。がんばりましょう。えいっ!やっ!とぅ! 
ふらっとさんの三つとも、どれも身近に感じられ、うなずきながら読みました。埃に光・・・うんうんうん!

「じゃんけんで決められるなら決めてごらん・・・・」と言うふうな、人生のだいじな選択するときに
大阪風に「いんじゃんほい あいこんでぇ〜」なんて叫ぶと、深刻さに欠けそうですねぇ(^^♪
いえ 「じゃんけんぽん!」も、深刻さにおいてはそんなに変わらないけども。ふふふ。





漂っている午後3時
聞こえてくるのは
ママのうたごえとお湯の沸く音
今日は絶好調みたい

夏野花
おくさん
おくさん
ふりかえり
いたずら顔のパパにぐーぱんち

夏野花
じゃんけんで決めよ
負けた人が一番ね
簡単ルールが得意な人
あたしのママです

夏野花
たのしげな夏野花さん、パパママシリーズ幸せの巻。ほのぼのしいです。すてきなのです。
「おくさんおくさん」 笑いました(^^♪ ぐーぱんちって、さいこうですね。
「おくさんおくさん」をいろいろな声音や発音で音読すると、バージョンアップしそうですね。それぞれにお楽しみくださいー(^^♪





漂っている
くらげのひとつだったかも、私。
あなたの前世は
きっと海藻。

あると
おくれ毛を
そよがす風の心地よさ
これだからやめられないのよ
ロングヘア

あると
じゃんけんは弱いけど好き
正々堂々
持ち札OPEN
あと出しなんてもちろんなし

あると
さてさてそして。あるとさんです。2004年の9月以来、一年半ぶりにご投稿をいただきました。
忘れずにいてくださってありがとうです。うれしぃの。
一度だけ、あるとさんにお会いしたときのロングヘアを思い出しつつ、読みました。なつかしぃー。
また楽しみにお待ちしていますね!




漂っている かすかな気配
切なさをまとい闇に溶けて・・
私に 一瞬のまぼろしの愛を見せ
そして・・知らんぷりで通り過ぎていった

☆風海☆
「おくてだね」なんて
可笑しそうに笑っていた君
ねぇ? あの日に戻れたら
また始まるのかな 物語・・

☆風海☆
じゃんけんで 決めるのが・・
あの頃 ふたりのルールだった
勝っても負けても 笑顔のあなた
わたしの手も・・ほら 覚えているよ

☆風海☆
漂っている
フキソクな行進さえ 運まかせ
好奇心いっぱいな
ヘンシンまえの 高分子たち

kei-kura
おくってくれますか?
ひかえめな ことば と
するどい まなざし に
年甲斐もなく たじろいでしまい

kei-kura
じゃんけんできめたキックオフ
ボール一つと緑の芝生
缶ビールのゴールに歓喜し
6月への願い託す

kei-kura
先週にひきつづき、二度目のご投稿をいただきました。ありがとうです。
☆風海☆さんの「物語・・・」   kei-kuraさんの 「高分子たち」 わくわくしつつ拝見しました。
まだまだ未知なおふたりですが、すこしずつかもしだされていくはずの雰囲気もろもろ、とても楽しみになってきました。
来週の更新はお休みになりますが、またのシリトリ、楽しみにお待ちしていますねー。





漂っている
あのへんあたりにちらほらと
残像みたいに
見える気がする

スー・
おくさまは
今日も一日大変ね♪
あっという間に
もう日が暮れる

スー・
じゃんけんを
しながらなんだか 気もそぞろ
次にだすもの
どうでもいいか〜☆

スー・
漂っている
水辺の小さな水溜り
舞い降りてきた
桜の花びら

スー・
おくまった
小道の先のその先は
隠れ家みたいな
森に繋がる

スー・
じゃんけんは
ヘンに集中したときに
やっぱりそうだよ
負けちゃうんだよ

スー・
じゃんけんで
荷物持ちした帰り道
おく足元に
漂っている初夏

スー・
そしてスー・ちゃん。「おくさまは 今日も一日大変ね♪」 この一文に笑いましたー。
ひとごとみたいなおくさまが、パタパタお掃除している図など、ひとごとみたいに見ていたり(^^♪
こういう素朴な可笑しさは、スー・ちゃんならではですよねぇー。ありがとうです。にっこにこ。





漂っているうららかは
漂いながらあつまって
歩きだす子のうしろから
うらうらついてゆくらしいです 

soyo
おくゆきが
ありそうで無いおもわくを
壺に詰めたよ
思う壺なり

soyo
じゃんけんできめた順番?
あぁそれは
あみだくじひく
順番だから

soyo
「順番だから」 だよ