cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ




NO.271 2005/11/29 (14人48作) 
かさなる 海で たぶんね
かさなる影の
薄れゆく
冬の街路樹
曇天の道

ふみちゃん
海でひろった
さくら貝
小箱の中で
なにを夢見る

ふみちゃん
たぶんね と
うそぶく
つめたい
君は北風

ふみちゃん
かさなる
つもる
ゆっくり
とろける

あ〜でるはいど
海で貝殻
山でどんぐり
道端で子猫
あたし拾う神

あ〜でるはいど
たぶん猫
何が?って
あたしの
前世がニャ

あ〜でるはいど
「とろける」 だよ 「とろける」 「神」 だよ 「神」
こんにちは。おふたりの、声もかたちも大きさも、なんにも知らない わたくしですが、
こんなにも、さくら貝がお似合いなのは、世の中にふみちゃんだけって思えたり、
拾う神と名づけるのなら、あ〜でるさんの他には一人も知らないわ!って、思えたり、
よろこびながらよみました。にこ。



↑ ↑ ↑
そして。前世はたぶん猫・・・なおふたり。
 
 ↓ ↓ ↓
かさなる編み目を
せっせと作って
今年もいよいよ
冬の到来

スー・
海で拾った
小瓶がひとつ
ずっと忘れぬ
あの日の光

スー・
たぶんねこだよ
前世はきっと
それも野良猫
気ままで孤独

スー・
かさなるようで
かさねられない
境界線は
くっきりのまま

スー・
海でごろんと
ビールを呑んで
楽しむ人々
横目に昼寝

スー・
たぶんね それは
たわいもなくて
きっかけひとつで
どうにでもなる

スー・

海で カモメの
かさなる影絵
明日も一緒
たぶんね 一緒

スー・

「海で拾った 小瓶がひとつ ずっと忘れぬ あの日の光」
うんうんうん。ひかりつづけるあの日の光。だいじです。きらん。
それにしても。気ままな野良猫・・・いいなぁ。





かさなる影
縮まる距離
いつまでもこんな日が
あるといいね

歌鳥
海でも
山でも
君がいるなら
結局嬉しい

歌鳥
たぶんね
私が自覚する前から
あなたにきっと
惹かれてたの

歌鳥
かさなる気持ち
このまま二人
距離がどんどん
縮まれば素敵

海で会うなら
花も緑も風も
消えてしまった
師走の朝に

たぶん ねぶそく
最近ずっと
嬉し狂おし
恋する病

「病」 だよ 「病」
歌鳥さんの「君がいるなら 結局嬉しい」 うんうんうん。海でも山でも水溜りでも! 
「結局」が、ポイントですね。「あれこれ悩んでみたけれど」が、隠されていてすてきなのです。

そして尊さん。師走の海がたちまちに色濃くひろがるしずかな景色。大好きだなぁって思いましたん。拍手です。





かさなる
パイ生地
ついでに
こころも

すみれのしずく
海では
今日も
貝殻ぶんだけ
ある物語

すみれのしずく
たぶんねらって
打ったヒットも
あたって1番
驚くバッター

すみれのしずく
かさなる
かさねる
つもる
ぬくもる

ふらっと
海でみつけた
こいびとは
海の匂いの
声で名を呼ぶ

ふらっと
たぶんねむれば
うまれかわれる
きのうのきずの
痕 うすくして

ふらっと
かさなる青は
海で生まれて
たぶんねる間に
空ににじんで

ふらっと


「たぶんねらって」 「たぶんねむれば」 この始まりを読むだけで、よろこびました。
ねらって打ったヒットいっぽん、放物線を描いてとんで、落ちるところはだれかのところ。にこにここ。

そして。「たぶんねむればうまれかわるの」 今日もまた、せつなくうたうふらっとさんです。
「きのうのきずの 痕 うすくして」 うんうん。




重なる想いに
色をかさね
あなた色とわたし色
ほどよく逢い色

かのこ

海でみたクラゲ
ぷかりぷかりと
気ままに見えて
クラゲの人生もよいかな

かのこ
たぶんね
きっとね
そう思いめぐらし
春を待つ

かのこ
かさなる予定に
頭パニック
誰かお願い
ヘルプ・ミー

スイートポテト
海での思い出
仕舞った小瓶
開けずにずっと
そのままに

スイートポテト
たぶんね と
曖昧に笑う
それ以上聞かないで
って 事なのね

スイートポテト
かさなる
からだとからだ
七歳なのに
まだまだ甘えん坊

きょうこ
海で だらんと
寝てみたいな
ビキニでね
無理だけど

きょうこ
たぶんね
それは
あなたのことが
好きなのよ

きょうこ
正しくしぜんにつぶやかれている「たぷんね」は、人肌のようなちょうどよさ。
それぞれの四行のうしろにみえる物思い・・・思いを馳せて読んでみました。
大好きでした。




かさなるよ
あの日の僕も幼くて
隣町さえ
大冒険で

肉野菜
海で舞う
カモメのジョナサン大空へ
一生懸命に
ただひたすらに

肉野菜
たぶんね
私は知っていたはず
夕日がこんなに
綺麗なことを

肉野菜
「かさなるよ あの日の僕も幼くて 隣町さえ 大冒険で」 
大冒険という言葉は、こんなふうに使われるためにあるんだなぁ・・・と気がつきました。
響きもなんてすてきなんでしょぅ 。今日のあこがれ < だいぼうけん。
 




かさなる
くちびる
こぼれる
スマイル

湘南坊主
海での
くちづけ
はんなり
しおあじ

湘南坊主
たぶんね
キミなら
キスまで
オーケー

湘南坊主
さて今回も、シンプルカゲン絶好調の坊主さん。
「かさなる くちびる こぼれる スマイル」 さすがです〜。
新製品のリップクリィムのコピーに使いたいのです。商品名は・・・なににしようか・・・(^^ゞ
いつもいつもありがとうです、りきさくを。(りきまないのがよいところ・・・とは知りつつも。)





かさなる
影に
願いを
ひとつ

みっぴー
海で誓った
夢の続きは
波に砕けて
空で輝く

みっぴー
たぶんね
大丈夫
これからも
きっと

みっぴー

海で
待ってる
真珠に
なっても

みっぴー

そして 最後になりました。こちらもシンプルみっぴーさん。
海で待ってる 真珠になっても ううん。素敵です。
「日本一短い恋文」等々の類いの本は、読んだことがないのだけれど、こんな風かな・・・。
とてもとても好きでしたっ。





かさなるか
くずれおちるか
どちらでも
いいね いいけど 積まないでおく

soyo
海でしか
見えないのだと
被害者のような口調で
つげるうみねこ

soyo
たぶんねと
ごまかすことが不文律
そしてあかるく
揺れる鬼灯

soyo