cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ




NO.248 2005/04/26 (18人58作) 
さびしい さくら 目覚まし
さびしい夜を
なぐさめるのは
遠い記憶と
天の瞬き

ふみちゃん
さくら ちらちら
水面に落ちて
はしゃぐ羽虫の
舟となる

ふみちゃん
目覚ましの音は
開演のベル
夢の続きの
幕があく

ふみちゃん
淋しい
こころに
きれいな花は
咲かない

そばかす
桜の花を
さらりみおくり
みどり萌えいず
光はじいて

そばかす
目覚ましに
メールをひとつ
今日も元気に
いつも笑って

そばかす
さびしいことにも なれたころ
おもいでにかえたはずの
あなたの声を聞く 
とまどうこころ

かのこ
さくら咲くころ
うえをみあげて
さくら散るころ
まえをみすえて

かのこ
目覚ましに
コップいっぱいの水
しみわたれ 
細胞たち

かのこ
こんにちは。
「さくら ちらちら 水面に落ちて・・・」ふみちゃんと、
「桜の花をさらりみおくり・・・」そばかすさん。
そしてそれから 「・・・さくら散るころ まえをみすえて」かのこさん。
目を閉じて、そんな景色を思い描いて嬉しくて。大好きでした。ありがとうです。
これからここに来る桜、わたくしも、一部始終を見逃さず、ぜんぶ感じて歩きませうって思うのでした。うん。





さびしいなんて
贅沢すぎる
ここにこうして
みんないるじゃん

みなち
さくらの花びら
押し花にして
香りも想いも
封印させる

みなち
目覚まし
耳澄まし
頭冷やし
ほれほれ

みなち
さて今週も みんなのみなちさんですょ。にこ。 
さびしいも 封印も、しんと静かに読んだあと、さいごのさいごの「ほれほれ」にやられるのです。
まったくもぉ〜 ナ みなちっくです(^^♪
ほれほれ。





さびしい
いつか
かたち
かわるの

あ〜でるはいど
さくらです
これから
そちらへ
まいります

あ〜でるはいど
目覚まし
鳴る前
目覚める
よき日

あ〜でるはいど
さびしいって
素直に言えなくて
自分を困らせて
泣いてしまった

歌鳥
さくらの声
聞きたくて
あなたとずっと
見つめてたんだ

歌鳥
目覚ましを
買えない財布の中に
一円追加!
ちょっとにっこり

歌鳥
「さくらです これから そちらへ まいります」 
「さくらの声 聞きたくて あなたとずっと 見つめてたんだ」

にこにここ。
こういうのだぁぃすきです。わぁぃっ。





◆ さてここで、「さびしい特集」 組んでみました ◆
さびしい
きのうに
きっぱり
さよなら

湘南坊主
さくらに
ふじさん
こてこて
にっぽん

湘南坊主
目覚まし
姦し
けとばし
もう無視

湘南坊主
「さよなら」 だよ 「さよなら」
さびしいか
さびしかないさ春だもの
酒でものむか
じゃあちょっとだけ

肉野菜

さくらの
ほっぺ
ミルクの
匂い

肉野菜
目覚ましの
ベルの音遠し
春うらら
どうにもこうにも暁おぼえず

肉野菜
「ちょっとだけ」 だよ
さびしい金魚は
見られることが
嫌なわけじゃ
なさそうで

夏野花
さくらの花びら
遠くて
触れたくて
待つしかない

夏野花
目覚まし時計のように
合図をおくって
そうしてわたしを
衝き動かして

夏野花

「で」 だよ 「で」
「さびしい」が 口癖になる 
この頃の 君は
私の目を
見ていない

スイートポテト
さくら散る
桜吹雪の樹の下に
もの憂い仕草の
桜の妖精

スイートポテト
目覚ましのスヌーズボタン
押しながら
またうとうとと
朝寝楽しむ

スイートポテト
さびしいのはだれ?
携帯もPCもなんでもあって
さびしいのは
あなろぐな ココロ

ふら・りー
さくらさいて
一面ぴんく
はるだなぁ
春なんだなぁ

ふら・りー
目覚ましが教える時間
はやくしないと急がないと
待っていられないよ
新緑の季節

ふら・りー
いろんな、さびしみたちでした。
さびしさを知らない人は居ないので、どれかひとつはきっと すとん と
読む人の胸に届いてくるのでは・・・と、思いましたん。
すとん。じんじん。





◆ 次は、「目覚まし特集」ですよ ◆
さびしい、と ことばにすると
さびしい、が 押し寄せてきて
潰れる
痛い

ふらっと
さくら餅に
篭められてるのは
さくらの精の
潔さ...など

ふらっと
目覚ましが鳴る
一秒まえ
うぐいすの声が
朝の蓋をあける

ふらっと
寂しい思いしたけれど
その寂しさの倍ぐらい
とってもいいこと発見し
今はとっても幸せです

みらい
さくら吹雪の公園で
走り回る幼子は
少し前までよちよちと
みんなの周りをいったりきたり

みらい
目覚まし時計のセットボタン
そっと隠れて切っといて
二人の時間作りましょ
暖かな春の思い出に

みらい

さびしい気持ち
逢いたい気持ち
一緒だった
遠距離恋愛

桜月

さくらの絨毯
はらはら花びら 
赤レンガ道庁
恋の街 sapporo

桜月

目覚ましがわり
夜行列車 到着の響き
窓から見える線路
あなたの街へつづく

桜月

「朝の蓋」 や 「春の思い出」 「あなたの街へとつづく線路」
そんな「目覚まし」シリトリでした。
それぞれの朝の風景、とても好きなものでした。






『さびしいね』
「あそこにあった楠の大木は?」
「去年、倒されたよ」
「風になるんだね、緑は」

花外
『さくらのはなびら』
「俵万智、いい歌つくるよね」
「微笑みながらわかれたいね」
「微笑みながらわかれようね」

花外
『目覚まし時計』
「5時やで〜っ、5時やで〜っ」
「!!+!×。Zuuu…」
「Oo。…」

花外
花外さんからの投稿メールに、俵万智さんの短歌が添えられてありました。
「散るという飛翔のかたち花びらはふと微笑んで枝を離れる  俵万智」 
素敵なのです。そして この歌から こんな会話がうまれるふたりもせつなくて。
大好きでした。





さびしいのかな
携帯 手の中
君とデート後
部屋 一人
   
つる。
さくら色
新葉広がり
緑に変わり
夏のさわり
   
つる。      
目覚ましの
コーヒー美味しい
ふたつならんだ
マグカップ
   
つる。
「さくら色 新葉広がり 緑に変わり 夏のさわり」
語呂合わせの言葉あそびのようでいて、それなのにこんなにも美しい、力持ちの四行でした。
こういうの、とても好きです。初夏のみどりがひろがりました。ほらここに。
また楽しみにお待ちしていますねー。






さびしいこころ
にじむ満月
星くずくらいの
きっと気のせい

スー・
さくらの季節
すぎゆく頃に
やってくるのは
ふいな春雷

スー・
目覚ましみたいに
毎朝なぜか
やってくるのは
かわいいスズメ

スー・
さびしい感じの
涼しい青さ
透明グラスの
中で揺れる君

スー・
さくらにだって
いろんな種類が
あるので今は
八重が満開♪

スー・
目覚ましついでに
TVをつけて
ぼんやりするのが
いつもの日課

スー・

さくらが散った
さびしい樹にも
あっという間に
目覚ましい青

スー・

お題を全部読み込んである、「さくらが散った さびしい樹にも・・・」 これ、とてもとても好きでした。
「目覚ましい青」 これは、上記、つる。さんの「夏のさわり」と同じ視線なのでした。
「目覚まし」は、「目覚ましい」とも使えるのですねー。ほかの皆さんは全て「目覚まし」でしたので、とても新鮮なのでした。






さびしいとしか
言いようのない朝でした
ひゅるる 春るる 昨夕の
風の噂が吹きわたるから

soyo
さくらまだ咲かないでいて
おしゃれして
待ちぼうけして
そのあとにして

soyo
目覚ましの
ベルが響いて
いっせいに
めざめる森の一員として

soyo