NO.536 2025/10/01 (06人18作)
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手を振っている |
コロコロと |
展望台 |
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手を振っている親子が見える
各駅列車の窓の外
かわいらしくてやさしくて
ちょっと涙が出る感じ
ふみちゃん
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コロコロと
階下で笑う子の声と
秋風届く
朝のベランダ
ふみちゃん
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展望台から見渡せば
秋の光を散りばめた
宝石のような
瀬戸内の海
ふみちゃん
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コロコロと階下で笑う子の声と …… すてきだなーって読みました。
ベランダって、独特な空間ですよねぇ。わたしのところは、昼間は、わたし以外の人のけはいがあまりないのに、
夜には、ささやくような話し声がよく聞こえてきたりして、見えないけれども空間をシェアしているような感覚もあり、
そうゆうことを思ったときに、ささっと掬って四行に書き留めました、、、、という感じのシリトリ。うれしかったです。いつも感謝です。
瀬戸内の海のきらきらも。 とてもすてきな景でした。

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手を振っている
一斉にこっちを向いて
わーと言ってる
コスモスの花
肉野菜 … 「花」 だよ 「花」
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コロコロと
10円玉が転がって
ぐわんぐわんと
ぱたぱたぱたんと
肉野菜 … 「ぱたんと」 だよ 「ぱたんと」
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展望台
凪の湖水曜日
鳥の声聞く
静かな時間
肉野菜 … 「静かな時間」 だよ |
一斉にこっちを向いて わーと言ってるコスモスの花 …… んー。すごい。
なんかねー、ぜんぶ持っていかれてしまった感。 だって。 わーと言ってるんだもの! すごい。
あと、ぐわんぐわんとぱたぱたぱたんと、10円玉が巻き起こす心の中の騒動?みたいな、描写にも、やられました。完敗!
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手を振っている
ような桜葉
おしゃべりに
花が咲いてる百日紅
ふらっと |
コロコロと
坂を転がるどんぐりを
踏まないように
転ばぬように
ふらっと
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展望台
そう決めたからこの丘は
わたしひとりで
明日をみる場所
ふらっと
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むむむむむ。 これは、つよいけついが溢れ出ていて素敵なのです。
「わたしひとりで明日を見る場所」 至極だいじな四行でした。ありがとうです。
そして、「コロコロと」 これも。いろんな風に読めてすてきな自戒シリトリ。
桜葉 百日紅 どんぐり と、登場人物が、とにかくすてき。うん。
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手を振っている
サラサラー
ススキの群れ
夏の終わり
そばかす
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コロコロと
太った仔犬
じゃれ合う
シッポ
そばかす
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展望台まで
テクテク
涼しい風に
髪あそばせて
そばかす
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サラサラーとしたススキの群れの風景は、私もこよなく愛する景色のひとつなので、
過日、北海道旅行を楽しまれたそばかすさんもそれをみて、それをここに書いてのこしてくださって、うれしいのです。かんげき。
今回は、3作共に擬音が重要な役割を担っていましたねー。サラサラ コロコロ テクテク。すてきでした。
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手を振っている
灰色の空の向こうの
懐かしいあなたへ
ずっとここで
ナツ |
コロコロとかけてきたのに
今はてとてと振り向きながら
長生きしてね12回目の
秋の初めワンコと公園にて
ナツ
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展望台へ上るたび
その先へ風に乗って
飛んでいきたいその気持ち
幾つになっても変わらない
ナツ |
ナツさんも擬音が効いてる今回でした。「コロコロとかけてきたのに今はてとてと振り向きながら」 うん。これね、
瞼の裏にすぐに浮かぶ、てとてととした足取りでした。なつかしいなぁ。かわいぃなぁ。
ナツさんちのてとてと振り向くかわいいさんが、ずっとずっと、一緒にお散歩できますように。
いつも、だいじなシリトリをありがとうです。また待ってますねー。 |
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手を振っている 道ばたの
昔なじみのオオハンゴンソウ
うれしいな
若いころ親しくなっておいてよかった
soyo
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コロコロとかわるココロだ
迷うだなんて
めずらしいこと おとくいの直観力は秋休みかな
soyo
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展望台にのぼるたび
ただっぴろさの風景に
きもちぃ きもちぃ 風が来て
心細さもなにもなくなる
soyo
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