cap verses / そよ日暮らし

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         やじろべぇさんのシリトリ

2008

12/01
迷うほどに どこまでも
手に手を取って 走り行く
額に汗して 何から逃げる
道の無き道 進み行く

やじろべぇ
あなたとともに らびりんす
右に行っては 深い沼
左に行っては 断崖に
それでもそれでも あなたと共に

やじろべぇ

きっと抜けるよ こんな道
暗い空にも 北極星
襲う獣は 心の債務
見つける宝は 一滴の勇気

やじろべぇ






2004


12/14
スピードは これきゃ出せない
きんこんかんこん
おいおい 予鈴だ
立ち膝 きゅんきゅん

やじろべぇ
理科の実験 ぎりぎりセーフ
フラスコ ビーカー エトセトラ
おいおい お隣さん
煙もくもく 大丈夫?

やじろべぇ
教室移動は
早めに GoGo
憧れの君は・・・
何処にみやる

やじろべぇ
09/07
ドラえもん
君はいつも
隣にいたね
夢を抱えて

やじろべぇ
お腹のポケット 小さくて
どこに そんなに
入ってるの
小さな宇宙 君のポケット

やじろべぇ
あの夏も こんな夏
暑くて 暑くて ばてていた
どこでもドアでいったっけ
かき氷を食べに 君の家

やじろべぇ
07/13 砂浜 ぴかりん
夜空の 大輪
浴衣 ひらりん
綿飴 とろりん

やじろべぇ
おはよう ぺこりん
自転車 チリリン
夏の みんみん
背中に るるるん

やじろべぇ
この手に きらきら
めだか すいすい
ざりがに ちょっきん
小川で ちゃぷちゃぷ

やじろべぇ
07/06
わたし からから
あなた にこにこ
ほしが きらきら
あえて ふふふん

やじろべぇ
かたち くるくる
わたし どきどき
あなた くすくす
りんぐ くるくる

やじろべぇ
ぴょん らららら
てれて くらくら
かねが きんこん
てんし ふぅわり

やじろべぇ
06/29 約束 げんまん
やぶちゃやーよ
けんけん ぱっ
後ろの鬼さん だーれ

やじろべぇ
ぐーちょき ぱっ
階段 とんとん チョコレート
動いちゃだめよ
ぐーちょき ぱっ

やじろべぇ
消さないで
石けり
片足 
ぴょぴょんのぴょん

やじろべぇ
06/15 遺言は ありがとう
ただ それだけ
友よ 友
君の手 まだ暖かい

やじろべぇ
感謝の気持ち
残されて
止まらぬ 涙
抑えられず

やじろべぇ
ぎりぎりまで 
笑顔を 残し
去る 友よ ただただ 
しゃがみこむ 我

やじろべぇ
遺言考え 日が暮れて
君に何を 残そうか
今はまだ浮かばぬ
我もまた 幼き人生

やじろべぇ
感謝や感動の数
幾つしたろうか
この世を離れる時
幾つ思い出すのだろう

やじろべぇ

ぎりぎりまで笑顔でいたい
どんな時も そう
君には 笑顔の数を
残していたい

やじろべぇ
06/01 二人きりが 
いつの間に
こんなに多くの
人の輪の波 

やじろべぇ
すだれ垂らして
涼む 夕暮れ
風鈴 ちりんと
うちわ 嬉しく

やじろべぇ
見えないから
なおざりにしたもの
ありすぎて
反省しきり

やじろべぇ
05/25 睦まじく 寄り添う
おしどり スイスイと
小池にひとひらの
枯葉 舞う

やじろべぇ
居間の 絵には
おしどり夫婦
親の願い 
しみじみと 伝わる

やじろべぇ
背中が三つ 揃って 
眺める おしどり夫婦
親から子へ どれだけ
伝えられるだろう 愛の大切さ

やじろべぇ
05/18
まっててくれる いつまでも
夕焼け小焼けの 段々に
立ってはしゃがんで 背伸びして
細くのびた 影法師

やじろべぇ
日が暮れる 刻々と
今は あの角曲がったろうか
待てど暮らせど来ぬ人を
くびを伸ばして じっと待つ

やじろべぇ
わがままは 今だけね
じっとじっと 待ってたの
帰りが遅くなったから
おててつないで 帰ろうね

やじろべぇ
05/11 はらり 五月雨 霧の雨
君行く街も しとしとと
空の ご機嫌伺って
てるてる坊主が軒先に

やじろべぇ
ちょっとさみしい すみれ色
空よ空 何かお悩みあるのかと
お空を覗いて くびかしげ
紫陽花 一輪部屋にさす

やじろべぇ
ベンチで一息 息をつく
缶コーヒーが やさしいお供
気づけば 新緑と
ただただ 心地よい風と空

やじろべぇ

04/27 写真を一枚撮らせて下さい
胸のボタンも欲しいけど
そんなことは言えません 
ただ 思い出一枚撮らせて下さい

やじろべぇ
春風と桜吹雪だけが
知ってます
そっとそっと 泣いたのを
春風と桜吹雪だけの秘密です

やじろべぇ
すきだったひと 
ユーミンの歌のように
アルバムで笑ってる
名前を忘れたことのない人

やじろべぇ
04/20 あなたの言葉 ひらひらと
ゆっくりゆっくり 舞い落ちる
風よ風 吹いてくれるな
言の葉が あらぬ方に行かぬよに

やじろべぇ
落ちた先には 陽だまりの
たんぽぽ綿毛が 一休み
あなたの言の葉 嬉しくて
ダンスをしながら 飛び立った

やじろべぇ
みつけられない言の葉を
あきらめがちに 待っていた
ある日 そっと玄関に
たんぽぽ綿毛が届けたの

やじろべぇ
04/13 すきなもの 春の朝 
空の霞 紫陽花雲
虹の香 めだかの群れ
子供の憧れ 背中の翼 

やじろべぇ
翼は どこまでも 
高く 夢を運ぶ
手をすり抜けては
おどける ピエロ

やじろべぇ
ピエロの涙 きらきらり
何を思って 笑わせる
張った心 なごませる
やさしい想いが すき

やじろべぇ
03/23 国境を越えていく
渡り鳥
国の境は
人だけにあるものなんだなぁ

やじろべぇ
まわる季節の
たおやかさ
今日のお天気
晴れとくれ

やじろべぇ
新学期迎える
どきどきは
ハイテンションな
様子でわかる

やじろべぇ
03/16
男の弱音を吐くとこは
ちょっとやそっとじゃ
見つからぬ
酔いどれ親父の戯言三言

やじろべぇ
どこかにあるのさ
ネバーランド
君の手掴んで飛んで行けそな
銀色の夜

やじろべぇ
カーテンをくるくる巻いて
マントにしたら
さぁ!今日の僕は
正義のリーマン!

やじろべぇ
03/09 あなた なんて
なかなか言えない
だって ちょっと
恥ずかしい

やじろべぇ
毒な言葉を
使っちゃいけない
だって 必ず
戻るから

やじろべぇ
姿見を じっと眺めて
ゆううつ気分
だって けっこう
太ってる・・・

やじろべぇ
あなたに出会って
変わったわ
もつれた思い
ほどけてく

やじろべぇ
毒針のような
痛み
いつのまにか
消えていた

やじろべぇ
姿は見えなくても
傍にいるように
思えるの
心が近いせいかしら

やじろべぇ
03/02 花びら つなげて
君の家まで届いたら
春の夢追い
心静かな 泉湧く

やじろべぇ
わくわくと 過ごした
時間 何で 
こんなに早いのか
今 一人佇む

やじろべぇ
たたずむ時の流れ
春の嵐の 勢いが
木々をゆらし 大空に 
鮮やかな 花びら

やじろべぇ
02/24 嬉しくて 嬉しくて
じっとしてはいられない
野山を駆けて
春の光 舞い散る

やじろべぇ

光舞い散る
金色 朝焼け
君と結ぶ手
思いつなげて

やじろべぇ
つなげていった
長いリング
幼子の誕生日
笑顔 嬉しくて

やじろべぇ
02/17 歌に取り込まれた
ほのかな思い
素直に率直に
あるがままに

やじろべぇ
感性なんて
それぞれだけど
心の原点は
やさしさ溢れた愛

やじろべぇ
叶える力
湧き上がる
不思議な不思議な
心の歌

やじろべぇ
02/10 廊下の隅が
なぜか 
気になる
旧社の建物

やじろべぇ

霊がいるんだ
そんな うわさ
誰がたてたか
七不思議

やじろべぇ
彼女と一緒に
肝試し
怖い噂も
甘い思い出

やじろべぇ
02/03 暗号を そぅ〜とそぅ〜と
送ったの あなたは
解読できたかしら
ちょっと不安な お昼時

やじろべぇ
帰りたいのに 帰れない
今日の夕食なんだろう
そんなことを 思いながら
向かう机の 資料かな

やじろべぇ
黒は全ての色を 吸収し
礼節を司る 色
試練の中の 新しい
生命を彷彿させる色

やじろべぇ
01/27
丸いお月の きらきら雫
ぽたんぽたんと零れ落ち
枯れ木に スッーと溶け込んだ
命の輝き 見えるよな

やじろべぇ
夜と夜とが響きあい
リーンと旋律 奏でてる
どこまでもどこまでも
透明な 漆黒

やじろべぇ
 
ラーメンの暖かさ
日常の笑い声
君は何を思う人
私は窓辺を見つめてる

やじろべぇ
丸い点々なんだろう
雪に埋もれた 眠る木よ
お前の傍で春を待つ
小さな命が生きている

やじろべぇ
夜の闇夜で 鳴く声は
鳥かきつねか 寂しげな
凍える寒さ続く夜
春よ春よ 早く来い

やじろべぇ
ラーメンの湯気 ふぅふぅふぅ
ツーと伝わる 窓辺の結露
お外に住むもの寒かろなぁ
風がカタカタ 戸を叩く

やじろべぇ

12345678910111213141516 12345678910111213141516 12345678910111213141516





2003

12/23
今年のうちに 
捨ててしまえるものは
捨ててしまおう
新しい自分に出会うため 

やじろべぇ
とうに忘れているようで
心の隙間に残ってる
そんな思いを 
持ち越さないように

やじろべぇ
苦肉の策か
お参りして
全ての汚れ
落としてく

やじろべぇ
12/16 恋しいほどに 会いたいと
切なく切なく
言いたいけれど
心は いつもあなたの住処

やじろべぇ
さよならは 最後に
とっておくのです 言う時は
簡単に 極簡単に
言ってしまえるからです

やじろべぇ
お願いします 神様
最後の頼みの綱は
結局 あなたしか 
いないのです

やじろべぇ
12/02 道程沿いに 歩めども
なかなか着かない 迷い道
君の足跡 探しては
一人佇む 分かれ道

やじろべぇ
ニャ〜と鳴いては
おねだりせがむ
陽だまり浴びてる
我が家の にゃんこ 

やじろべぇ
リズムをきざむ
母の鼓動
胎児が聞いた
安らぎの旋律

やじろべぇ
11/25 並んで並んで どこに行く
水面に落ちる 枯れ枝よ
就かず離れず 行く先は
大河を超えて 海原か

やじろべぇ
奏でるせせらぎ 聞こえよる
山の静寂 しんとして
梢が落ちる 音響く
初冬が近い 晩秋の頃

やじろべぇ
だから寝るのも良い気分
季節の彩り 心地よく
誘う木の葉の ささやきが
石の枕の 子守唄

やじろべぇ
並んで並んで 揺れている
道端咲いてる 秋桜よ
汗を拭き拭き 立ち止まり
しばし心を 奪われる

やじろべぇ
かなかなと 背中越しに聞いた道
空蝉見つけて 人生みやる
夏の日差しの 汗ばみと
夕日眺めた 丘の上

やじろべぇ
だから寝るのが早いのさ
たまに変わる 散歩道
季節の移ろい 眺めつつ
ゆったりのんびり 生きるのさ

やじろべぇ
並んで並んで 座りこむ
角の取れたる 丸い石
お前はどこから 来たろうか
長い道のり 想いやる

やじろべぇ
彼方から やってきたのか小石達 
しばしの休息したろうか
一つ私の手に持たれ
旅のお供と しゃれこまないか

やじろべぇ
だから寝床の すぐ横に
川辺の小石が 置いてある
今日の心の お天気を
お前だけが 知っている

やじろべぇ
11/18 歩く早さに 追いつけず
着いて行くのがやっとです
小走り はかはか成りますが
それでも 着いて行きたいのです

やじろべぇ
ありがとうの 一言を
あなたの背中に言いました
何気に のんびり歩いては
傍に来るのを待っている

やじろべぇ
気持ちを思ってくれている
言葉に出さずに 態度で示す
それが男と思っている
だけどたまには 言葉にしてね 

やじろべぇ
11/11 二人と書いて
天と読む
この世の全ての成り立ちは
男と女の二人から

やじろべぇ
出来 不出来
そんなことは二の次で
今 チャレンジする
君が 素敵

やじろべぇ
いいねと 背中を押して
前を行く道 示してくれる
足元見えぬ 僕の
一条の明かり

やじろべぇ
11/04 赤提灯を 通り越し
帰宅の途につく 繁華街
さんざ寒い 秋風が
財布の中も 吹き抜ける

やじろべぇ
指輪に一つ おまじない
私の想いが 届くように
指輪に一つ おまじない
あなたの幸せ 続くように

やじろべぇ
風船が ぱちりと割れて
驚いた あなたの変な顔
二人で笑って 思うこと
時間が止まればいいのに

やじろべぇ
10/28
空転流転 言の葉つづり
黄金 紅 さしきにそよぎ
想い思わせ つれづれ言葉
はらりはらはら 空を舞う

やじろべぇ
沈んでいったら底までいけよ
後は昇って来ればよい
途中途中で回り道
そんな時もあるもんさ

やじろべぇ
限界限定 決めるのは 
他でもない 自分です 
無限極限 見たことなくて
ついつい自分の限界決めてます

やじろべぇ
10/21
秋の夕暮れ リリリンと
虫のデュエット 聞きながら
さんま焼いては 煙たくて
あなたの横顔 目にしみる

やじろべぇ
決め手は一つ ストレート
曲がったことは嫌いだと
言ってる傍から 優柔不断
惚れた弱みで 許してしまう

やじろべぇ
ひとつふたつと 年重ね
ナイスミドルな夫婦ねと
言われてみたいが 現実は
やじきた珍道中 地で行く二人

やじろべぇ
10/14
やめられなくて 語り合う
過去と未来と 現在と
夢と希望と 現実を
理想の狭間で もがく青

やじろべぇ
草笛をぴぃーと 鳴らしてる
落ち葉舞い散る散歩道
いつか見た顔 あの子は 
どこの子 面影ある子

やじろべぇ
アウトロゥな 人間も
インサイドは はにかみや
鎧に包まれひと安心 
誰が見つける 真実を

やじろべぇ
10/07 ずしりと重い 
漬物石に 朝の食卓 
夕の団欒 集う家族の
笑顔を見たり

やじろべぇ
右往左往の知らぬ街 地図を
片手に てくてく行けば
見知らぬ人との 出会いあり
他愛無い言葉交わして 心を満たす

やじろべぇ
なのにわたしは まだ何か
足りないものがあるようで
ボーと空見て うつろう中に
心の空虚な一点 探しに旅立つ

やじろべぇ
09/30 知らずに見せた 素顔一つ
そんな君も あったのか
出会えた表情 宝物
共に居るのが ただ嬉しい

やじろべぇ
見せずに消える 霞のごとく
音沙汰ないのが心配で
渡り鳥に消息聞けば
君も元気と 風便り

やじろべぇ
九月の秋雨 さらさらと
夏の汚れを流してる
天高く 澄みきって
心の泥も 洗おうぞ

やじろべぇ
09/23 裏腹な態度の奥の 想いには
深い海の青がある
底の底まで潜っては 隠された
心の宝石見つけてみたい

やじろべぇ
上昇気流に乗っかって
大空高く 飛んだなら
あの街この街 住む君を
まずは見つけて 投げキッス

やじろべぇ
紫苑が咲く道 通り道
あなたを待ち伏せ 見やる道
あっちのトンボが振り向いた
こっちのすすきが頬なでた

やじろべぇ
09/16 猫 猫 にゃんこ
雨上がりの翌日の
かんかん照りの お昼頃
よろよろ子猫を拾ったよ

猫 猫 にゃんこ
びくびく びっくり 猫かぶり
お腹が空いた にーにーと
そんな時だけ お愛想まくの

猫 猫 にゃんこ
鼠のおもちゃに 噛み付いて
自慢ありげに もって来る
良い子良い子となでなでするの

猫 猫 にゃんこ
お膝の上で ごろごろと
猫なで声を上げている
無くてはならない家族です

やじろべぇ
実は我が家では
にゃーにゃーと 猫語が
大流行 にゃーと言えば 
はいご飯

実は我が家では
猫のグッズで溢れてる
今日も今日とて
猫じゃらしを買いに行く

実は我が家では
猫にとっても甘いのです
キャットフードに缶詰 ミルク
煮干にささみ チーズの山積み

実は我が家では
せっせせっせ 猫の砂を変えるのが
日常のお仕事なんです 
じゃれる子猫に にんまり手をやく

やじろべぇ
音が無い どこ行った
にゃにゃ にゃにゃ
暗い隅っこ 探し回る
にーと現れ ほっとする

音もなく近寄って
がぶりとかじって逃げていく
おいおい痛いじゃないかと
笑顔 こぼれる

音を出すおもちゃ与えて
はしゃいでる 猫が
はしゃぐか ひとが
はしゃぐか わからない

音がする ぱたぱたぱたぱた
がりがりがりがり 寝静まる頃
今日も眠れない にゃんこを
掴んで 布団に押し込む

やじろべぇ
09/09 読まずに捨てる言の葉を 秋が
哀れと救いとる 河原の土手の 
月見草 あなたの変わりに 
受け取って 月を見ながら涙する

やじろべぇ
たゆまぬ想い せつせつと
文にしたため描いては
伝えられずに 秋の空
呪文のように繰り返す

やじろべぇ
誰のために生きるのか
そんな愚問を携える
ただ必要とされているから
生まれてきたのです

やじろべぇ
09/02
黄土はてしき 
海越えて 届く黄砂の 
民あらば はてぬ夢乗せ
大地を 想う

やじろべぇ
風が ビュービュー
猛り狂う笛の音
肩を寄せ合い
暖炉を囲む

やじろべぇ
向こうは 天山山脈
牧羊の 鞭の音
荒々しく いとおしく
大地に根ざし 今日を生きる

やじろべぇ
黄金の稲穂 実れ実れ
そっと 毎日口ずさみ
天を仰いで 
お日様見つめる

やじろべぇ
風に揺れる 緑の稲穂
白いお花は いつ頃咲くか
語りかけては 心配し
田んぼのあぜを 歩く

やじろべぇ
向こうの田んぼで
いもちが出たと 聞いては
あせり そっと 葉に触れ
願掛け 祈る

やじろべぇ
黄色く熟した 杏の実
一口かじって
すっぱい故郷
思いを寄せる

やじろべぇ
風に纏わる くもの糸
その先どこまで 続くのか
糸の尻尾に掴まって
風に流され 気まま旅

やじろべぇ
むなしさ せつなさ やるせなさ
全て飲み込み 生きませう
その先の 希の国はありましょか?
夢の後先 あるでせう

やじろべぇ
07/23
視界を広げて 見なさいと
袋小路のどんずまり
一息吐息
お気楽気分のやつあたり

やじろべぇ
月は満月
雄叫びどころ
地肌の毛色も
月黄泉に

やじろべぇ
包んで包まれ
懐どころ
命恋しき
涙せつなし

やじろべぇ
視界さまよう
混沌の
願い砕けて
金縛り

やじろべぇ
月夜の静けさ
もの寂し
膝を抱えて
もの思う

やじろべぇ
包んで隠した
幼き心
も一度
開いて歩みだす

やじろべぇ
07/15
頬に伝わる
 一筋の
小さな雫
ごめんなさい

やじろべぇ
あの時 何を
思っていたのだろう
今では思い出せない
困惑の顔

やじろべぇ
天を仰いで
抑える感情
青い空が
妙にゆがんで

やじろべぇ
頬と頬くっつけて
あのね あのね 
でもね でもね
内緒なの

やじろべぇ
あの時どうしたの?
この時こうしたの!
その時・・・・・・・・
あら、いや〜ん♪

やじろべぇ
天に誓って秘密だよ
破っちゃだめだよ
指きりげんまん
嘘ついたら針千本んの〜ます

やじろべぇ
07/08
夏だもん 海に行こうよ!
ビーチボールと花火を持ってさ
誰誘おうか?んーとね・・・
あはは、結局全員じゃん♪

やじろべぇ
嘘だけど・・・
嫌いって言っちゃった
だって だって
好きだから・・・

やじろべぇ
何て言おう・・・
花火を一緒に行きませんか?
あぁっ もう どうしよう
顔から火が出るぅ ボッ!

やじろべぇ
07/01
雨の日シトシト 家の中
晴れたらお外に 飛び出すよ
かえるにあめんぼ 水溜り
あそぼあそぼと 呼んでいる

やじろべぇ
待ってるね 待っててね
おやつは大好き ドーナツで
母さんじゃのめで お迎えで
私はかけっこ パシャパシャと

やじろべぇ
もじにしたら 簡単で
今日も一日 遊んだよ
父さん母さん ニコニコで
私もコロコロ 笑ったよ

やじろべぇ
06/24
「まる あげる」と
笑顔を向ける
今日の料理は
合格なのね

やじろべぇ
恋しい 恋しい 恋しい
口に出して照れ笑い
普段は言えない
もじ もじ もじ

やじろべぇ
消えないで
私の勇気
あと ちょっとで
乗り越えられる

やじろべぇ
06/17
いっぱい いっぱい 雨の子来たよ
くるくる くるくる ダンスして
ちゃぷちゃぷ ちゃぷちゃぷ タップして
キラキラ キラキラ 消えてった

やじろべぇ
ココロン ココロ ココロンコ
あなたの奏でる 旋律を
なぞってみては せつなくて
ため息混じりに 口ずさむ

やじろべぇ
顔が見たくて 会いたくて
何の気なしに 歩いたら
やってくるのは 想い人
居場所探して 身を隠す

やじろべぇ
06/10
もう いらないよ・・・
過去に着ていた洋服は
ウエスト閉まらず たんすのこやし
やっと あきらめつきました

やじろべぇ
小さくて 頼りなさそに
見えるけど
いざとなったら ばか力
母は強しと 人は言う

やじろべぇ
「子供の心は忘れてよ」
はしゃぐ子供の姿見て
そう言う あなたも
はしゃいでる

やじろべぇ
もう いらないよ
捨てる努力の恨みごと
捨てれりゃ
重荷も減るだろに

やじろべぇ
小さくても
100万馬力
アトム うちにも来ないか
待っている

やじろべぇ
子供の頃に 戻っては
も一度 時を変えたいが
過去があるから
今がある

やじろべぇ
06/03
消せない・・・
できた
しみが
消えないよ〜

やじろべぇ
本音としては
美人で
スタイルよくて
ってなんだい!

やじろべぇ
そのままがいいって
本当かい?
化粧だってしやしない
化けることのできない人生さ

やじろべぇ
05/27
簡単な
言葉が出ずに困るけど
心の思い
溢れて止まらず

やじろべぇ
残しておいて
私のメモリー
思い出は
時と共に薄れてく

やじろべぇ
だまされて
苦い思いもあるけれど
おかしなものよ
全ては懐かし時の中

やじろべぇ
「簡単よ」と言いながら
砂のお城を作る君
海の輝き 君の煌き
愛しくて 眩しい

やじろべぇ
「残しておいて」と言われても
寄せる波の力には
砂の城壁勝てません
指の隙間を砂が流れる

やじろべぇ
「だまされた」と言いながら
軽いキス受け 笑う君
小さいながらも二人のお城
築いてみせんと考える

やじろべぇ
05/20
是が非でも 
贈りたいと思いきや 
なかなか浮かばぬ 
花言葉
 
やじろべぇ
花言葉に魅せられて 
あなたに贈ろう 愛の花 
嘘もつけぬと
心を添えて  
 
やじろべぇ
嘘もつけないと 
嘘つくあなた 
にこにこ笑顔に 
今日もだまされ
 
やじろべぇ