cap verses / そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



 

         わとらさんのシリトリ

2004

12345678910111213141516 12345678910111213141516 12345678910111213141516
09/28
だめだよバイキンマン
ちゃっかり
しっかり
ドキンちゃん

わとら
ちゃんこいなぁ
おまえ って
あなたの手のひら
あったか 頭ん上

わとら
しっかりカリンバ
さっぱりパリジャン
きっちりチリトリ
ドッキリ麒麟児

わとら
09/21 夕焼けにのびる
ふたつの影
つないだ手と手
赤く染まり

わとら
すばらしい未来をと
誓ったはずの 手を放し
それぞれの道 影は 
遠く 離れ

わとら
恋とか もう 無縁
だと 思っていた のに
秋空の下 突然の再会 
長い時を経て 影が重なる

わとら
09/14 しらない人が
しってる人に変わる
こわさ寒さも
やさしさ暖かさへと

わとら

かなわないなぁ
おまえの笑顔と寝顔
こんちくしょう
なんて めんこいんだ

わとら
だ〜れだ
ちっちゃなお手てで目隠し
だ〜いすき
やわらかほっぺでほおずり

わとら
07/20 ポケットの中のビスケット
唄を手本にたたいたら
確かに増えた こなごなに
でも うれしかった あのころ

わとら
食してごらん
恋の花びら
官能の毒
血肉となるまま

わとら
みたい ききたい はなしたい
さるさるおさる うったえる
おさえて こらえて ぶっとんで
ひとのよ さまよい けものみち

わとら
07/13 砂浜といったら
思い描くのは
走る男女 光る白い歯
はははは ほほほほ

わとら
おはよう にっこり
こんにちは にこにこ
おばんです ぺこり
おやすみなさい まる

わとら
この手に何をつかもうか 何も
わたしの手のひら
あなたのその手
合わせるだけで それがいい

わとら
07/06 わたしから
伝えたかったこと
あなたから
いわれてしまった

わとら
形あるもの
崩れ落ち
形なきもの
生まれいずる

わとら
ぴょんぴょこ踊る 
カエルやうさぎ 
池にうつるは 
月の影

わとら
06/15 遺言は 例えば
水面に映る月の中
森でざわめく梢の上
この星をいとおしんで

わとら
感 極まれり
狂い咲きした
ケシ畑の中に
この身を投ず

わとら
ギリギリ人生
きりきり舞い
グルグル迷い
くるくる踊る

わとら
06/01 ふたりきりどこまでも
手を繋いでいきたいね
嵐に吹雪に遭いながら
尊敬と愛を道しるべに

わとら
すかしてない 君
すきじゃない 僕
すれてない 君
すべてない 僕

わとら
みえない答えは君の中
万華鏡の謎掛けに
鏡を割ってプリズムを
のぞいてごらん

わとら
05/25 睦まじく 
つましく
あなたとわたし
この世もあの世も

わとら
居間で
くつろぎ
ほころびた
心をつくろう

わとら
背中を流した
突き出た背骨にご苦労様と
そっとつぶやいた
父が逝ったみつき前のこと

わとら
05/18 まっててくれる
雨の日の校門で
吹雪の日の表通りで
迎えにきた母の笑顔

わとら

日が暮れる門の前
夕げの香りが手招きをする
影法師にまた明日ねと
手を振り玄関をくぐる

わとら
わがままママでごめん
気ままママでごめん
バツイチママでごめん
でも愛だけは無限大

わとら

04/27 写真機は父の形見
いかつい皮のカバーを開け
カメラじゃないよ写真機だよと
露出計片手に笑っていた 父

わとら
春風と相談しましょ
絹さやクラカケ桃太郎
ササゲとうきびキタアカリ
さてさて今年は何を植えましょか

わとら
すきだったひとの結婚式
流れてたてんとう虫のサンバ
昆虫とブラジルが大嫌いになった
八つ当たりの数年

わとら
04/20 アナタの視線
矢となって
心射ぬかれ
恋におちた

わとら
おちたら大変
暗い底なしの穴
誰もわたしを
みつけられない

わとら
みつけられないように
隠れたつもりでも
光がもれている
眩しいアナタ

わとら
アナタが
バラバラになったら
わたしが
拾ってつなげるから

わとら
おちたって大丈夫
ちゃんと見てるから
ずっとそばにいるから
安心して歩いて

わとら
みつけられない
夢なんてない
自分を信じて
ただゆけばいい

わとら
アナタ絡める 指
吐息キャラメル 首
溶けて戯れてる 耳
甘さはじける 君

らっぱーわとら


04/13 好きなものをいーっぱい
リュックに詰め込んだら
旅に出よう
新しい出会いを求めて

わとら
翼はいらない
だって
心で
飛べるから

わとら
ピエロと
市松人形には
丑三つ時に
会いたくない

わとら
03/23 国を追われた者の悔しさを
国を無くした者の悲しさを
どう推し量ればいいのだろう
ここは戦争から遠い国

わとら
まわる
オルゴールのバレリーナ
飛び出す
おもちゃ箱のピエロ

わとら
新学期の思い出は
赤いランドセル
桜並木とお母さん
とびきりの笑顔

わとら
国から国へ
雲の娘を
風の少年が
追いかけていったよ

わとら
まわる
独楽に乗って
お伽の国を
旅しよう

わとら
新学期
新しい教科書から
飛び出した
言霊たち

わとら
国の向こうには人
人の向こうには命
命の向こうには
限りある大地

わとら
まわる地球
繰り返す生き死に
いとなみの中の
宇宙

わとら
新学期など
来なければいいのにと
部屋の中で おびえる君を
抱きしめることしか できなかった

わとら