cap verses / そよ日暮らし

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 うまみさんのシリトリ



2002

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08/27

「またくるね」っと
夏が去っていき
秋風がコンニチワと
やってきた。

うまみ

ぢりぢりぢり〜ん
おきてよおきて、もう朝だよ
目覚まし時計君
今日もおつとめご苦労さま

うまみ
07/09
外から帰ってきた君は
草のにおい、土のにおい
おひさまの香り
からだいっぱいつけてくる

うまみ

痛みがあるから今生きている
どうしても信じられなくて
頬をつねってみる。痛かった
夢だったら良かったのに

うまみ

07/02
夜が怖いと泣いていた
あの頃の娘は小さくて
トイレも一人で行けなくて
今はちょっとだけお姉ちゃん

うまみ
神様に一生のお願い
何度してきただろう
でも、あと一つだけ
コレが本当に最後

うまみ
03/05
耳をすませば
かすかに聞こえてくる
もうすぐそこに
春の訪れ

うまみ
ふざけてばかりでも
やることはやってるよ
おこってばかりいないで
よくみてよ

うまみ
「美味しい」の
ひとことがうれしくて
今日も明日も明後日も
はりきっちゃいます

うまみ
02/05
まだ 決めてない
イヤ決められない
イヤイヤ決めたくないの
結果はひとつでも

うまみ
午後には香りのよい
フレーバーティーを入れ
日の当たる所でゆっくりと
本でも読みましょう

うまみ




以下 2000〜2001

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溢れていますザアザアと
小さなあなたが流されないように
しっかりとつかまっているの
小さなお風呂のなかなのに

うまみ

糸を縫い針に通す前に
ピンピンとのばすその音を
まねてみたくて
教えてとだだをこねる

うまみ

おもちゃかたづけてね
お家に帰りたいって
泣いてるよと言っていた
素直だったあの頃

うまみ

おやすみしたい
今日一日だけでも
会社に家事に育児
ストレスだらけ

うまみ

固まってしまう前に
なんとかしたくて
でもどうにもならない
紙粘土の動物たち

うまみ

仮面の中の
微笑みは
いつも
私だけのもの

うまみ

決めたから
サンタさんに頼むもの
お母さんには
おしえてあげない

うまみ

決めたから
私この人と
結婚します
幸せになります

うまみ

携帯灰皿携えて
喫煙室へと消えていく
肩身の狭い
喫煙者

うまみ

寒いからそのギャグ
でも笑ってくれる
家族がいる
やっぱりあったか

うまみ

証拠はちゃんと
ここにある
あなたのホッペの
ごはんつぶ

うまみ

知りたくて手紙の中身知りたくて
すかしてみても見えない
息子に来たラブレター
どうか振られてませんように

うまみ

すきまがあったから
はいってきたの
ママが淋しそうだから
今夜は一緒に寝てあげる

うまみ

そのままでいて
動かないでじっとして
はしらにきざむ背の高さ
もう少しでぬかれそう

うまみ

どこですか?
こぼれ落ちた花のたね
大切にしまっておくわ
寒くなる前に

うまみ

虹の麓に行きたくて
そこにはきっと何かがあって
不思議に光る七色の
雨上がりの散歩道

うまみ

バタンと閉めるとバラバラと
音を立てて崩れてく
夢まで崩れた
積み木のお城

うまみ

秘密だよあの事は
なんていいながら
みんなにしゃべっちゃ
だめじゃない!

うまみ

ひとときのやすらぎが
このわずかな時間が
とても大事で明日の
エネルギーになってます

うまみ



降りそそぐ太陽の光
浴びながら
夏を感じて咲く
ひまわりの花

うまみ

ぶっきらぼうに
つぶやいた
あなたのことばに
うれしなみだ

うまみ

ぶっきらぼうにつぶやいた
あなたの言葉におどろいて
涙が止まらない
10年前のプロポーズ

うまみ

武器のつもりで
丸めた新聞紙
小さな手には
おおきすぎるの

うまみ

魔法のじゅもんをかけられて
まぶたがとてもおもたくて
夢のなかえと
ころがりゆく

うまみ

みっつ数えて振り向いて
そこには素顔の私
勇気をもって
向き合いましょう

うまみ

ムボウビに
山へ川へとくりだして
虫にさされて
あぁかゆい

うまみ

森が冬が来ると歌ってる
星達も冬の模様
ピーンと張りつめる空気
雪が降るのはもう間近

うまみ

指でそっとふれてみる
ふわふわ
ふにゃふにゃ
生まれたてのほっぺ

うまみ

愉快だな小遣いあげても
右から左
借金だらけの君
お金は天下の回り物

うまみ

理由はふたつ
いやみっつ 
いやよっつ
どれがホントかわからない

うまみ

冷蔵庫をあけて
一瞬涼をとる
そんな夏は
来ませんでした

うまみ