cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ





2015

08/01
わいてくる
勇気がいつまでも
あなたの背中を
支えてくれますように


れれれれれ♪
こっそりさわった鍵盤が
何の音でも
あの子はごきげん

尊 ・・・「ごきげん」だよ
明日も明日は
来るのでしょうか
怖くて眠れぬ
底なしの夜



07/01
合わせて、はまる
ちょうどいい
ピースがなかなか
見つからないの


薔薇の芳香むせるほど
誘って惑わせ
すっかり私は
あなたの虜


大丈夫かな?
雨は降るかな?
毎朝の決まった会話が
続く、梅雨空



06/01
手触りを
確かめたくなる衝動は
起こってすぐに
宙ぶらりんの手だけが残る

気分ほどよく
穏やかで
凛と咲き誇る
六月は真紅の薔薇

 ・・・ 「薔薇」 だよ 「バラ」

いつもいる
月のとなりの一番星と
私のとなりの
見上げる横顔

 
05/01
キャラバンが往く
一歩踏み出す
そこはもう
故郷へ続く帰り道


せなかを追うのが
簡単になった
私とあなた 四月から
同じクラスになったんだよ


ゆれている 木洩れ日
鯉の背 すこやかに
龍になる日を夢見て昇る
君の笑顔を願って祈る


04/01
守りたいって
瞬間的に、確実に、
それでも思える
はかない世界


雨降り傘に
垂れるしずくと
ぽとりぽとりと
花落とすつばき


ねこやなぎ
くすくす揺れる
冬の朝とは
もうお別れね

03/01
冷めても
心があたたまる
書き置きついた
夜食は愛情の味


駅前に
寄り添い
にゃあにゃあ
双子の子猫


寂しくてやりきれなくて
起きる朝
なぐさめるよう
さえずる ひばりよ


02/01
靴紐ほどけて
しゃがんだ目の先
蟻の子 散歩
わたしを追いこす

戻るもの、戻らぬものも
それぞれに
肩を濡らして
歩く駅前

    ・・・ 「駅前」 だよ 「駅前」
「待ってるよ」
ゆっくり進む秒針と
ぐーぐー鳴ってる
おなかとともに








2014

11/01
坂をのぼって
途中で休んで
木の葉を巻く風
ぼーっと眺めて

くり返し
歌いたくなるメロディを
紛らせたのは
雨音の中

ちから不足ね
ひんやり冷える
秋風の中では
ぼくもきみも


08/01
ゆれるみなもが
わたしのそんざい
おちて、あとは
みずたまりになる


淡々と静かに
だけど着実に
変わっているよ、と
笑っているよ

元気で。
ひとことそれだけで
去る人 見送る
晩夏のひまわり

07/01
スイカなら
食べられるかな?
少し早目の夏風邪に
元気の出そうな赤を選ぶ


お願い呟く
流れ星
笹の葉、神様
途方もない空


変わらないように
見えるのに本当は
月みたいに気づけば
欠けたり膨らんだり


06/01
種が綿毛に連れられて
風の吹くまま飛ばされる
「不安じゃないの?」と尋ねても
くすくす笑う野原のリズム


「ちょっとムリだ」と
苦笑する、眉間のしわの
愛おしいその顔見たさに
ムリなお願い


「あなたのことを
思っています」と
言わんばかりの、
まだ、降り出さぬ空


05/01
わたしのために
咲いてるみたいね
小さなベランダ
よろこびの種


しなやかに
光を返す海面は
まだ冷たいから
触れられないよ、と


思いだそうか
彼の名前を
忘れちゃうのは
幸せだからさ


04/01
カーテンを通る
風はみどりいろ
ここにあるのは
優しい気持ち

 
たぶん、たぶんと
想像するの
君の心を
欠けた月を見つめるように


黒色の絵具を足して
濃く、深く
白だけだったら
出せない魅力









2013







2012







2011


05/01
空は大きい
空は大きい
見上げて唱える
魔法みたい
 

すぐそこにある
みえないしるし
みえるものだけに
とらわれてないかい?
 

ぐるぐるぐるぐる
お昼を知らせる
からだは正直
こころはうきうき
 

04/01
お茶でも
お飲みになって
待って わたしが
うまれかわるのを
 

選ぶつもりで
手をのばしたのに
心はあなたを
先にみつけた
 

カラフルな光を
放つお日さまに
聞いたの
未来が明るいことを
 









2010






2009

07/01
種から育てて
芽ぐむまで
元気をあげるよ
雨のシャワーと光の笑顔

降りそそげ、風
今僕の頬を撫で
最果ての木に
声を与えて

風に吹かれて
薫る世界は
偉大な画家でも
絵にはできない


06/01
日々めまぐるしく
流れ、流れて
僕には少し
酸素が足りない


会えてよかった
一緒にすごした
あなたの人生
幸せでしたか?


生まれる5月に
感じた憂鬱
今でも僕は
覚えているよう


05/01
ゆきつもどりつ
振り子のまやかし
世界は確かに
進んでいるのに


君は君で僕は僕
ひとつにはなれない
だけど限りなく僕は
君と一緒がいいなぁ


なにもかも置いて
空を見上げていたら
ある日、翼が
はえていました


02/01
ちからをこめて
その手をにぎる
僕の命が
移ればいいのに
 

はたらくことすら
ままならないから
ぶつかるしせんから
にげだせないかしら
 

やさしくないよ
つぶやく君が
せかいでいちばん
優しく見える
 
01/01
勇気を右手に
自由を左に
光なら
僕の心の底に


てぶくろごと
にぎる、てのひら
マフラーごと
つつまれる、からだ


あなただけなの
うそぶく君の
瞳の中の
未来はどこなの







2008

12/01
迷うほどに
赤色、黄色
瞬きの数だけ
変わり往く秋


あなたとともに
歩く夢見て
あなたのもとに
駆け出す、明日

 
きっと繋いで
溶け合えなくとも
黙って
この手を伸ばすよ


08/01
名前をつけて
こよなく愛して
詩をよむみたいに
優しい作業


夏の思い出
茜色と入道雲
歓び合うのは
空もおなじね


見つめ合う
言葉遊びが巧みな人の
嘘でも、嘘でも
翻弄、されるの


07/01
道に紫陽花
あたしの吐いた
溜息、憂鬱
お空の彼方


走る、向かって
止まらず、笑って
張り切っちゃって
おなかも鳴って

よろこびは
掌に伝う振動
待てども待てども
喜ぶのはまだ早いって

06/01
ふんわり薫る
0日目の月
目には見えない
かがやきもあると



実は、好きだよ
夜降る雨も
心震わす
寒い5月も

慣れるといいな
あなたがいない
これから続く
あたしの道に

05/01
空色の水溜りを
しゃがんで見てた。
未来はなんだか
明るいみたいよ

好きです
からんころん
鳴らして歩く
下駄の彼

夢がいっぱい
実るみたいに
藤の花咲く
卯月も終幕

04/15
影に恋する
惑う春
こんなに近くて
こんなに遠くて


ゆびわにひそかに
とげをしのばせ
る、みたいにね
しのばせた、うそ

ひらくまで
静かに待って
ぱっと咲いたら
誇って散って

03/01
消えるときまで
見届けるから
痛いのくらいは
我慢するから


こわかったって
言ってしまった
降りだしそうな
夜空の星よ

くるまる
寒さのなかで
偶然みつけた
春色の気配

02/01
羊を数えて
僕の代わりに
まどろむまえに
おやすみのキスをして
 

いまはもう冬
さみしいなんて
雪が妬くから
思わないことにする
 

となりにいるから
いつもいるから
哀しむ必要なんて
まったくないから
 






2007

12/01
ところにより
いちじ、あめです
あたしのところじゃ
なければいいのに


 
悪魔のささやき
善いか悪いか
見えないものは
見極めにくいの


どのくらいどれくらい
流れている時
これでバイバイ
西向くサムライ


11/01
こころがわりの
秋空のもと
この雨やむまで
どうか、一緒に


困らせたくて
好きだと言った
期待ハズレに
君は笑った


ときどき寒く
思えるこの頃
握ってもいい?
浮いた指先


10/01
ダ・ヴィンチの
描いた聖母
みたいに君は
含んだ笑顔
 
あるときの君
暮れゆく空は
何色なの、と
僕を困らせ
 
好きです
急に
敬語になるの
本気なんだもん
 
05/01
眩しくないけど
まばゆく輝る
八十八夜に
君と逢いたい
 
待ってるから
って言えないけれど
今日もどこかで
待っていさせて
 
春よ、あたしの
心の中は
満ち足りた風
吹いていますか
 
04/01 あちこち降ってる
長雨みたく
ホントは優しく
できるんだけど


笑うあなたを
そばで見たくて
ずっと一生
そばにいたくて

道は遠くて
果てしないけど
空はあの日と
つながってるから

03/01
春、待ちながら
なにをしようか
君をみつめて
すごすのも一興
 
またさがしてる
あの星のひとつ
あたしがいるから
さみしくないよ 王子さま
 
どんなことでも
いいから話して
何もないなら
歌をうたって
 





2006

11/07
情けない!と
いつもの一喝
愛情の裏返し
だから笑って

木々の葉が
舞い散るリズムで
息がしたいと
羽ばたくコウモリ

飛べないけれど
風は背中を
おしてくれるさ
だから行くんだ
06/20 数学の必要性
打算でも
君との距離を
縮められるから

門のところで
本当は毎日
待っていること
あなたには秘密

浪漫に帰り道
喫茶店の窓際で
風待ち月の日
雨を待つ彼女

06/06

気分はめちゃくちゃ
だけどきっと
明日は晴れると
確認済みです

確認したのは
疑いじゃなく
もいちどあなたと
話したかったから

きっとと願う
閉じた瞳に
ねぇ 神様
パワー頂戴

05/09 きらきらひかる
空気で水浴び
鯉も恋する
五月晴れの川の中

イジワルな君
甘さ控えめ
ダイエット中の
あたしにはお似合い


順番だから
ガマンするけど
本当は一番
あなたに会いたい

04/25 漂っている
まだ冷たい空気
温かさ求めて
伸ばす指先



04/18 会いたいって
言葉にしても
春の風に
むなしく舞うだけ

ぐんぐん育つ
たけのこの季節
春は未来永劫
あたしが独占

せわしく過ぎる
車窓を覗く
思考回路は
ショート寸前

03/14 天空見つめる
瞳に雫
ただ蒼く尊い
だけだというのに

水に流して
しまった記憶
いいわいずれ
思い出すから

まわる地球の
上に吹く
風はこのごろ
穏やかですね

02/28 鳥の姿も
トリノ仕立て
この冬一番
燃え上がる空


ふわり薫る
椿の花に
未来の私を
かさねたりして

背中で君の
見分けがつくの
好きだったから
ずっと見てたの

02/21 ポイントは
豪速球のストレート
ライバルなんかは
イチコロかもねっ

ライバルであり
親友である
いつしか切れない
君との絆

ストレートティの
苦さで君を思い出す
胸 痛むのに
やめられなくて

02/14 あの子、名前
知らないけど
優しく笑うの
とろけそうなの

いまだけ
ほんのすこしだけ
かわいくなあれ
やさしくなあれ

天然の
片思いです
確かに、私
生きているんです

02/07 しあわせかしら
いまのあなたは
わたしなしでも
いきられるかい?


2006ねんも
去年とかわらず
待ち遠しくなる
愛しい火曜日


片隅に投げ捨て
見て見ないフリ
それでも心に
存在する君






2005

12/06
とろけるような
かわいい君に
挨拶 ひとつ
笑顔をそえて

神社の小石
一羽のすずめ
つまずきそうね
冬 にっこり

病気かも…
左手の薬指
まぶしいのに
恋に落ちたり

11/29
かさなる気持ち
このまま二人
距離がどんどん
縮まれば素敵

海で会うなら
花も緑も風も
消えてしまった
師走の朝に

たぶん ねぶそく
最近ずっと
嬉し狂おし
恋する病

11/22
白い
かっぽうぎの
似合う女になりたい
なんて思う19才

ぞっこんラブとか
ナウいヤングな言葉で
君への愛は
語れないんだ

ポイントアップに
薔薇の花束なんて
やめて 本気で
惚れちゃうからさ

11/15
傷ついても
尚、立ち向かう
あなたの強さは
本能ですか?


イイ子にしてたら
お菓子をあげるから
二人 離れてしまっても
お願い 泣かないで

目覚し時計を
鳴らしてください
目の前の悪夢から
早く目覚めたい

11/08 りんごくらい
真っ赤な君の頬に
触れられたら幸せ
きっとここから

関係ない
なんて 言葉
封印するって決めた
大丈夫 苦しくないよ

ぬくぬく
お風呂で鼻唄
今日も一日
お疲れ様

11/01 簡単なのに
と言いながら
失敗ばかりの
君がスキ

放心するくらい
空が青かったから
驚いた
今日は何の日

残りモノには
福が来るってのが
選んだ理由でも
嬉しいから悔しい

10/18 僕だって
君が好きだよ
なんて いまさら
遅いのかも

一つだけ
君にあげるとしたら
小さな甘いチョコ
それは愛のしるし

こいびとの名前は
覚えていないわ
私 一人でも
一人でも生きていける

10/11 すいすい
秋風のマーチ
泳ぐ僕は
トンボのように

バスに乗って
どこまでもどこまでも
やがて冬がきても
どこまでもどこまでも

打て!打て!
流した汗も
刻んだ傷も
夏もすべて 君のもの

10/04 だいだい色の夕焼け
目を奪われる私
そののまま黙って
走りつづけるバス

世界が泣いてるよって
風は教えてくれるけど
ごめんね 祈ることしか
私にはできない

ティロリロリン
You got mail
愛しい名前
幸せの瞬間

09/27 高い空に手を
伸ばしていつかは
星にも手が届くと
信じていたあの頃

引き出しはカラッポ
机の上は満載
片付けられないのは
母親譲り

贅沢するなら
青い空の下で
あなたと一緒に
アフタヌーンティ