cap verses / そよ日暮らし * 


サイシンのシリトリ   これまでのシリトリ   投稿者さん別のシリトリ   はじめての方へ



肉野菜


2024

03/01
とろみもなでる
春風の
よりかかる月
菜の花畑

肉野菜
季節のゲーム
夕闇の風の粒子の
つぶつぶが
そこはかとなく春化している

肉野菜
記憶とも
さよならをする夕焼けの
いつも通りの
この道を行く

肉野菜

02/01
ぜんざいの
甘さ少しの幸せは
冬の空へと
のぼっていくよ

肉野菜

ホームにて
いろんな時間を過ごしたよ
いつもなにかを
思っていたよ

肉野菜
最強の
眠りは深き静寂の
刻一刻と
降り積もる雪

肉野菜
2024
01/01
場所場所の
思い出の香の残る空
心の芯の
影が揺れてる

肉野菜

始まりを
繰り返してく透明な
何度も何度も
戻るオリジン

肉野菜
負けないように
身を固く閉じ目を広げ
バランスさえも疑って
さあもう一度前を向こう

肉野菜 









2023


12/01
宝かも
しれない場所は淡々と
いつも正気に
向かわせる場所

肉野菜   … 「場所」 だよ 「場所」
ようやくの
希望を覗く師走かな
月やや西に
傾きにけり

肉野菜
今見える
西新宿のビル群も
遠い古代の
遺構刹那に

肉野菜

11/01
すごいねと
偶然なのか意図なのか
笑っちゃうほど
遠い偶然

肉野菜
秋の空
ほんの僅かな間だけ
みわたすかぎり
オレンジのくも

肉野菜

なにも知らない
我々は何かの一部であるから
何かを客観的に
外側から眺めることはできない

肉野菜
10/01
切り取った
季節の色を思い出す
黄昏染まる
景色の中で

肉野菜


異なれば
異なった分それだけの
汗にもなるし
力にもなる

肉野菜
声だけの
幻影は今捨て去りし
まっすぐな道
一歩ずつ行く

肉野菜
09/01
食卓に
味付けのりと卵焼き
何気ない暮らし
確かに瞬き

肉野菜
夏のならわし
朝顔のしぼむ夕暮れ
ふと振り返る
かげろうの道

肉野菜
17歳
テトラポットに空の下
波頭さざめく
沖を見ている

肉野菜

08/01
ズッキーニ
一個の中のその中の
宇宙その中の宇宙
その中の宇宙

肉野菜
ならんでる
煙突の先もくもくと
けむり出てたり
出ていなかったり

肉野菜

生きたいと
思う思えば崩れゆく
今日一日を
無事に帰ろう

肉野菜
07/01
トマトの葉
初夏の日差しを泳いでる
あの夏の日を
思い出してる

肉野菜
クレヨンの
青で描きし水平線
また暑い夏
我を待ってる

肉野菜
品川の
港南口の薄暗い
駅舎を歩く
歌口ずさみ

肉野菜

06/01
洗われている
満たされている
深く遠くに
運ばれている

肉野菜
チューリップ
薄曇りの空観覧車
海ほおずきと
駅までの道

肉野菜
ところにより
にわか雨
ラジオのニュース
しばし気に留め

肉野菜

05/01
屋上の
空一面の青の青
目を開いてる
息をしている

肉野菜

趣の
ある下町の川べりの
ささやくひかり
五月たらしめ

肉野菜
水色の
宝石のよう若き日の
我を忘れし
あの坂道に

肉野菜
04/01
上々の
卯月の風の通り道
誰も知らない
ビルの屋上

肉野菜 … 
「屋上」 だよ 「おくじょう」

眺めると
曲がりくねった道たちも
ただそれのみの
懸命の道

肉野菜
はなうたも
至極自然な帰り道
ざわざわふふふ
春の東京

肉野菜
03/01
美意識の
欠如でしょうかなおそれが
自分となりて
花は咲くなり

肉野菜
何回も言う
春が来たら
梅の花咲く
道を眺める

肉野菜
 
… 「眺める」 だよ 「眺める」
あらゆる命
ゆらめく不思議
遠く遠くの
中心は花

肉野菜
02/01
夢の世の
現は進むただ前に
寸分たがわぬ
必然のもと

肉野菜
あの冬の
舗装道路の風の中
大丈夫って
何回も言う

肉野菜
 … 「何回も言う」 だよ
あたらしい年
足跡のない新雪を
踏み進み踏み呼吸を合わせ
ただ在るのみと白い息吐く

肉野菜

01/01
広がるの
全てのものを通り抜け
みんな一から
やり直すよう

肉野菜
静かさに
クオリアの赤赤として
認識してる
ぎりぎりの花

肉野菜
待っていました
初雪のしんと静まる
全身に白の空気と
冬の匂いと

肉野菜











2022

12/01
ドームにて
冬の星座が映される
フラクタルな宇宙
内にも外にも

肉野菜
影揺らす
イルミネーション瞬いて
年の瀬の街
賑やか静か

肉野菜


 「静か」 だよ 「静か」

百点満点
寂しみの薄日静かに
冬の空時を含んで
雲は流れて

肉野菜
11/01
15分前
秋雨止みし
人もまばらな
カフェテラス

肉野菜
とても無理
には無我夢中
特効薬は
多分ないはず

肉野菜
まるめてしまう
引出しの奥
物語として
眺める日まで

肉野菜
10/01
待つ日々の
流れありあり浮かんでく
振り返り見る
日々待ちながら

肉野菜
きっとびっくりしてるだろうね
思いもつかない世界だったね
夢とも区別がつかないかもね
繰り返されるどこまでもね

肉野菜

詩で綴る
声を聴いてる詠ってる
つつしみ深い
光みている

肉野菜
09/01
来ないかな
原っぱで待つ流れ星
夏の熱気の
ぬるま湯の夜

肉野菜
とある夏の日
振り返り振り返り
夕暮れの街
顧みていた

肉野菜
水辺には
色んなものが集まりし
追憶忘却きらめき慕情
黄昏後悔ある愛の詩

肉野菜

         「詩」 だよ 「詩」
08/01
道がある
静かに語る足跡に
苦しんでない
筈などはない

肉野菜
報告が
互いの頬を緩ませる
蝉が鳴いてた
とある夏の日

肉野菜
  
… 「とある夏の日」 だよ
探している
人が行き交う雑踏の
無音の中を
しばらくの間

肉野菜
07/01
走り出したい
夏の空気を頬に受け
一秒また一秒と
数えていきたい

肉野菜
うれしいな
夕焼けの雲綺麗だな
田んぼの蛙
ケロリと歌う

肉野菜
私ある
今ここにあるそれだけの
ことがなんだか
素晴らしく夏

肉野菜

06/01
終わるまで
見届けましょうさらさらと
川は流れて
海へと注ぐ

肉野菜
センスある
忘れ方だね雨上がり
光る歩道を
早足の息

肉野菜

知らないと
思う本当に本当は
それでも人は
本当を生きる

肉野菜
05/01
磨ければ
良いと思いて苦痛とも
寄り添う工夫
何かあるはず

肉野菜
持論では
持論の壁に塞がれて
広い世界を
きっと見れない

肉野菜

桜舞う
坂道の午後一歩ごと
春の匂いは
夢の続きか

肉野菜
04/01
2022
熱で歪んだ
心のレンズを
磨け磨け磨け
 … 「磨け」 だよ 「みがけ」

肉野菜
  強くなりたい
  傷つき弱さを知り
  柔軟でありたい
  奇跡であり必然でありたい

  肉野菜

はるのゆめ
水面きらきら白波の
崩れる音を
聞いて眺めて

肉野菜

03/01
ときめきを
抑えて尚もときめいて
春風薫る
陽だまりの朝

肉野菜


結局自分という
点を通してつながる世界
内側は果てしない宇宙
外側も無限の宇宙

肉野菜

靴底の
感覚頼り歩いてく
でこぼこ道を
遠回りして

肉野菜

02/01
きっとある
生まれて生きて知っている
この瞬間が
大事なことを

肉野菜
開けて閉じ
心の空気入れ替える
見てる聴いてる
感じ取ってる

肉野菜

デビューした
歌うたいだね本物に
なるかどうかを
じっとみようね

肉野菜
01/01
忘れましょう
巡る季節の色彩の花
あたたかさざわめき静寂すべて
真一文字に口を結んで

肉野菜


美味しいね
ありがたいねありがとう
きっと誰かのお蔭だね
お蔭さまだね

肉野菜
呼吸している
一息一息意識して
注意深く
自由でいるため

肉野菜








2021

12/01
こころには
傷がありますいくつかの
傷ゆえの我
傷こそが我

肉野菜
粒よりの
さよならは待つ夕空の
茜と紺に
染まる薄雲

肉野菜
 

暗号の
その背景の色合いを
今この時に
気づく必然

肉野菜
11/01
戦々恐々日々は過ぎ
いつかの影はセピア色
世界は広く果てしなく
見えないものはいつも正しく

肉野菜
繰り返す
それが一番近い道
汗をかく道
歯を食いしばる道

肉野菜
ふたりきり
銀の夜風の小径行く
正しきことは
静かなことかな

肉野菜

10/01
1つにひとつ
同じで違う違って同じ
遠くて近い静かに眠る
中心を持つ

肉野菜

駅で待つ
夕焼けの空暮れていく
儚さの時
共に引き連れ

肉野菜
みんな集まる話してる
話し合ってる笑ってる
束の間のほんの束の間の
日が昇ってる月が出ている

肉野菜
09/01
かくれんぼ
日暮れの公園虫の声
もう帰ろうか
家の灯りに

肉野菜
動いてる視点 さわが
しく 耳に落ちる くら
しのリズムに
そっとめを凝らして

肉野菜
向日葵の
揺れてる南風
いつものように
過ぎゆく午後を

肉野菜
08/01
部屋に射す
西日巡りて闇の中
熱気帯びたる
八月の宵

肉野菜
線香花火ぱちぱちと
その瞬間を区切ってる
構わず空はゆっくりと
月が西へと動いてる

肉野菜
 … 「動いてる」
なかなかの
謎だらけですこの世界
深く大きく
小さく熱く

肉野菜

07/01
ひつようなもの
ベストを尽くす心
一歩ごとの新しい景色を
眺めるということ

肉野菜
夏の風景
裏窓の涼しい風が
六畳の間通り抜けて
座布団二枚の昼寝をなでる

肉野菜

ららら
きっと思い出す
巡りめぐる
循環のなか

肉野菜
 … 「なか」 だよ 「なか」
06/01
じぶん
一生を共にし
全面的に相談に乗る
あるいは唯一の人

肉野菜


まなびます
繊細で注意深い心は
大らかに受け入れる心に
及ばない

肉野菜
てなもんと
割り切ろう
これは修行
なのだから

肉野菜
05/01
するすると
見つかる解は解でなく
分らないこと
それこそが解

肉野菜
もどかしいよね
繰り返し繰り返し
痛んで屈んで
そして気づいて

肉野菜
見届けようと
ただ分かろうと
草の匂いの
5月風吹く

肉野菜

04/01
似てきたね
日暮れと夜明け
いつか通った暗い道だね
手探りのなか続く夢だね

肉野菜
誕生日
生まれて生きてここまで来たね
心配したけど
平気だったね

肉野菜
うごきだしてるもろもろが
芽吹いてきてるありのまま
あかしろむらさきあおぴんく
春の世界が広がってゆく

肉野菜

03/01
どっちもどっち
分かる事分らない事
話す事話さない事
信ずるがまま信ずるがまま

肉野菜
買ったよさっき
ハムカツ2枚
ソースかけるよ
美味しかったよ

肉野菜

とけていく
執着はもうそのままに
手の平に残ったものが
大切なもの

肉野菜

02/01
ごきげんに
舞い飛ぶ白い雪の華
芯まで冷える
ここは北国

肉野菜
堂々と
傷つく刹那
全ては絵を描くために
全ては詩を詠うために

肉野菜
遠かった
心の奥のその場所は
全ての過程を
必要とした

肉野菜
01/01
料理する
うどんをゆでる今はただ
ただ一心に
うどんをゆでる

肉野菜
これからの
無我夢中はなんだろう
なんでもいいはず
突き詰めていけ

肉野菜

ラーメンの
屋台の灯り雪道に
陰影落とし
木枯らしの中

肉野菜









2020


12/01
不器用と
言えるかもねそれでもね
一歩一歩が
大切なこと

肉野菜

夢かなと思える
古いCMの動画
あの頃の思い日常
今に続くこの道これから

肉野菜  
… 「これから」 だよ

しめきった
扉を少し開けてみる
また冬が来る
音が聞こえる

肉野菜
11/01
季節はすぎる
笑ったり遠くを見たり
染み込むように
とても静かに

肉野菜

涙ぐんだり
することもなく晩秋は
ゆるりと落ちる
夕日見つめて

肉野菜
あるいは
意味などないのかも
それでもよくて
月は浮かんで

肉野菜
10/01
上書きを
繰り返してく重ねてく
何かに少し
近づいていく

肉野菜

ベンチにて
本を読みます健やかに
世界がひとつ
加わってゆく

肉野菜
立ち位置の
姿を映す影法師
秋風に揺れ
そっと佇み


肉野菜
09/01
ピース毎の
役割と持ち前
我々は途方もない部分の集まりであり
我々は途方もないなにかの一部である

肉野菜
充電してる
夕映えの中のカモメ
ゆっくりと流れる時間
きっと正しい


肉野菜
 
今日のお手柄
名も知らぬ道脇の花に
見ているものの
少なさに気づき

肉野菜

08/01
電線が
区切る夕焼け茜色
人それぞれの
下町の夏

肉野菜

歩き続ける
果てしない瞬間を
一歩一歩と
踏みしめていく

肉野菜
白い道
いつかどこかの夏の道
あの懐かしい
坂のある道

肉野菜
  
07/01
ゆらゆらと
魂は燃ゆ淡く濃く
計りきれない
時間の中で

肉野菜
   「で」 だよ 「で」
風にのる
他には何もないはずの
翼を広げ
白いジョナサン

肉野菜
見つけたら
見つけたままでそっと置く
過不足なきよう
見守ってゆく

肉野菜

06/01
ずっとみている
ずっとみていた
おそらくたぶんはじめから
そこをしるしにあるいてた

肉野菜

日常に
雨しとしととふりにけり
紫陽花の道
青く濃く咲く

肉野菜
座ったままで
休んでおいき
おおきな木はとても
うれしいでしょう

肉野菜

05/01
月影の
ゆるい大気の小径いく
どこかの花の
香り織りまぜ

肉野菜

好きな歌です
青色の日々を励ました
もう忘れてしまった
いくつものメロディ

肉野菜
使われる
五感の示す方向を
信じるにしろ
疑うにしろ

肉野菜


04/01
とけそうな夕陽
入り江の灯台
染み入るような
潮騒の響き

肉野菜
 
Sgt.Pepperとバスケット
路地裏の家と隣のおじちゃん
今となっては幸せな
とても儚い日常の思い出

肉野菜

話しだす言葉は
ゆっくりと静かに
冬が春へと移るように
中心に深く染み入り

肉野菜

03/01
限界の歌を歌おう
一瞬の時を刻もう
漂える心許そう
森深く光探そう

肉野菜

おでんの湯気の
ほっこりとした優しさと
玄関を出たしんと
静まり返った冬の夜道と

肉野菜
耳からの音を味わう
咀嚼して凝視し
ほんの少しずつ
分かる楽しみ

肉野菜
02/01
約束の
葛藤の色みどり色
深くうなずく
ための限界

肉野菜
   「限界」 だよ 「限界」

Very good
その気づき
人を思うこと自分を思うこと
おそらく分業はない

肉野菜

聴く力
育てる心願わくば
強力になれ
イマジネーション

肉野菜
01/01
くるしみの
内へ入れば入るほど
ベートーヴェンの
音色かがやく

肉野菜
 … 「やく」 だよ 「やく」

Come on, everyone.
生きるという
ほぼ奇跡みたいな
日々を見つめて

肉野菜
また遊ぼうね
たんぽぽの綿毛とぶ
三角池のゲンゴロウ
明日もいるよきっといるよ

肉野菜







2019

12/01
お昼寝の
白猫ごろり屋根の上
朗らかな日差し
風は凪にて

肉野菜
にらめっこ
見ているようないないよな
影うつろいて
季節は変わる

肉野菜
ころがって
いろいろあって考えて
ひとり立つただ
ひとり立つただ

肉野菜

11/01
願わくば
まどろみの中進みゆき
いつか海へと
辿り着きたい

肉野菜
だけど在る
理由答えはないにしろ
境界線は
朧げにしろ

肉野菜
ゆらめく星の
しじまの果ての
そのつながりの
不思議な必然

肉野菜

10/01
ふたつ となり
ついと なりて
なにも かもを
いだき ひかり

肉野菜
いかがにも
思った通り西東
道なりされど
自由自在の

肉野菜
がんばりの
延長線は朧げに
秋の月夜は
なぜにゆらめく

肉野菜 
  「ゆらめく」 だよ 「ゆらめく」
09/01
さりとても
尚も儚き光には
激烈な熱
帯びる漂う

肉野菜

OPENな
世界に接す物差しを
物差しとする
精一杯に

肉野菜
朝の日の
漆黒の粒掌に
転がしてみる
朝顔の種

肉野菜 
08/01
幾重にも
青重なって染み込んで
海海として
空空として

肉野菜
笑ってる
何の余地もなく
それしかなく
本当に他になく

肉野菜

ここにしか
ない生活のリズムあり
信じられない
夕陽の色とか

肉野菜

07/01
enpituの
芯は丸まり雨の日の
スケッチブックの
線太く濃く

肉野菜
ふわふわな
何か分からぬ感覚の
雨の上がった
坂キラキラと

肉野菜

幸せを
突き詰めてくと尚それは
外側にあり
内側にある

肉野菜
06/10
地球の上に住んでいる
地球を内に含んでる
Que sera, sera
Whatever will be,will be

肉野菜    
「e」 だよ 「E」

雲浮かぶ
様子眺める原っぱの
草の匂いに
包まれる中

肉野菜
葉が落とす
影ゆらゆらと揺れている
ありようにあり
そよ風が吹く

肉野菜
05/01
カウントダウンの足鳴らし
空しらじらと明けていき
向こうの丘が振り下ろす
せつなせつなの風に吹かれて

肉野菜
どこまでも
続く坂道歩いてる
木漏れ日歌う
空を見上げて

肉野菜

だれもみな
自分の中に解はあり
必要なだけ
遠回りする

肉野菜

04/01
束の間の
少し冷たい春風に
今宵の月は
緑がかって

肉野菜
指先の
動線を追う街角の
揺らめく人の
人混みの中

肉野菜
隠し持ってる
カノンの調べ
ゆっくりゆったり
時を流して

肉野菜
03/01
難しいけど
微笑んでみる
日常の狂気
日々気づきつつ

肉野菜   
 「つ」 だよ 「つ」
うたかたの
物語進む背伸びして
見て見守って
つながっている

肉野菜

ばらばらの
受け入れがたい心にも
理由があって
その色を持つ

肉野菜
02/01
いつもの私
夕暮れの道帰る
繰り返しの日々に
遠く祈って

肉野菜
用意する
思い様々巡らせて
風は気ままに
吹いたとしても

肉野菜
地図はない
もともと持たない
ちょっとした直感だけが
ただそこにある

肉野菜

01/01
常々の
内なる声を信じてる
不確かな時
その時々に

肉野菜

滲み出る
その中心の色合いの
それだけを見る
じっと見つめる

肉野菜

夢として
現を生きる進んでる
なるようになる
野の花は咲く

肉野菜






2018


12/01
明かりにそっと寄り添っている
夢の中で夢を見ている
南風が吹くのを待ってる
陽だまりの道佇んでいる

肉野菜
  

ゆくえ想う
たそがれに立つ
校庭の木の下
なわとびの子

肉野菜
島々が
暮れる夕日に包まれて
潮の香りの
ただ懐かしき

肉野菜
11/01
しみいれば
人の気持ちの温かさ
暮れゆく街の
窓の明かりに

肉野菜
 … 「明かりに」 だよ 「明かりに」
つながりを
探せばそれはそこにあり
見知らぬ街の
曲がり角にも

肉野菜


砂浜に
波の音だけ響きゆく
何にもない何にもない
全く何にもない

肉野菜
10/01
Tシャツに
草履姿で庭にでる
言葉にできない
ほどの満月

肉野菜

分け合えば与えられ
理解し歩き出す
いま在ることの
意味を学ぶ

肉野菜
つかんで離す
離してつかむ
絶対が絶対にない
この世界にて

肉野菜
09/01
せみの声
ただわんわんと響きゆく
きっと何かの
意味を含んで

肉野菜
一日一日の
喜び悲しみ混ぜ合わせ
もう一歩違う方法で
世界はもっと広いから

肉野菜
がらがらと
玄関の戸を開けている
鮮明な鮮明な
夏の一コマ

肉野菜

08/01
あの日を憶えている
また忘れていく
寄せては返す波の狭間に
新たな視界探している

肉野菜
最も基本に据えること
汗をかくこと歩くこと
芯に視線を向けること
それから食べて眠ること

肉野菜
めいっぱいの色彩を
齟齬を摩擦をときめきを
笑顔で渡る
今日も一日

肉野菜 
 …  「一日」 だよ 「一日」
07/01
庭先の
ひまわりの花上を向く
自分の背より
高いあの日を

肉野菜
 
「あの日を」 だよ 「あの日を」
よろこびの
歌聴いている聴いている
気づけわたしよ
わたしよ気づけ

肉野菜
枠組みの
外から見ればなんてこと
ないような夏
真っすぐ進む

肉野菜
06/01
とぼとぼと
川沿いの道歩いてる
この人生は
それでまたよし

肉野菜

余白を埋める
ことはやめよう
憂いても憂いきれない
ことに気づきて

肉野菜

音階の
流れ気ままに揺れている
はじめから自分の中に
あったメロディー

肉野菜

05/01
ずるしても
たまにはいいよ
だけどそれ
近道ではないよ

肉野菜


重ねて重ねて
認識をする
まず間違いはない
人生はあっという間

肉野菜
おこっているの
怒りは悲しみのひとつ
本当に本当に
意味はあるの

肉野菜
04/01
バランスに
心奪われ時は経ち
空ひとしきり
青く大きく

肉野菜

暮らしには
慣れてきましたもう春の
花匂い立つ
夢に現に

肉野菜


波立つ世間
一陣の風は言う
知るものは語らず
語るものは知らず

肉野菜
 ・・・ 「ず」 だよ 「ず」
03/01
春なのに
春だからこそ肌寒く
寒さの先の
春風を読む

肉野菜

スパイスの
心浮き立つその不思議
その不思議いま
楽しんでみる

肉野菜

月あらば
心に映る月もある
その月も月
この月も月

肉野菜

02/01
息なしに
五分ともたないこの命
この奇跡さあ
歩き出そう

肉野菜
連綿と
人の歴史は繰り返し
熱しては冷め
現れては消え

肉野菜
前を向く
それが前だと分かるから
それより他は
何もないから

肉野菜

01/01
あなたが言う
全ての言葉が
すなわちあなた
そのものとなる

肉野菜
言の葉が
夜の平野に降り積もる
思慮の限りを
つくしつくされ

肉野菜
  
…  「れ」 だよ 「れ」
そこまでの
道とはとても思えなく
ただひたすらに
歩みを刻む

肉野菜








2017


12/01
早朝の
冬の匂いを感じてる
なつかしくもあり
あたらしくもあり

肉野菜
ぜったいの
方向性を探ってる
修正の修正にまた
よろこんでいる

肉野菜
わなとして
この苦しみがあるならば
その必然を
探ってみよう

肉野菜

11/01
最高でした
映画館を出た秋空に
物語の余韻を読み
その身に加える

肉野菜
ずっとそのまま
打算ではなく
変わらないもの
もしあるとすれば

肉野菜
姿見る
俯瞰の視線切りかえて
我正しいか
正しくないか

肉野菜

10/01
響きだす
つい忘れてた流行歌
あの日の夕焼け
鼓動きらめき

肉野菜

お待ちください
ようやく秋は深まります
混じりけのない青い空気
波おだやかな今朝の港

肉野菜
09/01
声という
有音無音の響きから
思いつながり
人はできてる

肉野菜


ここからだから
いまからだから
その姿勢その強さ
極めて正しい教訓として

肉野菜

満ち欠けの
秋の気分は物思い
キンモクセイが
街にただよう

肉野菜

08/01
まぼろしの
海沿いの道葦が揺れ
海があるなと
思い歩かん

肉野菜
WELCOME
この広い世界へ
遠くを見よ
いっそできるだけ遠くを

肉野菜

酒飲みて
あやふやになる境界の
胡蝶の夢と
この現実を

肉野菜

07/01
光を見ている
夏の木をこぼれ落ち
苔むした道の奥へと示す
熱気と呼吸に見入っている

肉野菜

公(おおやけ)の
名で呼ばれてる食べている
つま先立ちで
保たれている

肉野菜

抹茶の苦み喉の温み
部屋の湿度人の呼吸
社会になる雲になる
原子になる記号になる

肉野菜

06/01
緑が視界を包み
草と土の匂いがする
初夏の熱気に身を置けば
日々はゆったりと流れていく

肉野菜

底の底
心のずっと奥の奥
これは確かなことだけど
きっと世界はつながっている

肉野菜

これからのこと
歩く目線のこと
正しい姿勢、素直に。
ことさらでなく

肉野菜

05/01
ひとつだけ
色を重ねておきましょう
テールベルトの
深き緑を

肉野菜
  … 「緑を」 だよ 「みどりを」
今年もきっと
虹を見上げる
永遠は瞬間であり
瞬間は永遠である

肉野菜

おとなになった
夜汽車に乗った
弱さを弱さとして
揺られていった

肉野菜

04/01
代わりには
歩けないこと知っている
ほらもう少しと
見つめ続ける

肉野菜

  梅は咲く
  ただ春だよと告げるため
  あの路地裏で
  今年もきっと

  肉野菜
  … 「今年もきっと」 だよ
大きく曲がる
カーブに沿って
今、ギヤを変える
変化していく

肉野菜

03/01
お小遣い
500円で選ぶあれこれ
幸せとはたぶん
そういうことだな

肉野菜

色それぞれの生き方の
たった一度の人生の
愚直なまでの真剣な
その尊厳の静かなること

肉野菜

Yellowな
気分わずかに春めいて
三月の月
まるくおおきく

肉野菜
 … 「おおきく」 だよ 「おおきく」

02/01
使うほど
その分だけが温かく
人の心は
生かされていく

肉野菜

合わせれば
光無限の色を出し
それぞれの色
本当の色

肉野菜 
… 「色」 だよ 「色」
PIYOPIYOと
始まりの声上げている
これからの坂に
磨かれていく

肉野菜

01/01
ここにいる
ことだけを知る
雑念が雑念で
あることへの気づき

肉野菜

しみこむように
伝わってくる
その静かさに
フォーカス合わせ

肉野菜 
… 「合わせ」 だよ 「合わせ」
詩にはまだ
ならない朝の日の影の
地下鉄までの
自分をみてる

肉野菜
 








2016



12/01
繋がりを
探す必要などはなく
ただ必然と
繋がっている

肉野菜
大もりの
カレーライスが温かい
こんな時でも
心しみこむ

肉野菜
  
・・・「しみこむ」 だよ
月明り
おそらく先へ進む道
ただ青白く
静かに照らす

肉野菜
11/01
ことばには
うまくできない行間の
「感じ」今こそ
探していたい

肉野菜

まわり となり
じぶん だいじ
見えぬ こころ
こころ つくし

肉野菜
つつしみを
知っているのか野の花の
青空の下光る
つつしみ

肉野菜

10/01
漫画みたいに
笑って過ごす
あの日々のなんて
ぜいたくなことか

肉野菜

怖いほど
とぎすまされた感覚に
夜のコンビニ
ぼうっと光り

肉野菜
楽園行きのバスに乗り
どこまでも暗い森を抜け
遠くの海に日が沈み
日々暮らしてる感謝している

肉野菜

09/01
写真がつなぐ
いまむかし
その角を曲がり
浮びあがる今日

肉野菜


本物の
夕焼けの雲ながれてく
ただありふれて
ただうれしくて

肉野菜

つたえたい
ことのほぼ全部
ゆっくりのんびり
つたわってゆく

肉野菜


08/01
拾い集める
それぞれの
優しい声が
私のたから

肉野菜

違ったとして
その道を
歩く歩けば
それが本物

肉野菜
 
・・・ 「本物」 だよ 「本物」

時折りの
とてもすがしい夏の音
だたそれのみの
景色は残る

肉野菜
07/01
ページから
伝わっていく繋がっていく
姿勢あるいは目線
長い長い時間を越えて

肉野菜


記憶している
合意している
起こりうるすべてのことに
うなずいている

肉野菜

木漏れ日あびて
スイスイ歩く
とめどなくほがらかな
空気の中を

肉野菜
06/01
星々の
祈り草原しみいりて
遠くて近い
仰向けの空

肉野菜
ほほえみに
ほほえんでいる祈ってる
安らかな風
記憶している

肉野菜
 
・・・「記憶している」 だよ

戻っておいで
話を聞かせて
あなたの目で見た
世界の話を

肉野菜 
05/01
はじける水たまり
空の雲を反射し
別次元の入口のように
ゆらゆら揺れている

肉野菜

頼られる
ぼんやりとした正しさの
打音検査は
今日も続いて

肉野菜

働くこと
やすりで身を磨くこと
誰かのためになること
命をつなぐこと

肉野菜
04/01
風の香が
記憶くすぐるこの道を
息を切らせて
幾度目の春

肉野菜

証明の
必要のないオレンジの
月傾きて
ゆく帰り道

肉野菜




03/01
いただきます
一杯のご飯に感謝します
自分にも感謝します(大切)
すべてがまるに収まります

肉野菜

忘れないでね
たくさんの思いに包まれ
生かされているという
自分であること

肉野菜
そんな感じで
日々ゆっくりと
気づき苦しみ見つけ委ねて
ただゆっくりとただゆっくりと

肉野菜
02/01
ぽろぽろと
境界線の壁が落ち
冬。いよよ静かに
時を流して

肉野菜
まよなかの
広場の時計カチと鳴り
冬の星座が
ゆっくり動く

肉野菜

楽しんでみる
冷えきってみる
帰り道、夕日
うつろっていく

肉野菜
01/01
ぜんぶを含む
一部のかけら
かけらを育て
窓辺に置こう

肉野菜
野の花の
幾億年の歳月を
おもえば空の
下に我あり

肉野菜
輝きに
影を思えば影はあり
影あればこそ
輝きと知る

肉野菜






2015

12/01
たからものも
いつか捨ててしまおう
歩み止めずに
鼓動に耳を澄まそう

肉野菜

踏みしめていく
いつもの道を行く
冬の、この冬の感じ
胸に刻もう

肉野菜
地図なしに
北国の駅降り立てば
冬風にのる
鴈の群れあり

肉野菜
 
11/01
記憶やわらか
すすきの穂
黄金色の
風になびいて

肉野菜

ぬくみかすかな
コートをはおり
秋ゆえの道
踏みしめていく

肉野菜 ・・・ 「踏みしめていく」 だよ
方向音痴の
果ての果て
青くゆらいだ
海たどり着く

肉野菜
10/01
笑い声
白い芙蓉の花の下
静かに映る
私の記憶

肉野菜
 ・・・ 「記憶」 だよ 「記憶」

この花が咲く
その風が吹く
精一杯に
自然のままに

肉野菜
点々と
黒の雨傘見下ろして
ぬれゆくままの
長そでのシャツ

肉野菜
09/01
類似した
夏の終わりを思い出す
この道があり
この花が咲く

肉野菜 ・・・「この花が咲く」 だよ
ごきげんに
刻むリズムを内に秘め
仏頂面に
歩くビル街

肉野菜
 
きっとみててね
歩いてみるね
水色の空の下赤色の土の道
ただひたすらに歩いてみるね

肉野菜
08/01
わいてくる
ビルの間の白雲に

ほんの瞬間
蝉時雨止む

肉野菜


連続の
車窓をよぎる電柱を
前景にして
八月の虹

肉野菜
明日もまた
あの坂の道歩いてく

夏空の香
いっぱいに吸い
 
肉野菜
07/01
合わせると
プラスマイナスゼロになり
入り組んだ輪
静かに閉じる

肉野菜
バランスを
とって緑の小道ゆく
むっと湧きたつ
熱量感じ

肉野菜
大丈夫
いつものようにキャンバスの
前に座れば
ただそれだけで

肉野菜


06/01
手触りを
ごつごつとした木の幹の
中心線に
呼吸を合わせ

肉野菜 
・・・ 「合わせ」 だよ 「合わせ」

気分から
始まる朝を歩いてる
5時57分
透明な心

肉野菜
いつもいる
あの角の木のむらさきの
六月の花
よりそいて梅雨

肉野菜
05/01
キャラとして
混沌の春進みゆく
行きづまりしも
それも春かな

肉野菜

せなかゆれ
ゆれ動いては道をゆく
近視遠視の
それが人間

肉野菜


ゆれている
ポピーの赤の残像を
こおり水にて
洗い流して

肉野菜

04/01
守りたい
心の中の真ん中の
ゆらぎかすかな
声を出してる

肉野菜
雨降りの
そのたび薄く足されてく
森のみどりを
じっと見ている

肉野菜
ねころんで
草を伝わり春の風
川面に映る
花も笑って

肉野菜
03/01
冷めてもなお
湧き上がる一瞬
瞬間であるがゆえ
瞬間であるがこそ

肉野菜

駅前の
ざわめき聞きて立ち止り
薄日の影の
動き見つめる

肉野菜
寂しくて
ビルの出口の外を見る
灰色の道路
冬の雨降り

肉野菜 ・・・ 「雨降り」 だよ 「雨降り」
02/01
靴紐を
結んだ顔を上げてみる
慣れた景色も
風を含んで

肉野菜 
戻る春
北風が吹く土くれに
繰り返される
芽吹きの緑

肉野菜
待ってるよ
この瞬間の明るさを
右手のコーヒー
とうに冷めても

肉野菜 
01/01
ひとときの
小春日和の夢の中
なつかしい顔
笑顔で迎え

肉野菜
出発の
窓の朝日は背を押して
冬の外気に
身を引き締める

肉野菜
味付けは
淡きことのみ心掛け
淡きからこそ
深き味かな

肉野菜







2014

12/01
とけるもの
ひとつ握って深呼吸
時は流れる
目をつむっても

肉野菜

ただひとつ
大事といえる感覚を
忘れずに伸び
起きたての朝

肉野菜
旅に出る
降り立つ駅の空青く
冬晴れの道に
マフラーを巻く

肉野菜
11/01
坂をのぼって
城下町
言葉にはできない風が
吹いています。今。

肉野菜
くり返し
通る道
自販機の
明かりのみ点く

肉野菜
ちから抜く
ことが
ちから伝える
ちからとなりて

肉野菜

10/01
以心伝心秋の中
秋ゆえの全体感がそこにあり
全てを包み肯定していく
ゆったりとした坂をのぼって

肉野菜

情景を
呼び起こしては振り返り
目の前の夕日
追加してゆく

肉野菜
ランダムな
夕焼けの雲見上げてる
駅から流れる
それぞれの人

肉野菜
09/01
コンビニの
サラダを買った帰り道
流れる雲が
月に照らされ

肉野菜
ひまわりの
丘の上から海を見る
風吹き抜ける
刹那を感じ

肉野菜

海を見ている
蝉が鳴いてる
防風林の
松の影濃く

肉野菜
08/01
ゆれる草
見渡す夏に薫りだす
これはおそらく
生きろのサイン

肉野菜
淡い青
遠い目で追う8月の
ずっとむかしの
海を見ている

肉野菜

元気でと
かるく手を振り道沿いに
伸ばした影も
ゆっくり動き

肉野菜
 
07/01
すいかあか
そらまめみどり
笑う友
みな包んでく夏の夕焼け

肉野菜

お願いを
知っているのか
川べりを歩けば不意に
満天の星

肉野菜
 
変わらない
夏の日差しを感じつつ
積み重なった
時の濃淡

肉野菜






2012


11/01
好ましい
夕焼けのあの雲の下
母に呼ばれて
駆け寄る子供

肉野菜
やわらかい秋の
人行き交う街角に
ほんの瞬間
珈琲の香り

肉野菜
いっしょにねむる
布団の端から
出した右足
秋を思う

肉野菜
10/01
コスモスの
横顔ぬれて悲しくて
流れる雲を
少し眺める

肉野菜

ひとときの
日溜まりの道楽しめば
これがすべてで
いいと思えた

肉野菜

累計を
数えて日々は通りすぎ
ただなつかしい
肌寒き秋

肉野菜

09/01
ひと粒の
光る水滴目で追った
夏の終わりに
ふいの秋風

肉野菜
さそわれて
月夜歩けば森の香を
背景にして
光るコスモス

肉野菜
この道のこと
分からないけれど
生きるということ
君に話そう

肉野菜
08/01
虹のでた
西新宿の8月に
特別を願い
ビル風の中

肉野菜

ぽとりと汗が
濃い影の上へ
落ちていっては
土に染み込む

肉野菜

すこしこわいね
たぶんそれは
本当の意味を
かすめたから

肉野菜
07/01
筆先の
緑の絵の具が太陽に
きらめいてほら
もう7月だ

肉野菜
日々続き
ただゆっくりと滅びゆく
薔薇の香のなか
見届けていたい

肉野菜

笑いあう
友磯の貝拾ってる
夏の日差しを
直角に受け

肉野菜
06/01
見たままを
自分が見えたそのままを
スケッチブックに
記録する日々

肉野菜

空にしか
解決できない問題に
挑戦している
人類は皆

肉野菜

魔法すら
かすめてしまう現実の
すべてが奇跡
必然の奇跡

肉野菜
05/01
難しい
煙草の灰が落ちるのも
忘れてしまう
ほどの星空

肉野菜
何色にしよう
遠くまで見える
あの空は青色そして
愛こそはすべて

肉野菜
光る海
いつかすべてが朽ちるとも
五月の風は
変わらずに吹く

肉野菜
04/01
流れる風に
時と時とが擦れ合い
さらさと淡く
黄色く光る

肉野菜
興味とは
春の夜空に生ぬるく
吹く風からだに
当たるということ

肉野菜
知ったので
旧態依然ではいきません
その力こそ
求めていたもの

肉野菜
03/01
世間から
離れて山のみどり萌え
なおゆっくりと
梅の花咲く

肉野菜
食べるとき
確かにそれは幸せの
根っこかもねと
声にも出そう

肉野菜
僕だけの
夕焼け区切る電線の
風を切る音
なぜか懐かし

肉野菜
02/01
ふと現れる
ハッピーエンドの夕陽
夕陽夕陽夕陽の色は
太陽の色

肉野菜

ひとりゆえ
知ることのできる空青き
この世の中の
奥の奥まで

肉野菜
いまはこのまま
部屋の壁にもたれ
コーヒーすする
外の道に冬の雨ふる

肉野菜
01/01
待っている
今明けていく空と雲
よだかがちゃんと
星になるまで

肉野菜
物質の
確固たるその安定の
時の長さに
頬杖をつく

肉野菜

少し苦しい
ただそれだけの
ただそれだけのことと
繰り返し

肉野菜







2011

12/01
だいだいの
海を眺めて港から
予定通りに
待ちわびる冬

肉野菜

上がるよ風が
防風林をざわつかせ
ここが素早い冬の
通り道だよ

肉野菜

木の枝の
先の先まで必然に
ただ在るがゆえと
くちずさむ冬

肉野菜

11/01
沈ませる
気持ち冷たい泥の中
この冷たさを
もうしばらくと

肉野菜
優しくも
厳しくもあるふるさとの
山の景色も
今朝はだいだい

肉野菜
もうすぐの
冬の垣根の曲がり角
下校のこども
あかい夕焼け

肉野菜

10/01
タイムスリップ
ハッカの匂い
あの教室あの席
あの友達あの毎日

肉野菜
それだけの
空の青さを探りつつ
遠くの雲の
さよならを聞く

肉野菜
保たれる
月の光と藪の闇
虫の音だけを
風に混じらせ

肉野菜

09/01
駆け巡る
白濁無音の朝もやを
切り裂いてただ
夏の終わりに

肉野菜
ここよりも
湿った草に寝転んで
近すぎる月
ぼんやりと見る
 
肉野菜

ほっこりと
トマト畑の土くれに
痩せたカマキリ
とことことゆく

肉野菜
08/01
じっとして
滝のミストの風の中
さんじゅうろく度の
体を冷ます

肉野菜

どっちにも
違う世界の花が咲き
痛みと喜び
溢れて光る

肉野菜
かえってきてね
今日の扉から
遥か遠い空へと
向かう君へいつか

肉野菜
07/01
ひとりでいるよ
交差点を渡る大人は早足で
向こうのビルに
向かっているよ

肉野菜

この時が
いつまでも続いていくよ
この暖かさこの匂い
今夕日が海に沈んでいくよ

肉野菜
ドンちゃんは
学校から家まで
石蹴りするよ
今日仲直りしたよ

肉野菜
06/01
原始から
種虹色の芽を吹いて
人類は今
木星に発つ

肉野菜
ゆっくり動く
気持ちの先は
雨の匂いに
振り返らない

肉野菜
騒がしい
幹線道路の街路樹の
葉にさらさらと
六月の雨

肉野菜
05/01
空は大きい
どこまでも青い
ただそれだけで
うれしい五月

肉野菜
すぐそこに
空に向かう
草の丘のてっぺん
きっと海が見えるよ

肉野菜
ぐるぐると
情熱のマグマ渦を巻き
心臓の底
ゆっくり動く

肉野菜
04/01
お茶でもいかが
カラフルな砂糖菓子選ぶ
午後の優しい日差しに
ポプラの影がゆっくり移り
 
肉野菜
選ぶ道々
重なる影の後先も
ラフマニノフの
風に吹かれて
 
肉野菜
カラフルな
異国の春の船の上
空は大きい
空は大きい
 
肉野菜
03/01
素材は夜
夜の闇闇の夢
夢の続きに
そよ風が吹く
 
肉野菜
笑ってください
黄色い春風の
生ぬるさに
たんぽぽ揺れて
 
肉野菜
二番目の
春また来たり桃色の
夢のさくらは
影を映さず
 
肉野菜
02/01
ありがとう
粉雪の先へ
精一杯に
つぶやく
 
肉野菜
ひとつでいいから
手にとって
エメラルド色に光る
その可能性の欠片を

肉野菜
消えてしまった
夕焼けを
思い出してる
オリオンの下

肉野菜

01/01
つづけ空
いまこの空が
すべての空で
あるはずがないのだから
 
肉野菜
ふわり雲
黄色い狭いベランダで
いつも見てたね
楽しかったね
 
肉野菜
いまここに
ある冬をただ受け止めて
てくてく歩く
ただてくてくと
 
肉野菜










2010
12/01 糸ひとつ
五線紙の上そっと落ち
ため息に揺れる
メロディーライン

肉野菜
ぽっかぽかの
湯上りの頬に
山からの風が
火照り静める

肉野菜
あふれるか
踏みとどまるか容量が
少し足りない
だから苦しい

肉野菜

11/01 いたるところに
意味はあるよ
秋雨のひと雫にも
アンドロメダの太陽達にも

肉野菜
きんいろが
時間に焦げて深まって
京都の街に
訪れる冬

肉野菜
洗い流そう
ふるさとの海に
目を凝らせば
沖の船も帰る

肉野菜
10/01 颯爽と
静かな朝を切り進み
ススキを揺らす
大気きんいろ

肉野菜
どよどよと
どんぐり達の落ちる道
鎮守の森の
空いわし雲

肉野菜
水清く
枯葉が浮かぶ水面の
光を受けて
ゆれる水底

肉野菜
09/01
明日は明日
人は人
記憶の声は
いつも励ます

肉野菜

包まれている
赤い夕焼け
いつかと同じ
ひぐらしの声

肉野菜
笑えるんだよ
悲しくたって
夢はラララ
ひとつじゃないよ

肉野菜
08/01
いさぎよく
心を夏にさらすだけ
傷つきかたを
忘れないため
 
肉野菜

広がると
次にはしぼむわけでなく
どんどんどんどん
広がってゆく
 
肉野菜

風にのる
夢から覚めた夏の日の
積乱雲は
空高く立つ
 
肉野菜

07/01 分岐点の
あの青い空
坂の上の夏に
今日も広がる
 
肉野菜
愛し方とか
知っていますか
ソフトパステルの
きみどり色かな
 
肉野菜
縁側に
びわの木陰が落ちている
居間の時計鳴る
午後四時の夏
 
肉野菜
06/01
迷いながらも
雨の路地裏
六月の湿度
楽しみながら
 
肉野菜

奇跡を
ぼんやり考えていた
大らかな深緑の
包み込むような奇跡を
 
肉野菜

るるるハミング
木漏れ日の小道
幸せの時は
幸せのままに
 
肉野菜

05/01 道沿いに
歩けば五月の青い風
当たり前のような
すばらしい奇跡
 
肉野菜
 
強い気持ちに
真っ白なシャツ
朝7時半の電車
今日も乗り込む
 
肉野菜

ゆっくりと
風が緑をゆらしてる
いつしか私も
一緒にゆれる
 
肉野菜

04/01 撫でてゆく
春の香りに心まで
緑が芽吹く
草原に立つ
 
肉野菜
 
ノックする
心の隅の思い出に
はじめて返事を
したような春
 
肉野菜

わたしだけ
知ってる町の公園の
さくらの下に
先客のねこ
 
肉野菜

03/01 カフェテラス
弥生のそよ風
川面を伝い
今頬をくすぐる
 
肉野菜
 
祈る手の
その指先のやさしさの
思いはただしい
いつどこででも
 
肉野菜
閉じてなお
広がっていく空間は
無限に続く
頑張りにも似て
 
肉野菜 

02/01
冬の海
波は休みなしに
休みなしに
打ち寄せて
 
肉野菜 
そと側の
音をしばらく遮断した
あの日の朝焼け
いま瞳を閉じて
 
肉野菜

それからの
門へと向かう三四郎
明暗分ける
道草の先
 
肉野菜

01/05
ふたり黙って
雨の匂いを
ホメラレモセズ
クニモサレズ
 
肉野菜

 
まだ遊んでる
追いかけてみる
トマッテイルヨ
サオノサキ
 
肉野菜

探してしまう
若き父母
コノミチハ
イツカキタミチ
 
肉野菜






2009

12/01
冬の公園
凛として
木立を抜ける
北風が舞う

肉野菜
どんな時でも
夕日は赤く
明日は明日の
風が吹くのだ

肉野菜 

ずっととなりに
記憶の中に
教えてくれる
あなたはあなた

肉野菜
11/01
ぐるぐるまわる
暮らしの中で
ふと立止まる
オレンジの5時

肉野菜

きらきらひかる
風をあつめて
あの沖の船まで
心飛ばそう
 
肉野菜

くらくらしてる
橋から見る夕日
川面に消えていく
なんて美しい

肉野菜

10/01 アルバムに
懐かしい茶の間と古いテレビ
あの部屋の匂い
今でも忘れず

肉野菜

気持ち空
様々に変わる雲を見る
いつかどこかに
遠くのどこかに

肉野菜

多すぎて
あふれ出したる三日月の
摩訶不思議なる
光線の波

肉野菜

09/01
罪として
めぐる思いを辿りつつ
夏の終わりの
白の浜辺か

肉野菜
沈黙が
不意に横切る坂道に
夏の終わりの
蝉の時雨か

肉野菜

作品の
右隅にある貝殻に
夏の終わりの
記憶とどめつ

肉野菜






2007

09/01 大声が
空を飛び越え今ここに
がんばれ!て声援
確かに届く

肉野菜
41まで数えた
打ち寄せる波
久しぶりの海は
すべてを知ってた

肉野菜
情けない
気持ちが濡れる秋雨の
晴れ間を待って
赤とんぼかな

肉野菜
08/01
悪口の
行き交う町をただ歩き
坂の上から
入道を見る

肉野菜
事実のみ
語る我が身の臆病に
夜降りだした雨
雨音しずか

肉野菜
難しい
顔をしてるよ
ほら笑って
私のために

肉野菜
07/01 るる
歌を歌おう
雨傘の
ふたり

肉野菜
さよならの
声だけ残り雨の街
さまよう視線は
ネオンにぼやけ

肉野菜
届くまで
あともう少し夏までの
階段かけあげ
今雨上がり

肉野菜
06/01 咲く花の
この瞬間の命には
例えることの
意味すらなくて

肉野菜
二人たそがれ
夕日うつろい
時にむくちの
君はやさしい

肉野菜
画廊から
出て見る初夏の木漏れ日は
モネが夢みた
続きのようで

肉野菜
05/01 眩しくも
目を細めては見上げ見る
春風撫でる
竹林の空

肉野菜
待つ影が
前より少し長くなり
頭の先に
たんぽぽも咲く

肉野菜
春よ春
春がゆえに踏み出そう
緑のじゅうたん
神様がくれた季節

肉野菜
04/01 あちこちに
矢印を飛ばす春風を
乗り継ぎながら
空飛ぶツバメ

肉野菜
笑うあなたを
横目で追った
見ぬふりしても
春は眩しく

肉野菜
道はただ
あるがままへと導いて
いつか見た地平線で
また夢を紡ぐ

肉野菜
「眩しく」 だよ 「まぶしく」
03/01 春、待ちながら
歌口ずさむ
季節が移る
スピード感じ

肉野菜
まださがしてる
今までずっと
あるわけないと
静かに笑う

肉野菜
どのくらい
でもこのくらい
君の興味に
興味があるよ

肉野菜
02/01 とんでいきたい
青空の果てへ
今は見えない
自分を見つけに

肉野菜
冬の夜
静けさだけが漂って
街に降る雪は
どこまでも青く

肉野菜
さがしては
もうないものと諦めた
真珠のピアスは
去年の海に

肉野菜





2006

12/19 月を見て
月に見られて帰り道
オリオンのウインク
澄みきった空

肉野菜
せつない日
黄昏る昨日の夕日
せつない日
報われぬ誓いの明日

肉野菜
一歩ずつ
前だけを見て
例え誰からも
愛されないとしても

肉野菜
12/12 わすれもの
届けてくれたペリカンは
気を付けなさいと
目元優しく

肉野菜
かんたんなのに
ここに来て
潮風あたれば
いいだけなのに

肉野菜
熱下がり
お腹もすいた午前5時
天井の影も
朝日に消える

肉野菜
12/05 ここに来た
訳など特に聞かないよ
外は寒いし
もうじき雪だし

肉野菜
すきまから見える
四角い空は
やはり青くて
雲は高くて

肉野菜
アイテム越しの
窓辺の太陽
外へ出ようよ
何も持たずに

肉野菜
11/28 なんとなく
落陽に時を忘れて
気付けばいつしか
銀色の闇の中

肉野菜
耳をすませば
聞こえてくるよ
考えもつかないほど
大きな宇宙の音が

肉野菜
冬の道
寒くて入れたポケットは
去年と同じ
温かさだった

肉野
11/21 眠る木を
透かして黄色お月さま
誰もいない野原
忘れない晩秋

肉野菜
このごろの
山緑木は慎重に
したたかなほどに
招き入れる冬

肉野菜
書けない日
なんとなく住所を忘れた日
ただ口もとだけ
思い出す日

肉野菜
11/14 日曜の
次の日きっと月曜日
この法則いつか
変わるといいな

肉野菜
赤い空
燃ゆる太陽帰り道
照らして気付く
今ここにいる

肉野菜
ほっといた
牛乳いつしかヨーグルト
食べたらたぶん
お腹こわすよ

肉野菜
11/07 情景が
めくるめくかな万華鏡
過去へいざない
未来をかいまみ

肉野菜
木々ゆれて
ゆれてささやく街路樹の
クリーム色の影も
秋から冬へ

肉野菜
飛べ高く
例えこの身が凍るとも
またたく星座の
星になるため

肉野菜
10/24 橋の欄干からのぞむ
漆黒の隅田川
浅草のネオンが
ゆらゆらゆれる

肉野菜
ふりつづく
秋の夜長の雨音に
何を感じて
眠りにつくのか

肉野菜
葉がゆれて
そして凪へと変わるとき
人見知りの秋が
そっとおじぎをする

肉野菜
10/17 うそつきなからすも
赤い夕焼けあびて
七つの子が待つ
山へと帰る

肉野菜
うわさから
金木犀の香り伝わる
あなたの住む
街の景色が見えた

肉野菜
寄り添うように
家へと帰る
いつか思い出すだろう
懐かしく温かく

肉野菜
10/10 秋の夕暮れ
小道のはずれ
お地蔵様に
とんぼが二匹

肉野菜

ブーはずれ
正解は2番秋の夜の
クイズはたのし
こたつ出そうか

肉野菜
平気にも
二種類あってただ今は
助けてほしいの
平気なのです

肉野菜
10/03 コロンココ
心コロコロ転がって
いったいどこから
やって来たのか

肉野菜
君遠く
渡せなかったコスモスが
今目の前で
咲き誇る秋

肉野菜
心ゆれて
ゆれてもどり
すすき野原の
風に吹かれ

肉野菜
08/14 はじける朝
ぎらぎらゆれる水溜まり
一斉に包み込む
蝉の鳴き声

肉野菜
ひとが好き
そう言って笑う
あなたの笑顔が
私は好き

肉野菜
帰り道
あの灯台まで遠回り
海遥か彼方で
空とつながり

肉野菜
08/01 カンパイの
夜は静かに更けていき
いつしか窓を揺らす
夏の夜風

肉野菜
メロンソーダの
あわあわが
氷をつたい
空にはじける

肉野菜
キリン空飛べ
空飛べキリン
青白く光れ
光れ青白く

肉野菜
07/25 ビールが冷えてる
キンキンに
それはそれは
しあわせな物語

肉野菜
ばかみたい
もう何年も
同じ問題に
同じ答えを

肉野菜
川沿いの
コンクリートの堤防に
あの夏休みの
らくがきが見える

肉野菜
07/18 日々仕事
通勤電車の帰り道
行儀良く待つ
枝豆とビール

肉野菜
夏草が
一面に広がる河原の
空気が熱い
夕立の気配

肉野菜
どんまいが
こだまする部活の夕暮れ
何十年経った今も
その声が僕を励ます

肉野菜
07/11 自信なく
寝呆けまなこで這い起きる
それでも時計は
時間を刻む

肉野菜
休日の
お昼寝ひどく心地よく
裏窓の風鈴が
チリリンと鳴る

肉野菜
ぞうりむし
君はなぜ
生きているの
なんのために

肉野菜
07/04 今は海
とがった気持ちも
たいらにさせる
白い砂浜

肉野菜
影は黒
その輪郭を鮮やかに
なお鮮やかに
夏の太陽

肉野菜
遠き日の
あの決めごとを思い出す
クスリと笑う
傷は癒えてた

肉野菜
06/27 納得は
したつもりでも思い出し
視線そらせぬ
釣忍かな

肉野菜
秘密など
何もないはずの夏空の
十年前の
白い入道

肉野菜
くちびるが
さよならと動く夏の日の
ビル風はひどく
熱せられて

肉野菜
06/20 数学を解く
図書室の
眼鏡の奥の
やさしい目

肉野菜
門つつましく
庭のあじさい
ゆうげのあかりに
やさしいコントラスト

肉野菜
六時間
待ちました
雨が降ってきたので
帰ります

肉野菜
06/13 どうすると
むぎわら帽から覗き込む
眼差しキラリ
夏の真ん中

肉野菜
つづく道
そのまま行ってあの森の
水辺にそっと
足をひたそう

肉野菜
どうしても
解けぬ問題あとまわし
木陰で昼寝
夢は数学

肉野菜
06/06 気分良く
窓を開けよう夏休み
遠くの方から
ラジオ体操

肉野菜
確認の
天気予報も明日は雨
三百円のおやつ
今食べようか

肉野菜
きっと咲く
青紫のあさがおがに
もう少しだねと
朝のあいさつ

肉野菜
05/30 山みどり
風は微かな桃の花
どうしたって感じる
生きるよろこび

肉野菜
ツリカワの
円の向こうに初夏の風
流れる屋根は
黄色くひかる

肉野菜
花は咲く
何千年も繰り返し
あなたには明日
出会う約束

肉野菜
05/23 だってね
あなたが
生まれたのは
理由があるのよ

肉野菜
みていたら
百円玉を落としてる
おっちょこちょいな
君にくぎづけ

肉野菜
今こそです
神さまお願い
極上の勇気と
一生分の運を

肉野菜
05/16 絵の中の
青い瞳の少年は
美術館の隅に
きっと今日もいる

肉野菜

知っているかな
真夜中の
マーチで行進
おもちゃの兵隊

肉野菜
勝つことも
たまにはあるさたまにはね
君がグーしか
出さないのは内緒

肉野菜
05/09 きらきらの
川面に映るもんきちょう
春はささやく
時のうつろい

肉野菜
イジワルに
時はうつろい忘却の
イタズラに笑う
明日だけを見て

肉野菜
順番だから
きっと雨が降るよ
時はうつろい
ひだまりは歌うよ

肉野菜
04/25 漂っている
20分前からずっと
桜の下の
木漏れ日の中で

肉野菜
臆病な
夕暮れは
コンビニのひかりが
日常すぎて

肉野菜

じゃんけんぽん
夕焼け小焼けの帰り道
なかなか進まぬ
グリコのおまけ

肉野菜
04/18 会いたいと
不意の電話で飛び出した
卯月のスローモーション
はる月サクラ

肉野菜
グランドに
春風ヒルリ砂嵐
花曇りの空と
ゆれる淡い影

肉野菜
せわしく
鳴り響く
目覚ましめ
いとにくし

肉野菜
04/11 この曲の
終わりのところが好きだった
あなたにいま
とても会いたい

肉野菜
4月の風が
垂直に
自転車をこぐ
僕の頬そよぐ

肉野菜
決めたから
眉がきりりの春先の
強気の君の
影はせわしく

肉野菜
04/04 桜には
咲く瞬間が決まってて
大切な始まりの
少し不安な時

肉野菜
タイムマシーンは
いつかできるよ
今でもそう
信じているよ

肉野菜
菜の花畑
一面の黄色
蜂蜜の大気
ただ身をゆだねる

肉野菜
03/28 日曜の
遅い朝食まだ眠い
窓辺からひらり
迷子の桜

肉野菜
動くかも
古いおもちゃのこの傷は
優しかった日々への
タイムマシーン

肉野菜
きみを見ながら
一緒に歩く
香る三月の風
菜の花畑

肉野菜
03/14 天からの
声は未だに聞けぬとも
僕らは歩く
ただ前を向いて

肉野菜
水空気
極限までにすみきった
冬は去りゆき
また春が来る

肉野菜
まわる
地球儀
もてあます
日曜

肉野菜
03/07 洗濯の
白が遠くの雲のよに
交じりあって
今日は晴天

肉野菜
なぐさめる
友の想いのやさしさに
宴の夜は
静かに明ける

肉野菜
枝先の
やさしくひかるエメラルド
春の芽吹きを
いまかいまかと

肉野菜
02/28 鳥たちが
休む川面の春風が
葦の茂みを
ゆっくり揺らす

肉野菜
ふわりふわ
休みの朝のけだるさを
にがさとともに
ふわカプチーノ

肉野菜
背中しか
見せないままの君は今
何かを見つけ
その角を曲がる

肉野菜

02/21 ポイントに
思えてならぬ出来事は
十五秒前に
通り過ぎた

肉野菜
ライバルの
寝顔安らか夢の中
君の夢には
僕が出てくる?

肉野菜
ストレート
フォークにカーブ右左
どんな魔球も
君無関心

肉野菜
02/14 あの子に
会いたくて
そっと
まぶたを閉じる

肉野菜
いままさに
夕日が海に溶けきって
夜間飛行の
ジェットがキラリ

肉野菜
天然の
幾億色を反射して
今輝いた
ダイヤモンドダスト

肉野菜
02/07 しあわせかしら
そうかしら
今のわたしが
本当かしら

肉野菜
2006ねんの
風はどこから
吹いているかい
暖かいかい

肉野菜
片隅に
電気ストーブちりり
冬の背中を
静かに焦がす

肉野菜
01/07 高鳴る鼓動
目の前の君に
今わたし
ドキドキしている

肉野菜
ふく風が
コートの端をはたはたと
ひるがえしたり
元日の朝

肉野菜
消せない光
またたく星空のごとく
永遠に輝き続ける
六十億の夢

肉野菜





2005

12/20 はぁとから
溢れ出てくる本物の
声を君は今
聞き逃せない

肉野菜
うれしいと
大きな声で正直に
言ってみるのも
大切なこと

肉野菜
残る影
追い求めては空を見て
過ぎ行く季節に
気付かぬふりで

肉野菜
12/13 クリスマス
赤と緑の町並み
窓ガラスに映る
キャンドルの影

肉野菜
最高に
気分が良い日青い空
小春日よりの
日溜まりの午後

肉野
伝説よ
口から食べたスパゲティー
鼻から出した
あの日の事は

肉野菜
12/06 とろけるアスファルト強い日差し夏の日
すれ違う夕涼みの縁日秋祭り
ふりしきる雪無音の銀世界冬の朝
いつか見た桃色の淡い夢春の午後

肉野菜
神に似た
でもやはり違う
人間の言葉
E=MC^2

肉野菜
病気にて
布団をかぶり本を読む
不意に思い立つ
ホットカルピス

肉野菜
11/29 かさなるよ
あの日の僕も幼くて
隣町さえ
大冒険で

肉野菜
海で舞う
カモメのジョナサン大空へ
一生懸命に
ただひたすらに

肉野菜
たぶんね
私は知っていたはず
夕日がこんなに
綺麗なことを

肉野菜
11/22 白い貝
透かして見ては月明かり
灰色の波の
真冬の海で

肉野菜
ぞくぞくと
午前零時の雪道を
人々は向かう
鐘の音の下

肉野菜
ポイントを
押さえて生きるあなたでも
恋の悩みは
調子外れで

肉野菜
11/15
傷つけば
迎えてくれる冬の海
すぐ忘れると
沖の白波

肉野菜
イイ友に
巡り会えたかともかずよ
都会の冬の
雪は白いか

肉野菜
目にいっぱいの
涙をためて
母さん見上げる
坊やいとおし

肉野菜
11/08 りんごの木
夏の盛の蝉たちを
思い出している
懐かしんでいる

肉野菜
関係に
戸惑っている焦ってる
僕でいいのと
何回も聞く

肉野菜
ぬくぬくと
布団の中の幸せを
楽しんでいる
まどろんでいる

肉野菜
11/01 簡単なのに
意地はって
謝れないのは
似たものどうし

肉野菜
放っておいても
たいらになるよ
あせるなあせるな
デカルトニーチェ

肉野菜
残り雨
降る町に
北風が
挨拶をする

肉野菜
10/25 パズルには
慣れてますよと独り言
強がりひとさじ
珈琲苦し

肉野菜
つぶやくように
かすれた声で
かすかに返事
受話器の向こう

肉野菜
もうひとり
校舎の隅の柿の木も
夕日に染まる
さあ僕も帰ろう

肉野菜
10/18 「僕だって」
声に出せない悔しさも
波は静かに
さらっていくよ

肉野菜
一つとして
同じものはない
人の心は
ジグソーパズル

肉野菜
こいびとの
想いはいつも振り向いて
つまづきながら
理解するもの

肉野菜
10/11 すいすいと
人波かきわけ秋祭り
こっちへ行くよの
手が温かく

肉野菜
バス進む
窓を濡らすは秋の雨
学生がひとり
ノートブック

肉野菜
打つ雨の
傘の響きに立ち止まる
金木犀の香り
何気無い秋

肉野菜
10/04 だいだいの
空の果てまでいわしぐも
朝焼けはいつも
夢の続き

肉野菜

世界中の
どんな大きなニュースより
たぶん気になる
まばたきのわけ

肉野菜
T字路を
曲がった垣の赤い花
いつもの秋の
おなじみの香り

肉野菜
09/27 高い空
見上げる坂の城下町
額の汗に
秋風がひやり

肉野菜
引き出しの
奥の写真は若き日の
今はいない君と
照れまくる僕と

肉野菜
贅沢に
森の香りを独り占め
湯けむりにかすむ
もみじだいだい

肉野菜
09/13 持っているはず
なくしてなんかない
あなたはまだ
持っているはず

肉野菜
らくにして
あなたの
見えるままを
表現して

肉野菜
おかえりなさい。
ただいま。
おかえりを
ありがとう

肉野菜
09/06 忘れないよ
カニを追い掛け
真っ黒になった
みんな一緒の夏休み

肉野菜
ひまわりの花
茶色く枯れる
セミの声に
静かにうなづく

肉野菜
歩き出すよ
丘に続く坂道
見渡す海は
最後の夏色

肉野菜
07/18 すべてをかけて
がむしゃらで
どろんこだらけの
あしたがあって

肉野菜

夏の空
暮れゆく夕日は少年に
かわずの声を
記憶させうる

肉野菜
あの時に
もし信号が青ならば
今寄り添う肩が
ふいにリアルで

肉野菜
07/12 好きだよは
真夏の夢の蜃気楼
汗だくのシャツが
唯一の記憶

肉野菜
苦しくて
もう動けない夏の日も
エアコンは唸る
室温二十四度

肉野菜
旅に出る
いつもの癖は昔から
変わらないなと
おいちゃんは言う

肉野菜
07/05 ちょっと前
あなたを街で見掛けたよ
うだる夏の日
半分溶けてた

肉野菜
まけないように
はやあるき
あなたもいつしか
はやあるき

肉野菜
楽だから
あなたの側を離れない
あなたもきっと
そうなんでしょ

肉野菜
06/28 のびる芽は
生きてますよとたからかに
天に向かって
バンザイをする

肉野菜
未来をになう
その目は澄んで
海と空の境目
じっと見つめる

肉野菜
六月の
梅雨の晴れ間のあじさいは
きらきら光る
昔からずっと

肉野菜
06/21 探しても
儚く消える夢の影
ねぼけまなこに
意地悪な朝日

肉野菜
わたし
今でも思います
あなたが選ばなかった
もう一つの未来を

肉野菜
くらしにも
慣れてきましたこの町の
小高い丘が好き
道端のたんぽぽが好き

肉野菜
06/14 足跡を
たどる砂浜ひとり旅
あの岬まで
そう心に決めて

肉野菜
間違いも
随分あった気がするよ
一言だけ言いたい
あの頃の私に戻って

肉野菜
大切だもの
忘れないよ
例え忘れることを
許されたとしても

肉野菜
06/07 この場所に
いつかの僕はたそがれて
夜を待っていた
つむじ風の丘

肉野菜
石跳ねて
同心円の連続に
暮れゆく夕空の
グラデーション揺れる

肉野菜
日々笑い
漬物食べて昼寝して
大きくなって
恩返しする

肉野菜
05/31 恋人に
寄り添う君は幸せで
幸せならば
それでいいかと

肉野菜
ジャンプ
さらにジャンプ
越えた山の向こうには
野原一面の

肉野菜
来週の
引越の日の午前五時
あの公園で
お待ちしてます

肉野菜
05/24 ラーメンか
一人呟く温泉街
少し色あせた
赤のれん割る

肉野菜
忘れずに
毎朝通う飼育係
誰もいない校庭
嬉しくてジャンプ

肉野菜
まちきれず
はしゃぐ子供がせせらぎに
素足で入る
水は冷たし

肉野菜
05/18 五月の風は
海の匂い
君と話した
夜は銀色

肉野菜
満月の
月に照らされさわさわと
ないしょ話は
カタクリの花

肉野菜
11時半の
コンビニから
漏れる明かりは
都会の月光

肉野菜
05/10 さよならの
君の背景みどり色
燃え立つような
新緑は五月

肉野菜
ちょっとだけ
あなたのことを愛します
風は夕凪
空に満月

肉野菜
電極から放たれる
青白い陰極線は
涼しい実験室に
ジジと響く

肉野菜
04/26 さびしいか
さびしかないさ春だもの
酒でものむか
じゃあちょっとだけ

肉野菜

さくらの
ほっぺ
ミルクの
匂い

肉野菜
目覚ましの
ベルの音遠し
春うらら
どうにもこうにも暁おぼえず

肉野菜
04/19 微笑に
幾時間でも触れたくて
飽きることなく
君を笑わす

肉野菜

くちおちた
民家の庭のブランコに
いつかのはしゃぐ
子供の声する

肉野菜
今も聴こえる
鐘の音は
あの頃の日々に
時を戻して

肉野菜
04/05
みんないる
いつもの教室
セピアの中に
そっと錨を下ろす

肉野菜

うなだれた
姿見つめし春の海辺
沖からの風
君を乾かす

肉野菜
おしゃべりに
紅茶はいかがと午後の庭
どこからだろう
さくらの花びら

肉野菜
03/29 薬湯で
ほてった体に春風が
頬をかすめる
旅の宿かな

肉野菜
月照らす
菜の花香る帰り道
三月のやさしい風
夢を見ているみたい

肉野菜
朝もやで
向こうは見えないけれど
ラジオ体操の音
きっとみんないる

肉野菜
03/22
もぞもぞと
元気の種が芽を吹いた
何でもできるぞ
負けてらんない

肉野菜
無理をして
頑張るよりも今はただ
ベットで眠る
深海魚のように

肉野菜
退屈に
思える時が幸せの
最高点だと
気付きもせずに

肉野菜
03/08 ねむりにつく
ねむりにつく
ほしぞらと
ともに

肉野菜
時間も空間をも
跳び越えて
舞い上がる私
舞い上がれ私

肉野菜
みつけたはずの
最初で最後
時は流れ今再び歌う
少し悲しい愛の讃歌

肉野菜
03/01 俺もまた
気付けば遠い旅の空
影ふみした友たち
何を夢みる

肉野菜
やさしさの
光湧き出る源泉を
いくつ持つのか
あなたの笑顔

肉野菜
さくら色が
九段の坂を染めるのも
もう少しだね
春一番よ

肉野菜
02/22 あなたにあげる
あめだまひとつ
いちばんぼしの
こぼしたなみだ

肉野菜
気持すら
伝えきれない切なさに
校舎の屋上
金網ごしの空

肉野菜
野の花の
ただ黄色いだけの感動に
胸がつぶれて
何も言えない

肉野菜
02/15 携帯電話
一人の部屋で
液晶は光る
つながっている

肉野菜
こっそりぬすむ
夢の続き
バクは大食い
すぐに忘れる

肉野菜
一杯のミルクティー
冬のお庭で
黄色の日溜まりから
目をそらせずに

肉野菜
02/08 てくてくと
廊下を歩く音がする
寝床に向かう
チャチャの足音

肉野菜

チャチャとは我家の愛犬(シーズー)であります。
から元気
見透かす君の心配に
少しおどけて
肩をすぼます

肉野菜
不安でも
自信がなくても
日はまたのぼり
時は刻まれ

肉野菜
02/01 せつないよ
うつむきつぶやく君だから
ギュッとだきしめる
こがらしの中

肉野菜
あわてない
果てのない道のりだから
自分らしく
一歩一歩

肉野菜
いらないと
一度は言ったことだから
口笛を吹く
遠くを見つめる

肉野菜
01/04 この冬の
雪の白さは格別に
心の奥の
夢を呼び出す

肉野菜
2004年の
満天の星空は
除夜の鐘とともに
西の彼方へ

肉野菜
2005年の街角は
賑やかな声響きわたる
あけましておめでとう
ことしもよろしく

肉野菜





2004

12/21 確実に
季節はめぐり
師走の町
足早に歩く人たち

肉野菜
あまい
あまーい甘酒
こごえる体に
きゅーとしみこむ

肉野菜
サンタさんが
トナカイ達と見る
満天の星空は
冷たくそして暖かい

肉野菜
12/14
スピードを上げる
景色が加速する
もう少しで胸のつかえ
忘れられる

肉野菜
流氷のなげきは続く
すべてがこおる
誰もいない
夜の海でも

肉野菜
教室の
ざわめき
目を閉じれば
今も聞こえる

肉野菜
12/07 赤い実が
たわわに実る柿の木は
もうすっかり
はっぱが落ちて

肉野菜
きらりきら
あさもやのなか
ひいらぎのはっぱの
あさつゆひかる

肉野菜
見えるのに
過去の自分に手はかせず
でも君がくじけて
僕がいるんだ

肉野菜
11/30 まるくなる
ひなたぼっこの猫達に
話しかけても
興味はなさげ

肉野菜
悪魔の爪が
残した傷も
ただいたがゆいだけの
想い出となり

肉野菜
動きだす
汽車の窓からさようなら
住みなれた街
君のいた街

肉野菜
11/16 あなたのそばは
たそがれどきの
夕焼けの匂い
少しせつない

肉野菜
にらめっこ
君を笑わせたくて
僕はいつも
笑ってしまう

肉野菜
決めたよと
君は言ったね
心配を挟む
隙間もないよ

肉野菜
11/09 世界一の
しあわせは
七色の光をおびて
私にふりそそぐ

肉野菜
やさしさのつぶが
プチプチとはじけて
あたたかい
あなたのそばは

肉野菜
サラダサラダ
朝日に
トマトが
きらきら光る

肉野菜
11/02 10月の
風は青から群青色
11月へ
バトンタッチ

肉野菜
お似合いの
赤いセーターお気に入り
どこか誇らしげ
甥っ子五才

肉野菜
苦手すら
得意に変えるあなたでも
泣くことはあるね
そんな夜もあるね

肉野菜
10/26 靴音に
もしやと思い振り向けど
きみではなく
いるはずもなく

肉野菜
れんれんと
続く山並み
今は登山口だけど
まずは一歩から

肉野菜
「ありがとう」
おばあちゃんが
教えてくれた
魔法の言葉

肉野菜
10/19 届かない
棚の上の
クッキーの缶
微妙に届かない

肉野菜
波間から
望む大島深緑
秋の月夜に
妖しく照らされ

肉野菜
きらきらと
コスモスの身を借りて
想い出の花
咲き誇る道

肉野菜
10/12 布団の中
今日は休み
そとは雨
これぞ幸せ

肉野菜
光のつぶ
ぽとりぽとりと
落ちてくる
雨上がりの森

肉野菜
耳につく
テレビの音を消したらば
遠くの森が
ごうと鳴ってる

肉野菜
10/05 ジャスミンの
香りに
そっと目を閉じる
秋の午後

肉野菜
トンネルの
オレンジの流れ星
助手席の寝顔
次々に照らす

肉野菜
君想う
眠れぬ夜は切なくて
煙草のけむり
いつまでも漂う

肉野菜
09/28
「だめだよ。」に
甘えていたか秋の日の
夜は長くて
また月が出て

肉野菜
茶碗蒸しの
銀杏よこす
君はもういない
もういないか猫よ。

肉野菜
しっかりと
にぎった手。秋。
たとえそれが
嘘であっても

肉野菜
09/21 夕焼けの
色は何色不思議色
青は茜に
茜は藍に

肉野菜
すばらしい
霞に惑う桃源郷
あの山の向こう
あの海の向こう

肉野菜
恋とかは
真夏の海に捨てました
秋の夜長の
鈴虫の音

肉野菜
09/14 しらないはずは
ないはずだった
いつもの喫茶店
僕はあきらめ

肉野菜
かなわない
夢なんてないんだよ
そう君を見送り
僕はあきらめ

肉野菜

だけど君
あの時そう言ったよね
荒川の土手で一人
僕はあきらめ

肉野菜
09/07
ドラえもん
うつむき歩く帰り道
声をかけてくれた
いつかの夕暮れ

肉野菜
おなかとは
話し合いをもちました
もう食べないよ
だからひっこめ

肉野菜
あの夏の
森の木漏れ日蝉時雨
僕ら五人
冒険者達

肉野菜
07/20 ポケットの
にぎりこぶしはいつの日か
笑顔咲くタネ
にぎっているよ

肉野菜
食堂の
おじちゃんいつもニコニコで
今日も大盛り
トンカツ定食

肉野菜
見た今の!
決定的な瞬間よ
西のお空に
飛んでいったわ

肉野菜
07/13
砂浜に
寝そべる幸せ
地球の熱を感じる
鼻先を蟹が横切る

肉野菜
おはようと
言える幸せ
あなたがいて
本当によかった

肉野菜
この手に
つかんだ幸せ
色褪せることなく
いつまでも

肉野菜
07/06 わたしから
先に言っても良いですか
あなたのいいとこ
ひとつ残らず

肉野菜
形には
まだなっていませんでした
芽が出る直前
あなたの夢

肉野菜
ぴょんぴょんと
はねるははねる子供達
プールサイド
待ちきれないと

肉野菜
06/29 約束よ
約束さ
絶対の
本当さ

肉野菜
ぐりとぐら
もっと大きなカステラを
作って今度は
ごちそうしてね

肉野菜
消さないで
残しておいて
いつまでも
心の隅でかまわないから

肉野菜
06/22 お願いします
もう一度
こっちを向いて
そして笑って

肉野菜
夜に咲く
緑の線か夏の虫
闇にゆらめく
小川は甘く

肉野菜
留守番の
心細さはテレビすら
違う世界の
ニュースを流す

肉野菜
06/15 遺言に
元気でやれよがんばれよ
心に残る
蒼き声援

肉野菜
感じてる
ぬるま湯のような熱帯夜
蚊取線香の香り
夏の香り

肉野菜
ギリギリと
歯車回る藪の中
もう抜け出せない
永久の迷路

肉野菜
06/01 ふたりきり
あけっさらしのリビングに
夏風が通る
少しだけ笑う

肉野菜
すきとおる
川面きらめきせみしぐれ
ある夏の日の
日傘さす君

肉野菜
見えない
もう後姿も見えない
夕日にのびる
町行きかう長い影みつめて

肉野菜
05/25 睦まじく
小鳥達空でさえずる
菜の花畑寝転ぶ
空は黄色

肉野菜
居間で今
忌々しい今井
いませんでしたか?
今更だけど

肉野菜
背中には
旅した地図が貼ってある
この人あんなとこまで行ったのか

肉野菜
05/18 まっててくれる
また来てくれる
季節はめぐる
また夏が来る

肉野菜
日が暮れる
車窓の景色あかね色
それぞれの人
それぞれの家へ

肉野菜
わがままを
言うが勝ちよのバラよりも
朝は野に咲く
ヒメジオンかな

肉野菜
05/11 はらり散る
バラの花びら春風の
渦に巻かれて
隣町まで

肉野菜
ちょっとさみしい
くらいが頃合い
そんな強がり
口にはしないよ

肉野菜
ベンチにて
すっかり空は雨模様
傘さし来る君
君を待つ僕

肉野菜
04/27 写真に
若い父と母
今の僕は
やっと分かるよ

肉野菜
春風と
おぼしきものが
頬なでる
ああこれが春風なんだ

肉野菜
すきだった人
ずいぶん昔の話だね
うん
今でもずっと好きなままさ

肉野菜
04/20 あなたはただ
うなずきました
冷たい雨が
降っていました

肉野菜
おちた葉を
追い掛け走る愛犬が
もう飽きたよと
ひなたへ向かう

肉野菜
みつけられないでいた
キラキラボタン
たんすのうしろから
二十年の時を越えて

肉野菜
04/13 好きなもの
嫌いなもの
とりあえず段ボールに
分けてみました

肉野菜
翼はグレー
流線型の先
昨日の雨の
水滴ちぎる

肉野菜
ピエロのなみだ
砂漠のしずく
時の嵐に
消えてなくなる

肉野菜
03/23 国境の町
薄暗いホテルの一室
淡いハンガーの影
ゆらゆら揺れる

肉野菜
まわる
まわる
沖のカモメの
群れの濃淡

肉野菜
新学期
ランドセルの黒
淡いさくらの
舞い散る中

肉野菜
03/16 男湯の
湯上がりまったりコーヒー牛乳
高い天井に
扇風機まわる

肉野菜
どこかに行きます
おきてがみ
めぐり合えた
奇跡を捨てて

肉野菜
カーテンを
ゆらした風が
今そっと
頬をなでる

肉野菜
03/09 あなたに
みえて
まちゆきかう
ひとが

肉野菜
毒りんご
ああ食べますよ食べるとも
ここで食べなきゃ
話進まぬ

肉野菜
姿写す
鏡のような
波ひとつなき
朝の湖

肉野菜
03/02 花びらが
ささやくようにはらはらり
春は近いよ
はらはらはらり

肉野菜
惑星が
一直線に並んだあの日
いつまでも空を見ていました。
ただなんとなく

肉野菜
たたずむ君の
猫背はいつも
夕日に染まる
あの日のままで

肉野菜
02/24 嬉しくて
大声出して叫んだよ
君住む町の
丘の上から

肉野菜
光すら
逃げ出せないほどの暗黒に
住む魔王から
手紙が届く

肉野菜
つなげても
すぐまた切れる雲遊び
私と言う名の
小さな宇宙

肉野菜
02/17 歌おうよ
とにかく一緒に歌おうよ
昨日のことなんて
忘れちまえよ

肉野菜
感覚が
冴え過ぎる目覚め
七色のもや
午前五時

肉野菜
「かならず」と
あの日の言葉嘘じゃなく
時のながれが
悲しすぎるだけ

肉野菜
02/03 暗号のような
君の笑顔
まゆの角度は
危険シグナル

肉野菜
帰りたい
雑踏の夕暮れ
木枯らしの向こう側
ふるさとの山

肉野菜
黒髪に
金かんざしのお姉さん
雪はふるふる
人力車(くるま)ははしる

肉野菜
01/27 まるっきり
だめでもなさそうだ
君はいつでも
解けない暗号

肉野菜
よることも
ふれることもなし
またこんど
らいせであいましょう

肉野菜
ラーメンでも
食べていきなよ
他にはなにもないけどさ
あったまるよ

肉野菜






2003
12/23
今年のうちに
感謝の言葉
そよさんみなさん
ありがとー

肉野菜
とうがらし
真っ赤な顔して
こっちを見てる
わたし辛いわよ

肉野菜
くりかえし打ち寄せる波
試しに素足を冬の海にひたす
ちぎれそうなこころ
やわらぐ気がして

肉野菜
12/16 恋しいと
思うのは何故
無駄なことなのに
苦しいだけなのに

肉野菜
「さようなら」と
会話の終わりに足しました
僕は気付いていました
君は気付いていました

肉野菜
お願いします
その扉を開けて下さい
隙間から
青空が見えるんです

肉野菜
12/09 背中から
つばさのはえた夢をみた
僕はどこまで
とべただろうか

肉野菜
たからかな声
きたからの風
ほっぺはまっか
おしくらまんじゅう

肉野菜
はりはり
いがぐり
おでこに
ぽとりん

肉野菜
12/02 道わきで
焚き火にあたる
母みつけ
ホッとしたよな学校帰り

肉野菜
ニャ〜となく
仔猫手の中震えてる
小さくて
なんとも小さくて

肉野菜
リズムをきざむ
雨だれ落ちる
ショパンの調べ
ものうげな夜長

肉野菜
11/25 並んで並んで
並ばないともらえないよ
もらえなきゃ
並ばないよ

肉野菜
かなかなと
かざぐるま鳴る
君が言った
さよならみたい

肉野菜
だからね
言ってたでしょ。
おばちゃんの言うこと
いつも正しくて

肉野菜
11/18 ある日を境に
あの娘はこなくなった
雪の降る
北の町へ行ったらしい

肉野菜
ありがとう
心の底にその気持
いつもあるけど
伝わってるかなぁ〜

肉野菜
気持ちをね
大事にすること
あとできっと
よかったなって思うよ

肉野菜
11/11 二人で歩いた
石畳の道
いま枯葉が
木枯らしに舞って

肉野菜
でんでん虫の
遠回り
まにあわないよ
まにあわなくても良いんです

肉野菜
いいね
松林から海に向かって
風吹き抜ける
この感じ

肉野菜
11/04 赤々と燃える火
晩秋の海
波打ち際
君と二人

肉野菜
指輪に
想いをつめて
観覧車の
てっぺんで

肉野菜
風船が
ビルの谷間にうかんでる
うまく空に
出れるといいね

肉野菜
10/28
空として
あなたがそこにあるだけで
私は何度
救われただろう

肉野菜
沈んでいった
月の光の湖面にぽとり
青いビーダマ
沈んでいった

肉野菜
限界の
孤独に向かうその前に
どうか君の
思い出消させて

肉野菜
10/21
あきいろの
いねむりすこしはだざむく
ねぼけまなこを
せつなくさせる

肉野菜
きめてよと
くちをとがらせうつむいた
きみはいまでも
げんきですか

肉野菜
「ひとつ ふたつ
みっつ ダー!!」
まさかこんな詩
だれもかくまい(^^ゞ

肉野菜
10/14
やめられなくて
やめたくなくて
ゆらゆらゆれて
また手が伸びて

肉野菜
草の匂い
土の匂い
雨上がりの森
かすむ太陽

肉野菜
アウトですか?
アウトでもいいんです。
ただ一言
伝えたくて

肉野菜
10/07 ずしり
のしり
象もつぶやく
ぽつり

肉野菜
「右へ曲がります」
トラックの無機質な声に
ハッと我にかえる
引越の日。助手席にて。

肉野菜
なのにわたしは
心の奥で繰り返す
なのにわたしは
なのにわたしは

肉野菜
09/30 しら糸を
登り始めたカンダタの
その罪の火を
我に見付ける幼心に

肉野菜
見せずにいました
怒らないで下さい
これがわたしです
内緒ですよ

肉野菜
九月
汗だくの坂道
秋の風
そんな記憶

肉野菜
09/23 裏裏と
読み間違えて掛け違え
いつからだろう
いつまでだろう

肉野菜

上へ上へと螺旋階段続く
同じ所を歩いているみたい
ううん。違うよ。
少しずつ登っているよ

肉野菜
紫の
夜霧に霞む釧路港
海鳥の声
その姿見せずに

肉野菜
09/16 猫なんて気楽なもんさと
僕が言う
お前よりは忙しいよと
猫が言う

肉野菜
実はまだ
しりとりできておりませぬ
明日の朝まで
間に合うかしら

肉野菜
音楽は
くじけた時に聴くように
嬉しい時に聴くように
昔の人が残した物さ

肉野菜
09/09 読まずに捨てる
気持ちは残る
想いは走る
くずかご探る

肉野菜
ただ一度
君は振り向き悲しい笑顔
季節はうつれど
忘れられずに

肉野菜
だけどもう
想いは遠く海の果て
夕日が透かす
波の影々

肉野菜
09/02 黄色い砂嵐
土レンガの低い家
昼間の熱を帯びる
チェニジアの夜

肉野菜
風に
髪をなびかせひとやすみ
涼しく微笑む
イパネマの娘

肉野菜
昔の歌さ
じいさんは言う
塀のペンキを塗りながら
口笛は金髪のジェニー

肉野菜
07/23 視界わるい?
映画みえる?
座高たかくて
ごめんね後ろの人

肉野菜
月を見上げる
網戸ごしに月を見上げる
優しい風が入る
少しずつ動いている。

肉野菜
包んでくれた
新聞紙をはがす
おにぎりふたつ
たくあんの黄

肉野菜
07/15 頬をかすめる
空調の冷気に沈む
窓の外の水たまり
ぎらぎら光る

肉野菜
あの時の自分
そんな顔するな
全部分かってるよ
今からむかえに行くよ

肉野菜
天を仰ぐ
君を見つめる
かける言葉も
見つからなくて

肉野菜
07/08
夏だもん
いっちょ海にでも行きますかー
すいか割りますかー
こおり食べますかー

肉野菜
嘘だけど
ほんとの事を
今から言うよ
嘘だけどね

肉野菜
ナンテネなんて
何故言ったんだろう
通り過ぎる君
すれちがう夏

肉野菜
07/01 雨の日の
濡れた芝に横たわる
あつい雲ヒューとながれ
遠くの糸杉ゴウとなる

肉野菜
待ってるね
いつもより早くと20分前
橋のふもと
両手振る君

肉野菜
もじにして
伝わることが嬉しくて
なんどでも書く
なんどでも書く

肉野菜
06/24 まるあげる
両手で大きなまるあげる
地球の裏まで
伝わるように

肉野菜
恋しいと
言いかけやめる 縁日の
わたがしたべる
君の横顔

肉野菜
消えないで
思った時にはいなかった
レノンの歌声
しのぶ雨の日

肉野菜
06/17 いっぱいの傷
いつか癒えること知っている
消えない。でも気付かなくなる
いつもはめてる指輪みたいに

肉野菜
こころさえ
届けてくれていたならば
過去の破片集め
しばしながめる

肉野菜
顔が見たくて
ただ会いたくて
いろんな理由
探す放課後

肉野菜
06/10
もういらないよ
拾い集めた夜の浜
桜色の貝
そっと海にかえす

肉野菜
小さくてやんちゃな子
すやすや眠る
座布団の上で
夏の日の午後

肉野菜
コドモ
飛び跳ねる
繰り返し波
打ち付ける浜

肉野菜
06/03
消せない
消そうなんて
思っていない
その傷はもう僕の一部

肉野菜
本音かしら?
うたぐるかんぐる
ぐるぐるぐる
もう訳分からない私ってば素直

肉野菜
そのままがいい
君の思うままでいい
まっすぐに進むがいい
たまに振り返るのもいい

肉野菜
05/27 簡単に
友それぞれの道を行く
あの瞬間にもう出会う事はない
なのにあんなに簡単に

肉野菜
残しておいて
あなたのその優しい気持ち
大人になっても
変わらないでいて

肉野菜
だまされた
なんて思っていないから
安心して
だましていいよコノヤロウ!

肉野菜
05/20 絶対の
現実なんてないんだと
言ってる気がする
セザンヌの絵

肉野菜
花びらが
露の重さに耐え兼ねて
うらにおもてに
はらりはらりと

肉野菜
嘘もつけない
激しい沈黙
タバコの先
ちりちりと鳴る

肉野菜
05/13 憧れと絶望の
繰り返し繰り返し
それでも僕は生きてる価値を
そこから見出すんだ

肉野菜
なみだ隠して
天の川見上げる
多分あなたも
この同じ空の下

肉野菜
くるくるまわる
目がまわる
なぜって地球が回るから
どすこい銀河も回るから

肉野菜
05/06
ひかりひかる
くるくるまわる
赤青みどり金銀きいろ
万華鏡の中くるくるまわる

肉野菜
つぶ貝を
焼きにし香る
海沿いの道
沖に貨物船通る

肉野菜
生意気に
買物ごっこの甥っ子が
「いらっしゃいませ」のあと
照れ笑いシシシ

肉野菜
04/29 部屋の隅に
ダンボール五つ
なにか忘れたような
引越の朝

肉野菜
類似した
双曲線の飛行機雲(くも)のよに
きみは近づき
そして離れる

肉野菜
こころうごかす
一枚の絵
彼にはこんな風に
見えたのだろうか

肉野菜
04/22 いちばん青い
空を見るまで
雨に降られよう
風に吹かれよう

肉野菜
壁によりかかりし
夕暮れのホーム
家路を急ぐ
君をみかける

肉野菜
手にとって
海から拾う貝殻に
もう忘れたかと
問掛けてみる

肉野菜
04/15 チャンスだと
ばかり思っていたよ
あの頃は
きみは冷静だったのにね

肉野菜
似合うね
よれよれのコート
短いタバコ
地下鉄のオレンジの壁

肉野菜
桜の季節
終わりを告げて
冷たい雨
今日も我に降る

肉野菜
04/08 ラジオから
流れる音が懐かしい
枕の下において
こっそり聴いてたな

肉野菜
春の朝
クスグル大気が心地よい
すぐ夏がくると
気付かせもせず

肉野菜
見えてきた
あれやこれや悩んでも
道はおのずと
すべては必然

肉野菜
04/01 にほんよ気付け
戦争は殺し合いだ
人が死ぬんだよ
殺されるんだよ

肉野菜
結論。
テロはいやだ
戦争もいやだ
我侭なんて言わせない

肉野菜
くしゃみひとつでて
風邪かしら
ふたつみっつよっつ
こりゃ花粉症ってやつか

肉野菜
03/11 気付かずにいた
黄色いたんぽぽ
春はちかしと
街吹く風は言う

肉野菜
ぎりぎりの時
言い出せなくて
今でも心にのこる
やわらかな声

肉野菜
はじまったばかり
ゼロから行くんだ
おそれることはない
前だけみりゃいい

肉野菜
03/04 上出来だ!!
タバコのつけ方
吸う仕草
この習得に10年掛かった

肉野菜
ラッキーなのさ気付く事は
君は君を貫きなさい
100年掛かって
世界が知る間違いもある

肉野菜
いたづらなあさ
コーヒーの香り
まどろみの中
1000年の夢

肉野菜
02/25 くやしいな
向かいのホームの女の子
美人っぽいけど
眼鏡忘れた

肉野菜
つながるものは
深緑の森の中
ずーと昔からの
生命の輪

肉野菜
さかないな
庭の梅の花
早くしないと
桜が咲くよ

肉野菜
02/18 あわずにいくよ
時の流れに
うずもれてしまいそうで
この街はなんて悲しい

肉野菜
いつもとなりに
あなたがいた
わたしにとって
宝石のような季節

肉野菜
うらやましいな
君の性格
僕のボディーブロー
全然効かず

肉野菜
02/04 アルバムの旅
セピアの先
五月雨はいつも
緑色

肉野菜

イジワルと
知りつつ鼻デコピン愛犬の
くしゃくしゃな顔
かわいいなぁ

肉野菜
あなたにあえて
果てのない想いと
刹那の命を知る
ありがとうただありがとう。

肉野菜
01/28 しわくちゃな
笑顔かがやく日曜日
笑顔の元は
いったい何なの

肉野菜

もうだめと
息も出来ない苦しさに
まだ大丈夫さと
空の上の君

肉野菜

あなたにあえて
ただただうれしい
とてもとても重要な事
とてもとてもとても重要な事

肉野菜
01/21 口笛を吹いて
終わりにする
君の強がり
もう受け止めない

肉野菜

あなたにあえて
こんな人いるんだ
広がる世界
結構面白いね

肉野菜

たまらなくすき
もうだめだと思っている自分
たまらなくすきだけど
ホントもうだめ

肉野菜