cap verses / そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

       

   ひかる(花外)



2012

09/01
ひと粒が
流れてゆかん我が手には
愛しか残らぬ
日があるという

ひかる

さそわれて
来し道までも華やかに
消えていくよな
月を眺める

ひかる
この道のこと思うとき
歩く意味を知って今
心の中に
空を浮かべる

ひかる







2011






2010

03/01 カフェテラス
仕事を終えてこもりしは
今日の迷いか
明日の翼か

ひかる
祈るように
干鱈茶漬けを食(は)み終えし
若き灯りに
愛は宿らん

ひかる

閉じていま
八千代の果てに畑打ちて
何を耕(おこ)さん
弥生のくわで

ひかる

02/01
冬の海
「つめたいかなぁ」
「手をつなごう」
「……」

ひかる(花外)
そとでは無理が…
「ポカポカ?」
「そんなはずないじゃん」
「……」

ひかる(花外)

それから
「カフェにする」
「道はけわしかった」(笑)
「何で言わないの…?」

ひかる(花外)

01/05 ふたり黙って
星を見る
キラキラ2010年と
航海者たちの道しるべ

ひかる (花外)

まだ遊んでる面の船は
木の葉、言の葉、合い言葉
「おむすびあれば、大丈夫」
「さぁ、まいりましょう」

ひかる (花外)

探してしまう
聞きたくなる
おむすびのたねは
何でした?

ひかる (花外)






2008

06/01 ふんわりと
おたまじゃくしを鍵盤に
泳がせている
君の指先

花外

実はねお母さん
紫陽花のね
でんでんむしの
ため息を聴いたの

花外
慣れるといいな
まけないで
風を掴んで青い空を
飛びたぃさぁ〜

花外





2007

08/01
悪口を
いわない君の横顔に
あこがれている
気づかれぬまま

花外
事を知る
涙をみせぬあなたには
見えるでしょうか
私の心が

花外
ムズカシイ
顔で私を困らせる
冗談で知る
あなたの心

花外
悪口に
傷つくことはありますか
あなたの笑顔に
傷つく心

花外
事多し多忙のひとの
笑顔から
私に落ちる
愛の涙が

花外
ムスメです
愛を受けつぎそっと今
愛をわたす
ひとになります

花外
07/01 るいといふ
なをおもふとき
あなたには にあいますね
よろこびいっぱい

花外
さようなら
わかれましょうか いますぐに
できませんね
あなただからこそ

花外
届くまで
待ってください 私を信じて
そんなに
せかさないでね

花外
06/01 咲く
ジャガイモの花
畑に
揺る

花外
二人 ひとつの傘
空気よめよ 君
若さに しとしと
お気に入りの靴

花外
画策など あろうか
若葉 ゆらし 待とう
線が
この根に届くまで

花外
05/01 眩しく 思ひて
睫の先 咲く
ハナミズキ 君 
目 逸らさば 笑ふ

花外
待つを 似合う
ふきのとう
北の雲 土 纏ひて
寒を 選びたる

花外
春よ
満天星
主の庭
掃く

花外
04/01 あちこちに
くしゃみの花が咲きおりぬ
繁盛よろし
あの大魔王(ごめんなさい)

花外
笑うあなたを
口紅に 写し取る
さくら色 さくら
音きえた 空

花外
道 若葉の 幻
天を望み
土と還る
舞上がりて 風に

花外
03/01 春、待ちながら
「いつですか?」
一粒のモンゴル片を
巻く風の声(ごめんなさい)

花外
またさがしてる
僕らしく
君らしく空を仰いで
寒明ける日を

花外
どんぶらこ
空を流れる月ひとつ
拾いたる人
だれに届けん

花外
02/01 とんでいきたい
きおく織り ひとよ(一生)織り
過去という字を
未来にかえて

花外
冬の夜
美しいね 柔らかいね
雪が氷に
変る音

花外

さがしているよ
君の眉
霧氷樹の下辺りで待ちながら
(な〜んちゃって)

花外





2006

11/14 日曜は
どんぐりだって降ってくる
森を歩いた
影は遠い日

花外

赤(朱)い柿
皮ごと食めば魔の刻に
サラサラ流れる
思い出がある

花外

08/14 はじけるか
みんないっしょにはじけるか
祝いましょうね
300回を

花外
ひととして悩みたるかな
ひととして笑ひたるかな
ひとたる花は
(な〜んちゃって)

花外
帰りしたび
思い出します学び舎に
咲いた朝顔
僕たちの夢

花外
08/01 カンパイと
杯を合わせて笑いあう
各々方の
幸せの音

花外

メロンには
モザイクの数と形やら
皺の哲学は
食みて美味かな

花外
キリンはね
夜毎に宴会開くらし
電線音頭で
酔い善い酔い好い

花外
07/25 ビールマンスピン
ミューズは奏でおり
欲張りアキラは
苺とメロン

花外
ばすけっと
スタメン落ちは惑いなく
靴履きつぶす
明日を信じて

花外
川の名は
天路と申す地の国を
捨てたる者は
星となるかな

花外
07/18 日々辛抱
だからいいよ飲み会も
でも
午前様は勘弁してね

花外
夏休み
アキラはいつも忘れおり
悩んで泳ぐ
宿題の川

花外
どんまいと
紡ぐ糸は何色ぞ
餓鬼忌の影を
静かに解く

花外
07/11 自信の素は
君の瞳の奥にある
夢を見るような
小さな光

花外
休日は
昼まで眠らせてください
小さく前へ習えみたいな
希望です

花外
ぞ ですか
難しいですね
色々考えましたが
降参です

花外
07/04 今はもう
やさしい日々ですか手を振って
種を蒔く人に
微笑んでみる

花外
影ふみで
あの子の心を少しだけ
くすぐれるはず
鬼は大好き

花外
遠くへと
歩く趣味かな一条の
ひかりのごとく
この汗と行く

花外
06/27 納得が
出来ない空に長剣の
葉を突き刺して
オランダ菖蒲

花外

秘密とは
現代人の薬らし
コナンドイルが
今日の一服

花外
唇にひく紅色を
かえてみる
あなたは私に
近づくかしら

花外
06/20 数学の
美学を説いたアルベルト
あなたは明日
しあわせですか

花外
門に入り
他界を知らぬ者になる
知らぬという美を
自らに説く

花外
ろうかを走るななんて言われたが
幼少から人生を急ぐな
という深い意味があったらしい。
今日気づいた。遅かった。

花外
06/13 どうするか
決めないでおく旅もいい
山間しずかに
落陽赤く

花外
つづく雨
雨を抜ければ熱い陽と
僕たちの夏
太陽の門

花外
どうしてか
光をさけるようにある
影という名の
短針の音

花外
06/06 気分さえ
あなたに届く距離に居る
いま降り出した
雨はやさしい

花外
確認と
あなたのハートをつついては
抱きしめなおす
青葉は光る

花外
きっといる
大山蓮華の花枕
うたた寝をする
妖精たちは

花外
03/14 天使がね
硬い万歳でひとりごと
「イナバウアー」で
わたしは笑う

花外
水色の菫を思う
『ハムレット』
第五幕第一場
道化の会話

花外
まわるまわる
いつまでも
あなたによりそい
円を描いて

花外
03/07 洗濯
ざぶざぶ青い空
春のかけらを
楽しみながら

花外
なぐさめは必要ですか
目が潤む
あなたはきっぱり
花粉症です

花外
枝がゆれ
緑の精がかくれんぼ
出かけようか
弥生をさがしに

花外
02/28 鳥たちは
境界線のない世界
あなたの空は
今も青いか

花外
ふわりとね
あなたとよんでるクッションに
傾きかける
休日の午後

花外
背中にね
ふわりとついた羽をみて
あなたが天使と
知ってびっくり

花外
02/21 ポイントは
ちょっといじわるするところ
ブラックジョークは
タイミング

花外
ライバルに
さをつけるなら えがおかな
のりつっこみも
わすれずに

花外
ストレート
あなたにいつもかわされる
こころないボケ
しょうねんのめで

花外
02/14 あの子の目
キラキラいつも光ってた
春と呼ばれる
あの街角で

花外
いまでもね
憶えているよ約束を
いつか会える
そのときのため

花外
天然の
ボケでいつも躍らせる
私に姑息な
あなたのリズム

花外
02/07 しあわせかしら
君の瞳に映る世は
いきなさい
さあ 微笑みながら

花外
2006ねん初紅を
ひく口に
射す陽のかたち
夢は叶うよ

花外
片隅に
咲いた小さな花なれど
記憶に永久に
残る花かな

花外
01/07 高鳴るよ
動き始めた宇宙には
君を呼び出す
呪文の音が

花外
ふろしきに
いっぱい抱負を包み背に
かんじき締めて
今年の一歩

花外
消せない
消えないものがある
君の瞳に
うつるだろうか

花外
高鳴る鐘の
音をきく
今年も君は
しあわせかしら

花外
ふるえてる
隙間風の温度には
少し君の
やさしさがある

花外
消せないね
幾たび雪が積もっても
二つ並んだ
足跡がある

花外





2005

10/11 『すいすい、水曜日』
火曜日の
風を少し感じつつ
カーテンを開く新しい朝

花外
『バス』
心地よい音に頭を支配され
胎内に似た
温度におちる

花外
『打』
殿が
静かにゴールの線を踏む
これにて競技終了の音

花外
10/04 だいだいに
色付く
柿の実
秋の色

花外
世界中で
たった一つの宝石の
原石である
人のこころは

花外

09/27 高い空
青い風
コスモスの波
う〜ん…お腹がすいた

花外
引き出しの奥に
黄色いドロップ
もったいないから
明日にしよう

花外
贅沢は、
秋刀魚の塩焼きを食べること。
松茸はもう食べ飽きた。
ちょいと言ってみたかった。

花外
09/13 『持っているはず』
翼をひろげて 空を描いて
信じてみたけれど 布団ぬらして
笑わえん夜ヨネー

花外
『ランドセル』
「今の子は オシャレじゃネー」
「赤と黒ネー」
「昭和育ちは飾らんがエエネー」

花外
『おかえり』
「今日も向かい風かネー」
「風の子じゃけん」
「座りんさい 今お茶いれるけん」

花外
09/06 忘れない
よりそいあった玉葱は
恵の音を
瞳と瞳に

花外
ひまわりの花のかたちは
パラボラアンテナまんまるく
光と影を幾重にも
縞模様した記憶装置に

花外
歩き出す
君の背中を見送って
荻がゆれる
この分岐点

花外
07/18 『すべてをかけて』
「私、どう思われているの?」
「今日は暑くなりそうだね」
「その程度なんだ」

花外
『夏の空』
「織姫か…」
「僕ら、自由に会えるね」
「バカ」

花外
『あの時』
「そんな顔してたわ」
「いつの話?」
(誰にも迷子らしく見せないで)

花外
07/12 好きだよなんて
いえません
僕はいつも
変化球

花外
苦しくて
優しくて
君の愛の色
僕の空

花外
旅にはいっぱい
笑いと涙がつまっている
踏み出していた
最初の一歩

花外
06/28 のびるかな
のびないかな
こたえに困る
私の…

花外
「未来を見せてあげようか」と
天使はいった
「見せて」とは
答えられなかった

花外
六月なのに天気がいいね
喜ぶべきか悲しむべきか
日本をみる目の
置き所

花外
06/21 探します
あなたの心に
手折られた私
その花の咲く場所

花外
私には
考えられない発想で
困らせるのは…
「ごめんなさいは」

花外
くらしには
あなたの姿が
いつもある
胡桃の花みたいにね

花外
06/14 『足跡』
「他の人には見えてるかしら」
「自分に見えればいいじゃない」
「たまにいいこと言うわねぇ」

花外
『間違いですか?』
「なぜあんなこというのさ」
「お墓のこと?本気じゃないわ」
「あ〜、ごちゃごちゃしてきた」

花外
『大切だもの』
「愛ってどんな色かしら」
「夕焼けを一緒に見つめてみる」
「まだお墓には入りたくないわ」

花外
06/07 この場所に
そっと憂いをおいていけ
瞳は前を
見つめているか

花外
石をけり
ひとり帰った道を今
青いと笑う
おまえはやさし

花外
日々つらね
おまえという音を聴いている
私の音は
響いているか

花外
05/31 『恋人』
「何を待ってるの?」
「野原を動物が横切るのよ」
「はねるやつ…」

花外
『ジャンプ』
「固まってない?」
「こわくないのか?」
(あなたとだから平気なのよ)

花外
『来週』
「どんな感じかしら」
「ここはいつも決まっているよ」
「そうね、そよ風かしら」

花外
05/24 ラーメンか、
やっぱ長崎
ちゃんぽん
やね。(ごめんなさい)

花外
忘れずにいたい
あなたの優しさを
胸に抱きしめ
モナリザを観る。

花外
まちきれず
とびだしていたトラックの
フライング王は
今も健在。(ごめんなさい)

花外
05/17 五月
葉っぱ
食べる


花外
満月
とおい
出合い


花外
11時半
始まる
サービス


花外
05/10 さよなら
悲しみなんて
スパゲッティー食べれば
忘れちゃう

花外
ちょっとだけ
お弁当のおかずを考える
緑がゆれる
11時半

花外
できました
うれしいうれしい五月です
はやいものです
年輪ひとつ

花外

04/26 『さびしいね』
「あそこにあった楠の大木は?」
「去年、倒されたよ」
「風になるんだね、緑は」

花外
『さくらのはなびら』
「俵万智、いい歌つくるよね」
「微笑みながらわかれたいね」
「微笑みながらわかれようね」

花外
『目覚まし時計』
「5時やで〜っ、5時やで〜っ」
「!!+!×。Zuuu…」
「Oo。…」

花外
04/05
みんないる
愛の文字に手繰られて
歌うよ歌う
みんなは歌う

花外
うれしいな
君にあうたび足取りは
はずんではずんで
スキップになる

花外
おしゃべりで
怒って泣いて微笑んで
愛の結び目
確かめている

花外
みんないる
私の心にみんないる
私はみんなに
守られている

花外


03/29 『薬屋にて』
「他に症状は?」
「考え込んだりとか…」
「あったものは置いてませんね」

花外
『月は知っていた』
「あの星とってくれたら考える」
「そんなのむり」
「それでいいの…」

花外
『朝陽のKiss』
「元気ないわね」
「君のせい」
「これでどう?」

花外

03/22
もぞもぞと
鼓膜をならす君の目は
聴覚視覚では
理解できない

花外
むりなんて
君の前ではいわないと
誓ったら 月
静かに笑う

花外
たいくつで
ピアノを聴いて目を閉じる
猫でもないのに
うたた寝きぶん

花外
03/08 ねぇ、きこえない、
緑の芽吹く音が。
ねぇ、みえてこない、
新しい世界が。

花外
時間が呟く
(彼女を抱きしめるならいま)
僕はドキドキ
(む、む、む、むり)

花外

02/22 あなたにアゲル
「なにをですか」
ひみつです
「嬉しいような、恐いような」

花外
きもちは灰色
前を向く
しっ、しっ、白色
ガンダルフ?

花外
のはらにね
たってみたのは
春の音(ね)を聴きたかった
ダンボの耳で

花外
02/15
こっそりぬすむ
君の笑顔
君の声
いつか君ごとぬすむ計画

花外
K:「いっぱいですな」
T:「フライでね」
K:「かんぱいですな」
T:「それもよし」

花外
02/08 てくてくと
歩く音がこだまする
火曜日あたりに
日光は差す

花外
からだじゅうの
かわきがうるおうおとがする
わたしはきょうも
ひとりではない

花外
不安でね
眠れなくなる夜もある
でもみんながね 
朝陽の音をならす

花外
01/04 この冬に
したいことは
ひとつだけ
「冬眠」

花外
2004年さん
いろいろな出合いと喜びを
運んでくれたね
「ありがとう」

花外
2005年さん
何が私を待っているの?
冬眠できずに
「こんにちは」

花外





2004

12/21 確実に
今頃サンタは忙しい
サンタのたのしみ
サンタのしごと

花外
あまいケーキを
ひとくち食べれば
まったりまったり
クリスマス

花外
サンタさんに
プレゼントのリストを
渡すのは
どうかと思うアキラくん

花外
12/14
スピードを、
出して道を行くけれど、
理想はいつも、
マイペース、スローライフ。

花外
リボンつく
師走のひとます
赤く
美し

花外
教室の
机に残る落書きに
われに宛てたるピカソが届く
(なんじゃ〜こりゃ〜)

花外
11/30 まるくなる ルン
雪だるま
だんだん力が
いるのよね

花外
悪魔の居場所ですか?
知っています。
私の心に…。
ニヒ。

花外

11/16 あなたのそばは
私の隠れ家
おだやかな愛
深雪晴れ

花外
にらめっこ
闇汁かこんで
つぶやいた
「チョコレートが入っとるやん」

花外
決めた決めました
幸せを一つ
わけて差し上げます
(先着一名様迄)

花外
11/02 10月の日記です。
空色の青いページに
白い文字、
一輪挿しのコスモスの花。

花外
お似合いですな
白い雪
白い一日
白い余白

花外
苦手ですな、試験です。
『ペーパー・チェイス』
ご存じですか?
あんな終わり方、できますか?

花外
10/26 靴擦れは
道を歩いた証しかな?
昨日の歩幅
確かめている

花外
レモンの香
心の最初のつぶやきは
レーアーチーズムースが
食べたい

花外
ありがとう
四行シリトリありがとう
皆さんいつもありがとう
そよさんいつもありがとう

花外
10/19 「届かない」
君への愛が呟いた
「だめじゃん」
君への愛と私の会議が始まる

花外

きらきら
君の笑顔
ぽかぽか
君の優しさ

花外
10/12 布地にも
コスモスの
花、花
ゆれてゆれ

花外
光うけ
クモの巣の
露、露
朝寒し

花外
耳に口に
山里の
風、風
きのこ飯

花外
10/05 「じゃ」と呟くように
別れるのは
やめにしたいよ
まじめに愛しすぎたかな

花外
トンネルをやっとぬけたね
秋麗
風に揺られて
ススキのお辞儀

花外

09/28
だめだよと
秋が夏にお説教
夏さんここは
どうかひとつ

花外
ちゃかしても
こころはりっぱに呟いた
瞳に映す果物は
梨さんあなただけです

花外
しっかりと
イイ感じで落ちている愛の
つかみ方を
教えてください

花外
09/21 夕焼けに
悩み事のつぶやきを
ぶつけていたら夜になった
夕焼けさんごめんなさい

花外
すばらしい秋の空を
うっとりうっとり見ていたら
母の一声
「本を読みなさい!」

花外
恋とかしたから大変だ
毎日あたまで君がほら
僕と踊りだす
ワルツでね

花外
09/14 しらないことも
たくさんあるね
だからまいにち
いきていける

花外
「かなわないよ
いろんなことが」
つぶやくつぶやく
「よくばりなんだ」

花外
だいじょうぶと
わらってみせても
きみにはこころを
みぬかれる

花外

09/07 ドラえもん
どら焼きいっぱいあげるから
家においでよ
したごころニヒ

花外
おなかがね
梨はいいねと長月の
味を呟く
まずまずですな

花外

ドラえもん
みんなが君をコンビニと
思っているよ
気を付けて

花外


07/20 ポケットには
綿飴のような
夏の雲
小躍りするのは時間の問題

花外
食べるより
囓るがただしい
青林檎
君に一つ放って渡す

花外

07/13 砂浜で
海に向かって
呟いた
「君は夏に恋をしている」

花外
「おはよう」
(朝顔:にっこり花を咲かす)
「おはよう」
(私:心にっこり出勤をする)

花外
この手にある愛
のどかな感覚
手から手渡し
荷を送ります

花外
07/06


形なんか気にしない
君は絶対に茄子だから
曲がった茄子に
呟いていた

花外
ぴょんぴょんと
何度も何度も跳ねてみる
野原のうさぎの
気分だね

花外
06/22 お願いします
どうか私に一度だけ
月から地球を
見せてください

花外
夜の空に
天の川を隔てて
アルタイルとベガ
北十字に晴れてと祈る

花外
るいせんが
ゆるんで涙
『シャーロットのおくりもの』
「私は古いな」そっと呟く

花外
06/15 遺言ですか?
「鳩が空を舞うような、
明るい未来を、
お願いします」

花外
感じます
あなたの音
あなたの色
あなたの願い

花外
ギリギリと
時計の針が呟いた
「おっ」、「うっ」、「あっ」
「遅刻だよ、もう」

花外
06/01 ふたりきりで
たのしかったと歌を詠む
りしゅうはささやく
きえない愛のありかを

花外
すきだった
君と一緒にいた時間
たとえるならば
縁側の猫

花外
見えないよ。見えないよ。
と呟けば
見えてくるのは
自分の心

花外
05/25
居間にある
優しい気持ちの
置き場所は
新緑を照らす光の中に

花外
背中から心という
中庭のせいしゅんに踏み込んだ
かのじょの愛は永遠に
らせんとなって光かれと呟く

花外
05/18 まっててくれる?
ねがいをつぶやく
たちまようこえ
まっててくれる?

花外
日が暮れる
季節がくれる
どんどんくれる
恩恵をくれる

花外
わがままがいい猫のあくび
背中が猫背
「猫だってば」
そうでした

花外
05/11 はらりと風に
わたしは吹かれ
行き先しれぬ
鯉のぼり

花外
ちょっとさみしいと
呟くときは
立ち止まるとき
子供のように

花外
ベンチはいつも
優しいね
母のこころで
まっててくれる

花外