cap verses / そよ日暮らし

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  hiroさんのシリトリ


2003

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02/11 緑色ランプは何だっけ
オレンジ色は何でしょう
点滅するけど何ですか
それでも撮れるさすがデジカメ

hiro
いつもとなりにいたいけど
もう片っぽとなりも空いていて
誰か来るのがいやだから
ぐるぐるって包んでもいい?

hiro


02/04 アルバムぱらぱらぱら
もしかして
今日まで練習
これから本番

hiro
いじわる小僧が言ってたよ
いじわるは
こどものうちに
使い切らなきゃって

hiro
あなたにあえてうれしいこと
ふたつ減ってもいいからさ
悲しさひとつ
消せるといいな

hiro




2002



10/01 わかります?
ジョージ・ウインストンが
裸足で
ピアノを弾く理由

hiro
レの音ひとつ
ドミソの上に重ねたら
続きを待ってる
秋の和音

hiro
09/17 あのころと
変わらない星空に
少し近づいた気がする
誕生日

hiro
夕方の
尖った月は危ないから
カシオペアを
見ていてね。

hiro
凍ったこころ
解かすなら
夜明けまで待つといい。
お湯入れた柄杓 傾くから。

hiro
09/03
    
デジタルな返事しなきゃだめ?
心と口の間につける
デジタルコンバータ
あればいいのに。

hiro
07/09
外へ出たら曇り空
雲の上は晴れだから
余計な心配七夕の夜
逢わない訳ない あの二人

hiro

07/02
夜のダークブルーからオレンジへ
午前3時 
東天のグラデーション
ひとり占め

hiro
ひとときはいつも
みず色とそら色かさなりあう
水平線にじんだ
窓の外

hiro
06/25 ただみていたい
これからやること
雲の上から
ひいきめなしで

hiro
がまんしなさい
こどもに言えない
がまんできない
ママとパパ

hiro
大きさの
判断基準は
見えない
中身

hiro
06/18 なまえも覚えなくていい
見てるだけでいいよ
知識なんかいらない
煌めく満天の星

hiro
ないしょが増えたら
いつのまにか
星の下でないしょどうし
これもないしょ

hiro
木星はこっち
金星はあっち
同じ指先見るなら
顔くっつけなきゃ

hiro
06/11
その人だれ?って
聞かれる前に
教えてあげる
やきもちやきやさんへ

hiro
大好き。
かたちも
なかみも
なまえも

hiro
05/28
そこから聞こえる
音を聞かせてあげたいから
ここでおしゃべりやめよう
木漏れ日の小道

hiro
いっこずつ鍵盤を
とばして弾いただけ
今日の気持ちは
ファからはじめて音4つ

hiro
力まかせのフォルテシモ
軽いだけのピアニシモ
テクニックはあるけどね
せつない想いしたことある?

hiro
05/21
止まらない時のなか
春から初夏へと捗々しく
木々の葉はずむから
スプリング

hiro
がんばれがんばれ
初夏にさえずる小鳥たち
つなげる命を
せいいっぱい思いながら

hiro
元はと言えば
その年その日その時刻
生まれたことが全ての原因
波のはじまりはそこから

hiro
05/14
これっきりあと1杯
その言葉を繰り返し
いつも空っぽ
ワインのビン

hiro
みてるの誰?
振りかえった森の中
眼があったのは
葉っぱの虫食い穴ふたつ

hiro
靴の中ころがる小石
気になるくせに歩き続ける
こんなとこでも
意地っ張り

hiro
5/07
少しわかったふりをして
弱いところは見せないで
一生懸命繕って
そんな疲れることやめた

hiro
違う学校に行っていたって
他の道に進んでいたって
同じ人なのだから
今とそう変わらないはず

hiro
04/30 贅沢ですよね
満天の星を眺め
庭で山菜が採れるこの生活
貯金はないけど

hiro
犬の可愛がりレベルは
エサと言うか
ゴハンと言うかで
だいたいわかる

hiro
土星のリングを
初めて望遠鏡で見た感動と
同じときめきが今もあるから
そこいらのおじさんとは違う

hiro
04/16
伝わったかな
送信ボタンを押したあと
電線を目で追いかける
横顔不安な息子 今日7才

hiro
シャツが出ている男の子
となりのパパもやっぱり同じ
さすが親子と笑いながら
我が手も背中へ

hiro
できたときの優越感
思う度に ほら
優しさがひとつ減っていくから
達成感だけにしておけば

hiro
03/19
いっぱいつまったひきだしの
なかみはたのしいことばかり
いなかのちいさなようちえん
さんねんかんありがとう

hiro
近くと遠くのボーダーライン
苦手な人 姿が見えるところ
普通の人 声が聞こえるところ
好きな人 手が届くところ

hiro
ぞろぞろついてくるお母さん
卒業式なんだから
もう子どもから離れてごらん
新しいこと始めなきゃ

hiro
03/12
よくみてよ
今の私
一年前よりかわいかったら
あなたのせい。

hiro
失礼言われたら
敏感に気づくのに
失礼言ったとき
あきれるほど鈍感。

hiro
息吸って!
息吐いて!
はい息止めて!
えっ?ここで止めるの苦しい。

hiro
03/05 耳をすませば
わかるかな
君に届けた
メールの着信音

hiro
美人の湯
風呂あがりを見渡せば
美人はいない
美人になりたい人だらけ。失礼。

hiro
02/26 なにもないですけどって
謙遜が自慢に聞こえたら
ほんとに言ってみたい
なにもないですねと

hiro
気づかないふりしたいから
さりげなく遠回り
やっぱり鉢合わせ
野菜売場ダイコンの前

hiro
このごろ感じる冬の終わりは
聞き慣れない野鳥の声
湿った風の匂い
春を見つけた君からのメール

hiro
02/19 あの部屋へ戻るのは
いつも夢の中
自分は今と同じなのに
君だけが二十歳なんてずるい

hiro
証がなくても
信じているのは 
信じられるのが証だと
そう信じているから

hiro
そこまで言わなきゃわからない人
言わなくたって気付いてくれる人
目の前に並んでいるから
話がとってもややこしい

hiro
02/12 帰りたくなるのは本当は
家じゃなくて会社かもね
会社に居るほうがはるかに長い
深夜家に行って早朝会社に帰る

hiro
ノートのうら表紙
半年前の走り書き
海の音 風の音 雨の音
色ある季節はもうすぐそこ  

hiro
心に納まり切らないことがあるのは
心がまだまだ狭いのか
思いが大きすぎるのか
きっとどちらかなのです

hiro