cap verses / そよ日暮らし

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 ちちうしさんのシリトリ



2002

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02/05
まだ決めてない
行き先は
でも帰るのは
あなたのところ

ちちうし
ページを何枚めくっても
そこにあなたはもういない
色あせかけたアルバムの
私は笑顔のままでいるのに

ちちうし
午後になると
起きていなきゃの
スイッチ切れる
お昼寝お昼寝グーグーグー

ちちうし




以下 2000〜2001

12345678910111213141516 12345678910111213141516 12345678910111213141516
いらなくなった想い出と
守る事ない約束と
叶わなかった願い事を
アルバムにそっとしまい込む

ちちうし

糸がもつれる
糸が切れる
糸を結ぶ
もう一度真っ白な自分になって

ちちうし

いっしょにいたい気持ちを
一粒一粒集めたら
永遠に止まらぬ
砂時計になる

ちちうし

いっしょにいたい
そう思っても
いつかは終わる
そういう二人

ちちうし

ウソツキじゃなく
誰も傷つけたくないだけ
そういう気持ちに
傷つけられる

ちちうし

おもちゃ箱のふたに
やんちゃ坊主の履歴書
ふたぁつ並んだ
どろんこの紅葉

ちちうし

おやすみしたい
雨律雪の日
でもそんな日が
稼ぎ時

ちちうし

おじさんにちょっとリクエスト
「ねぇ、メガネを取ってみて」
無邪気な笑顔とあどけない眼差し
夢キラキラの少年のまま

ちちうし

おもちゃの缶詰
今でも欲しい
大人になっても
いつかは欲しい

ちちうし

「おじさんになったネ」と言う
「おばさんになったネ」と言う
君と出会ってもう四半世紀
早生まれの分私が若いよ

ちちうし

固まって
息飲んで
ちょっと背伸びして
あなたに飛びこんでみよう

ちちうし

切符にも
あなたの隠す心にも
はさみ入れるの
私は一人

ちちうし

決めたから
愛さないって決めたから
恋しないって決めたから
愛に浸って恋に落ちるけど

ちちうし

キメたから
ヘアーもメイクもバッチリと
今宵は二人で
スカイレストラン

ちちうし

寒いから
小指がとっても冷たいよ
ポケットの中で
指きりしよう

ちちうし

知りたくて
そう思ってた
ずっとずっと
今は昔・・・

ちちうし

すきまなく
糊で固めて封をして
それでもこぼれる
故郷の言葉

ちちうし

すきま好き
布団に潜って遊ぶのも
腕に飛び込んで
溺れるのも好き

ちちうし

泣いちゃうよ
笑っているの辛いから
優しい言葉かけないで
暖かい手を差し伸べないで

ちちうし

虹の七色は何色が好き?
貴方は幸福の色を選んで
私が選ぶのは悲しみの色
貴方の瞳のその中の色

ちちうし

秘密だよ
思い出しても照れくさい
夕べの寝言は
愛の告白

ちちうし

ひとときだけじゃなく
もっといっしょにいたい
でもひとときだけでも
いっしょにいたい

ちちうし

日々が過ぎて 痛みも癒えて
傷がすっかり消えたとしても
もう2度と貴方に
恋などしない

ちちうし

日々流されるまま
やっとたどりついた貴方の腕に
必死にしがみつきたいけれど
やっぱり素直になれない私

ちちうし

プリーツをわざと作って
裾上げる
悪妻だった
28の冬

ちちうし

冬の夜にひっそりと
こたつの中でこっそりと
誰も気がつかないように
あなたにだけは分かるように

ちちうし

冬将軍
ツルツル路面にしないでネ
ソロバン道路にしないでネ
今日も無事故で帰りたいから

ちちうし

平気です  大丈夫です
まだ飲める!
酔ってる時の
あなたの言い分

ちちうし

街灯の下の
あなたは憂い顔
作り笑顔は
別れの予感

ちちうし

まばたきをしながら
「キミがスキ」と言う
あなたは時々
とてもウソツキ

ちちうし

みっつから
ごんぼほり
だはんこき
はんかくさい

ちちうし

愉快だね悩みないでしょ?
って言われるけど
朝まで眠れぬ日も
ちょっとある・・・

ちちうし

理由はふたつ
言い訳ふたつ
あなたと私の目の前の
冷めたコーヒー手つかずのまま

ちちうし