cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.504  2023/02/01 (09人27作)
あの冬 あたらしい年

夢でしか
会えない人に会えた朝
うれしくて
そしてさみしくて

ふみちゃん
あの冬の
風景を今も思い出す
赤いミトンと長靴と
踏みしめるたび鳴く粉雪と

ふみちゃん
あたらしい年
でも、続いてる日々
変わらず焦らず
また一歩ずつ

ふみちゃん

夢の世の
現は進むただ前に
寸分たがわぬ
必然のもと

肉野菜
あの冬の
舗装道路の風の中
大丈夫って
何回も言う

肉野菜
 … 「何回も言う」 だよ
あたらしい年
足跡のない新雪を
踏み進み踏み呼吸を合わせ
ただ在るのみと白い息吐く

肉野菜

んー。なにか、ふかいところで共鳴している6作でした。
「夢でしか会えない人に会えた朝」 「夢の世の現は進むただ前に」
「変わらず焦らずまた一歩ずつ」「ただ在るのみと白い息吐く」
 うん。

夢のおおきさ
いろいろを
叶えたい順に並べて
ストーブの前ながめてる

ナツ
あの冬どの冬思い出だす
シーンは凍える冬景色
いつでも空は灰色で
木枯らし渡る長い道

ナツ

あたらしい年
昨日と同じ青空なのに
冷風わたり
こころの中心引き締まる

ナツ
いつでも空は灰色で
木枯らし渡る長い道

絶妙な臨場感がありました。
なんか、すごいね。ありがとうです。






夢にみる
あの冬のこと
あたらしい年にも
またふたたび

そばかす
 … 「び」 だよ 「び」
あの冬
違う道を
歩いていたら
違う未来がみえたかも

そばかす

あたらしい年に
あたらしい抱負
小さな蕾にも
綺麗な花が咲く

そばかす
夢が怖いという人の
ヒーロー役で夢に出て
魔を退治する
夢をみていた

ふらっと
あの冬の
あの街並みのふたりなら
ずっと一緒に
歩けたでしょう

ふらっと

あたらしい年に生まれた太陽に
芽生えたばかりの
気持ちうちあける
誓いのように

ふらっと

夢の中
きっと走っている猫の
寝相の様子を
眺めるシアワセ

スー・
あの冬を
超える景色を見たいから
今はただ冬眠してる
その日の為に

スー・

あたらしい年こんにちは
花粉もすでに飛びまわり
低い気温に立ち向かい
活動してるあらゆる命

スー・
 … 「あらゆる命」 だよ 
ちょっと勝手に縦読みしては
こころふるふるふるえるような物語。
ありがとうです。すてきすてき。

あ。そして。「夢が怖いという人の ヒーロー役で夢に出て」 とか
「夢の中 きっと走っている猫の寝相…」 こうゆう視点がすばらしいです。幸せ〜。
夢と現
ほどよく溶け合って
六巡りめの春
梅の蕾ほころぶを待つ

こまはは
あの冬
鈍色の空から漂いながら
舞い降りてきた綿雪の
真白き残像

こまはは

あたらしい年 癸卯
なりきりうさこで
エアー縄跳び
あ〜しんど。

こまはは
夢物語
あなたに恋しています
ときめいています
勘違いの片思いでも

ぬちうむい
あの冬のさらさらの
一面銀世界
かまくらで灯りに手をかざし
あなたを思い続けた

ぬちうむい

あたらしい年を
迎えるたびに感謝する
この国の四季の彩りと
あたりまえの平和な日々

ぬちうむい
「鈍色の空」 「綿雪の真白」 「銀世界」
思い出の色がいろいろ。ときめきました。
映像が、目に浮かびます。きれい- *。 







夢中になって
われをわすれて
寝食も わすれてしまうほどのこと
そうゆうものにまもられている

soyo
 
あの冬も
わたしの冬はあたたかかった
ストーブ 炬燵 窓の雪
湯豆腐 詩集 ホットカルピス

soyo

あたらしい年
春まではインターバルかな
あたらしいあしたのわたしらしいとし
いいね。ゆっくり。ぽこあぽこだよ。

soyo