cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.487 2021/09/01 (09人27作)
かくれんぼ 動いてる 向日葵
かくれんぼ
息をひそめた押入れは
空想空間
ちいさな宇宙

ふみちゃん
動いてる
アリを目で追う
プラットホーム
父の故郷の無人駅

ふみちゃん 
 … 「駅」 だよ 「駅」
向日葵の
枯れて大きくうなだれて
まるで悩める
哲学者

ふみちゃん
 
かくれんぼ
みんなどこだろ
ひとりぼっちになったかも
そおっと顔を出してみる

ナツ
動いてるんだよ
入道雲をじいっと見ると
時計の針をじいっと見ると
そんな風になつやすみがゆく

ナツ
向日葵の
大きなお顔がうつむいて
おさなごたちを今年の夏も
見守っている

ナツ

かくれんぼ
上手に隠れたつもりでも
教えてくれたよ
あの金木犀

スー・
動いてる
雲の流れを追いかけて
その先にある
秋を見つける

スー・
向日葵の
大きな花がうつむいて
秋の実りに
みんな集まる

スー・
  「みんな集まる」
こんにちはこんにちは。なんかもうね、ちょっと じーんとなりました。
ひまわりのひまわり然とした一般的なイメージにとらわれず
今そこにある向日葵を、ご自身の目で、こころの目でみている景。
だいすきでした。ありがとうです。





かくれんぼ
日暮れの公園虫の声
もう帰ろうか
家の灯りに

肉野菜
動いてる視点 さわが
しく 耳に落ちる くら
しのリズムに
そっとめを凝らして

肉野菜
向日葵の
揺れてる南風
いつものように
過ぎゆく午後を

肉野菜
ふしぎな作品でありました。
改行の位置、まちがいかな?意図的かな?わからないけど なんどもみて 音読したりして
なんどもみていて気がつきました 「あ。わたしいま、そっとめを凝らしてる」 「ん?」 みたいな。
ようするに ちょっとのあいだ こころ奪われていました ☆
かくれんぼ
あんまりはやく
みつけないでね
でも絶対にみつけてね

ふらっと

動いてるものを
いつの間にか目で追っている
流れていく言葉に
知らぬ間に浮かび漂う

ふらっと
向日葵の
うしろすがたが寂しくて
しばらく夏を
引き止めたくて

ふらっと
かくれんぼ
見つかりたくない
見つけてほしい
裏腹思考Lesson1

こまはは
  1」 だよ 「1
動いてるって
動けてるって
ただそれだけで神秘的
神さまの領域

こまはは
向日葵みたいな友だから
お空の上でも きっと笑ってる
地上は心つまることばかり
会いたい会いたい会いたいです

こまはは
かくれんぼ 息をひそめて 
鬼さんの足音 聞いている
見つかりたくないけど 
見つからないのも寂しいよ

alice

動いてる 小さな脈動
たいせつな 命
そっと手を添えてみる
生きてる証 感じながら

alice 
向日葵の丘
慌てん坊の秋桜が
ちらほら咲いて
黄色の中で 背伸びしてる

alice
かくれんぼうまくかくれたまま
たれにもみつからずにひとりぽっち
ゆうやけぞらにそめられて
なきがおでうちまではしりきる

ぬちうむい

動いている 常により良き明日へと
右往左往しながらも僅かでも
ゆっくり静かに自然の摂理に身を任せ
この国らしく自分らしく

ぬちうむい
向日葵みたいに凛々しく颯爽として
笑顔満開でたくさんの想いを包み込み
つなぎつづけ勇気をくれる
きみはとっても素敵です

ぬちうむい
んー。「かくれんぼ」 シンクロしてゆくそれぞれの心模様が秀逸でした。
そしてそれぞれらしい表現もみどころでした。 
あぁ、すばらしかった。

うん。そしてそれ以外のシリトリたちには、それぞれのおもいおもいが綴られていて。だいじにだいじに よみました。ありがとうです。
















かくれんぼ
いごこちのよい かくれがが
あるからへいき もう へいき。
秋風をはらんで揺れる カーテンもある

soyo

動いてるススキ しなやか
悠々と 揺れる 泰然 たおれない
おれない われない こわれない
(すすき野原が秋のまなびや)

soyo
   
向日葵の
ひとりひとりとみつめあう
呼応はせずに 邪念ももたず
先入観なく みつめあうだけ

soyo