cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.483 2021/05/01 (10組 29作)
する もどかしいよね 見届けようと
するりと
忍び込む夜の
静けさ味わう
今日はひとりで

ふみちゃん
もどかしいよね
なにもかも
思う通りにいかなくて
変わらぬ空をそっと見上げる

ふみちゃん
見届けようと
風の浜辺に座り込む
太陽が
水平線に沈むまで

ふみちゃん

するすると
見つかる解は解でなく
分らないこと
それこそが解

肉野菜
もどかしいよね
繰り返し繰り返し
痛んで屈んで
そして気づいて

肉野菜
見届けようと
ただ分かろうと
草の匂いの
5月風吹く

肉野菜

今月も、ありがとうです。ありがたいありがたい〜って思いながらの更新作業でありまする。
「風の浜辺に座り込む」 「ただわかろうと 草の匂いの5月風吹く」 このあたりがもうね、すてきですねぇ。
今月もまた、ていねいに、だいじにだいじに 書いて下さり感謝です。
するすると
優雅にペンを走らせて
美しい文字を書いている
そんなあなたに憧れている

スー・

もどかしいよねキラキラと
眩しい陽射し操って
運ぶ春風そよそよと
私を惑わす花粉の季節

スー・
見届けようといつの日も
優しくそこに居てくれた
あなたの全てに今はただ
心を込めて祈る幸せ

スー・
するすると
おもわずくちをすべらせて
かくしていたすけべごころ
みすかされこれっきりかも

ぬちうむい

もどかしいよね
たりなかったりおおすぎたり
つたえたいのにつたえられない
ずっとこのきょりのまま

ぬちうむい
見届けようと
動じまいと
覚悟を持って
地に足つけて

ぬちうむい
 … 「て」 だよ 「て」
今回のお題 「する」 は、ほとんどの方が「するする」として書いてくださいました。
なるほど 「ペンを走らせる音」 も 「くちをすべらせてしまう」のも 「するすると」なのですねぇ。
オノマトペ的なお題も面白いなぁと改めて思ったしだい。

愛がいっぱいのスー・ちゃんと 見動覚地のぬちうむいさん。
「かくしていたすけべごころ みすかされてこれっきりかも」 可笑しいし。ありがとうです。






するかしないか
家事的な部分
早く先に
やりとげたい

24の瞳(K・I)
もどかしいよね!
進まない!イライラする!
上手くできない!
早く終わりにしたい!

24の瞳(TAMA)
うん。わたしはいつも「家事的な部分」を
確信犯的に後回しにしてしまうのでー。
これを読んで、どきっとしました(*^-^*)
ふふふ。
TAMAさんのビックリマーク! これがほんとうにすき。
きもちがよくて。だいすきです!





するするほどけていく
お気に入りのセーター
巻き取られた毛糸玉
母のぬくもりそのもの

こまはは

もどかしいよね
分かり合えないのは
ふくらむ歯がゆさ持て余す
言葉足らずのだんまり屋

こまはは
見届けようとオオデマリ
清らかに輝きながら
スイカズラの
目覚め待っている

こまはは

するするっと ほどけた
もつれかけていたのに 
まるで心は 
あやとりみたい

alice

もどかしいよね
思うように 
つたえられなくて
ささえられなくて

alice
見届けようと思うのだけれど
つい、つい、
手を差し出したくなるね
口もはさみたくなるね

alice
「するする」 と来たら 「ほどける」につながっていくのが自然な流れなんだなぁって思えますし
ほかのお題もそうなんだけど、
いつものおふたりの、思うままにそのままに、流れるように書いて残していただける言葉が、とても貴重でありがたいのです。
今月もありがとうございました。うれしかったー。

 aliceさんの 「見届けよう」 と ↓のナツさんの「もどかしいよね」 同じなことを書かれていて、にっこりでした。







するすると
喉をすべって
朝いちばんの
白湯がやさしい

ふらっと

もどかしいよね
言いたいことは
ここにあるのに
ずっとあるのに

ふらっと
見届けようと
背伸びしていた
君のあの日の
うしろ姿を

ふらっと
するする伸びるつるさきに
ちいさくこめた
みどりのちから
半日ごとにすがたをかえる

ナツ

もどかしいよね
手も口も
出さないがまんが
わたしのまなび

ナツ  
… 「まなび」 だよ 「まなび」
見届けようとたちどまる
土をけむらせ春がゆき
けやきの若葉が
揺れて初夏を呼んでいる

ナツ
「朝いちばんの白湯がやさしい」 「つるさきに ちいさくこめた みどりのちから」
ん〜。しびれました。やさしくて、つよい。
四行の中に、動きがありますね。他の誰にも真似のできない小さな世界の世界観かな。感謝です。










するかしないか
わからないけど
ゆったりと 包括的に
たばねてみたい ぜんぶのじぶん

soyo
   … 「じぶん」 だよ 「じぶん」
もどかしいよね
花びらのごとくちいさく 
かたことの ことば じゆうに
風に舞うから

soyo
見届けようと思ったやさき
風ふきわたり 木々が揺れ
耳に届いたその歌を
わたし たちまちおぼえてしまう

soyo