cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

NO.474 2020/08/01 (11組34作)
歩き続ける



でこぼこで
正反対のふたりだけれど
時々パチンと
合うピース

ふみちゃん
 … 「ピース」 だよ 「ピース」
歩き続ける
ゾウの群れ
ただ懸命に
生きるため

ふみちゃん
白玉入りにしようかな
わくわく眺める
デパートの甘味処の
ショーケース

ふみちゃん
でもだって
言っちゃいけない合言葉
青空に舞い飛ぶツバメ
見習いたいな

スー・
歩き続けるその先に
見える光のようなもの
イメージしながら歩いてる
梅雨明けの虹を願いながら

スー・
白い雲
並んで遠く流れてく
真っ青な眩しい夏の
美コントラスト

スー・

でこぼこの 正反対のふたりだけれど 時々パチンと 合うピース
これ、ほんとうに好き。「ピタッと合う」んではなくて、「パチンと合う」というところ。パチンって音が響いてくるし。
そして。スー・ちゃんの「美コントラスト」これも好き。
真っ青な眩しい夏の空のこと、正反対のパチンな二人のコントラストと併せてイメージしてみたり。
映画みたいに広がる空です。
電線が
区切る夕焼け茜色
人それぞれの
下町の夏

肉野菜

歩き続ける
果てしない瞬間を
一歩一歩と
踏みしめていく

肉野菜
白い道
いつかどこかの夏の道
あの懐かしい
坂のある道

肉野菜
  
電車の音が眠るとき
カタタンタンと聞こえれば
夜半にはきっと
西からしとしと雨になる

ナツ
 
歩き続ける
同じメロディ何度も
くちびるにのせ
励まされながら

ナツ
白じゃなくても
いいんだよそれなのに
青空に浮く
真っ白な雲見上げてる

ナツ

「電線が 区切る夕焼け」 この表現にやられました。
そんな絵を想像しようとするまえに、たちまちに、じぶんも茜色に取り囲まれているのでした。すてき。
「電車の音が眠るとき カタタンタンと聞こえれば」 これも。
この始まりを読んでしまえば 「え? なになに?」 って、次にひろがる物語にとりこまれていく。だいすきでした。
であいをくりかえし
つちかってきた
たいせつなたいせつな
たくさんのありがとう

ぬちうむい

歩き続ける
能力体力気力すべて
衰えても
今年いっぱい充電して

ぬちうむい
  … 「充電して」 だよ
白く輝く凛々しい砂浜
碧く深く毅然とした海
赤く燃える逞しい夕陽
色とりどり壮大な満天の星

ぬちうむい
で、どうだったの
それとなくあたしが
たずねると
どうってことないさと

湘南坊主

歩き続けるあなた
本心をさらけ出すのが
イヤなのよね
それもいつもと同じ

湘南坊主
白か黒かはたまた
グレーかそれ以外なのか
匂わせてくれなくちゃ
スネちゃうよ、あたし

湘南坊主
でんでんむしむし
どこいくの
おひさまにやかれぬように
こっちへおいで

ふらっと


歩き続ける
それでもきょうも
そうすることしか
思いつかない

ふらっと
白紙にもどして
はじめから
そんなわけには
いかないのにね

ふらっと
ひらがなでしか伝えられないこと。
漢字にはどうしても変換できないイメージがあり、それはとても大事なことで、ゆずれないこと。
そんな三作なのでした。とてもすてきなことでした。「培う」も 「訊ねる」も 漢字にすると違ってしまいますもんね。
でんでんむしむしどこいくの〜 これ、いいなぁ。こっちへおいでと呼んでいるのは、紫陽花の葉っぱかなにか……あれこれ想うことでした。





できるだけ正直に我がままに
そんな日々重ねたら
違う景色が
見えてくるかしら

こまはは
歩き続ける
つまずきも
足踏みも
みんな糧にして

こまはは

白のリネンシャツ
お気に入りの夏映えアイテム
ほどよいシャリ感に
いいね。

こまはは
であるく
あちこちと出かけたい
見たい 食べたい
いつか行きたいね

24の瞳(TAMA)

歩き続ける
体を動かして
今日も明日も
元気ですか

24の瞳(TAMA)






 
できること
できないこと
自分によく合うかどうか
みきわめるのが大切だ

24の瞳(M・S)
歩き続けるどこまでも
みはてぬ夢を求め続け
今日も昨日も
明るい未来のために

24の瞳(M・S)

デジャブーに 
心踊らされて
曖昧な記憶に
迷子になる

alice
歩き続けていると
いつか夢に辿りつくかな
遠い夢を追い
時々夢を削りながら

alice

白いたんぽぽの綿毛 
ふわりふわり
命が芽吹ける所に
舞い降りて 

alice
そして。「歩き続ける」 ことの本質。まっすぐにお題に向かってくれた4作。
「つまずきも足踏みもみんな糧にして」。「今日も明日も」。「みはてぬ夢を求め続け」。「いつか夢に辿りつくかな」。
ね。おおきくちいさく一歩ずつ、あるいてあるいて行きましょう。きもちがいいです。ありがとうです。











出会うべく 用意されてた
うんめいの夏のみずうみ
やわらかな水とひかりと
せかいの浅瀬

soyo
歩き続ける遊歩道
こもれびの 光合成の 
しめやかな日々の記憶が
つくるこのさき

soyo
白色の蛍光灯を
暖色にとりかえていく
ちょっとした ひとつひとつが
今日のお手柄

soyo
   … 「今日のお手柄」 だよ