cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

NO.456 2019/02/01 (12組38作)

いつもの私 用意する 地図
いつもの私は
ほんとの私?
月も見えない
夜は混沌

ふみちゃん
用意するから
待っててね
ごはんの前は
おすわりいいこ

ふみちゃん
地図を持たない
日々だから
迷った時は
夜空見上げて

ふみちゃん

いつもの私
夕暮れの道帰る
繰り返しの日々に
遠く祈って

肉野菜
用意する
思い様々巡らせて
風は気ままに
吹いたとしても

肉野菜
地図はない
もともと持たない
ちょっとした直感だけが
ただそこにある

肉野菜

いつもの私
戻っておいで
いつもと違う
道をとおって

nohoho

用意する
硬めのえんぴつ
冬の空
消しゴムはいらない

nohoho
地図を捨てる
顔をあげる
まわりを見渡す
ああ、あの人に尋ねよう

nohoho
   … 「う」 だよ 「う」
こんにちはこんにちは。「地図」のお題、わくわくしました。みんなみぃんなずいぶん素敵。
人生の地図だとしても、公園までの地図だとしても、どちらにしても大共感。ひとつひとつに感じ入りつつ何回も読んでいました。
「いつもの私」 や 「用意する」 も含めてぜんぶ、シンプルな表現のなかにある奥行や呼吸がもうね、大好きでした。ありがとうです。


nohohoさんは、、、、なんと、2001年以来の18年ぶりのご投稿です。すごいことです。
あの頃うまれた赤ちゃんが18歳になっているのもすごいことだし、
あの頃35歳だった私が53歳になろうとしていることもすごいことだし(*^-^*)
18年の時を経て、ふと思い出して探しだして、来てくれたのもすごいことだし、
そして、あの頃から、ずーっとずーっと変わらずに、ここに居てくれている人たちがいるということも、 
とにかく、もう、いろいろすごい。ありがとうです。うれしいのです。


いつもの私で
目覚めることができました
まぶしい朝日に
今日もありがとう

ナツ


用意するのも
じっくり念入り
明日は始発電車なのに
海釣り前夜の父でした

ナツ
地図を渡せず悩む親
おかまいなしに
子は地図をいつの間に
見つけて歩いていった

ナツ
 
いつもの私 息切らし
間違えて とまどい
躓いて 格好悪く
それでも楽しく生きていく

ぬちうむい

用意する
身の回りを整理し
おなじ心模様でありのまま
サヨナラできるため

ぬちうむい
地図を大きく広げ
君とほほ寄せ指先ふれて
たどる空想旅行
世界の人々と出逢えるかな

ぬちうむい

いつもの私
よそいきの私
いろいろあるけど
〆は笑顔で

こまはは

用意するのは早春の香り
淡雪解けた庭先の
スイセン生けて
君を待つ

こまはは
地図帳は広大なパノラマ
日本じゅう世界じゅう
手中に収め
ゆるりひとり旅

こまはは
う〜む。そして。こちらは 「いつもの私」がスペシャルでした。
ナツさんの 「いつもの私で 目覚めることができました」 というフレーズに、かんぜんにやられました。すばらしいです。大拍手です。
つづくお二人の四行もそうなのですが、本当に、からだのなかから出てきた言葉だけが持つ「ほんねのちから」を感じました。
かんどうしました。ありがとうです。
いつもの私は
ちょっとお休み
いまだけ少し
トンガッテみる

ふらっと
用意するものリスト
考え考え書いている
まだまだずっと
先の日のため

ふらっと

地図だけあれば
ほかにはなにも
いらないはずと
思いさだめて

ふらっと
いつもの私も
新元号に 心華やぎ
背筋 まっすぐ
気持ち ぎゅっとひきしめて

alice
用意する みんなの顔を
浮かべながらのお正月料理
美味しい愛が心の隅っこまで
ゆきわたりますように

alice

地図には いろいろあるけれど
水彩画のような地図が好き
きっと道を迷いそうだけど
その迷う時間も楽しめるから

alice

うん。こちらの二作の「用意する」…… これは、ただしく確かな実直な暮らしのことば。すてきです。
「用意するものリスト 考え考え書いている まだまだずっと 先の日のため」 うん。愛が、こぼれてきています。
「美味しい愛が心の隅っこまで ゆきわたりますように」 うん。きっと、行きわたります。すてきです。
ありがとうです。ばらんすも。

いつもの私は
朝早く起きる
窓を見ると星が光る
空がまだ暗い

24の瞳(TAMA)
用意する間も与えずに
奴らは突然やってくる
常日頃から備えよう
地震、雷、火事、親父

24の瞳(Lich)

それは、すてきな、
とてもすてきな、ひとりのじかん。
だいじなだいじなじかんですね。
すてきです。



七五七五七五七五 の リズム感が秀逸ですね。
「奴らは突然やってくる」 うん。ほんとうに。
また楽しみにお待ちしていますね。
いつもの私
地図を確かめ
見た事が無い
所を見つける

24の瞳(Teddy)
用意する
夕食の準備のため
決められた時間から
支度をする

24の瞳(M.S)
地図のお題も考えるうちに、きっと
ひとつのシリトリにまとまったものですね。
見たことがないところをみつけることは
ほんとうにわくわくしますよね。うん、うん。



「用意」と「準備」と「支度」って、どれも同じような意味なのに
きちんと使い分けてもらって、整然と並べてもらって、
言葉たちがよろこんでいる感じがします。
時間も整然としていて。相まって、たんたんとした作風になっいますねぇ。

いつもの私?どれが自分の私?
そう、誰の前でも
自然体でいられること
なかなか難しいけど

24の瞳(レッドアイ)


  「難しいけど」 だよ 「難しいけど」
 


「自分の私」っていう使い方がすてきでした。
うん。ほんとうに。
誰のためでもない私。誰のものでもない私。自分の私。そんな感じの自然体。
すてきでした。ありがとうです。

いつもの私だと思うけど
時々は 分からなくなる
深呼吸 心の扉を
開いてみようか

スー・
用意する
この冬を越える暖かな
大きな毛布
心の奥に

スー・
地図を持ち
歩いていても分からない
道に迷って
楽しんじゃおう

スー・
いつもの私
ためらうボクに
ふたりの時間
ゆっくり進む

湘南坊主
用意するのは
いつものわたし
いつものように
愛してねってば

湘南坊主
 …  「ば」 だよ 「ば」
地図に書けない
ふたりの気持ち
このままずっと
いつものわたし

湘南坊主
そして最後をかざるお二人。
うーん。なんとゆうことでしょう。 スー・ちゃんが用意するのは、心の奥に置くための、大きな毛布。すてきだなん・・・。
そして。坊主さんの  「用意するのは いつものわたし」 そこのところが妙に気に入り、あたまのなかをリフレイン。
「用意するのは いつものわたし」 うん、これはそうとういいですね。 
つづく 「愛してねってば」 の部分は坊主さんならでは、ですね〜(^-^)   今回もなかよくたのしくありがとうです。また待ってます☆




いつもの私の走り書き
いまさっき消えた迷いのあとかたを
書き残さねば あとかたも
なかったことになってしまうし

soyo

用意する時間に育つ恋心
コーディネートとチョコレート
天気予報と珈琲と
きれいな色のペンとノートと

soyo

地図をよむ 
しふくのじかん (あいしてる) 
いまわたくしの分身は
雨のあがった広葉樹林に佇んでいる

soyo