cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ

NO.422 2016/04/01 (09組31作)

待っている
風にまかせて
逆らわないで
飛んでみようか
あの鳥のように

ふみちゃん

証なんて
必要ないと
思えることが
確かな証

ふみちゃん

待っているから
急いで帰る
しっぽをふって
迎えてね

ふみちゃん

風の香が
記憶くすぐるこの道を
息を切らせて
幾度目の春

肉野菜

証明の
必要のないオレンジの
月傾きて
ゆく帰り道

肉野菜




こんにちは。今月もありがとうです。いつもの皆さんにお集まりいただいて、また新学期を迎えられたこと、とても嬉しいのです。

 さて。ここのシリトリの背景を白くしたり、太字にしたり、下線を引いたり、、、私の一存でしちゃっていますが、
これはもちろんシリトリに優劣をつけているんではなくて、たくさんのシリトリがびっちり並んでいると、あるいは読み飛ばしなどもあろうか
というような気持ちから、自分の特に好きな作品を見つけてアクセントをつけてみているわけなのですが、これ、ちゃちゃっと決めているようでいて、
実は毎回ものすごく悩んで、なんども選択をし直したりしているのでした。

 アクセントをつけて目立たせたいものは、きらっとひかる「想い」や「視線」や「ことば使い」を見つけたものや、もしくは共感。
あとね、とても素敵な作品だったとしても、ご本人にとって、ものすごく大切な想いが込められすぎているように感じるものは、
コメントもせず、そぉっとそこに置いておきたくて、ただそのように並べてみたり。いろいろなんです。
 
 なぜこんなにここに、ながい説明を書いているかというと、いまね、おふたりの「証」が、「必要ない」つながりで素敵だったので、
最初はそこを取り上げていたのだけども、何度か読み返すうちに、
『いやいややっぱり、個々を見たらば 「待っているから 急いで帰る」 と 「記憶くすぐるこの道を」 でしょう』
なんて思ったわけで、わたしひとりで、こんなふうに何度も行きつ戻りつするこの作業工程を、みなさんにもお知らせしてみたくなったというわけでした。
長くなりすみません(*´∀`*)    

というわけで、今月も、お二人のシリトリ、ぜんぶが大好きなのでした。




風を感じて
春を拓けば
光の粒が
跳ねてはじける

ふらっと
 ・・・ 「はじける」 だよ 「はじける」
証書の筒を
抱える笑顔
はじけてとんだ
しずくを浴びる

ふらっと
待っているなら
そのあいだ
しばらくわたしを
忘れていてね

ふらっと
そして。ふらっとさんです。「風を感じて 春を拓けば」 素敵ですねぇ。ほんとうに。
「風春光跳」 四字熟語もできちゃってるし ☆ 良い春になりますように。光の粒を見逃さないようにしたいです。わたしも。うん。ありがとうです。





風がはこんだ
懐かしい人たちの声は
公園の花びらになりはらり
みんなでちゃんとうけとりました

ナツ


証はねほらこうやって
手と手握って
お互いのぬくもりを
感じていることが証だよ

ナツ
待っているよね
約束したものね
西の空の入り口まで
ちゃんと迎えに来ているよね

ナツ
風は気まぐれ
水と戯れ
光を追いかける
青田を駆け抜ける君が好き

こまはは


証として
ゆるぎなきもの
共に重ねた日々
41年分の喜怒哀楽シ 

こまはは
待っているのは
あなたからの助け舟
期待半分 諦め半分
明日天気にな〜れ。

こまはは
風が見えるようだね
花びらが舞い 雲が流れ
木漏れ日がゆらぐ
スカートの裾も風のいたずら

alice


証を見つけたくて
思い出の中をさまよう
生きてきた証は
私の心の中にあった

alice
待っているのかな 
きっと来る春を 
アスファルトの隙間から
ずっと覗いていたのかな

alice
んー。お三方の「風」の絶妙。すてきなのです。
みなさんのまわりの風がまとっているもの、きっと似ているものたちですね。たいせつな想いを導きだすお題だったのかなぁと思えました 「風」。
「みんなでちゃんとうけとりました」 「風は気まぐれ 水と戯れ・・・」 「風が見えるようだね」 どれも大好きでした。
ありがとうです。だいじです。





風も
水も
あなたも
決して掴めぬ

歌鳥


証明出来るものなど
何もないから、
ただ自分の気持ちを
言葉で伝えるのみ

歌鳥
待っている時間ほど
もどかしくて
とにかく長くて
あなたが恋しいの

歌鳥
そして、その昔は、「老若男女が自慢です」と声高らかにうたっていたこのサイトでしたが、今は様相もかわって、
すっかり落ち着いた年齢層が多くなってきていたこのごろ。「恋」や「あなた」の登場が眩しくうれしい管理人です。にこ。
「風も 水も あなたも 決して掴めぬ」 簡潔で、せつなさよりも なにか いさぎよい清々しさが伝わってきて、素敵でした。ありがとうです。
またお待ちしていますね。






生きている証
それは食べる事
眠ること、働くこと

24の瞳(大判小判)
・・・ 「働くこと」 だよ

待っている
待っているだけじゃ
前に進めない
焦りと裏腹に…

24の瞳(大判小判)

24の瞳さんからは、8作を届けていただきました。

 証 生きている証 
 それは食べる事 
 眠ること、働くこと


これ↑、すごくすごくいいですね。
シンプルだけど、ひびいてきました。
真摯なシリトリ、ありがとうございます。


そして。  「待っている」の → 
「花が咲く咲く」 

←「風」からふたつ
「でもやさしい風が一番」
「私の心をほぐしてくれるよ」

この三作の春色シリトリ、うれしいですね。
春のぬくもり、そして花々、たのしみですね。
ありがとうです。素敵なのです。


風、春一番
やさしい風ばかりじゃない
強い風、暖かい風
でもやさしい風が一番

24の瞳(Teddy)
待っている
春はすぐそこに
やってくる
花が咲く咲く

24の瞳(TAMA)
風が冷たく吹いている
カチカチになった私の心
暖かい太陽がきっと
私の心をほぐしてくれるよ

24の瞳(BABA)


風と雨が降っている
買い物に出かけたい
めんどうくさいなぁと
傘をさす

24の瞳(レッドアイ)
待っている すごい行列で ・・・・・・  →

これ、ちょっと笑いました(*´∀`*)
北海道の人間は、とくに(たぶん)
何十分も並んでまで食べるということには
抵抗のある人が多いと思われ、
都会の人たちが、ナガーイ列に並んでいるお店を見ると、わたしもそう思っちゃいます→(そんなに?(・∀・) って。というわけで、楽しませていただきました。ありがとうございます。



←  くしゃみ 鼻水 花粉症
どうぞお大事にしてくださいね。
カラダに合わないものが、奥まで入り込まないようにと、必死に鼻が働いてくれているんでしょうねぇ。
早く落ち着くといいですね☆

またお待ちしていますねー。
待っている
すごい行列で
ここのラーメンは
そんなに美味しいのか

24の瞳(レッドアイ)
風をひいたかなと思ったら
くしゃみ
鼻水
花粉症だ

24の瞳(Y・M)








風まかせ
座右の銘と言えるくらいに
そうやって 生きてきたけど
ほんとうは風それこそが運命でした

soyo

証人は わたくしひとり
理解者がたとえゼロでも 
永遠に このてのひらをいちばんに
尊重するし愛でる(宣誓)

soyo

待っている まもなく届くたからもの
うんめいの出逢いみたいなそのものの
その木材の感触と
かたちとれきし そして信頼

soyo
 … 「頼」 だよ 「頼」