cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.411 2015/05/01 (12組40作)     

キャラ せなか ゆれている
キャラメルの
小箱カラカラ
おまけはなぁに?
わくわくしてた帰り道

ふみちゃん

せなかでえがおで
てのひらで
父がおしえてくれた
ぬくもり

ふみちゃん


ゆれている
若葉と五月の光る風
木漏れ日は初夏の
万華鏡

ふみちゃん

キャラ作ってみました
自分もまんざらでもないね
周りもみんな楽しくなれば
着脱可能な別空間

ナツ
 
背中のっそり
スコップ持って
菜の花のむこう
土のニオイの父わらう

ナツ


ゆれているチューリップ
黄色いドレスで
もうサヨナラいたします
だいじょうぶ来年会おうね

ナツ

こんにちは。ふみちゃん&ナツさん から、はじまる五月。今月もありがとうです。
おふたりの「ゆれている」とか、、、、すてきですねぇ。さすがさすが。たちまち初夏がただようのです。ありがとうです。
そして。「せなか」といえば、すっとすなおに父を詠みこむ。そういうところがこのおふたりの完成されたせかいなのです。
いつもながらに大好きでした。ありがとうです。




キャラとして
混沌の春進みゆく
行きづまりしも
それも春かな

肉野菜

せなかゆれ
ゆれ動いては道をゆく
近視遠視の
それが人間

肉野菜


ゆれている
ポピーの赤の残像を
こおり水にて
洗い流して

肉野菜

キャラ弁て?
いやいや なんだか凄いよね〜。
子供の頃にあったなら
嬉しいだろうと思うんだけど

スー・

せなかに手
伸ばして触って確かめる
人間の骨の組み合わせ
ゴツゴツ不思議なその手触りを

スー・
  ・・・ 「手触りを」 だよ 「手触りを」

ゆれている
光に透けてキラキラと
薄桃色の花びらの
ソメイヨシノに今年も感謝

スー・

 「せなか」 どちらもいいですねぇ。
肉野菜さんの「近視遠視のそれが人間」 から スー・ちゃんの「せなかに手 伸ばして触って確かめる 人間の骨の・・・・・・」 って続いていく感じ、
わくわく何度も楽しみました。「近視遠視の」という表現、うんうん、そうそうって思いました。遠くの夢と近くの現実、いきつもどりつそれが人間、ですね、ですねぇ。

「ゆれている」のポピーの残像&光に透けるソメイヨシノ これも大好き。
上のふみちゃん、ナツさんと、下のふらっとさんのもあわせてよむと、
ゆれているのは 若葉、チューリップ、ポピー、ソメイヨシノ、はなみずき です。春爛漫の贅沢さ。





キャラメルひと粒
それだけで
きょうは一日
きっとしあわせ

ふらっと


 
せなかを向けて
知らないふりで
耳も心も
あなたに向けて

ふらっと

ゆれているのは
はなみずき
それともきみの
淡い愛しさ

ふらっと

キャラメル一粒口の中
キューブ転がし
わだかまりもろとも
溶かしてく

こまはは


せなかが覚えてる
幼子と戯れた
至福の時
指文字の感触さえも

こまはは

ゆれていること
悟られたくなくて
平静装ってる
ありのままって難しい

こまはは

キャラメルの甘さの向こうには
子供だった自分がいる
アーモンドキャラメル
ちょっと大人気分

alice
  ・・・ 「気分」 だよ 「気分」

せなかをさすってくれた
小さかった息子の手
苦しいのも忘れて
今度は涙が溢れそう

alice

揺れている
赤いポピーの咲く丘で
風に優しく
包まれた気がしたよ

alice


キャラメル食べたわよ
子供の頃
今ではこの歯では
食べられない

24の瞳(ルンルン)
ああそして。皆さんのキャラメルシリーズ、どれもとても好きでした。
ポケットにいまキャラメルがあることにして、あれこれ思って幸せでした。すてきすてき。
「キャラメルひと粒 それだけで きょうは一日 きっとしあわせ」 うんうん。

(ルンルン)さんのキャラメルは、可笑しくて、でもかわいらしくて大好きでした。
でも、きっと、ここをよむ皆さんは(わたしも)、多かれ少なかれこころあたりがありそうですよ(^^ゞ

あ。それと。こまははさんとaliceさんの「せなか」の風景、
なつかしくあまずっぱくて初恋みたいな思い出ですよね。おふたりが共鳴していて、それがまた。 !。




キャラバンが往く
一歩踏み出す
そこはもう
故郷へ続く帰り道



せなかを追うのが
簡単になった
私とあなた 四月から
同じクラスになったんだよ



ゆれている 木洩れ日
鯉の背 すこやかに
龍になる日を夢見て昇る
君の笑顔を願って祈る



キャラメル・マキアートと
ニーチェの本
春の夜の夢の
おともにつれてゆく

24の瞳(ミント)


せなかに耳をつけ
今日をむつかしくむすんでは
ほどかれる、こどもにするように
きみの呼吸がほどいてゆく

24の瞳(ミント)

ゆれているかすかな光を
紡いで、織り重ねて
この透明な夜の中を
どこまでも歩く小さなからだ

24の瞳(ミント)

尊さんとミントさん の キャラバンとキャラメル・マキアート ・・・このはじまりにうっとりしました。
故郷へ続く帰り道 と 春の夜の夢 これも、たぶん、似ているような、心地よさです。4行の1行ずつがぜんぶ好き。
あ、尊(みこと)さんと(みんと)さん、お名前の読みもそっくりですね(^^)v 



キャラの薄っぺらな
軋轢のないその日暮らし
深い痛み哀しみを
しまい込んだその日から

ぬちうむい

せなかにそっと
かけただけ
たったそれだけが
きっかけとなり

ぬちうむい

ゆれている
とまどいと
ためらいと
ものたりなさゆえ

ぬちうむい


キャラは気づかぬ内に出来てくる
人づきあいで垣間見る
良いとこあったら認めて欲しい
悪いところは堪忍ね

24の瞳(カメ)

せなかに視線を感じるときは
上司の冷たいものばかり
一度でいいから
淑女の熱い眼差しを受けてみたい

24の瞳(カメ)

ゆれている鳥かごは空だった
ジューシマツは飛んでいった
きっと自由が欲しかったんだろうね
外界の厳しさ知らぬが悲しさ

24の瞳(カメ)


 
ぬちうむいさんと(カメ)さんと。なんとなく、根底にながれているもの、似ているような今回でした。
そんな視線であわせて読むと、相乗効果もありました。
「ゆれている」はとくに。ふたつでひとつの作品みたいに読ませていただきました。
またたのしみにお待ちしていますね。




キャラメル色の布鞄、プレゼント
あなたの大好きな色ではないけど
あなたの大好きな海とよく合う色
鳥がたくさん飛んでる刺繍

ひなた

せなかあわせでみえないけれど
セナカとオシリ、確かな温かさと
コツンとぶつかるアタマとカカト
ちゃんと、いつも、そこにいる

ひなた

ゆれている、それはもうゆらゆら
こいでゆく、それはもうあくせく
いきていく、それはもうせかせか
そんな、せかいに、いつもいる

ひなた
 ・・・ 「いつもいる」 だよ 「いつもいる」

わ。そして。おかえりなさい、ひなたさん。お待ちしていましたよー。うれしいうれしい。
ゆらゆら あくせく せかせか の そんな、せかいに、いつもいる  うんうん。ほんとにそうですね。
それをことばにする時間だけ ちょっとゆったりしているような そんなせかい。それでいいよね。いまはまだね。(と、自分に言い聞かせました(^^ゞ)
「せなか」の ちゃんと、いつも、そこにいる  と そんな、せかいに、いつもいる こんなあそびも大好きでした。



キャラウェイ それはセリ科の二年草
ひとをひきつけ はなさない
惚れ薬にもなるという
キャラウェイ いつかなにかにつけたい名前

soyo


せなかでかたる
これからのこと
これからは 
もっとひとりでいきるひまわり

soyo

ゆれている
水面のひかり
ひとりでに
ひとりびよりをつくる水の辺

soyo