cap verses  /  そよ日暮らし

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NO.388 2013/06/01 (11組35作) 
舞う

さびしくて
舞う蝶が
音符みたいに楽しげに
風と季節と
たわむれている

ふみちゃん
命の色の輝きは
徐々に薄れてゆくけれど
深みを増したその色は
尽き果てて尚味わいを増す

ふみちゃん
さびしくて
夜空を見上げて映るのは
無数の星と
父のまなざし

ふみちゃん

舞うように裾くるり
窓ぎわのレースは
初夏をはらみ
少女のように

ナツ
いのちのともしび
ある朝ふっと
カミサマが吹かせた
初夏の風にのっていった

ナツ
さびしくて
そっと外をうかがえば
夜風がしっとり
肌に馴染んで梅雨なんだ

ナツ

こんにちは。この6月で、ここのシリトリ、生誕13年となりました☆
今みてみたら ふみちゃんは2001年の5月から(12年間!!)  ナツさんは2008年の1月からのご参加で、
お二人ともが、その日から今日までのもうほとんどが皆勤賞で・・・ありがとうです。ありがたいです。家宝です(^^♪

今回のおふたりのシリトリ、三題ともにトーンがとても似てますね。バランス感覚が似ているのかなん。
「舞う」のやさしさ、六月らしさ、やわらかさ、これもとっても大好きでした。

舞う花風
駆け抜ける自転車
青く広がる大空が
今日の私を後押しする

歌鳥
命を感じる
あなたのぬくもり
あなたの鼓動に
生を感じる

歌鳥
さびしくても
恋しくても
会いたくても
何もできない遠距離恋愛

歌鳥
「愛」 だよ 「愛」
舞う
風が吹く
強く吹く
葉が躍る

24の瞳(TAMA)
命あるかぎり
登りつづける
高い方へ行く
80歳はすごい!

24の瞳(TAMA)

うんそして。8ケ月ぶりのご投稿になりました歌鳥さんです。歌鳥さんは通算すると9年目!
9年前には中学2年生だった歌鳥さん。……これまでも成長のふしめふしめに忘れずにここを訪ねてくださって、
いつも近況を知らせてくれてありがとうです。うれしいのです。こころから。
そしてそして。24の瞳(TAMA)さん。はじめてのご投稿は2011年の6月1日……ちょうど今日で2年ですね。
今回の二作もまったくそうなのですが、いつもいただくシリトリの素直な気持ちの表現が、とても好きです。(80歳はすごい!)(ほんとに!!)
このあとも末永くお付き合いくださいね。

今回のこのおふたりの「舞う」、とても気持ちがよいのです。躍動感と言うのかな。読んだら すーっとからだが軽く動きたがってくるような。




舞うものに
からめとられる心地して
世界に
上も下もなくなる

ふらっと
命題は
もうここにある
たどりつくのが
どこだとしても

ふらっと
さびしくて
がらんとするのは
空き部屋じゃなく
こころ くちびる

ふらっと
「どこだとしても」 だよ 「どこだとしても」
舞う火の粉
真っ暗な空、消えてって
会いたくなって泣いたこと
チョコレートひとつ、くれたこと

ひなた
命令だ
ホットケーキを焼いてこい
ふわふわのな、苺と生クリーム
あとアイスものせろ、たくさんな

ひなた
さびしくて聞こえる静けさ
電話の向こうの君の声
屈折して、ぼやけて照らす
できそこないの灯台

ひなた
今回のコメントでは、みなさんのシリトリ歴史を振り返ってみる企画が進行中ですが、
ふらっとさんは・・・と見てみると 2001年12月がデビューでした。更新のあとには、いつも感想やねぎらいの言葉をかけてくださって、
どんなに励まされてきたことか! ありがとうです。できればどうかできるだけ このあともよろしくお願いしちゃいます。
そして、びっくり、ひなたさんもちょうど今日でまる2年。卓越したシリトリセンスがますます磨かれてきた今日この頃(^^♪
二年間、ずーっとしずかにたんたんとそして素敵にこの場所に居てくださってありがとうです。
命令だ ホットケーキを焼いてこい ← もうこれは、かけがえのない存在感です。

今回の「命」というお題、なかなかに扱い難いものでしたねぇ。そんななか「いのち」と読まず、メイダイ メイレイ 音読みされたおふたりでした。
舞う花 舞う人 舞う雪
舞う鳥 舞う風
晴れの舞台で
はらはら ふわふわ きらり

こまはは

命短し恋せよ乙女
すとんと降りてきたよ、詩作の時
繰り返しフレーズ口ずさむ
バスタブにて

こまはは
さびしくてしょうがないのは
さびし虫が目を覚ましたから
胸に抱いて温めて
よしよし頭撫でて子守唄

こまはは
舞う蝶と
優雅な風のダンス
見とれるは気の早い
梅雨待ちの雨の精

24の瞳(まいこ)

命くれない
赤い炎
真っ赤に燃やして
燃え尽きる

24の瞳(メビウス)

さびしくて
ないてる
私のひざに
ネコ。

24の瞳(へたれ)

「ネコ」 だよ 「ネコ」
そして。昨年10月の初投稿以来、9ヶ月連続のご投稿をいただいています、こまははさんです。
永年勤続(?)の常連さんが多いなか、あたらしい方が続けてご参加くださるということ、ほんとうに嬉しく貴重なことであります。
ありがとうです。このあともどうぞよろしくお付き合いくださいね。
そして、24の瞳(まいこ)さんとは1年半くらいのお付き合いになりますね。女の子らしい詩的な視線がいつも素敵で楽しみなのです。
(メビウス)さんと(へたれ)さんは、はじめてのご投稿でしょうか。今日のシリトリ、とても好きです。また楽しみにお待ちしていますね。

今回のこの並び、24の瞳の三人さんの作品とこまははさんのそれぞれが、シンクロしているような気がすることでした。
皆さんも注意深く 縦読みしてみてくださいね。


舞うほどに
心に残る潮騒の
メモリーいつか
薬師丸歌う

湘南坊主
命掛け
お座敷列車でデビューして
私は都で
アイドルになる

湘南坊主
さびしくて
南部ダイバー唸ったら
先輩との別れ
想い出になり

湘南坊主
舞うさくら
風にのり
時をはこぶ
木漏れ日になる

そばかす
命ちいさく
愛おしく
溢れるほどの
愛を与えよ

そばかす
さびしくて
涙する
貴女の想いに
そえなくて

そばかす
そして最後になりました。坊主さんは、冒頭のふみちゃんより一ヶ月早い2001年4月からのご参加で。
そのときどきのご自身のなかで流行っているものを、惜しげもなく見せてくださるシリトリが、ほんとにいつも愉しくて。
それで今のブームは「あまちゃん」なのですね☆
あれはほんとに面白すぎて目の離せないドラマですねぇ。こまやかな仕掛けやリンクや、なにもかにもにときめきます〜。

そして、そんな坊主さんから2ケ月後の2001年6月に、デビューされたそばかすさん。
一貫して、そばかすさんはそばかすさんでありつづけ、そのおだやかな雰囲気のうごかざること山の如し。
今回の 「命ちいさく 愛おしく 溢れるほどの 愛を与えよ」 これも、そばかすさんの真骨頂という感じ。ありがとうです。いつも。いつでも。



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と、ここまで書いて気がつきました。12年もの長きに渡りずーっとここにいてくださった方が、今回だけでも4名も!
今日はお休みだけれども、他にも今も来てくださる方が2〜3名。・・・すごいことです。

13年前にはなかった「ブログ」や「スマートフォン」や、あれもこれもと普及して、
ウェブでの楽しみ方もすっかり様変わりしてきた激動のこんな時代に、
こんなふうなアナログ・手作り・マンネリの、ここにずーっといてくれて、ほんとにほんとにありがとうです。
もちろん、あたらしい皆さんも。ここを見つけてくださって、そして続けてくださってー。

感謝です。
(13回目のアニバーサリーに)







舞う風と
話してきたよ
欠落も もうそのままに
全開にして

soyo

命綱 さがして上へ
上へ上へと蔓は伸び
宙をさまよう
それをみている

soyo

さびしくて
ここちよかった
いつからか
こころに決めた風景のなか

soyo






追加しました☆ 6月4日 火曜日に!
舞うのを
ただみつめてる
ガマンが
いまの愛情

すみれのしずく
命の音が
聴こえてる
大地とあしたは
きょうもともだち

すみれのしずく
さみしくて
喉が焼けるね
グチを聴くのは
夕焼けポピー

すみれのしずく
わぁぁぁぃ。記念日に なくてはならない存在の、その不在をさびしく思っていたのでー。うれしぃなぁ。
そんなわけで、ながきにわたりカンバンムスメの任を担ってくれている、すみれのしずくちゃん。
デビューは 2001年の9月ですって。15歳ですって。 
そして今日の名言は 夕焼けポピー。すてきすてき。ありがとうです。