cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.383 2013/01/03 (12組39作) 
100年 のみこんだ 雪に似たもの
(雪になっても)
100年経っても
一緒だよ
姿が消えてしまっても
心はずっと繋がっている

ふみちゃん
のみこんだ
言葉が静かに沈んでく
心の海の
深く深くへ

ふみちゃん

雪に似たもの
君への想い
春の芽吹きを待ちながら
ただ、しんしんと降り積もってく

ふみちゃん

「繋がっている」 だよ
うん。どれも、ひとひらひとひらたいせつな想いがしんとこもってて、大好きでした。ありがとうです。
「春の芽吹きを待ちながら ただ、しんしんと降り積もってく」  ほんとうに。想うきもちがつのりつもってゆくのです。
ふみちゃんの四行は、読むごとに奥ゆきがひろびろひろく広がる感じ。
「心の海の 深く深くへ」 これもまた、とどいてきます 深く深くへ。ありがとうです。
いつもいつでもありがとうです。本年もひきつづき、すっかり頼りにしちゃいます。どうぞよろしくお願いしますっ。





100年後も
言い続ける
そんな言葉が
ぐっとひとつあれば良い

すみれのしずく
のみこんだまま
みぞおちにある陰影も
気づけばそっと
陽だまりになる

すみれのしずく
雪になっても
そろそろよいね
冬の気持ちは
できているから

すみれのしずく
うんうん。すてき。 なにがって・・・・・・ 100年後にも言い続けている言葉のことです。
ずっと自分の中にある かわらないもの。大好きでした。ありがとうです。
「のみこんだまま みぞおちにある陰影も 気づけばそっと 陽だまりになる」 これもすごいね。からだのなかのそんな陽だまり。
冬の気持ちもすぺしゃるでした。ありがとうです。
あたらしい年が さらにきらきらとした よい一年になりますように。 そして、ことしもシリトリをよろしくお願いしちゃいます。
100年のちは
春一番に香る
フリージアの
花の黄色

そばかす
のみこんだ
痛みある
言葉のカケラ
傷つく方がいい

そばかす
雪に似たもの
ふわふわ積もる
淡い想い出
たしかな温もり とじこめて

そばかす
100年先もこの庭に
白い花房咲かせてくださいオオデマリ
会いにゆきます
きっと

こまはは

のみこんだはず
なのに どっかにつかえてる
誰にもあるさね
そんなかたまりの ひとつやふたつ

こまはは
雪に似たもの
純白のウェディングドレス
襟元にはスパンコール
針持つ母の手 よみがえる

こまはは
「ひとつやふたつ」 だよ
100年のちの 100年先の フリージアとオオデマリ。大好きでした。
「100年のち(100年後)」と「100年先」って、
こうゆう使われ方をすると「後」でも「先」でも おなじ時点をおなじニュアンスでさすものなんですね。(←小さな気づき) 

うん。そして。遅ればせながら いま おふたりのカラーがとても似ていることに気がつきました。
(お名前を見ずにシリトリだけを読んでも、だいたいは どなたの作品か言い当てることができるのですが、
このおふたりの作品はいつか間違えてしまうかもしれないなぁと思ったのです。
このおおらかな愛に似たもの。カラーというよりオーラかな……)

そんなわけで、2013年もよろしくおつきあいくださいね。




100年先の
光 なに色
風 やわらかく
吹いてるだろか

ふらっと
のみこんだから
こっちのものさ
もうわたさない
わたしのいちぶ

ふらっと

雪に似た
もの静かで
力持ちで
あったかいひと

ふらっと

100年後は
地球に緑は
いっぱいいっぱい
ありますか?

24の瞳(えがっち)
そしてこちらも 100年先の 100年後の 光と風と緑について。
だいすきでした。ありがとうです。
ふらっとさんの 「風 やわらかく 吹いてるだろか」 ここ、歌うように読みました。
素敵ですねぇ。
えがっちさんのストレートな「いっぱいいっぱい」という言い方も、お気に入りです。、

今はじまった 【100年後に続くあたらしい一年】、たいせつに過ごしたいものですね。
どうぞひきつづきよろしくお付き合いください。
たのしみに、頼りにしつつお待ちしています。
100年に近い年輪を
古木にきざんだ
大叔父のその手に
神様が触れた10月

ナツ

のみこんだはずの
キモチプクプク
膨らんでいつか大声で
叫びたくなる

ナツ

雪に似たものは
掌の暖かさで
とけてそらに春を
呼びに行く

ナツ

100年の記憶へと
伝え継がれ守り継がれて
語り部たちの言葉に打たれ
静かなるかな年の瀬は

ぬちうむい
のみこんだ決心
やりきれぬまま
叶わぬまま
あこがれのまま

ぬちうむい
雪になっても照らし続ける
雪に似たもの儚いもの
小さな想い小さな命
そっと触れて迎える新年

ぬちうむい

「100年」というお題、良いお題だったなぁと、みなさんの作品を並べてはじめて気がつきました。
このお題があったから、このおふたりの このおごそかな作品にも出会うことができました。すてきですね。ありがとうです。
そして偶然にも 「のみこんだ」のやりきれなさも似かよっている今回のおふたりでした。
「叫ぷ」と「叶う」は無関係な言葉なのに、カタチも似ているし、
こうして書くとおなじくせつなく不思議な感じがしますね →「叫びたくなる」 「叶わぬまま」

私のミスで、「雪に似たもの」 「雪になっても」 ふたつのお題になってしまった今回でしたが、
ぬちうむいさんは、それに気づいて(そうとは言わず) さりげなく二つのお題を入れてくださったんですね。
おこころづかいがありがたいです。感謝です。
ナツさんの「雪に似たもの」 これも大好き。

本年もまたたくさんのすてきシリトリ お待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

100年前には敵だったね・・・さて
今生は山の向こうの気になる御方
来世は 一体如何なさるか
(アイツ居る!)ってすれ違おうか

okka

飲み込んだ言葉口でイガイガ
それでケホンと吐き出して
困らせること言ったりしちゃう
耳もさるもの右から左へスルスルと

okka

雪になってもいいですか
誰かのまつ毛で一瞬揺れて
悲しく融けていいですか
過ぎ去るものが好きだから

okka

100年の
記憶をとどめた
濃密な空気
昇る光に手をかざす

ぷーくま
のみこんだひとことの
重さと軽さのあいだ
息を詰めては
息を吐く

ぷーくま

雪に似たものになりたい
しんしんと音もなく降り積もり
世界から色を消し去り
いつしか消えてゆくものに

ぷーくま

「雪になってもいいですか 誰かのまつ毛で一瞬揺れて 悲しく融けていいですか 過ぎ去るものが好きだから」
「雪に似たものになりたい しんしんと音もなく降り積もり 世界から色を消し去り  いつしか消えてゆくものに」

うーん。・・・・・・いろんな意味で感無量です。
(いろんな意味って 行間や呼吸や想いや選ばれた言葉や流れやお題についてなどのことです)
もちろん雪はとくべつな存在だから、なおのこと。

相乗効果をありがとうです。 どうぞどうぞ本年も、よろしくお付き合いくださいね。また楽しみにお待ちしていますー。





100年前は
どんなアニメが
放送されて
いましたか

24の瞳(アニメ大好き)

のみこんだ
韓国語何度も繰り返し
覚えた言葉は
サランヘヨ

24の瞳(ゆき)

雪に似たもの美しく
キラキラした
輝かしい
宝石

24の瞳(ぷよぷよ)
「宝石」 だよ 「宝石」
100年後
地球は
一体
どうなってるだろう

24の瞳(クラウド)





100年径っても
恋する気持ちは
若いままで
いたい!

24の瞳(クラウド)

「24の瞳」のみなさん(えがっちさんは上のほうに並んでいます)
一昨年につづき昨年も、たくさんのシリトリをありがとうございました。
今年もここでまたみなさんの作品にお会いできること
楽しみにお待ちしています (こころから)。
どうぞよろしくお願いします。





100年と
100年
足せば
200年

湘南坊主

のみこんだ
しゃっくり
転じて

げっぷとな

湘南坊主
雪に似た
もののあわれが
溶けて
ゆき

湘南坊主
100年と100年足せば200年って・・・・・・ あははん〜。
なんか これ、10年と10年足せば20年 くらいのスケールだと、ものすごく実感のある ふくみのある 四行になるなぁ・・・と思ったのだけども、
… うん、それは、こちら側の経験値の問題なのでー、坊主さんくらいの人生経験の豊かさをもってすると 
100年〜200年がしっくりくるんだろうなぁ と 妙に納得してみたり。

そんなわけで本年も、この場が 「いろとりどりでワイドでゆたかで楽しい感じ」な場所になれますよう、
お力添えをどうぞよろしくお願いしちゃいます〜。






100年の不思議 
いつまで 
やんわりと
首をかしげてみてるつもりか

soyo
のみこんだあまたのものが秘めていた
希望 展望 ふくらみを
光にかえて
ひかる湖

soyo
雪に似た ものさびしさとあたたかさ
ただそれだけがみちている
せかい 
ちいさな せかい (そこから)

soyo