cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.382 2012/12/01 (11人33作) 
いくつになっても がんばる そばにいるよ
いくつになっても
心の中に
こっそり住んでる
おんなのこ

ふみちゃん
がんばるふんばる
木枯らしに
飛ばされぬよう
最後のひと葉

ふみちゃん
そばにいるよ
やくそくするよ
一途な瞳の
きみを守るよ

ふみちゃん

いくつになっても
もっともっと
やりたいことが
ふえてゆく

三春
がんばることが
少なくなって
自然にらくに
強くなったよ

三春

そばにいる夜
聴きたくなるね
星の歌
寒さも忘れて

三春
こんにちは 七音ずつが美しい、やわらかな空気をまとう このお二人から始めてみました。
「そばにいるよ やくそくするよ いちずなひとみの きみをまもるよ」
「がんばることが すくなくなって しぜんにらくに つよくなったよ」
ああ 好きだなぁ……と ほっとなきもち。

おふたりの 「いくつになっても」 これも大好き。ここにくる誰もがそうでありますように。ありがとうです。 





いくつになっても
夢見心地ね
またあしたね、の
おまじない

すみれのしずく
がんばるように
守られ
愛され いまから
しゅっぱつ

すみれのしずく
そばにいるよ
ちょうど良い距離
偶然手が
届くくらいの

すみれのしずく
はじめにここに並べたときには 「そばにいるよ」にヒトメボレして、読み飛ばしてしまった「がんばるように」
でも今見たら そうこれが この「しゅっぱつ」が、なにかしら、ものすごく大事なものに見えてきました。
「がんばるように 守られ 愛され いまから しゅっぱつ」  うん 大事。
あたらしい船出に幸多かれと祈ります。らぶ。



いくつになっても言う通り
いつでもあなたの言う通り
そうしていれば間違わず
すんなり道を 歩けたのかな

スー・
がんばると
そう思っていた遠い日の
秋の夕暮れじんわりと
今も心を染めているのに

スー・

そばにいるよといわないで
ただただ なんだかついてくる
だからいつでもそばにいる
気付くとそこに いてくれる猫

スー・
いろんな素顔をもっているスー・ちゃんから 今日はぐっとシリアスな空気が漂っていて、
「がんばると そう思っていた遠い日の 秋の夕暮れじんわりと 今も心を染めているのに」 いいないいなと読みました。
(思っていたこと)の記憶には、空の景色や風景がもれなくついてくるものだよね。うんうん。

「いくつになっても言う通り」 「だからいつでもそばにいる」 などなども
四行で書くということが、スー・ちゃんの言葉のリズムに とても合っているんだなぁと
あらためてうれしく思ったことでした。ありがとうです。





いくつになっても
24だの21だの
まだあの頃を
ふらふら浮遊中

ナツ
がんばるよって
がんばれないときの
おまじない
強くなりたい

ナツ
そばにいるよ
たまに黄色いちょうちょに
姿を変えて
見守っているよ

ナツ

いくつになっても気にかかる
運転 気を付けて
ちゃんと食べてる?
恙なくと母はそればかり

こまはは
がんばる つっぱる
ふんばる いいはる
お肌の張りも
気合でなんとかならんかなぁ〜

こまはは
そばにいるよ わかってるって
虹の橋を渡ったこまとキャッチボール
外は雨 冷たい雨
ハートはほっこり温かい

こまはは

今回のお題は、音の数的にも扱いがむずかしかったなぁと思っていたところで届いたふたつ
 「そばにいるよ」 というお題をえらんでよかったなぁ と思えたことです。
黄色いちょうちょがやさしく飛ぶ図を眺めていたり、こまははさんちのこまちゃんに想いをはせたりしたことでした。
だいじなシリトリ、ありがとうです。

「いくつになっても」 これもどちらも共感しきり。 わたしもわたしも!浮遊層です(^^ゞ 
うんそして。恙なく(つつがなく)と願う気持ちも、わかりすぎます。ほんとうに。

いくつになっても
忘れない
少女のころの
薔薇色を

ふらっと
がんばる人の
そばにいて
がんばらないでと
胸でささやく

ふらっと

そばにいるよ
いつもいるよ
風はいうよ
雲もいうよ

ふらっと
いくつになっても嬉しいもんだね
道ばた、突然、ばったりと
たった、少しの、時間でも
過ぎた、日のこと、思い出せるよ

ひなた
がんばるんだよ
たった一言に
全部のっけた
全部、のみこんだ

ひなた

そばにいるよ
いつまでも
一緒にいこうねえ
一緒に生きていこうねえ

ひなた
「のみこんだ」 だよ 「のみこんだ」
「がんばる」も あつかいずらいお題でしたが、このとおり。「がんばる」を飾りにせずに主役に抜擢してくれて
お題のよさをひきだしてくれたお二人でした。ありがとうです。とても好きな四行でした。
なんというか、こんなふうに、ひときわお題が活かされているシリトリに出逢えることもシリトリの醍醐味なのです。うれしいな。


ひなたさんの 「一緒に生きていこうねえ」 の 「ねえ」 がいいよね。いいよねえ。



いくつになっても
きせきのような
かぜにゆらぐ
じゅれい100ねん

ぬちうむい
がんばる・ちらほら
約束する・のらりくらり
心いれかえる・ぼんやり
抱きしめる・ふわふわ

ぬちうむい
そばにいるよ
秋の夜市
何も見えず
手に手をとって

ぬちうむい
「100ねん」 だよ 「100年」
うん。そして。今回も、三作ともに無理のないやわらかさです、ぬちうむいさん。
「いくつになっても きせきのような」 この始まりがとても好きです。そしてつづく 「樹齢100年」。大好きでした。
「がんばる・ちらほら 約束する・のらりくらり 心いれかえる・ぼんやり ・・・・・・」 ん〜 これは、おとなの本質をついているなーと
感心しつつ読みましたっ。どれも ちからのぬけた力作ですね。ありがとうです。またお待ちしていますねー。
いくつになっても
あたたかい心で
包んでくれる
母のように

そばかす
がんばる私に
そんなにがんばらなくて
いいよ・・と
ほんわか娘

そばかす
そばにいるよ・・は
うれしいけれど
新たな恋に
走ってください

そばかす
そしてそして、そばかすさんです。ひねらずかざらずいつもそのまま、それがすてきなそばかすさんでありますが
今回は、そのまんま加減がチャーミングすぎて、ちょっと笑いました。なんかこぉ、たちまち幸せな気持ちに。にこ。
「そばにいるよ・・は うれしいけれど 新たな恋に 走ってください」  年ごろの娘さんへの思いだそうです。
いいなぁー。

ここのシリトリを、みなさんがいろんなふうに使ってくれて、その使われ方に幅がでるほどうれしくて、
またしみじみとよろこんでいる管理人です。年の瀬はとかくしみじみするものだから、なおのことっ。

ありがとうです。そばかすさんも ほんわか娘さんもすてきな冬になりますように。 (もちろんほかの皆様も) 





いくつになっても 
さがすのでしょう
てんねんの
さがしんぼうとひらきなおって

soyo
がんばるね
がんばってるね
バランスをたもちつづけて そうみんな
まもるべきもの まもりつづけて

soyo
そばにいるよね 
あたたかく つつまれている
あたらしく かがやいている
愛に似た季節の窓の雪に似たもの

soyo
「雪に似たもの」 だよ 「雪に似たもの」