cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.379 2012/09/05 (13人39作) 
ひと粒 さそわれて この道のこと
ひと粒の
ちいさな種が
教えてくれる
生きる奇跡とまぶしさと

ふみちゃん

さそわれて
ここまで歩いて来たような
そんな気がする
秋風の浜

ふみちゃん

この道のこと忘れない
大切な
君とみつけた
潮風の道

ふみちゃん
ひと粒 
ひと粒に
甘い想いをこめて
笑顔はじけて

そばかす

さそわれて
夢みる空は
まだ見ぬ
オーロラの色

そばかす
この道のこと
語り合ったね
互いの想いに
共鳴して

そばかす

ひと粒ずつ
ゆびでつまめば
くちびるが
つんと誘って

ふらっと

さそわれて
風に吹かれる
夕暮れの三日月
低く大きく灯る

ふらっと

この道のこと
忘れはしない
灼けつくような
光まみれの

ふらっと
ひと粒の
光る水滴目で追った
夏の終わりに
ふいの秋風

肉野菜
さそわれて
月夜歩けば森の香を
背景にして
光るコスモス

肉野菜
この道のこと
分からないけれど
生きるということ
君に話そう

肉野菜
「コスモス」 だよ 「コスモス」
ひと粒 流れおちた
ひと夏の なみだ星
ひと恋しさ つのる
ひとりの ひととき

ぬちうむい
さそわれて われわすれ
さそわれるまま ふかまりへ
晩夏から 初秋へと
かぜそよぐ ゆうぐれ

ぬちうむい
この道のこと ふりかえり
つみといいわけに ぼう立ちとなる

木もれ陽に 身をゆだね
この道をまた 歩きだす

ぬちうむい
「ひととき」 だよ 「ひととき」
ひと粒が
流れてゆかん我が手には
愛しか残らぬ
日があるという

ひかる

さそわれて
来し道までも華やかに
消えていくよな
月を眺める

ひかる
この道のこと思うとき
歩く意味を知って今
心の中に
空を浮かべる

ひかる

「る」 だよ 「る」




ひと粒の経験を
かんじていたい
いつでもほんとは
こっそりいたい

すみれのしずく

さそわれている
まだ夏の
太陽らしい
あつい横顔

すみれのしずく

この道のこと
内緒にしよう
木蓮、たんぽぽ
ラズベリーも

すみれのしずく
ひと粒の
一つ一つの魂に
しあわせ色の
祈りを込めて

湘南坊主

さそわれて
街の外れのひまわり畑
満開の笑み
あふる歓び

湘南坊主
この道の
こと夢見てた
父親の腕とり歩む
ヴァージンロード

湘南坊主


ひと粒の悔し涙
呑みこんで
じんとした喉の奥に
飴玉ひとつ

ぷーくま

さそわれて導かれた
気づかないほど
小さかった芽が
今はもう溢れるくらい

ぷーくま

この道のこと
やり直したかったころ
周りの所為にしてた
自分の所為にしてた

ぷーくま

ひと粒で効くなんて
こんな小さなひと粒に
人間のスゴさとコワさが
詰まってる

ナツ

さそわれてイヤイヤ
でもいつの間にか
やりがい感じてた
ありがとう誘ってくれて

ナツ

この道のことや樹や風や
なぜかこんなにいとおしい
心さわぐ
眠る記憶探したい

ナツ


ひと粒だけで
お腹いっぱい、大きな葡萄
がぶりがぶりがぶりばくりと
あなたと食べる夢

ひなた
さそわれて、どこへ?
風がすこし寂しくて

緑がすこしつめたくて
あなたの体温だけ少し温かくて

ひなた
この道のこと
知っているのは
行き着く先だけ
だけど、だから、一緒にいこう?

ひなた
ひと粒
涙をこぼして
会えない淋しさ
メールにこめる

歌鳥
さそわれて
導かれて
あなたについていくって
決心した夏

歌鳥
この道のこと
昔は想像もできなかったけど
自分で決めた道なんだから
自信をもって歩けばいいサ

歌鳥





ひと粒の仁丹くらいの小ささの
バクダンでした (そう あれが)
いつかいつかとながいこと
あたためていたそれなのでした

soyo

さそわれて
ちいさくわらう
わらったら
おわりのようでそれがはじまり

soyo
この道のこと
たかめるために
陽炎が
陽炎の意味を説くように揺る

soyo