cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.326 2008/04/15 (19人58作) 

ゆびわ ひらくまで
影ゆれて
風光る
帽子押さえた
春の道

ふみちゃん
ゆびわも
きみも
わたしの
いちぶ

ふみちゃん
ひらくまでを
わくわくと
待っていたいな
花と夢

ふみちゃん
影 ゆらめき
梢 さざめき
心 やさしき
娘 たびだち

そばかす
 
ゆびわ 
なじむように
こころなじんで
しぜんなふるまい

そばかす
ひらくまで
まってるよ
あなたの夢の
色はなに色?

そばかす
影と私とふたりだけ
ブランコゆれる
みんな帰って
残されて

ナツ
ゆびわくるりん
小さなわっかに
みつけたシアワセ
とじこめる

ナツ
ひらくまでもうじきよ と
水仙のつぶやきが
ふくよかに香る
旅立ちの朝

ナツ
「ゆびわ」って、おもいのほか、扱いづらいお題でしたが、そんななか
ふみちゃんとそばかすさんとナツさんは、
しあわせの象徴としてのゆびわのことをまっすぐすぐに書いてくださり、ぐっときました。
とてもすきです。ありがとうです。





影日向なく
うたう町民
前にならえと
咲くたんぽぽたち

すみれのしずく
ゆびわと桜
あこがれて
春が好きな
顔をしてみる

すみれのしずく
ひらくまでの
心配ふたつ
男と花に
幸よあれ

すみれのしずく
影法師
光のおかげで真下にも
半透明の
桜の縁取り
 
スー・
ゆびわさえ
何も語ってくれません
遠い日のまま
固まったまま
 
スー・
ひらくまで
あと少しだけ待とうかな?
それとも明日に
とっておこうかな。
 
スー・
影ならば
空飛ぶ鳥とともにゆく
見失わずに
ゆけるとこまで

ふらっと
ゆびわらう
キーボードの上
声もたてずに
大笑いする

ふらっと
ひらくまで
待ちきれなくて
かたくなに閉じたつぼみを
両掌に包む

ふらっと
うわぁーすてき・・・と、よろこびました。
どれもたちまち映像として目に浮かびました。
陰日向なく うたう町民って・・・「町民」って、すごい。前にならえと咲くたんぽぽも!
あぁそして。半透明の桜の縁取り影法師。空飛ぶ鳥とともにゆく影。
どれもこれもが大好きでした。ありがとうです。春だなぁ。





影なる姿
気になる貴女
恋する仕方
乱れる浴衣

湘南坊主
ゆびわくるくる
薬指せつなく
あめはふるふる
新緑まぶしく

湘南坊主
ひらくまで
なにを
どうすりゃ
いいんでしょ

湘南坊主
影には
影の
言い分が
あり
 
みなち
ゆびわ
くるくる転がして
光る陽だまり
じっと見つめる
  
みなち
ひらくまで
見届けて
とじるまで
見守って
 
みなち
おふたりのトーンはぜんぜんちがうのに、どうしていつもなんとなく似たものどうしになるのかしらん(^^ゞ
ゆびわくるくるまわしつつ、新緑や陽だまりを見てるお二人でした。
「影」 や 「ひらくまで」 も、縦に読んだら微妙なおかしみありまする。ふふ。





影すら
可愛い
我が家
の2匹

あ〜でるはいど

ゆびわの代わりに
ギブスはめてた
厄年のあたしを
笑うがいーさ!

あ〜でるはいど
ひらくまでも
ひらいてからも
ちるまでも
桜クラクラ惑わす桜

あ〜でるはいど
「影すら可愛い我が家の2匹」
大好きでした。いやはやほんとに、愛がいっぱい。
しあわせなのです。にゃぁ。

・・・・桜クラクラ惑わす桜 も何度でも唱えたくなりますねーっ。すてきすてき。






影がゆれるのは
なみだのせい
こころがゆれるのは
はるのせい

mako
ゆびわから
見上げた空は
まんまるまんまる
はるの空

mako
ひらくまで
待ちましょう
ほころぶまで
待ちましょう

mako
「空」 だよ 「空」
影ふみ
こどもの頃を思い出し
もう少し待って
夕日がなくなるまで

ゆきの
ゆびわわなげ
どっちもまぁるい
あなたはどっちが
好きですか?

ゆきの
ひらくまで
ふんわりふわふわ
しみじみとおもう
はなのきもち

ゆきの
「好きですか」 だよ 「好きですか」
さてここで、ニューフェイスさんのご紹介です(^^ゞ
偶然にも、おふたりとも 
「詩なんてぜんぜん知らないけれど、通りがかりに つい勢いで 書いてみました」
・・・と言うような自己紹介がついていたのでした。
ようこそここへ。ありがとうです。立ちどまっていただけたこと、とても嬉しく思えました。
もしもよければ、どうぞまたご投稿くださいね。
まんまるまんまるまぁるい感じによろこびました。うれしぃなぁ。





影を追っかけ夕日の中を
あなたの後を
追う私
いつまでもいつまでも

みらい
ゆびわをそっとはめてもらい
頬を染めあう二人組み
チャペルの鐘の音響く中
バージンロードを進みましょう

みらい
ひらくまで
なにが出るかはお楽しみ
びっくり箱には
夢がいっぱい

みらい
「夢がいっぱい」 だよ
影に恋する
惑う春
こんなに近くて
こんなに遠くて


ゆびわにひそかに
とげをしのばせ
る、みたいにね
しのばせた、うそ

ひらくまで
静かに待って
ぱっと咲いたら
誇って散って

みらいさんの 「びっくり箱には夢がいっぱい」 いいですねー。
一読して、わくわくしました。ありがとうです。
みことさんの 「ぱっと咲いたら誇って散って」 
うんうんうんってうなづきました。誇ってね。うん。




影の先
あなたの姿を見つけられたら..
そんな想いをよそに
桜吹雪の白に蔽われ

沙音

ゆびわっか
組んで離れて繋がり切れて
あの約束の
ゆくえをさがし

沙音
ひらくまでだよ 我慢して
じっと見つめる堪えた
息の 先 羽かすかに
春きらきらの宝石閉じて

沙音
影絵など やってみようか
停電の
ろうそくの下
揺らめく光で

スイートポテト

ゆびわを外し
少しだけ
自由な時間を
ひとりじめ

スイートポテト
ひらくまで 
待てないけれど
がまんして
待つ春の扉

スイートポテト
沙音さんの「ゆびわっか」 って、はじめはピンと来なくって、じきにわかってポンっと膝を打ちました。
自由な時間をひとりじめしているにもかかわらず、どこか郷愁のただようスイポテさんとともに
おとなの匂いがしっくですてきなのでした。に。
またお待ちしていますねー。




影にひなたになってもらって
ありがとうです
感謝をどう伝えたらいいのか
わからないからそのまんま

中トト
ゆびわくれるの
いつになるの?
もう準備万端
いつでもいいよ

中トト
ひらくまで待ってるんだけど
なかなか開かない
ノックを三回
とても繊細な用事があるの

中トト
いつも、たくらみのないおしゃべりみたいな言葉がすてきな中トトさん。
「とても繊細な用事」 ここのところがいいなぁと思いましたん。
そしてとっても気になって。想像力がよろこぶのです(^^ゞ
ありがとうです。





影をえらんで歩きます
美白 シミ 紫外線
気になるそんなお年頃
日傘の恋しい季節へと

かのこ
ゆびわはめて
さぁ行きますよと
亡き義母思う
一緒に出かけましょう

かのこ
ひらくまで
もうしばらくと
そんなきもちになれました
春 はる ハル

かのこ

影をふんでも
するりと逃げる
それはまるで
君そのもので

みっぴー
ゆびわが
ひかる
えがおと
ともに

みっぴー
ひらくまで
まってる
かたくなな
こころ

みっぴー

ゆびわ。
ないけど。
わかってる。
それくらい。

みっぴー

癒し系って、このごろ聞かなくなったけれども、死後になりつつあるのかしらん。
流行らなくなったら使いたくなりますねぃ(^^ゞ
そんなわけで今月も癒し系なお二人でした。そこはかとなくやすらぎがあり。
ありがとうです。またお待ちしています〜。






影武者が
ひそむ原っぱ
わたくしのなかに置かれた
ストーンサークル

soyo

ゆびわには
ゆびわのせつな
できあいの思い出なんて
要らないと言う

soyo
ひらくまで
待てばいいのに
木の芽から
こぼれはじめる水の匂いに

soyo