cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.281 2006/03/14 (16人52作) 
まわる
天の涙を
受け止めて
大地が咲かす
なぐさめの花

ふみちゃん
水たまりの中の
青空へ
飛びこめそうな
雨あがり

ふみちゃん
まわる地球の
その上で
とどまってなど
いられないから

ふみちゃん
天国の父の残してくれた
父の愛した自慢の庭で
野菜づくりなど
始めてみる春

あ〜でるはいど
水玉もようの
心もよう
男の人には
解るまい

あ〜でるはいど
まわる地球の
その上を
あたしの速度で
まわり続ける

あ〜でるはいど
天空見つめる
瞳に雫
ただ蒼く尊い
だけだというのに

水に流して
しまった記憶
いいわいずれ
思い出すから

まわる地球の
上に吹く
風はこのごろ
穏やかですね

まわる三つの物語。 まわる地球や そのまわり・・・映像が、目に浮かびます。
地球は青く、まわりには、やわらかそうな雲も流れているのです。
歩き出さんとする人や、てくてくてくと歩く人、それから風を感じている人・・・こころに「すーん」って、きますねぇ。
ほかのもどれもだいすきでした。ありがとぉです。

 「水玉もようの 心もよう 男の人には解るまい」 !





天候に
左右されない
その笑顔が
すきだよ

すみれのしずく
水色は
青がすき
なのになかなか
言えないままで

すみれのしずく
まわる時計を
ふりきって
ピンクになって
恋をしよう

すみれのしずく
天命を
天命とせず
自らの道切り開く
キミに乾杯!

湘南坊主
水木と 週なかば過ぎ
気も軽く
金を迎えて
るんるん土日

湘南坊主
まわる酒 まわらぬ呂律
跳ぶ記憶
それでも無事な
今日にありがと

湘南坊主

シンデレラの舞踏会風衣装をつけた、すみれのしずくちゃんと 空飛ぶ記憶な坊主さんを イメージしつつ
「まわる大賞」を授与させていただきました(^^♪ ぱちぱちぱちち。
そうして・・・この方たちの人となりなど思い描けば 「天命を天命とせず・天候に左右されない」 
まさに、そんなおふたりかもしれず。にこにこ。





天からの
声は未だに聞けぬとも
僕らは歩く
ただ前を向いて

肉野菜
水空気
極限までにすみきった
冬は去りゆき
また春が来る

肉野菜
まわる
地球儀
もてあます
日曜

肉野菜
「日曜」 だよ 「日曜」
天駈ける
想いのかけら
光をはじき
なないろの架け橋となれ

ふらっと
水ぬるむ
春の小川の浮島の
ひとつに一羽
眠る水鳥

ふらっと
まわるまわるよ
吹き渡る春風に
話しかけるように
風車(かざぐるま)まわるよ

ふらっと
天道虫
めざめた春
太陽にむかって
のぼって飛びたて

かのこ
水たまり
白い花びら
舞いおりて
揺れる小船のとまどいか
 
かのこ
まわる まわる
カップの中で
コーヒーとクリーム
とけあうふたり 

かのこ
水みっつ、続けて読むとしっとりします。ほどよく春が ちかづいて。
視線とか、とらえかたとか何もかも、しぜんたいです。すてきなのです。
大好きでした。ありがとうです。





天窓は光集めて
部屋に満つ
干した布団の
春陽のかほり

スイートポテト
水色のワンピースでも
着ようかな
二人で出かける
特別な朝

スイートポテト
まわるまわるよ
回転木馬
思い出の歌
口ずさもうか

スイートポテト
天空見上げ
両手を広げ
春の香りを
ひとり占め

つる。
水の音
心にしみる
川辺の桜
ひとり愛でる

つる。
まわる観覧車
僕らを乗せて
春ふく風に
やさしく動く

つる。
「動く」 だよ 「動く」
「回転木馬」と「観覧車」。
この文字を見かけただけで、もれなく郷愁 ついてきますね。
誰でもが、すぅっとそこに戻れるようなやさしさで綴られている四行でした。だぁいすき。





天使がね
硬い万歳でひとりごと
「イナバウアー」で
わたしは笑う

花外
水色の菫を思う
『ハムレット』
第五幕第一場
道化の会話

花外
まわるまわる
いつまでも
あなたによりそい
円を描いて

花外
なんとなく、このごろとみに あしどりかるい花外さん。
なので どんなふうにでも解釈可能なこの↓シリトリも スキップ気分で拝見しました。
「まわるまわるいつまでも あなたによりそい 円を描いて」 大好きでした。春ららら。






天秤にのせた僕のきもち
ゆらゆら揺れてストンと落ちる
そうして折角決めたのに
僕の気持ちは未だふらふら

mini
水色よりも赤がすき
みかんよりもりんごがすき
言葉よりも気持ちがすき
それでも君は答えを聞きたがる

mini
まわる地球儀を眺めて
僕は一人で考える
君の居る場所を指差して
まるで会いに行った気分

mini
わわわ。お久しぶりです。ありがとぉ。忘れずにいて下さって、とてもうれしいことでした♪
一年と半年ぶりのminiさんなのです。おかえりなさぃ。おかえりなさぃ。お元気そうでなによりでした。

「まるで会いに行った気分」 わかりますわかります、これ。  大好きでした。





天気予報
晴れて霞むこの季節
伊達の薄着の
祖父を想う

夏野花
水や空気や太陽光は
いつでも私のそばにある
当然のように与えられ
限りがあるなんて思いもせずに

夏野花
まわるまわるまわる
惹かれながら
知らんぷりしながら
真ん中にきみを見ながら

夏野花
「きみを見ながら」 だよ
伊達の薄着の祖父さんのこと。こんなふうなシリトリはとてもうれしいものであります。
つながって、伊達の薄着の祖父さんもたまに見に来てくれる気がする。

まわるまわる・・・も大好きでした。「知らんぷりしながら 真ん中にきみを見ながら」 ことばのはこびも ぜんぶ好き。






天沢君と
雫ちゃんみたいな
関係に私たちは
なれなかったね

歌鳥
水面に映る
景色たちも
その日、季節ごとに
色をどんどん変えてく

歌鳥
まわる地球に
一言、メッセージ
私はここで生きれて
今、すっごく幸せです

歌鳥
天沢君と雫ちゃん・・・「耳をすませば」@ジブリ のお二人ですね。
図書館で本を借りるよろこびのひとつであった「貸し出しカード(名前入り)」
これが姿を消したこと、とてもさびしく思っていますわたくしなので、
天沢君と雫ちゃんの出会い方にはひとしお感じいりますの・・・と、お話しがそれてしまいました(^^♪
「耳をすませば」・・・としごろも背景も、歌鳥さんにとっては旬な物語ですね。とくべつですね。
なのでなおさら今ここに残してくれてうれしいなって思うのでした。うれしぃな。





天の川
山の中から見上げたら
ほんとにあった!
驚いた夏

スー・
水澄まし
スイスイすべっていく様を
見ているとほら
青空も映る

スー・
まわるのは
ふらふら目線が泳ぐから
一点見つめて
集中回転

スー・
天ぷらを
毎度すすめてくれた祖母
さつま芋ばかり
孫の好物

スー・
水飲みに
休み時間に走りこむ
廊下の水道
レモン石けん

スー・
まわるぞ!と
意気込んでるよなその姿
大小さまざま
森のどんぐり

スー・
天王星
水星金星火星もね
いつまでもずっと
まわる 輝く

スー・



「水飲みに 休み時間に走りこむ 廊下の水道 レモン石けん」 
あぁー。またしてもなつかしく。今週のシリトリは、古き記憶をくすぐる特集みたいです。
レモン石けん、あかいネットに入ってました? 
蛇口が横を向いていて、隣の人に水をじゃわじゃわかけたことある?
ふふふ。だいすきでした。ありがとぉ。





天職と
思えるような果敢さで
つくった雪の
迷路もとけて

soyo
水になり
ながれてゆけば
海神(わだつみ)が
前世などを問うのでせうか

soyo
まわるから
つい見てしまう走馬灯
遅々遅々まわる
ながながし夜

soyo