cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.279 2006/02/28 (13人43作) 
ふわり 背中

鳥たちのように
歌いたい
明るい朝を
君にあげたい

ふみちゃん
ふわりふわふわ
君と見た雪
ひとひらだって
忘れたくない

ふみちゃん
背中に孤独が
宿らぬように
時折そっと
撫でてあげるね

ふみちゃん
鳥なら雀が
好きなんです
昔っからの
友達みたいで

あ〜でるはいど
ふわりだとか
ひらひらだとか
幾つになっても
心踊るアイテム

あ〜でるはいど
背中まるめて寝る君の
そっと隣で寝させてネ
なんにもしない休日の
正しい至福の過ごし方

あ〜でるはいど
鳥一羽に
魅せられるまま
春のまどろみ
乾く洗濯

すみれのしずく
ふわりふわりと
雲といっしょに
息を吸っては
また今日も吐く

すみれのしずく
背中に
きゅん
つたえられないものが
あそこにはある

すみれのしずく
「洗濯」 だよ 「洗濯」
かんばんむすめの三人さんの映し出す素敵な背中にくらくらしましました。
背中には、いろんなものが含まれていて、「孤独」と 「至福」と 「(言葉では)つたえられないもの」などでした。
だぁい好き。   あぁ。ふみちゃんに撫でられたい〜 (^^♪






鳥たちが
休む川面の春風が
葦の茂みを
ゆっくり揺らす

肉野菜
ふわりふわ
休みの朝のけだるさを
にがさとともに
ふわカプチーノ

肉野菜
背中しか
見せないままの君は今
何かを見つけ
その角を曲がる

肉野菜

鳥たちは 北へと帰る
名残雪
卒業だねと
言葉少なく

スイートポテト
ふわり ふわ
ふわりと春の雪が舞い
心ならずも
心惑わす

スイートポテト
背中だと
大きく見えるね
春が来て 
君も十八 我も十八

スイートポテト
今日もまた、物語のある肉野菜さん。そしてそれから 卒業の春に身を置くスイートポテトさん。
おふたりのやわらかトーンにふわりふわっと包まれまする。
彼や彼女の旅立ちの背中をしんとみつめてみたり。大好きでした。ありがとうです。






鳥瞰図の世界を巡る
ふわふわり
背中に隠した
羽を広げて

ふらっと
ふわりふくらむ
羽を持つ
鳥の背中のような
なぐさめ

ふらっと
背中に羽の
跡を残して
ふわり生きてる
小鳥のように

ふらっと
「なぐさめ」 だよ 「なぐさめ」
鳥 ふわり 背中 ・・・という三つのお題は繋がりやすいものだなん・・・と、あらかじめ、
考えてはいたのだけれども、こうも見事に三つとも、三つ読み込みしてくれました(^^♪ すばらしい〜。
「鳥の背中のようななぐさめ」 ここのところにやられましたん。ありがとうです。






鳥たちは
境界線のない世界
あなたの空は
今も青いか

花外
ふわりとね
あなたとよんでるクッションに
傾きかける
休日の午後

花外
背中にね
ふわりとついた羽をみて
あなたが天使と
知ってびっくり

花外
「あなた」とよんでるクッションの存在だけでまいってしまう。こころから。
さみしさや、せつなさではなく、傾きかけたそのさきの、おだやかさだけが届いてきました。休日の午後。
そんなわけで、今週の「ふわり大賞」なのでした。とても好きです。ほんとうに。 






鳥のように
そっと飛んでいけたら
見たいもの
あるんだけどな…

かのこ

ふわりとつつむ
ことばのベール
やさしいことばだけ
かけてください

かのこ
背中をうしろから
ぎゅっとして
想いを送る
ほんの一瞬

かのこ
「背中をうしろから ぎゅっとして 想いを送る ほんの一瞬」  大好きでした。
春めく言葉はなんにもつかっていないのに、三つともから なんとなく春がただようかのこさん。
よりよい春になりますように。あたらしい春、たのしみですね。とっても。

あ。そして。 伴風花さんという歌人さんの「イチゴフェア」という歌集のなかの、こんな短歌を思い出しました。
 歯みがきをしている背中だきしめるあかるい春の充電として

大好きなのです。





鳥の姿も
トリノ仕立て
この冬一番
燃え上がる空


ふわり薫る
椿の花に
未来の私を
かさねたりして

背中で君の
見分けがつくの
好きだったから
ずっと見てたの

鳥を見るのはいつも橋
その日も街灯の一番上に
ちょこんととまり
僕を見ていた

夏野花
ふわり包まれ
そんな日は
アクシデントに
揺るがない

夏野花
背中の美しい
凛とした人
歩んだ道の険しさも尊く
クールビューティー氷に舞う

夏野花
あぁ。そうでした。鳥のはトリノ、背中といえばイナバウアー♪
今しか書けない旬のシリトリ、ありがとうです。
せっかくの毎週更新なのだから、旬なものって大事なのです。にこ。

イナバウアーという言葉は、すぐに忘れてしまいそうなわたくしですが、
クールビューティーかげんはずっと目に焼きついて残りそうです。すてきでしたね。ほんとうに。
ねぇねぇそれから 尊さんの 鳥の姿もトリノ仕立てで思い出しましたが
NHKで何度も流れたトリノオリンの砂に絵を描く映像は、ほんとうに素敵でしたね。
あの映像を見るたび 「あ」 と、毎回小さく感動します。・・・・おやおや長くなりました。すみません〜(^^♪






鳥にも負けぬ
空飛ぶ思い
羽を広げ
今 あなたの元へ

歌鳥
ふわりと舞い上がり
ずどーん、と落下
恋のテンション
落ち着くことを知らぬ

歌鳥
背中にごつんと
ぶつかるおでこ
あなたへの恋心が
育った証拠

歌鳥
「恋のテンション」 にこにこしながら読みましたっ。
世界の文化や、ものの考え方が、この先どんなに変わっても、あの一喜一憂さだけは、きっと
未来永劫不滅ですね(^^♪ たくさんなんどもあがったりさがったりして、ますます充実してください! 
にこにこ〜。





鳥が飛ぶ
人間にはない のびやかで
幻みたいな
アスファルトの影

スー・
ふわりんと
春の雪なら やさしさと
あたたかそうな
綿帽子になる

スー・
背中って
けっこう重要ポイントで
その人らしさや
職業がでる

スー・
鳥になり
飛んで行こうと思った日
海の向こうや
空の彼方に

スー・
ふわりきて
遠くを見つめる黒い奴
ときには1羽で
孤独なカラス

スー・
背中から
見つめる視線のその先に
春が香った
ああ! 梅の枝

スー・
「枝」 だよ 「枝」
鳥の声
ふわりとそこまでやってくる
背中を向けつつ
春を感じる

スー・



「背中って けっこう重要ポイントで その人らしさや職業がでる」
へぇぇぇえええって、感心しながらあんな背中やそんな背中を思いつつ職業くらべをしてみましたん。
わたしの背中はどんなかなぁって思ったときに、見たことないや・・・とはたと気づいてしまったり(^^♪
七つとも、どれもとっても好きでした。いつもいつでもありがとうです。ふわりんと。






鳥たちは
知っているはず
わた雪にまぎれて消えた
道の逡巡

soyo
ふわりゆき
なにもきかずに
かのひとの肩のくぼみに
つもりつづけて

soyo
背中は
いつも
さりゆくかたち
原風景

soyo