cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ




NO.250 2005/05/17 (18人63作) 
五月 満月 11時半
五月のひなたに
吹く風が
初恋の影と
若葉をゆらす

ふみちゃん
満月の
妖しく光る視線から
ふと目をそらす
ひとり夜の道

ふみちゃん
11時半の
思案顔
ランチはパスタか
ラーメンか

ふみちゃん
「ラーメンか」 だよ 「ラーメンか」
五月の空と
月を写す水田と
ほんの短い
いい時期の今

みなち
満月の
明るすぎたり
完璧すぎたりするところ
苦手なくせにやはり惹かれる

みなち
11時半に取り交わす
たよりないのにでも甘い
約束事を
どうか忘れず

みなち
「忘れず」 だよ 「忘れず」
こんにちは。満月ふたつ、ならべてよむと根底に流れるものが、似たり寄ったりしてくるような・・・。
とてもとても大好きなふたつの満月なのでした。ありがとうです。しんとしました。






五月の空に
ハートのシュプール
お絵描き上手な
ツバメたち

あ〜でるはいど
満月の夜
貴男も狼に変わりますか?
ならばあたしは
あえて羊になりましょう。

あ〜でるはいど
11時半
夜の?
朝の?
今日は何日?

あ〜でるはいど
五月晴れ
舞いおどるつばめ
二羽になり
すみかさがし

かのこ
満月 まんまる
おいしそう
おもいだすのは
ドラ焼きで ぐぅ…

かのこ
11時半 
ランチタイムに
おもいはせ
おなかのむしもまちきれず

かのこ (太陽)

「まちきれず」 だよ 「まちきれず」


11時半 
あすゆきの列車
今日という駅をこえ
まもなく 発車いたします

かのこ (月)
仲良しな二羽の燕が、ハート描いたり、舞い踊ったり。旬な視点をありがとうです。
夜と朝の11時半も見逃せません。どちらもとっても「らしい」わけです(^^♪ 大好きでした。にっこにこ。






五月あなたの
生まれた月は
こんなに輝く
みどりの世界

ケト
満月よりも
新月の夜
闇に隠れて
会いに行こう

ケト
11時半になったなら
叩き起こしてくれるかい
大事な用事が
あるはずだから

ケト
五月うまれの
あなたのために
月の巡りの
お話しをする

ふらっと
満月を待つ
十三夜には
ふり向き様に
願いをかける

ふらっと
11時半を過ぎたら
夜に立ち
冷たい月の
雫を浴びる

ふらっと
さてそして、五月生まれのあなたがふたり。
「こんなに輝く みどりの世界」 「月の巡りのお話しをする」 拍手なのです。大好きでした。
「満月」も 「11時半」もなにかしら、秘密めいた空気のただよう、雰囲気のあるおふたりでした。





五月は
木々の匂いがするから
なやんでなんか
いられないよな

すみれのしずく
満月見ても
三日月見ても
胸を痛めて
キミを想うよ

すみれのしずく
11時半に
さよならしたら
12時にはもう
会いたくなるな

すみれのしずく

五月の風は
海の匂い
君と話した
夜は銀色

肉野菜
満月の
月に照らされさわさわと
ないしょ話は
カタクリの花

肉野菜
11時半の
コンビニから
漏れる明かりは
都会の月光

肉野菜
五月の風が頬さわる
木々の芽吹きの匂いする
鼻先ツンとし
生気みなぎる

つる。
満月笑ってる
見上げると笑ってる
なんだかホッとしてしまう
もう一回見上げちゃおう

つる。
11時半からの30分
パソコン前に
仕事のふりの時間帯
弁当タイムが待ち遠しい

つる。
さてさてそして。いろんな匂いのする五月。
「木々の匂い」 「海の匂い」 「芽吹きの匂い」 なんてすてきな五月でしょぅか。
そしてそんなすてきな五月の真ん中に、たたずむ作者さんたちの姿もくっきり見えてくるのです。
とても好きなシリトリでした。ありがとうです。
そしてそれから、すみれのしずくちゃんの 
「11時半に さよならしたら 12時にはもう 会いたくなるな」 
これ今週の審査員特別賞です(^^♪
ぱちぱちぱちちっ。大好きでした。





五月 風
緑茂らせ 香り立つ
田に水を張り
命 はぐくむ

スイートポテト
満月の夜 
街を離れて
夜のドライブ
ついてくる 月

スイートポテト
11時半とは
罪な時間ね
午前中なら空腹で
午後はまぶたがくっつくよ

スイートポテト
五月豆を頬張り
塩加減に注文をつけ
ビールを飲みテレビを見る
明日は晴れらしい

夏野花
満月の夜だけ
気づく
いつでも在るのに
満月の夜だけ

夏野花
11時半
ここが大事と
そよぐ風に
挑戦状

夏野花
五月なのに
まだ寒いですね
あなたの温もりが
恋しい毎日

歌鳥
満月と私は
会話はしなかった
だけど見つめあった
何を思うわけじゃなく

歌鳥
11時半になっても
寝られない
あなたが頭に
よぎるせいかな?

歌鳥
満月の夜のシリトリ 三つです。うんうんうんとうなづき尽くしで読みました。
「ついてくる 月」 ほんとうに。右に左に場所を変えつつそれでもずっと見守っているお月さま。
「いつでも在るのに」 ほんとうに。ふだんは見えないたいせつなもの。たまに見えればいいね。いいよね。うんうん。
「何を思うわけじゃなく」 ほんとうに。何も思わず何も語らず、それでもなにかを届けあうということ。みつめあうということ。
というわけで、どれもとっても好きでした。ありがとうです。またお待ちしていますねー。






五月二四日 満月の夜
11時半に櫻の下で待ってます
ハートの花びら舞う中
君を想いながら……

桜月

満月が月に二度
蒼い月“ブルームーン”
珍しいことの代名詞
雪が舞う今年の五月は蒼月

桜月

11時半に約束
離ればなれの場所
同じ曲聴きながら見上げた
あの夏の Blue moon 

桜月

五月は次女
弥生は長女
文子は三女
“渡る世間は鬼ばかり”

桜月

満月の夜 カクテルは
ブルームーン
意味は“出来ぬ相談”
ufufu…内緒…ないしょ

桜月


さてそして、ブルームーンな桜月さん。
あふれる想いや思い出がところせましとちりばめられてあるような、そんなシリトリたちでした。
そしてそんななかにふっと置かれた 「五月は次女 弥生は長女・・・」 笑いました(^^♪ たのしぃー。





五月の空は まぶしくて
その清らかさに
負けたらあかんと
背筋をのばす

みっぴー
『満月ポン』
店先で見ると思い出す
アンディ・ラウ似の先輩
元気でいるならそれでいい

みっぴー

『満月ポン』は関西(大阪?)では知られているポン菓子のおせんべいです。
11時半に待ち合わせ
何年ぶりに逢うのかな
すごくどきどき
思わず小走り

みっぴー
五月で一年たちました
なんとか一年続きました
まだまだひよっこですが
これからもどうぞよろしく

みっぴー
満月の
灯の下
吹く風
ふわり

みっぴー

「五月の空は まぶしくて その清らかさに 負けたらあかんと 背筋をのばす」
なんかこぉ、このストレートな表現にくらくらくらってなるのです。
そのまんままっすぐ届いてくるのです。こういうの、とてもいいなとあこがれまする。ありがとうです。

「五月で一年たちました・・・」 
ここのシリトリのことですね。にこにここ。
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします。ぺこり。







五月雨・春雷
五月晴れ
五月の天気は
忙しすぎる

スー・
満月まるい
おいしい光り
蜜色の艶
七変化

スー・
11時半になりました。
待ち遠しいのは昼休み
11時半になりました。
眠る支度をしなくっちゃ。

スー・
五月頃には
アヤメが似合う
澄み渡る空に
舞う鯉のぼり

スー・
満月みつけて
今夜はなんだか
得した気分の
私のこころ

スー・
11時半の今夜の空を
約束なしで 見上げてる
遠く離れたあの人と
遠く離れた心とで

スー・
五月の夜の
11時半
満月浮かぶ
その頃にまた

スー・
まっすぐにつぶやきが届くシリトリとして、↑のみっぴーさんの先輩にあたるスー・ちゃんなのです(^^♪
11時半ふたつめの「約束なしで 見上げてる」 ここがとっても好きでした。
「五月」みっつめ・・・・いつも必ずお題をみっつ読み込むあそびをしてくれるスー・ちゃんですが、
今月はかんたんでしょぅーと思いつつ、「その頃にまた」にやられましたっ。大好きでした。
五月の満月は来週火曜日(5/24)ですね。その頃にまた♪






ごがつと
なかよく
できずに
ふるえる

湘南坊主
まんげつ
みつめて
なみだを
こらえる

湘南坊主
じゅうい
ちじはん
しごとに
おわれる

湘南坊主
五月
葉っぱ
食べる


花外
満月
とおい
出合い


花外
11時半
始まる
サービス


花外
さてさて最後になりました。
世にも短い四行シリトリ六つです。
坊主さんの短いなかから立ち上ってくる背景や物語のこと、思い描くことがとても好きです。ありがとぉです。
花外さんの「?」たち。間のとりかたがとても上手くて、「?」がやけに可愛いいのです。にこにこ。





五月さみどり
さっきまで
たしかに在ったたしかさを
吸ってこくこく濃くなるみどり 

soyo
満月の夜には夜の
さびしさが
ぽんっと芽吹いて
ふくらんでくる

soyo
11時半 
あんなにも あかるい部屋で
いつかいく 境地の模型
くみたてていた

soyo