cap verses / そよ日暮らし



田舎じまん  空 

 

空なんて


みあげはじめてしまったら

とめどもなくて

くちかずも

すくなくなってしまいます。






空は広い ということや

空はあちらがわにつながっている ということや

空の下にあるものはみんなちっぽけ ということ・・・




そんなことも あんなことも

空のことも ほかのことも





いま はじめて

こみあげてきた気持ちだとしても



ことばにすると

ずっと前から知っていたことのようにも思えてきて




わからなくなるから




ちょっとだけ

感じたことを 言葉にすること

躊躇してしまうのですよ このごろ。







  若いころ

  ずいぶん一生懸命に

  ダンスをならっていました。



  できることなら

  いま もう一度 踊りたいです。

  踊らないけれど。



  草木や雲が いつもしているようなやりかたで

  からだで表現すると言うこと



  あれが できたら  なによりなのにな・・

  と 思うのですよ。うん。



  若い頃にはまるで無かった 「表現力」 と言うもの

  今なら少し からだのなかで

  こっそり育っているかもしれない


  
  ことばにすると 自分でも

  わからなくなるようなこと

  からだをつかってあらわせたなら

  わかりやすく わかるのかもしれない


  なんて 

  おもうわけです。安易だけれども。




 

おしまい。

2001.10.20. soyo


 



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